【2】情熱をかけられるものは何? ヒントは心から沸き上がった三つのキーワード:北奈央子さんのインタビュー
会社員時代のあるときから、北さんは自分のキャリアについて考え始めます。このまま仕事を続けてもよいが、もっと自分の専門と言えるものはないか、ライフワークと言えるものは何だろう? 漠然と考えていたとき、Facebookの広告を目にします。思わずその広告をクリックした北さんでしたが……。
自分が人生をかけてやりたいことは何?
―会社員として働き続けるのではなく、起業という道を選んだのはなぜですか?
自分で起業するしかないのかなと思ったんです。私がやりたい女性のためのヘルスリテラシーに関する仕事があれば、一番よいのですが、それもなかなかなくて…。前職である医療機器のマーケディングも、私が人生をかけてやりたいと思う仕事ではなかったんです。
そんなとき、Facebookで偶然、起業セミナーの広告を見つけ、直感でこのセミナーに通おうと決めました。
―起業したいと考えていたのではなく、自分のやりたいことを仕事にするために起業したんですね。
そうなんです。自分の人生をかけたライフワークをなんとなく探していて、ヘルスリテラシーに出会いました。それに関する仕事をしたくて、起業しました。
起業塾に通った1年。自分の大切なモノが見えてきた
―女性のためのヘルスリテラシーはどのように思いついたのか、教えてください。
先ほどお話した起業セミナーに通い、そこでのワークショップで自分にとって何が大切かが、炙りだされました。私の大切なモノは「健康」「女性」そして「自分らしさ」の三つ。この三つを軸に活動しようと思いました。それが、女性のためのヘルスリテラシーだと気付いたんです。
―どのようなワークショップでしたか?
ひたすら自分を見つめるというワークショップです。例えば、自分が子どもだったころの親との関係、親から教えられてきたことはどんなことか、それが今の自分がやりたいこととどうつながっているかを考え、参加者同士でシェアするんです。
優等生をやめて自分らしく生きる
―先ほどに出てきたキーワードの一つ、自分らしさとは北さんにとってどのようなことだと思いますか?
自分らしさとは、自分の軸で生きることですね。例えば、社会一般で言われている「女性はこうあるべき」という通りに生きるのではなく、自分がこうあるべきだと思う姿で生きることです。
―なぜ自分らしさが大切だと思ったのははぜですか?
自分ではなく、社会の良し悪しを軸に生きてきて、それが窮屈になってしまったんです。
それで、もっと自分を大切にすることに思考をシフトしました。
私はもともとは優等生タイプだったんです。両親や学校で言われたことをそつなくこなし、褒められてきたんです。自分が良いと思うことではなく、社会的に良いとされることをしていた。でも、もっと自分の気持ちに向き合い、その気持ちを大切にすることにしました。
≪まとめ≫自分の大切なモノがわかれば、やりたいことが見えてくる
北さんが気付いたように、自分の気持ちを大切にすることは大切です。「こうあるべきだ」という思い込みから解放されることで、主体性を持って生きられると北さんは言います。また、自分のことをよく見つめなおしていけば、そこから自分の価値観が浮かび上がり、ライフワークが見つかるはず。
情熱をかけてやりたいことを探している人にとって、今回のお話は参考になったのではないでしょうか?ぜひ、ご自身の心に意識を向けてみてください。