働き方

臨床検査技師の年齢ごとの詳しい年収や必要資格をチェック

医療機関で見かける臨床検査技師は、名前だけは聞いたことがあっても、どんな職業か知っている人は多くはありません。実は、医療現場で欠かすことのできないとても大切な役割を担っています。気になる年収・収入から仕事内容まで、詳しくお伝えします。

臨床検査技師は稼げる仕事?

手に職をつけたい、と考える女性の中には、医療関連の資格を求める人も多くいます。

これから先の時代、必要とされることが多い資格の1つである臨床検査技師の気になる年収や、女性の働きやすさなどをチェックして、自分のよりよい働き方を考えてみませんか?

臨床検査技師の給料についてチェック

どんな職業でも、最終的にどのくらい稼げるかは気になるポイントです。臨床検査技師は、年齢や業務形態によって給料が変化します。

平均年収

臨床検査技師の全体的な平均年収は、厚生労働省による平成27年賃金構造基本統計調査によればおよそ468万円(平均年齢38.6歳)といわれています。

ですがこれは、大小さまざまな病院で働いていることや、勤続年数などに特化せずに調査した結果なので、あくまでも目安でしかありません。同じ仕事でも、勤続年数や働いている場所の規模によって、収入は異なります。

働いている場所の勤務人数が1000人を超えるような場所だと、より高くなる傾向にあるようです。

20代の平均年収

厚生労働省による平成27年賃金構造基本統計調査によると、20代の臨床検査技師の収入は、男性は331万円、女性は318万円でした。病院によっては夜勤を行う必要があるため、勤務形態によって差が出ます。平均的な初任給は20万円前後と言われていますが、20代の中には年収400万円に迫る臨床検査技師もいます。

30代の平均年収

同じく平成27年賃金構造基本統計調査から、30代の平均年収は、男性が499万円、女性は421万円でした。子育てなど、ライフイベントが重なる年代であるため、女性と男性の収入差が表れやすくなる年代ともいえます。ですがあくまでも平均値であるため、女性でも男性と同等に稼いでいる人も多くいます。

40代以上の平均年収

40代の男性の平均年収は580万円、女性は514万円でした。40代以上になると、男性・女性ともに経験豊富になってくるため、後進の育成や管理職に就く人も増えてきます。夜勤勤務を続ける人もいますが、男女ともに働き方を変えていく人も多いようです。

50代以上になると、女性の臨床検査技師の中には600万円以上の年収を稼ぎ出す人もいます。そのため年収の幅は、330~600万円といえそうです。

平均月収給料

平成27年度の史料によれば、平均月収給料は31万9千2百円です。

一方で、医療系の国家資格というと独立するという考え方もあります。看護師の国家資格を持つ方が、在宅医療サービスを経営するようなことをさします。臨床検査技師の場合は、独立する、というにはちょっと特殊な仕事といえます。

担っているのが、治療に伴う検査を正しく遂行し、正確な検査結果を医師や看護師に届けることで、患者さんの治療に役立ててもらうという部分だからです。検査を行うには医師からの指示が必要なので、独立するにしても医師の存在が欠かせません。

一方で、専門性の高い検査技師は常に求められているので、勉強しながら様々な資格を得ることが大切になります。

生涯年収

臨床検査技師の生涯年収は、ある統計によるとおよそ1億7838万5800円とのこと。

女性の場合はライフイベントの重なりから、これより低くなる可能性もありますが、中には大学教授になるなどして、より高額な年収を得ている人もいるようです。

臨床検査技師は他の仕事とくらべて高い?それとも低い?

臨床検査技師の収入は、他の仕事と比べると高い傾向にあります。がんばれば、月収50万円も夢ではないようです。

キャビンアテンダントと同じくらい

さまざまな職業のランキングを作成している給料bankによると、536の職業のうち、2018年2月時点では臨床検査技師の収入は、第152位にランクインしました。

ランキングによると、キャビンアテンダントや陸上自衛隊、海上自衛隊、空港自衛隊などと同じぐらいの月収であるようです。

臨床検査技師で年収1000万円は可能?

