美味しいだけじゃない!切り干し大根に含まれているカロリーとは?
切り干し大根のカロリーはどのくらいなのか
切り干し大根と言えば冬の風物詩として、軒下につるされた大根の帯が風にゆらいでいる田舎の風景を想い出させます。食べてみると甘くておいしいのでコンビニでもお馴染みのお総菜になっています。手作りだからきっとヘルシーでダイエットにも最適な食材のように思えます。
はたして実際のカロリーはどれくらいになるのでしょうか。ダイエットに向かないという意見もありますから、カロリーとダイエットとの関係を徹底調査してみました。
市販や手作りの切り干し大根のカロリー
家庭で作った切り干し大根の煮物
日本人に馴染み深い切り干し大根の煮物は、甘くて噛むとしこしこと歯ごたえあり、ご飯のお供にもお茶請けにあう最高においしいお総菜です。家庭で作るというものもあるでしょう。基本は乾燥の切り干し大根とにんじんですが、干し椎茸やゴボウ、さやえんどうなど色づけに加えるという家庭もあるかもしれません。調味料を適度にいれて調味した場合、1人前80gとしてカロリーはおよそ112kcalですから、思ったよりもカロリーはありそうです。
コンビニの切り干し大根の煮物
切り干し大根は日本人がこよいなく愛するおふくろの味、ふるさとの味として大人気のお総菜ですから、コンビニでも小袋で陳列されています。大手有名コンビニに置かれているのは1袋95g入りです。にんじんやら油揚げやら、各種調味料やらと各家庭で作るものよりも多くの素材を混ぜています。さぞカロリーは高かろうと思いきや、48kcalところによって60kcalですから家庭で作るよりも遙かにヘルシーです。しかも量は95gですから15gも多いのです。
冷凍食品の切り干し大根煮物
冠婚葬祭にも利用でき一品料理仕立てとして、業務用冷凍食品の切り干し大根煮というのもあります。1kg詰めの真空パックですが素材は、家庭用とさほど変わらないほどシンプルです。カロリーは64kcalとこちらもカロリー低めのヘルシーなお総菜ですから、量的には家庭で作る際よりも多いのですが、それでもカロリーは約半分ですから、買った方がヘルシーでダイエット向きのような印象を受けます。何が違うのか製法を教えてもらいたくなります。
生の大根を使用した煮物
切り干しにしていない生大根を煮物にした時と比較すると、どれくらいのカロリー差が出るのか調査してみました。大根を2cm厚さにしたものを4等分にし、醤油、みりん、砂糖、純正ごま油で調味してみます。味付けは切り干し大根煮とほぼ一緒です。それでカロリーは1人分が62kcalになりますから、コンビニなどで売っている切り干し大根と同じくらいの栄養価という事になります。これなら切り干し大根で食べるよりもダイエット向きのような印象もうけます。
切り干し大根がダイエットに向いている理由
食物繊維が豊富
切り干し大根は食料が乏しくなる冬の間の栄養補給源として、長期保存を目的に作られたいわゆる保存食です。昔の人の知恵がたくさんたくわられた食材なのですが、近年ダイエット食として見直されてきているのです。というのは食物繊維を豊富に含んでいる事に由来しています。100g中リグニンという食物繊維が100g中20gも含まれているのですが、これは白米の6.1gをはるかに越える量です。
食物繊維は便秘改善や腸内環境を整えるのにも効果的ですから、まさしくダイエット食です。食物繊維は新陳代謝も高めて動脈硬化を含む生活習慣病や成人病予防、美肌効果などダイエット以外の効果も期待できます。
脂肪の吸収が抑えられる
切り干し大根には100g中540mgものカルシウムが含まれており、1品食べるだけで牛乳のカップ半分に相当する量を補給できる計算になります。カルシウムが不足しがちになるダイエット時や、授乳中の女性にもお勧めです。カルシウムは胆汁酸と結合すると脂肪の吸収を抑える事ができる事に加えて、しっかりと噛む事によって満腹感も得られますから、まさしくダイエットを志す人にオススメの食材です。
アレルギー体質で牛乳が飲めないという人も切り干し大根でカルシウム補給ができますし、カルシウムは自律神経の働きにも関与していますから、精神安定にもつながります。
代謝を促進してくれる
切り干し大根の栄養素で注目したい成分の1つが、ビタミンb群が豊富に含まれている点です。特にビタミンb1とb2には代謝促進作用があり、より効率よく脂肪燃焼をしてくれますから、ダイエットを目指す人だけではなくメタボ体型を指摘された人や冷え症にもおすすめです。動脈硬化を含む生活習慣病予防にもなりますし、便秘で悩んでいた人にも食べて欲しい食品です。他にももろもろの栄養成分が含まれていますから、天然の健康食品とも言えます。
代謝促進されると血流も促進されますから心臓病予防以外にアンチエイジング効果も高まるという複数の効果を期待できます。
むくみを解消してくれる
切り干し大根に含まれる栄養素のうち注目したい栄養素の1つはカリウムです。カリウムはミネラルの1つで利尿効果や余計な塩分を体外へ排出してくれる機能もあるのです。脂肪燃焼にも優れた効果を発揮しますから、むくみ対策にもなります。
ダイエットを目指す人はもちろん美肌効果を求める人にも、オススメです。家事に忙しく動き回る主婦や、常日頃オフィスでの事務職を1日中こなすOLでも足のむくみに悩む人は多いはずです。ぜひ積極的に切り干し大根を食卓にあげてください。利尿効果は体内の毒素を合わせて排出してくれますから、美肌効果も高めてくれますし、筋肉強化にもつながります。
ダイエット向けの切り干し大根の食べ方
