会社を休むときに有効な理由と支障のない方法で休暇を取れる手段とは
会社を休む理由とその心理を自己分析
体調不良などで本当に会社に行けない場合と違い、会社を休みたいと思う気持ちにはどのような心理が働いているのでしょうか。仕事に行きたくない気持ちや、外に出るのが嫌な日というのは、どこか気持ちがふさぎこんでいることが多いです。
決まった曜日に休みたいと思う人もいれば、不定期だけど1カ月に一度ある人などもいます。そんなとき、どんな理由を会社に伝えて休んでいるのでしょうか。会社を休みたくなったときの休みの理由や、その心理を自己分析してみましょう。
そもそもなぜ休みたくなるのか
仕事を休みたいと思うのはなぜなのでしょうか。休みたくなる理由や、休みたいと考えてしまう心理は、どんな気持ちから起こるのでしょうか。ズル休みだと思われるのが嫌で休まず会社に行って、体調や精神を病んでしまう人もいます。休みたいと思う理由について知っておきましょう。
その「休みたい」は危険信号
会社を休みたいと思うときは、ただ単にズル休みしたいという怠惰な気持ちではなく、危険信号の場合もあるので、注意が必要です。残業や休日出勤などが多く、労働時間に対して体が限界になっている場合、脳内ではそのことに気づかず休みたいと思っても、体調の変化に気づいていない場合があります。
そして、精神的に病みはじめている場合、気持ちの中で仕事に対して嫌悪感を感じていても、どこか病んでいることに気づかず、休みたいと思いながらも会社に出勤してしまう人もいます。しかし、このように休みたい気持ちが、体調や心の中で病気を抱えていているサインである警告だと気づかない人も多いのです。
休みたいという気持ちが危険信号だった場合は、注意が必要。その場合、自分では気にしていないような体の変化を見逃している場合もあります。休まずに放置していれば、本格的に悪化するまで気づかないことにもなります。休みたいと思うときは、危険信号の場合もあるので気をつけましょう。
休みすぎるため繰り返す
体調不良などで会社を休むことが多くなると、少しの体調不良でも休もうと考えてしまうケースもあります。悪気はないのですが、休みすぎることで休みたいという気持ちが沸いてきてしまう人もいるのです。体や脳がサイクルを覚えてしまい、休みたいと脳が感じるようになるのです。
これも単純にサボり癖だと思ってしまうのは、危険な場合もあります。休み癖が付いてしまった場合もありますが、体が無理をしないようにと警告している場合もあるので、無理は禁物。あまりにも休むようになってしまうのはよくありませんが、適度な休暇で体調が優れるなら休みも重要です。
休みたいという気持ちが、サボりたいということか、本当に体が限界になっているのか自己判断では難しいケースもあるので、あまりに続く場合は、診療を受けるとよいでしょう。
遅刻しそうで休むことを選択する
寝坊などで完全に仕事の時間に間に合わない場合、遅刻して恥ずかしい思いをするくらいなら休んでしまおうと思うケースも。今から急いで行っても、午前中はほとんど仕事にならないため、意味がないと判断し休む場合です。例え行ったところで、怒られ仕事も中途半端になると考えるためです。
遅刻をして怒られるのであれば、体調不良などの理由で休んだ方が怒られなくて済むのではという考え方も。確かに、寝坊で遅刻よりは、体調不良で休みの方が上司の印象がましだと考えられます。そのため、遅刻しそうになったことで、仮病を使って休むことを選択する人もいるのです。
会社を休む理由を伝える方法
会社を休む場合は、なんらかの理由を会社に伝えなければいけません。会社を休む理由を伝える方法も大切です。会社に休むことを連絡する人の順序や、タイミングなどを知っておきましょう。
直属の上司に連絡する
前日に休むと決まっているのであれば、遅くても前日に連絡するようにしましょう。ただし電話を掛けるタイミングも、慎重に考える必要があります。あまり遅い時間に連絡をするのは、迷惑がかかります。比較的早い時間帯に直属の上司に連絡をしましょう。
飲み会などに参加をしていて忘れてしまったということのないように、早めに連絡をするように心掛けましょう。そして、必ず直属の上司に連絡をするようにしてください。間違っても、同僚に連絡をするのはやめましょう。
