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トレイルランニングを楽しもう。自然と一体になれて精神が鍛えられる

健康・運動

人気急上昇中のスポーツ「トレイルランニング」

トレーニングジムや野外でのランニングに飽きてしまい、人気のトレイルランニングを始めようと思っている人に、どのようなスポーツなのかをご紹介していきます。ランニングの延長戦で楽しめるため、運動に対するモチベーションもアップします。

トレイルランニングは長距離で自然の中を走るため、さまざまな装備が必要になってきます。必要な準備や、自然での危険対策などについて徹底的に学んでいきましょう。

トレイルランニングはどのようなスポーツなのか

トレイルランニングは長距離走の一種で、欧米で始まったとされています。その種類やマラソンとの違いなど、トレイルランニングの中身をよく理解してから、自分で実践してみましょう。

自然の中を走る長距離競技

トレイルランニングは未舗装の山道など、自然のコースを走る長距離競技です。普段はコンクリートの上を走っているだけの人は、自然の大地をかみしめて走ることができるでしょう。

特にデコボコした道は走りにくく、バランス感覚が必要になってくるので、普通の道を走るよりも体幹が鍛えられます。また、鳥や川の流れや風の音などを感じて走るため、自然との一体感を得られるので精神的にも安らげるのです。

トレイルランニングにも種類がある

未舗装路と人口障害物が混在する「クロスカントリー」や、標高2,000メートル以上の高所で行われる「スカイランニング」など、距離や地形、標高によって種類があります。

「ウルトラ・ランニング」は距離を重視しており、マラソンの42.195km以上の距離をいいます。しかし、山道が舗装されていても、されていなくてもよいということになっています。トレイルランニングをしている人は最終的にウルトラ・ランニングを行う人が多いようです。

トレイルランニングはレベルに合わせて楽しめる

目標として大会に出るのもよいですが、趣味としてマイペースに楽しめるのがよい所です。初心者でも非日常感を味わえるため、トレイルランニングにハマってしまう人も多いようです。年齢を気にせず無理しなくても自分のペースで走るということは、余計なストレスもかからないため継続しやすくなるでしょう。また、旅行中でも好きなときにランニングできるため、毎日の活力として人生を楽しむことができます。

マラソンとの違い

マラソンはなるべく軽装で走るものですが、トレイルランニングは山道を走るため、しっかりした装備をする必要があります。特に天候などに左右されやすく、いざというときのものを持って走らなくてはいけません。

マラソンの場合は基本的に舗装された道を走り、天候が悪化した場合はすぐに避難ができます。トレイルランニングは一度山に入ってしまったらすぐには戻れないため、登山をしに行くような覚悟も必要になってきます。上級者は険しい山道を走るため、さらに準備が必要になってくるでしょう。

トレイルランニングの魅力

山の中を走ることによって、さまざまな効果があります。トレイルランニングの魅力を知ったら、すぐにでも走りたくなるでしょう。

リフレッシュできる

森林浴の効果も得られるため、通常のランニングよりもリフレッシュ効果が高いのが特徴です。山道を歩いていると途中で差し込んでくる陽の光を感じたり、小鳥のさえずりを聞きながら走れます。

森林浴のよいところは、マイナスイオンが沢山放出されていてリラックスができるのです。また、森林の香りなどは樹木から発生する「フィトンチット」という成分が分泌されていて、人がそれを吸い込むことで精神が落ち着くことができるのです。

脳の活性化に効果がある

日常の生活では得ることができない、山道の障害物を避けたりアップダウンが激しい未舗装の自然の中を走ることで、瞬時の判断力が求められるため脳が活性化しはじめます。障害物を避けることは集中しなければいけなく、余計な心配ごとを考えている暇はありません。そのため、マイナス思考だった人が、プラス思考に切り替わりやすくなるということもよくある話でしょう。

筋力の強化になる

アップダウンの激しい山道は、普段のランニングでは使わない筋肉を鍛えるのに効果的になります。山道を上がるときは大腿部の大きな筋肉を使い、下るときには膝を曲げながらうまくブレーキをかけて下るため、大腿四頭筋やハムストリングを使います。

ランニングは全身運動といわれていますが、山道を上ったり下ったりすることで、さらに筋肉が効果的に鍛えられます。女性はウエイトトレーニングをするよりも、キレイな筋肉に仕上がるでしょう。

