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【4】石の上にも3年!お金がなくてもなんとかなるし、やりきるしかない:大山知春さんインタビュー

インタビュー

現在は、大山さんが立ち上げたブランド「JUJU BODY」で、食品としてのモリンガだけでなく、モリンガオイルやシアバターなどのスキンケア製品の企画・販売をしています。華やかな印象の大山さんですが、ブランドをスタートしてからの5年間、大変なことしかなかったと言います。インタビュー最終回では、大山さんがどのように乗り越えてきたのかを話していただきます。最後には、女性起業家を目指す方へのメッセージもいただきました。

お客様に助けられたモリンガ商品化

―起業してから、苦労されたことも多いと思います。そんなとき、助けになったことや自分を奮い立たせてくれたことはありますか?

お客様に一番助けられました。起業して3年目にモリンガを食品として商品化しようとしたんです。食品開発の費用対策のために予約販売という形をとりました。ところが、ガーナのモリンガを日本に輸入するときに衛生検査などで、大腸菌などの菌が出てしまったんです。ガーナで検査したときは、何も問題がないのに…。生産者を変えるなどして何度も試したんですが、どうしても衛生検査で引っかかってしまったんです。
そうしているうちに、資金が尽きてしまって、会社を潰すしかないという状況にまで陥りました。

―どのように乗り越えましたか?

予約をしてくださっていたお客さんでもある友人に相談したんです。そうしたら、商品開発にトラブルはつきものだから、お客さんはみんな、理解して商品化されるまで待ってくれるはずだと言ってくれたんです。
私は、今の状況をお客さんに話すのはプロフェッショナルではないと思っていました。でも、思い切ってお客さんに話したんです。商品化がいつになるかわからないから全額返金、または商品化を待ってくれるなら買い物で使えるポイントをプレゼントするという形でどうするかをお客様に聞いてみたら、一人を除いて全員が待ってくれると言ってくれました!
私自身の活動自体を応援してくれる方がいるんだとわかり、また頑張ろうと決意できました。お菓子や励ましのメッセージを送ってくださった方もいて、お客様がいてくれたから今までやってこれたんだと思っています。
その後モリンガも商品化できて、今でも販売しています。

お金がなくてもポジティブに生きるガーナ人

―起業してどのような面で苦労しましたか?

お金のことですね。広告を出すなどビジネスでやりたいことがあっても、お金が必要なんです。限られたお金のなかで、やりくりするのが一番大変ですね。
美容や健康関連の業界にいたら、このビジネスにどれだけお金がかかるかわかってしまうので、たぶん起業しなかったと思います。でも、起業してしまったので、なんとかやりきるしかないと思って、何とかやっています。

―学生時代に年収1千万を目標にしていたときと考えが変わったんですね。考えが変わったのはなぜでしょうか

そうですね。昔の私だったら、今の状況は精神的につらくなっていたと思います。お金がない状況はいやだと思っていたので。
ガーナで現地の人たちの姿を見て、死ぬこと以外はどうにでもなる、なんとかなると思えるようになったことが一番大きいです。ガーナの人たち、本当にお金がないけれど悲観的にならないんですよ。

女性の起業で大切なのは「なぜやりたいか」

―最後に女性の起業家を目指す方へアドバイスをお願いします。

女性の場合、「なぜ起業したいのか」「起業してどうなりたいか」を明確にすると良いと思います。男性が起業する場合、興味はないけれどビジネスになりそうなことで起業する方が多いように見えます。いっぽう、女性は自分が興味のある分野で起業する方が多いんです。
ですから、興味のあるものを掘り下げていくと最終的に自分にとって居心地のよいところにたどり着くと思います。私も、今やっているビジネスを10年前はまったく想像していなかった。でも、自分の興味や関心のあること、直観に従って動いて行ったら、自分にとって良いところへ落ち着けました。
それから、起業してから会社を3年維持することがポイントだと思います。起業して1年目、2年目は取引先もなかなか信用してくれませんが、3年経つと私が何をしているかを回りが知ってくれ、周りの対応も変わってきます。3年目くらいには、私へもお給料を払えるようになりましたし。
でも、多くの人が3年経つ前に辞めちゃうんですよ。だから、まず3年はがんばってほしいですね。「石の上にも3年」。本当にそのとおりで、昔の人はうまく言ったなと思います。

【まとめ】目的を明確にして行動した後は、粘り強く続けることが成功のカギ

4回のインタビューから、目標・戦略を明確に立てて実行し、粘り強く進む大山さんの姿が見えてきました。おもしろいと思ったことは、海外、それがアフリカであっても行ってしまう行動力も持っています。さらに、ガーナ人のように楽観視できるようになったというのも魅力的。
起業するのは、勇気が必要な方も多いでしょう。しかし、大山さんやガーナの方のように「死ぬこと以外はなんとかなる」と、思い切って起業してみるのも一つの手かもしれません。

■大山さんが販売するモリンガやスキンケア商品が気になる方はコチラ
「JUJU BODY」
https://www.jujubody.com/

■モリンガについて深く知りたい方はコチラ
「奇跡のモリンガ」著:大山知春/監修:江田証

大山知春の著書『奇跡のモリンガ』が4月11日幻冬舎より発売!

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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