リキッドファンデーションのブラシ塗りの方法。きれいに仕上げるコツ

メイク・コスメ

リキッドファンデーションにブラシを使う

多くの人は指先で顔のポイントにリキッドファンデーションを置いてから広げたり、スポンジ(パフ)に馴染ませて使っているかと思いますが、メイクのプロはブラシを使うことが多いのです。繊細なブラシの先を使うことで、少量でナチュラルに仕上げることができるといいます。

指先は手軽な方法であること、人肌に温まるので伸びやすいのがメリットですが、他の作業に移るときは一度手を洗わなければなりません。どの方法でもこまめなお手入れ、清潔に保つことは変わりませんが、ブラシ使いのコツを覚えておけば時短にもつながりますし、肌をよりきれいにみせることに期待ができます。

ブラシを使うことで期待できるメリット

では早速、ファンデーションブラシを使うことでどのようなメリットや、効果が期待できるのでしょうか。おおまかには、「肌への負担を抑え、優しく自然に仕上げられる」ということがいえますが、敏感肌や乾燥肌などで肌ストレスを感じやすい場合は特に、ファンデーション使いで少しでも肌環境を整えてあげてください。

表面積が小さいので肌への負担が軽減できる

ブラシとスポンジ(パフ)を比較するとき、重視したいのは肌に触れている表面積です。表面積が大きいほど肌への負担、摩擦が起きる可能性があるため、ブラシはその心配を減らしてくれるといってよいでしょう。スポンジは仕上げ用として、肌を軽く押さえるように使うと効果的です。

薄く塗れるので自然な仕上がりになる

リキッドファンデーションを毛先に少量、さらにそれを薄く塗ることで、自然なツヤとナチュラルさが演出できます。どうしても使うときに伴う塗りムラの不安も、繊細な作業によって解消されますし、薄づきでもリキッドの強みであるカバー力が、シミやそばかすなどを自然に隠してくれます。

毛穴に入り込むので化粧崩れがしにくい

もともとの肌の状態にも多少左右される部分はありますが、小さな表面の凹凸や毛穴、キメにもよく馴染むので、化粧くずれが起きにくいことも大きなメリットのひとつです。リキッドファンデーションが持つ保湿力によって、気持ちよく肌にフィットしてくれます。

均一で厚塗りになりにくいのでツヤがでる

塗りムラやすじムラ(ブラシを使った跡の筋)の他に不安なのが、つい厚塗りになってしまうこと。この不安もブラシ塗りで解消できます。毛先を意識することでファンデーションの使用量をコントロールし、光の反射によって、よりきれいなツヤ肌が生まれます。

空気の乾燥に強くしっとり仕上がる

冬の乾燥しがちな空気や、季節を通して常に職場で稼働している冷暖房による肌の乾燥も気になりますよね。乾燥は、皮脂の過剰分泌を促すため、テカリの原因にもなりえます。もともとファンデーションに含まれている油分を薄く乗せてあげることで、しっとりとした素肌感に溢れた仕上がりになります。

ブラシを使う時の塗り方のコツ

期待できるメリットを知り、興味がさらに湧いてきたところで、次はブラシの使い方について学んでいきましょう。はじめは指先などに比べて塗り方に苦戦するかもしれませんが、コツさえ掴んでしまえば心強い味方になります。特にナチュラルメイクで過ごしたい休日を使って練習するのもよいかもしれません。

手の甲に取ってブラシに馴染ませて使う

手の甲に小豆粒、もしくはパール粒ほどのリキッドファンデーションを取り出し、毛先に含ませるように馴染ませます。手の甲に乗せることで温まり、より伸びやすく・馴染みやすくなります。手の甲に出すことへ抵抗がある場合、プラスチック容器に出し、そこで馴染ませる方法もあります。

ブラシを縦にして伸ばす

ブラシの持ち方は鉛筆のイメージです。斜めカットで長くなっている毛先を上にしましょう。基本的にサッと塗り伸ばす感覚で、内側から外側へとブラシを動かします。

おでこや頬など広範囲部分は、先にブラシを回転させて馴染ませたリキッドを外側へ伸ばしましょう。目元や小鼻などの細かい部分は、横へとライン沿いにより薄く滑らせていきます。ブラシが「軽く肌に触る程度の力加減」がポイントです。

ファンデーションはブラシの先端にだけ付ける

ブラシを使うときに特に気をつけたいのは、リキッドファンデーションを含ませる量です。ブラシの先端、もしくは片面だけに付けましょう。手の甲からブラシへと少量足すときも同様になります。

毛先に対して1/3程度が理想で、あまりブラシ全体に最初から馴染ませてしまうのはNGです。自然な仕上がりのためにも、まずは量の調節から掴んできましょう。

肌をきれいに見せるメイクテクニック

ブラシ塗りした後の仕上げのコツ

きれいにブラシ塗りが出来たところで、今までのように指先やスポンジを使ってメイクを仕上げます。すべてのメイクに通じる基本は「薄づき」です。どうしてもメイクがうまくいかない、納得のいく仕上がりにならない場合、使っているアイテムのどれかを薄く伸ばせていない可能性があります。時間のない忙しい朝は特に、仕上げのコツを掴んでおきましょう。

