酵母ダイエットで健康的に痩せよう。4つの理由や作用など
酵母がダイエットに効果的な理由を知ろう
ここ数年の間、雑誌などのメディアなどでよく取り上げられている「酵母ダイエット」。健康的に痩せられるとして、注目されているダイエット法です。
しかし、酵母は微生物のため、摂取するのに抵抗があるという人も中にはいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、酵母ダイエットで健康に痩せられる理由や効果などについて掘り下げていきます。ぜひ参考にして、減量に活かしてみてくださいね。
酵母は培養条件により発酵してできたもの
酵母は培養条件により発酵の仕方が異なるため、さまざま食品の製造に活用されています。また、優れた生物モデルの1つとして、遺伝学研究の場でも活躍しています。
酵母は有機物を利用して育った微生物
酵母とは自然界のあらゆる場所に生息している、小さな単細胞生物(微生物)のことです。酵母は人間や動物、植物と同様に、細胞内に核を持っている真核生物。
光合成能力がないため、外からの有機物を吸収して分解することで栄養を補います。食品加工の場面で大きく活躍しているのですが、遺伝学の研究の場でも重要モデル生物として役立っています。
酵母を利用してできている主な食品
酵母はさまざまな食品に含まれており、特に発酵食品に多く含まれています。豊富な種類の微生物を使用している発酵食品は体によいとされており、効率的に酵母が摂取できます。
・パン、カツオ節、塩辛
<発酵食品>
・納豆、チーズ、ヨーグルト
・飲料
・ワイン、ビール、清酒、焼酎
<調味料>
・醤油、味噌、酢
<漬物>
・キムチ、ピクルス、ぬか漬け
酵母がダイエットに効果的と言われる理由
酵母がダイエットに効果的な理由は、主に4つあります。酵母が体に与えてくれる効果を知って、ダイエット中のやる気を高めましょう。
生きたままの酵母は腸内環境を良好にする
腸内環境が悪いと便秘を引き起こし、体が太りやすくなってしまいます。また、肌荒れやニキビ等などの肌トラブルが起きやすくなるというデメリットも。これらを防ぐためには、腸内環境をキレイに整えることが大切です。
酵母を利用して作られて発酵食品ヨーグルトには、良い菌がたくさん含まれており、摂取することで腸内の善玉菌を増やしてくれます。善玉菌が増加することで腸内環境が整い、便がスムーズに排出されて、便秘や肌トラブルを回避できます。
生きていない酵母は善玉菌の餌になってくれる
酵母は熱や胃液などで、死滅してしまうという性質があります。自家製酵母を使用したパンを発酵させているときは生きており、オーブンに入れて焼くとほとんどが死滅。
また、酵母をそのまま飲んでも、胃液の強さで死んでしまうのです。しかし、死んでしまった酵母は善玉菌のエサになるため活性化させて、腸内を健康に保つことができるのです。腸内環境が整うことにより、便の排出が正常に機能し、体が太りにくくなります。
酵母の特性には糖を分解するという働きがある
食事などで糖質を取りすぎるとと血糖値が急激に上昇し、すい臓からインスリンというホルモンが過剰に分泌されます。インスリンは消費しきれなかった糖を、脂肪として体にため込む働きがあります。このため、糖質を必要以上に摂ると、太りやすくなってしまうのです。
酵母は糖質を好んで食べるという特徴を持っており、食事などで摂取しすぎた糖質を食べて分解してくれます。体内の糖質量が減少することによって、インスリンの働きが抑えられるため、体が太りにくくなります。
酵母ペプチドにはリラックス効果があり過食防止効果がある
最近、ダイエットサプリメントやドリンクなどに配合されている注目成分の「酵母ペプチド」。酒やパンなどを作る過程で使用される酵母を特殊製法で作られているダイエット成分です。
血液の中のレプチン(食欲抑制因子)を増加させ、グレリン(食欲増進因子)を減らし、食欲を抑えて過食を防止する効果が期待できます。また、脂質合成の抑制効果があり、体内への脂肪の蓄積を防いでくれます。
レプチンとは
レプチンは脂肪組織で作られている、食欲を抑える働きと、エネルギー代謝をコントロールする働きを持つホルモンです。インスリンの刺激を受けて生成され、満腹中枢を刺激して食欲を抑制します。
また、自律神経の一つである交感神経を活発化させ、脂肪を燃やしてエネルギーの消費を促進させる作用もあります。
グレリンとは
グレリンは胃から分泌される、食欲を増進させるホルモンのことをいいます。視床下部の食欲中枢に、空腹状態あるという信号を送るため、カロリーが十分に摂れていても、もっと食べたいという欲求がでてしまうのです。グレリンが増えてしまうのは、睡眠不足が原因だといわれています。
話題のビール酵母ダイエットの効果とは
ビール酵母ダイエットとは、体がやせやすくなるとして、話題を集めているダイエット法です。サプリメントや粉末状のものを摂取するだけで、ビール酵母に含まれている成分が、ダイエットをサポートしてくれます。
ビール酵母に含まれているグルカンとマンナンが鍵
ビール酵母に含まれている成分の「グルカン」と「マンナン」といった多糖体には、胃や腸の中の水分を吸収して膨らむ作用があります。この作用により、胃を通ると満腹感が得られやすくなり、食べすぎを防止できます。
また、腸に届くと便のカサが増すため、腸のぜんどう運動が活発化し、便秘の予防や改善する効果が得られるのです。便秘になりにくくなるため、太りにくい体へと導かれます。
無理なく食事の量を減らすことができる
食事の食べすぎは、ダイエットによくありません。しかし、気がゆるむとついつい食べてしまいがちに。ビール酵母に含まれている「グルコマンナン」は、体内の水分を吸って膨脹して満腹中枢を刺激します。
これにより、満腹感を感じやすくなり、食べ過ぎを防止する効果が得られるのです。この特徴を活かすためには、ビール酵母は食前に飲むことをおすすめします。このとき、たっぷりの水で摂取すると効果がより得られやすくなります。
食物繊維が豊富で血糖値の上昇を抑え代謝が良くなる
ビール酵母には、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は便秘の予防や改善の他にも、血糖値の急激な上昇を防いでくれる作用があります。
食事で摂取したものをゆっくりと消化・吸収し、血糖値がゆるやかに上がるため、急激な上昇を回避できるのです。また、インスリンの過剰分泌も抑えられるので、脂肪の蓄積の防止にもなります。
酵母を上手に取り入れて健康的なダイエットを
酵母には腸内環境を整えて便秘を防止したり、糖の分解やリラックス効果など、ダイエットに最適な効果がさまざまあります。効果的に摂取するのに特におすすめなのは、ヨーグルトや納豆、ビールなどの発酵食品。
これら食品を食事で摂取することで、痩せやすい体質へと変化していきます。酵母を毎日の食生活に取り入れて、健康的なダイエットを行ないましょう。