前日会社で直接上司に伝える
体調が前日から優れないのであれば、体調が悪いことを直接上司に伝えましょう。体調が優れないということを、直接上司に伝える際は、丁寧な説明を心掛けましょうね。風邪が悪化していて、高熱が出ているのであれば、翌日病院に行って一日安静にして過ごすことで、早い治療につながるようにしたいなどと伝えましょう。
ただし、忙しい時間帯は避け比較的落ち着いた時間に話をするようにしましょう。そのようなときに上司に話をするのは、マナー違反。上司が仕事が落ち着いている時間帯を見計らって、伝えるようにしましょう。
上司が電話に出ない場合は取り急ぎメールする
上司に電話をしても電話に出ない場合は、取り急ぎメールをするようにしましょう。そして、メールだけでは失礼になるので、必ず再度時間を見計らって連絡を取るようにしてください。もし、ある程度の時間まで電話を掛けても電話に出ないようであれば、翌日の朝に再度電話をするようにしましょう。
メールで連絡をすれば、伝わるのだから問題ないのではと考える若者もいるかもしれません。SNS時代とはいえ、会社を休む連絡をメッセージだけで終わらせるのは失礼であることを覚えておきましょう。必ず、直接休む理由を伝えることが礼儀でありマナーです。
同僚や仕事を引き継いでもらえる方に電話連絡
会社を休む連絡を上司に伝えることは大前提ですが、それ以外に同僚などの仕事で迷惑を掛ける人にも連絡は必要。会社を休むことや、仕事の引継ぎのお願いを電話やLINEで連絡をするようにしましょう。上司に対しての休む連絡はもちろんですが、仕事で迷惑を掛けてしまう同僚には、現場レベルでの連絡が大切です。
もし、当日自分にしかわからないことが発生したら、LINEなどで連絡をもらえるように伝えると、相手側も安心するでしょう。
当日の朝に会社に電話する
朝起きたら、突発的に高熱が出たり、子供の急な病気やケガなど予期しないことが発生した場合は、当日の朝に会社に電話をするようにしましょう。突発的な予期せぬ状況は、前日にはできないので、当日の朝きちんと事情を説明するようにしましょう。
突発的な場合も、同僚などには仕事の引継ぎも忘れないようにしてください。上司への連絡はもちろん大事なポイントですが、休むことで同僚などにも仕事の負担をかけてしまうことになります。しっかりと連絡を入れることが今後の関係をスムーズにするのです。
当日に会社を休む理由
休みたいと思い、当日会社に連絡をする場合は、どのようにすればよいのでしょうか。当日に会社を休む理由について知っておきましょう。
定番の風邪
会社を休む理由の定番は、風邪。風邪を引いたみたいと言えば、どのくらいの症状だろうと思われます。風邪を引いて会社を休むほどのレベルを示すのであれば、高熱(38℃以上)と伝えるのが効果的。一般的に38℃の熱がある場合は、動くことが難しくなります。
38℃以上の高熱があるのであれば、会社側も休まなければいけない事情を理解してくれます。ただ風邪を引いたので休みたいと言うよりも、高熱があるので会社に行くことができないと伝えるようにしましょう。
頭痛は万能な言い訳
頭痛で休みたいという言い訳は、万能性があります。頭痛は、頭が痛いと言っていれば、本当か嘘かわかりません。そのため、上司に伝える際に頭を抑えながら頭痛がひどいので休ませてくださいといえばよいだけです。そして、頭痛というのは大きな病気の可能性もあるため、深刻性がある病気も考えられます。
ですが頭痛の場合は、たかが頭痛だけで休むなんてと思われる可能性も。そのため、何度も使うのはリスキーです。そして、頭痛を仮病で使う場合は、普段の勤務態度が重要です。普段から真面目に働いている姿が知られていれば、仮病だとは思われないでしょう。
大げさに言いすぎない
仮病で休む場合、大げさに言いすぎないことが大切。あまり大げさに話を作りすぎると、疑われる恐れも。例えば、熱が40℃で頭痛がひどく、吐き気がして、お腹も痛いなどと色んな理由を並べすぎると、もしかして仮病ではと思われてしまう可能性があります。
熱が40℃あるので、休ませてくださいと伝える方がわかりやすく、リアルな感じがあります。その他の理由もいくつか付けて、大げさにしてしまうとリアルな感じにならないので、大げさにいわないことが大切です。
休むのが難しい体調不良