ティッシュオフで余分な油分を取る

リキッドファンデーションを塗ったあと、コンシーラーなどを重ねる場合は、ティッシュかコットンを使って余分な油分をオフしてあげると上手に肌へのせることができます。ティッシュオフは化粧下地をつけた段階でも有効で、より化粧崩れがしづらい状態になります。時間を置いて馴染ませてからオフしてください。

スポンジでパッティングする

ブラシ塗りをしてから、スポンジで軽くパッティングすることで、より均一にファンデーションを馴染ませてあげることができます。細かな部分は指先で優しく馴染ませたり、自然にぼかしたりしてあげましょう。最後、手のひらを使って、軽くプレスするように体温で馴染ませる方法もおすすめです。

ルースパウダーなどで整える

ルースパウダー(フェイスパウダー)を全体的に薄くトントンとのせれば、さらに柔らかな印象に。フェイスブラシやティッシュを使い、最後に余計な粉を落とすことで、ムラのない肌にも仕上げてくれる必須アイテムともいえます。立体感を出したい場合は、より光の拡散が期待出来るルースパウダーを選びましょう。

ブラシの種類について

ファンデーションブラシと一言にいっても、たくさんの種類があるので正直迷ってしまいますよね。自分にはどんなブラシがよいのか、それぞれのメリットとデメリットを知っておきましょう。なお、どのタイプのブラシでも使用後のケアが大切です。ブラシに残ったファンデーションはティッシュで拭き取りましょう。

化学繊維でできている人工毛タイプ

化学繊維(ナイロンなどの石油系プラスチック成分でできているもの)のメリットは、チクチクとしない肌触りが特徴的で敏感肌でも使え、天然毛に比べてお手入れがしやすいところにあります。柔らかい毛先がふんわりとした薄づきに仕上げやすく、低価格なものも多く初心者向けのブラシです。デメリットとしては、毛先が丸いため、細かい部分や毛穴を埋めづらいので、カバー力が少し落ちてしまう点があげられます。

1~2週間程度して汚れが気になってきたら、中性洗剤を垂らしたぬるま湯の中で毛を泳がすように洗い、手やタオルに挟んで水気をきってから、しっかりと陰干しをして水分を乾燥させてください。

動物などの毛でできている天然毛タイプ

天然毛(リスやヤギなど動物の毛を使用しているもの)もチクチクとした肌触りはありません。メリットはなんといっても粉含みのよさです。毛穴までしっかりカバーすることができ、全体的にムラのない仕上がりが期待できます。

リキッドファンデーションの油分も毛に上手に馴染むので、均一な塗りをサポートしてくれます。しかし人間の毛と同じように傷みやすい点から、頻繁な洗浄は毛を痛める原因となりやすく、さらに体質によってはアレルギー反応が出てしまう可能性があります。

天然毛のブラシは傷みやすいので、お手入れには洗剤ではなく石鹸やシャンプーを使用します。軽く馴染ませたあと、優しくぬるま湯で汚れをもみ流しましょう。人工毛よりも乾きにくいため、水気は充分にきり、日陰干しでよく乾かしてください。

ファンデーションに付いているものがある

購入したファンデーションに対し、メーカーがおすすめのブラシを付属させている、セット売りのものを選ぶのも方法のひとつです。ブラシの特徴やお手入れの方法なども説明が載っているはずなので、迷ってしまったら使用しているファンデーションの見直しも兼ねて、セット売りされているものからブラシを使い始めてみてはいかがでしょうか。コスメにも使用期限がありますので、肌のためにも見直しは大切です。

使いやすくてきれいに仕上がるおすすめのブラシ

ファンデーションブラシの理解を深めたところで、購入する際にぜひ押さえておきたいポイントを踏まえておすすめのブラシをご紹介します。いろいろなタイプを試してみて、一番自分に合うものをぜひみつけたいですね。プチプラの初心者用メイクブラシセットで一度に揃えるのもよいかもしれません。

毛が硬めでハリのあるもの

初心者におすすめなのが、しなやかなコシとハリのあるブラシです。毛量が程よいので塗りやすく、リキッドファンデーションをのせてもへたりません。洗っても毛が広がりにくいため、長持ちしやすくコストパフォーマンスもよいです。コシというと天然毛のリス毛が有名ですが、人工毛でも最近はコシのあるものが増えてきています。

毛先が丸くなく細いもの

細かい部分、特に目周りや小鼻を塗る場合は、小回りの利く毛先が細いブラシがおすすめです。毛先が丸いと毛穴が埋めづらいため、細い毛先を肌に垂直に当てることで、さらにカバーしやすくなります。普段からアイシャドウを使用している人は、アイシャドウブラシで練習するのもよいですね。毛先が細いタイプはほかのブラシと比べて小さめなので、持ち歩くこともできます。

リキッドファンデーションのブラシ塗りできれいになろう

一度ブラシのコツが掴めれば、指先やスポンジとの併用使いで、さらにメイクの仕上がりがきれいになります。ファンデーションとブラシ、それぞれの自分だけのお気に入りをみつけてみてください。仕上がりに自信が出てくると、不思議と自分自身にも自信が出てくるものです。面倒と思われがちなメイクを楽しみに変えることで、仕事の場やお出かけをアクティブに、よりきれいな自分を演出して過ごしてみてください。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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