トレイルランニングの服装と装備

山道を長時間走るためには、さまざまな準備が必要になってきます。トレイルランニングに最適なグッズを、いくつかまとめましたので参考にして診てください。

走るために必要「トレイルランニングシューズ」

初心者の人は自然公園や野原などから始める人が多いため、通常のランニングシューズでも構いません。しかし、本格的に山道を走るのであれば、専用のシューズを購入することをおすすめします。ランニングシューズとトレイルランニングシューズは、全く別のものと覚えていたほうがよいでしょう。

専用のシューズはグリップ力があり、デコボコした足場の悪い山道も走りやすく、バランス感覚も取れます。また、軽量ですので足への負担も少なく、防水機能が付いているものが多いです。そして、よく走っているとシューズの中に小石が入りがちですが、アッパー部分に小石が入らないように設定されています。

「トレイルランウェア」

お気に入りのジャケットやTシャツ、ランニングパンツやレインウェアを揃えてみましょう。

体温調節に欠かせない「ジャケット」

体温調整や、急な小雨を防げる撥水加工のジャケットがあるととても便利です。また、防寒用としても使用でき、軽量なものがよいでしょう。山道を走ると土埃などすぐに汚れてしまうので、洗濯も丸洗いできるものがおすすめです。

速乾性に優れた「Tシャツ」

大量に汗をかいて服が濡れたままですと体が冷えてしまうので、風邪を引いてしまう可能性があります。そのため、インナーなどやそのまま一枚で着るのものは、速乾性素材のものがよいでしょう。トレイルランニング用のTシャツは機能はブランドものでも大差ないので、お気に入りのブランドで購入してみてはいかがでしょうか。

走りやすさを重視「ランニングパンツ」

軽量で足上げしやすいもので、ストレッチ性が高いものがおすすめです。下半身も大量に汗をかくため、通気性がよいものを選びましょう。また、最近はすぐに取り出せるように、パンツにポケットが付いているものが人気です。枝などで脚が引っかかれやすいため、丈が短めのものは下にタイツを履いて、脚を守るようにしてください。

急な雨でも慌てない「レインウェア」

山は天候が変わりやすいため、レインウェアを準備しておく必要があります。大きな大会ではレインウェアの携帯を義務付けていることが多いので、それほど天候が悪化する可能性が高いということです。雨に打たれると体温が低下して、体力が奪われてしまいとても危険なのです。なるべく携帯するようにし、レインウェアは軽量なものを選びましょう。

必要な装備を持ち運ぶ「リュック」

容量は12L前後が一般的ですが、走るときに揺れて邪魔にならないよう自分の体に合ったリュックを選ぶのが大事です。また、走る距離によっても荷物の量は変わりますので、初心者の人は少し小さめでもよいでしょう。

リュック自体を軽量にしなくてはいけなく、100g前後のものがおすすめです。冬場に走るときは防寒具などかさばるものが出てくるため、容量が大きいものがよいでしょう。慣れてきたら容量が小さいものと、大きめのものと両方あるととても便利です。

暗くなったときに備えて「ヘッドライト」

暗くなったときの山は、本当になにも見えなくなってしまいます。山に入るときは日が登っているうちに下山するつもりでも、なにが起こるかわからないためヘッドライトは必ず携行するようにしてください。また、呼びの電池も持っていると安心ですので、セットで揃えておきましょう。

初心者の人が選ぶ基準として、明るさも自動調節ができ継続時間が長いものがよいでしょう。いざというときのハンドルライトもあれば、携行することをおすすめします。

水分補給に欠かせない「ハイドレーションシステム・ボトル」

自分が走るコースの近くにコンビニなどがない場合は、少し多めの水分を携行していくようにしましょう。特に夏などは大量に汗が出て脱水症状になりかねないので、水分はとても大事になってきます。

ボトル式やバッグに入れたまま、水分補給ができるハイドレーションシステムなどがあります。水分を持ち運ぶためのアイテムにもさまざまな種類があり、わざわざ立ち止まらなくても、走ったままで水分補給ができますのでレースなどには必需品でしょう。

エネルギー補給を忘れずに「補給食」

山の中を走るということは、もの凄くエネルギーを消費しているということです。山には栄養補給できるものはなにもないため、高カロリーの補給食は必ず持っていくようにしましょう。補給食は軽量のものがほとんどですので、万が一のときを考えて、多めに携行していくと安心です。また、味が濃いものを選ぶようにすれば、満足感も味わえますのでおすすめです。