糖質の含まれていない生野菜を先に食べる
切り干し大根はダイエット効果をあげる栄養成分が豊富なのですが、デメリットとして糖質が極めて高いという点を忘れてはなりません。これがあるために血糖値の上昇速度を表示したGI値が極めて高いのです。具体的には74ですからほぼケーキと一緒です。そこでせっかくの栄養食品をあます事なくいかすためにも、最初に糖質の低い食物繊維が豊富な生野菜を食べてから切り押し大根を食べるのがオススメです。
切り干し大根を主食に置き換える
切り干し大根は腹持ちが良く栄養価も高いですから、煮物よりもパスタやご飯とまぜて主食として食べるのも良い方法です。これによりパスタやご飯だけで食べるよりも摂取カロリーは若干おちますから、ダイエット食としては理想の食べ方です。いわゆるおきかえダイエットとして一食を切り干し大根に置き換えるという方法もあります。適度に糖質がありますしその実とてもうま味の強い食材ですから、上手にメニューに加えていきましょう。
ヨーグルトで戻して食べる
ちょっと変わり種の食べ方としてヨーグルトで戻して食べるという方法も、おいしくてダイエットにも効果的な方法です。切り干し大根の糖質がヨーグルトに混ぜる事で、適度の甘さが加わっておいしさが倍増します。ヨーグルトの栄養成分であるカリウムやカルシウムが切りb干し大根に吸収されて、なおいっそう栄養価の高いデザートもしくは前菜になりますし、腹持ちにもいいですからご飯の量を減らしたい人にもおすすめです。
1回に小鉢2杯程度食べる
切り干し大根はとても栄養価が高く、食物繊維の多さやビタミン豊富な栄養成分を見ると、とてもダイエット向きの食事ですしむくみにも良いという事で妊婦さんにも最高な食品なのですが、糖質が若干高いのが難点です、そこで1回に食べる量を小鉢2杯程度に抑えておくのがオススメです。甘みがあってとてもおいしいのですが、食べすぎてしまうのが難点ですから注意しましょう。
朝や昼に食べる
切り干し大根の糖質は注意が必要な成分なのですが、糖質はエネルギー代謝を促進させる働きがありますから、日々活発に動き回る人や激しい運動を日常繰り返しているスポーツ選手には適切な食品となりえます。そこで朝やお昼に食べるというのはどうでしょうか。朝ご飯のお供にもよいですし、サラダにまぜて食べるならパン食にもあいそうです。
切り干し大根でカロリーをカットする調理のコツ
ツナと合わせてサラダを作る
切り干し大根というと煮物というイメージが強いのですが、ダイエットのお供として考えるならツナサラダにして食べるという方法もあります。水煮のツナと切り干し大根をませた上に、マヨネーズと焼き肉のタレであえるという今まであったようで無かった新食感のサラダが楽しめます。これで全体のカロリーは約273カロリーです。少し腹持ちが良いですからご飯やパンも量を減らせますからダイエットに最適です。糖分や塩分も大幅カットできます。
カロリーは若干高めですが脂肪燃焼や新陳代謝を高めますから、腸内環境を整える事ができますし、エネルギー代謝が促進されて筋力アップするのに有功です。
嵩増しに使う
切り干し大根の腹持ちの良さはまさにかさ増しにぴったりです。うま味がたっぷりしみた戻し汁もしっかり使えば、切り干し大根の栄養価もあわせて摂取できますし、何よりの食感が美味です。お好み焼きやチジミなどの具にすれば肉や小麦粉を減らしても充分たべごたえあります。
ヘルシーなお昼ご飯になりそうです。ご飯は炭水化物ですから太る元ですが、切り干し大根を刻んでご飯とまぜ、調味料を薄めに味付けすれば、栄養満点でヘルシーな炊き込みご飯になります。満腹感もありますからご飯の食べ過ぎも減らせます。切り干し大根のうま味はどのような食材ともよくあいます。
調味料を減らす
切り干し大根そのものが糖質の高いのですが、みりんはそれ以上に高いですから煮物にすると全体の糖質はその分高くなります。家庭で作る時に使用するみりんの量を少し減らし砂糖もなるべく使わないようにすると、全体的な糖質は和らぎます。薄味にはなりますがヘルシーで健康的な煮物にはなります。特に糖尿病がある人や糖質制限を受けている人は、少少物足りないかもしれませんが作り方で工夫をしてみるなど工夫をして食べてみてください。
切り干し大根のうま味成分はそれだけで甘いですから、さほど味が濃くなくともおいしく食べられる料理が多いのです。
ダシを入れずにみそ汁にする
ダシには糖質もカロリーもほとんどないので省略する必要はないのですが、切り干し大根をもどした汁は独特の風味があって、それだけでもおいしいダシになります。切り干し大根とその戻し汁でお味噌汁を作るというのはいかがでしょうか。シンプルですがうま味がとけ込んだ風味豊かなお味噌汁の完成です。
ダシも味噌も塩分は高いのですが切り干し大根の戻し汁で飲みますから全体の塩分が減り、健康的な汁になります。にんじんや葉ものなどお好みで野菜を入れると、バランスの良い食事になります。切り干し大根はカロリーが若干高めですから、混ぜる量にご注意ください。
切干大根のアレンジで飽きずにダイエットを続けよう
切り干し大根は今で言うところのファーストフーズのようなもので、甘みが少なかった昔はとてもおいしいものだったのでしょう。家庭で作るよりもコンビニで売っているものの方が、カロリーが小さかったというのは衝撃的ですが、健康を考えて市販のものですますというのも、選択肢に入れて良いかもしれません。
家庭で作る場合は様々なアレンジを加える事で変化に富んだものになりますから、飽きずにダイエットも続けやすくなります。ぜひ様々アレンジを楽しみつつダイエットを続けてください。