年収1000万円を目指したい、という目標を掲げる人もいるかもしれません。臨床検査技師では、年収1000万円は可能なのでしょうか。

臨床検査技師だけでは難しい

新卒でも給与が20万円を超えることも多い臨床検査技師ですが、最も年収が高いという統計結果が出ている50代後半の男性臨床検査技師でも年収818万円です。

女性はこれより200万円ほど下がった610万円なので、フルタイムで働いていても、年収1000万円は難しいと考えた方がいいかもしれません。病院の規模が大きい場所や、ボーナスがたくさんもらえる場所なら、ひょっとすればチャンスが巡ってくる可能性はありますが、臨床検査技師だけだと難しいでしょう。

副業はあり?

多くの病院では、副業を禁止している場合がほとんどです。パート採用であれば可能かもしれませんが、臨床検査技師は勤務形態によっては時間が不規則になることもあります。

副業をこなしながら年収1000万円を目指すには、かなりの覚悟が必要になります。

臨床検査技師の仕事概要

年収についてひととおり分かったところで、臨床検査技師の仕事内容を簡単にお伝えします。

病院の検査の第一人者

臨床検査技師は、医師の指示のもと、患者さんにたいしてさまざまな検査を行う仕事です。

職業名にも入っている「臨床検査」とは、医療現場で医師が患者さんの病気、あるいはけがの状態を評価するためにおこなう検査全般をいいます。代表的なものには、

  • 血液検査などを含む検体検査
  • 心電図やエコーを使う生理機能検査
  • 採血や治験業務

などがあげられます。検査結果は時に、医師の診断を左右します。正しい検査を行うことや、異常値を素早く発見することが、臨床検査技師には求められます。

就職先は病院以外もあり

臨床検査技師の多くは病院に勤めていますが、検査機械の発達により、病院での採用枠も減ってきています。勤務経験のあるパートさんが雇われることも多く、保健所や製薬メーカーといった場所で、治験や検査業務に関わる人もいます。

医療関係の資格の中では、いろんな場所で働きやすい資格のひとつといえそうです。

臨床検査技師になるための勉強や資格

臨床検査技師を目指そう、となったときに、気になるのは資格の取得方法ですよね。どんな場所で取得できるのか、お伝えします。

臨床検査技師の資格取得方法

臨床検査技師になるためには、臨床検査技師国家資格に合格することが必要です。ここをクリアしないと、国家資格を得ることができません。

看護師など、国家資格が必要な職業では、そのまえに国家試験を受けるための受験資格が必要になります。

  • 臨床検査技師専門学校・短大
  • 大学の臨床検査技師養成課程

このいずれかで、受験資格を得ることになります。短大を利用しても、最短で3年と、資格取得までは長い道のりになります。

通信でも勉強できる?

仕事をしながら資格取得を目指したい、と考える方もいるかもしれません。

ですが臨床検査技師は専門性が高い仕事であり、昼間に勉強する学生ですら大変なカリキュラムが組まれています。仕事と両立するにはとても厳しいスタイルになることを、覚えておきましょう。

通信制の学校は今のところないようですが、東京都や京都、大阪、福岡などにそれぞれ、昼間は仕事をし、夜間に勉強できる臨床検査技師資格取得のための学校があります。京都の学校を例にとると、授業時間は夕方からはじまり、17:30から20:30までが授業時間です。

スケジュールはハードですが、仕事をしながら勉強できるため、今までの職場でパートとして働きながら資格取得を目指す方もいるようです。

女性は働きやすい仕事なの?

女性が働きやすい仕事であるかどうかは、職業を選ぶときの大きなポイントの1つです。臨床検査技師はどうなのでしょうか。

女性の比率が高め

臨床検査技師は男性が3割、女性が7割ほどの男女比になっているようです。女性が多い理由として、検査を担当することから、残業がほとんどないため、子育てや育児をしていても仕事をしやすい環境であることがあげられます。

エコーなど、患者さんに服を脱いでもらう必要がある検査も、臨床検査技師が担当します。女性の患者さんに対して安心感を与えられるので、女性スタッフを配備したがる病院が多いのも、理由の1つです。

そのため女性でも長く活躍できる職業として、臨床検査技師を選ぶ人も多いようです。

臨床検査技師で自立のチャンスをつかもう

臨床検査技師は、女性でも年収600万円以上になれるケースもあり、パートなど働き方を選べることから、自立したいと考える女性にとっては選択肢のひとつとなりうる職業といえます。

資格取得までの道のりは厳しいですが、チャレンジする価値のある資格のひとつです。


LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

プロフィール