頭を守る「キャップ」

キャップは、日差しや飛び出した枝から頭を守るための必須アイテムです。頭も汗をかくため通気性のよいものや、急な雨でも水を弾いてくれるゴアテックス素材のものがよいでしょう。山の中では長時間日差しを浴び続けることは滅多にないですが、ときおり差し込んでくる日差しから肌を守ることも大切です。

目を守る「サングラス」

山の中では日差しや砂、飛来物などから目を守るためにサングラスをしましょう。サングラスを選ぶ基準は軽量でフィット感があり、走ってもズレないものを選ぶようにします。普段使っているメガネを使用したい人であれば、メガネを固定してくれるメガネバンドがあると便利です。簡単に取り付けられますので、是非活用しでみてはいかがでしょうか。

防寒とケガ防止のために「グローブ」

手先の冷えや転倒したときのケガ防止のために持っていると便利です。特に冬などは手がかじかんでしまうため風を通さないものを選びましょう。山道にさまざまな石や枝などの障害物が沢山落ちていますが、そのときに石を持ったりもする場面が出てきます。薄手だけれど風を通さずに丈夫なものが好ましいでしょう。

持ってると安心「GPS機能付き時計」

ランニング用時計でもよいですが万が一のときに、GPS機能がついたものだとより安全です。また、ランニング中に走った距離やペースなどをリアルタイムで確認できますので、モチベーションにつながります。機能も大事ですが腕に着けて走るため、自分のサイズにあっていないとストレスにつながります。時計の形状とベルト部分が細かく調整できるものを選ぶようにしましょう。

遭難防止のために「地図・コンパス」

紙の地図とコンパスを用意しておくと、電気製品が使えなくなっても対処できるため必須アイテムです。携帯で済ませる人もいるようですが、山の中は電波が届かなかったり、すぐにバッテリーが切れてしまう可能性があります。

自分の場所を確認するのは、地図やコンパスで確認する癖をつけていたら簡単にわかるようになってきます。電池やバッテリーのものに頼りすぎるのは危険ですので避けましょう。

急なケガに備えて「ファーストエイドキット」

山の中は舗装された道に比べるとケガのリスクがあるので、応急処置ができるキットを用意しておくと安心です。絆創膏や消毒液、テーピング用テープやポイズンリムーバーなどは、必要最低限携行していくようにしましょう。

山道はデコボコした道ですので、捻挫する確率が非常に高くなります。一度捻挫してしまうとテーピングがなければ、その状態で下山しなくてはいけません。また、ホイッスルなど自分が万が一動けなくなってしまったときには必要なものでしょう。

走りをサポート「トレイルポール」

一部の大会でも使用を認められているため、活用している人が多くいます。トレイルポールは上半身を支えるために有効活用でき、長距離で一定のスピードを保てます。

選ぶポイントとして、軽量サイズで収納性があるものがよいでしょう。長すぎるものや短すぎるものはうまく使いこなせずストレスが溜まってしまうため、購入の際は自分の身長の65%?70%のものが好ましいです。また、組み立てやすさも一つのポイントとして覚えておくとよいです。

守るべきマナーとルール

トレイルランニング場合にはかなりのスピードで走るため、お互いが気持ちよくいられるために必要最低限のマナーは守りましょう。基本的なことですので、しっかりと覚えておくようにしてください。

山を走る場合は山のルールを守る

山には安全に登山をするためのルールが存在します。特に、登山道やハイキングコースにはシーズン中でしたら、沢山の人たちが山を利用しにやってきます。トレイルランニングはまだ日本では最近流行し始めたばかりですので、いわゆる「山の新参者」として利用するということを頭に入れておきましょう。

トレイルランニングは、ハイカーたちからマナーがなっていないといわれがちです。山には山のマナーが存在しますので、基本的なことを押さえてトレイルランナーに広まればよいでしょうね。

挨拶をする

挨拶はどのようなときでもとても大切で、人とすれ違うときには「こんにちは」などと挨拶をするようにしましょう。必ず挨拶をしなければいけないというルールではないですが、人として礼儀は忘れないようにしてください。

自然の中ではたとえ年下だろうが、一歩足を踏み入れたら年齢は関係ありません。トレイルランニングに熱中するあまり、必死の形相で走っているとすれ違う人も怖いと思ってしまいます。また、大人数のパーティーに出会ったときは数人おきに挨拶する程度で大丈夫です。

上りの人を優先する

下りの人は道の端に寄り上りの人を優先するのが基本です。その際には「お疲れ様です」と挨拶するのも忘れずにいましょう。特に山を登る際が一番きつく一定のリズムで行いたいため、登る人を優先にしてあげるようにしてください。

山道は狭いときもあるため、すれ違うだけで精一杯ということがあります。避けてくれた人には、きちんとお礼をいうのを忘れずにしてください。ランナー同士がすれ違うときは、お互いの状況をよくみて判断しましょう。日本では左側通行が基本ですので、間違っても右側を走って相手の通行の妨げにならないようにしましょう。海外ではほとんどが右側通行ですので、行く先々で気をつけて行くことも大切です。

追い越すときは十分な配慮をする

追い越す前に声かけをしたり広い場所で追い越すなど、うしろからの音は聞こえにくいので十分配慮しましょう。ゆっくり山を感じながら歩いている人もいますので、急に追い越して驚かすことがないようにしてください。年配の人も沢山いますので、配慮はそれなりに必要になってきます。

追い越すときに声をかけにくい人は足音を少し大きめにしたり、自分の存在を相手に気づかせる必要があります。避けてくれた人には挨拶とお礼をいいましょう。山に一歩入るとみんな仲間なのです。

自然を傷つけない

山の動植物を傷つけたりゴミのポイ捨てをしないのは、山というだけではなく人としてのモラルですので絶対にしないようにしてください。反対にゴミを見つけたらポケットに入れておいて、あとで捨てるようにするのが好ましいです。

山道ではない道を走ったりすると、自然を壊してしまう可能性があるため止めましょう。キレイな花があったりしても写真を撮るだけにしておき、摘み取ることはいけません。沢山の人たちがいるため、それぞれがマナーを守らないと、自然の生態系はすぐに壊れてしまうのです。

スピードを出しすぎない

他の登山者と衝突事故を起こす可能性があるため、スピードを出しすぎないようにすることが大切です。特に混んでいるときや、狭い山道は臨機応変に対応するようにしましょう。

また、猛スピードで相手の真横を走り抜けていくのは、とても印象が悪くなるため避けてください。トレイルランニングはずっと走っていなくても大丈夫ですので、危ないときは歩きに切り替えたりすることもときには必要なことなのです。

落石に注意する

万が一落石が発生したら、大声で周りの人に知らせることも大事になってきます。大声を出すのが恥ずかしいといっていたら、あとで取り返しのつかないことになりかねませんので、しっかりと伝わるように声を出しましょう。

山のコースから外れて走ったり歩いている人がいる場合でも、ふとした小石が転がり落ちて何倍の威力になって下の人にぶつかってしまう可能性があります。見つけたときにも下にいる人に大声で叫んで、回避するように促してください。

トイレは所定の場所で済ませる

所定の場所で済ませるのがベストですが、走行中にもよおした場合に備えて携帯トイレを持っておくと安心です。水分は必ず必要な競技ですので、トイレを考えて前日から水を飲まないようにするのは危険なことですので止めましょう。

使用済みを持って帰るのが嫌な人は、スコップでティッシュを埋めるようにするのがよいです。しかし、ティッシュは土に還りませんので、なるべく持ち帰るのが最善策です。

休憩を取るときは周りに迷惑をかけないようにする

他の登山者やランナーの邪魔にならないよう、道を開けて休憩を取るようにしましょう。あらかじめ広めの道で休憩ポイントを設定するのがおすすめです。ただなんとなく走るのではなく、目的を何箇所か設定しておいてそこに向かって走るというほうが達成しやすいです。

山小屋が沢山ある場合は、そこを拠点として走るのもまた楽しいでしょう。トレイルランニングにメリハリをつけて走ってみてはいかがでしょうか。

経験者に同行してもらうと安心

初心者の場合はガイドがいると、安全に走ることができます。コースもよく熟知しているのであれば、どこで休憩したらよいか、走るペースはどのくらいでいけば疲れにくいのかなどがわかります。

初心者の人に起こりがちなことは、最初は体力があるためハイペースで走るのですが、ペースの配分を間違えやすく最後はバテてしまって目標を達成できなかった、などということになりかねないのです。また、一人で走るより、仲間がいるほうがモチベーションも上がるでしょう。

危険な動物への対処法を把握しておく

山には危険な動物が生息しており、トレイルランニング中に襲われたという報告も発生してきています。万が一のために、対処法を把握しておくと安心でしょう。

最も危険な動物「クマ」

北海道や東北だけではなく、最近は関東にもクマが多く出没しているというニュースがあとを耐えません。クマは滅多に人に近づかないのですが、ばったり出会ってしまったというケースも多いでしょう。しかし、クマは頭がよいため、人間に故意に近づくのであれば、かなりの危険が伴います。

クマとばったり出会ってしまったら背中を見せて走らずに、落ち着いて高い所に登って避難しましょう。山の中ではラジオや音楽は動物の物音に気がつかないため、聴くのを避けるようにしてください。クマよけの鈴なども発売されていますので、クマが出そうなコースの場合は携行しているとよいです。

知能が高く力も強い「ニホンザル」

観光地のニホンザルは人間に慣れているため、襲うこともあるので気をつけましょう。サルは人と目が合うだけで威嚇されたと感じ、襲いかかってきますので目を合わせないことも大切です。

もし遭遇したら大声を出したり慌てて逃げたりすると、サルは興奮してしまい逆効果になります。静かに目を合わせず、サルに背中を見せないようにゆっくりと去りましょう。万が一襲ってきた場合噛み付かれてしまうため、手で振り払わずバッグなどで攻撃するようにしてください。

遭遇率が高い「スズメバチ」

意外と遭遇率が高く被害件数が多いので、特に気をつけなければいけないです。白っぽい色の長袖を着用するようにし、遭遇したら体勢を低くしてゆっくり逃げましょう。黒と赤はハチが攻撃してくる色といわれていますので、なるべく避けましょう。また、山に入るときは、肌の露出をしないことが基本です。

ハチがカチカチ音を鳴らしながら、自分の周りを飛び交っていたら威嚇されている証拠です。一匹しかいなくて撃退しようとしても、近くに巣がある可能性がかなり高いため、うかつに手を出してはいけません。万が一刺されてしまったら、すぐに水で洗い流し毒を絞り出します。15分くらい経てば目眩が起きてしまうので、救急車を読んでください。

思わぬ場所に潜んでいる「マムシ」

臆病なので自分から攻撃してくることは少ないですが、噛まれると危険なので見かけたら近づかないようにすることが大切です。毒ヘビといわれている「ハブ・ヤマカガシ」にも気をつけましょう。ヘビが危険を感じると、尾っぽを奮い立たせて地面を叩き始めます。

威嚇されても近づかなければそれ以上は襲ってこないので、すぐに立ち去るようにしてください。毒性はそれほど強くはありませんが、噛まれて死亡した例もありますので気をつけてください。

フィールドサインを見逃さないようにしよう

フィールドサインとは、足跡やフン・食べ残しなど、動物が自然に残した痕跡のことです。その場にどのような動物がいたのか把握する一つの目安になりますので、事前に調べておくと安心です。

特にクマやイノシシ、サルなどの足跡はわかりやすいため、もし見かけたら近くにいる可能性があるため注意が必要でしょう。また、母親が近くにいることがほとんどですので、子を見かけても近寄らないようにしてください。

トレイルランニングおすすめのコース

実際に初心者から上級者までおすすめのコースをピックアップしました。自分のお気に入りのコースを見つけて見ましょう。

「高尾山」

都心からアクセスもよく、整備されている山ですので初心者でもチャレンジしやすいのが特徴です。走行距離は10kmで、標高600mと比較的登りやすいでしょう。しかし、人気の山ですので登山やハイカーたちで常に賑わっていますので、ランニングするときは十分に注意が必要です。

また、場合によっては渋滞待ちも覚悟し、歩く場面が多くなるかもしれませんので、本格的にランニングしたい人には向いていません。また、人が多いため山のマナーはしっかり守るようにしてください。

「弘法山」

急な勾配がなく無理なく走れるため、体力が心配な人におすすめです。鶴巻温泉があるので、帰りに温泉を楽しめるのもひとつの醍醐味でしょう。景色を楽しめるショートコースや長距離コースなどがあり、レースも開催されています。近年クマの出没が目撃されているようですので、クマ対策はしっかりと準備しておきましょう。

西日本のおすすめコース「六甲・摩耶山」

関西圏定番のハイキングスポットで、さまざまなルートが選べるため人気があります。登りは急ですが展望台があり、登頂したときの大阪港や和歌山、大阪などが一望でき見晴らしがよいです。下りは森林浴ができ癒されます。カフェや自動販売機などもあるため水分補給もしっかりできるでしょう。下ったあとは、北野異人館街をブラブラ散歩するのもよいでしょう。

古都を丸ごと楽しむ「京都一周トレイル」

伏見桃山から比叡山、鞍馬や嵐山など全長約83kmのコースと、森林や田園風景が楽しめる全長約49kmのふた通りのコースが選べます。コースが整備されていて安心で、ガイドマップも販売されています。コースを区切って自分の体力に合わせられますので、初心者から上級者まで楽しめるでしょう。しかし、スズメバチの目撃などが増えているため、十分に注意してランニングするようにしてください。

トレイルランニングのトレーニング法

山に入る前になるべく近場で、できることをトレーニングしておきましょう。急にトレイルランニングを始めても、体力がないためすぐに疲れてしまい続きません。基本はランニングですので、しっかりフォームを身につけることも大切です。

砂浜や砂利道を走る

山が近くにない人は普段から山で走れないので、砂浜や砂利道、川原など近所にある足場の悪い場所で走って慣れるようにしましょう。補正された道路に比べて山道はデコボコしていますので、走りにくくタイムもかかってしまうのは当然のことです。そのため、長距離を走れるように鍛えねばならないのです。

山が近くにある人は、山で走ることはとてもためになります。日常のトレーニングでは使わない筋肉を使うこともあり、上ったり下りたりするとよい経験になるでしょう。雨の次の日などは土がぬかるんでいる所もありますので、あえて雨が降ったあとに山で走るのもよいです。

階段の上り下りや自転車を取り入れる

トレイルランニングは足を上げ下げする動作が必要とされるので、階段や自転車で足を上下させる動作に慣れておくことも必要です。階段は一段抜かしや二段抜かしで上がったりすると、ふくらはぎも鍛えられて山に近い感覚を得られます。階段の下りは危険でさらにトレイルランニングの筋肉には効きづらいため、トレーニングは不要です。

通勤や休みの日でも、なるべく電車を二駅分歩いたり、エスカレーターを使わずに階段を使ったりと鍛える方法は沢山あります。また、近くに坂道があるとトレイルランニングのトレーニングにぴったりです。上ったり下ったりすることで、山に入ったときと同じような筋肉を使うため効果的です。

リュックを背負って走る

ランニングと違い、トレイルランニングはリュックを背負って走るので、普段からリュックを背負った状態で走ることに慣れておくとよいです。意外とリュックを背負いながらのランニングは、違和感を感じきついと感じる人も多いでしょう。実際に水など重たいものを携行して走るとより効果的です。

できれば通勤時に会社のものなどを、トレイルリュックに入れて走るのが一番好ましいです。練習時間がなかなか取れないという人は、是非この方法を試してみましょう。だんだんとリュックが違和感を感じなくなってきて、本番でも役立つときがきます。

スクワットやステップマシンで太ももを鍛える

トレイルランニングは、脚の筋肉がかなり重要になってきます。そのため、普段でも脚を鍛えるトレーニングをしなくてはいけません。スクワットやステップマシンは、トレイルラン二ングに必要となる太もも周りの筋肉を強化するのに効果的です。

スクワットは自宅でも簡単にできますので、時間が空いたときに行うようにするとよいでしょう。ステップマシンは10,000円前後で購入できるため、ジムに行く時間がない人などにおすすめです。通常の登山よりもはるかに筋力と持久力が必要になりますので、普段からしっかりと鍛えておくことです。

トレイルランニングで自然の中を走り抜けよう

トレイルランニングは経験した人でないと、味わえない独特なスポーツです。自然と一体になることができ、人の五感が全て全開になるので、精神も鍛えることができるのです。山に登ったことがあるのであれば、山の素晴らしさを感じている人も多いと思いますが、颯爽と走ることでさらに感動が大きくなります。

最初は辛いかもしれませんが、達成感を一度味わうとまた行きたくなり、ハマってしまう人があとを絶えないため大ブームになったのでしょう。海外旅行に行った際に近くの山でトレイルランニングしても、また違った雰囲気を感じられるので試してみましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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