体調不良を理由に休む場合、理由には気をつけなければいけません。体調不良を理由に休みたいというのは、よく使われています。そのため、どんな体調不良なのか理由の選び方は重要。風邪や腹痛、子供の病気などであれば信用されやすいでしょう。
中には、一日まるまる休むことは困難だと思われる理由もあります。貧血やめまい、吐き気、虫歯などです。これらは、一日休まなくても回復が考えられるので、仮病で休みたい場合の理由には使えません。体調不良を何度も使うのも、自己管理ができない人だと思われてしまいます。
怪我を理由に休む
怪我を理由に休む場合は、目に見えるような怪我は難しいですが、ぎっくり腰であれば、朝くしゃみをした場合など突然起こることがある怪我なので、突然の休みの理由にもなります。しかし、ぎっくり腰は結構有効ですが、一日やそこらでは治るものでもないので注意しましょう。
もし、それを理由に休むのなら思い切って二日三日休んでしまう方が自然です。一日以上休める代わりに後日もしばらく腰をかばうことになるため、これを理由にする場合は少し気を遣う必要があります。
前日に休みを申告するときの理由
前日に休みを申告する場合の理由は、その日でなければいけないものや、平日にしかできないものを選ぶ必要があります。前日に休みを申告する際の理由について知ってみましょう。
役所に行くといって休む
役所での手続きがあるために、休みたいという理由は、例えばパスポート更新や免許書の書き換え、各種書類の手続きなど。役所関係は、基本的に平日業務がほとんどなので、休む理由になります。しかし、中には土日も扱っているものもあるので、しっかり調べていきましょう。
そして、免許書やパスポートなどは会社での提出がある場合もあります。免許の書き換えやパスポート更新で、休もうとしている場合は、注意が必要。こないだ更新したはずと、本当の更新日に困ることになってしまします。
検査を理由に休む
検査を理由に休むのもひとつの手段。ひとつは、自治体によるがん検診や人間ドックを受けたいので休みたいという理由です。会社の健康診断では、チェックしきれない病気もあるため、自治体が行っている検査でチェックをしたいというのはしっかりとした理由になります。検査で休むのは最もな理由です。
そして、内臓系の調子がよくないので、検査に行きたいということでもよいでしょう。内臓系の病気は、外からわからないので、申告しても疑われることがありません。翌日何も悪いところはなかったと報告することで、疑われる心配もなく、体調管理をしっかり考えていると思われるでしょう。
家族を理由にして休む
会社を休む理由には、家族を理由にして休むこともできます。家族や身内の突発的なできごとなどで、自分も休まなければいけない事情を伝えるのも、仮病の理由に使えます。
身内の葬式で休む
身内の葬式を理由に休むのはどうでしょう。これを理由に休むのはかなりリスキーだと思われます。身内の葬式となれば、会社から香典を出すという話や、上司が葬式に出席をすると言い出す可能性も。会社として何らかのことをしてあげたいと思うのが一般的です。
他にもカレンダーの六曜にも注意しなければならなりません。当然ながら友引の日に、葬式を理由に休んだりすると、一発で嘘がばれてしまう可能性があります。
身内の結婚式で休む
身内の結婚式を理由に会社を休むのは、ややリスクがあります。前日になって、明日身内の結婚式なので休みますというのは、ちょっと不自然な理由です。平日に結婚式を行う人も増えてきているので、実際結婚式には不自然さはありませんが、前日にいうべき理由ではありません。
上司に身内の結婚式なので、休みたいといってもダメとはいわないはずですが、結婚式が理由であれば少なくとも1カ月前には報告があってよいのではと思われてしまい、マイナスな印象となってしまいます。そのため、これを理由にするのもあまりお勧めはできません。
家族や子供の病気で休む
子供や両親などが病気になってしまったため休むというのは、比較的信用性のある理由になります。子供の病気は、突発的なものが多く、実際に小さな頃は体調を崩しがちです。そのため、子供が病気になったというのは、休みたいときに使える理由になります。
実家の親が病気になり、高齢なため一人で病院に行けず、近くに他に身内がいないという理由もよいでしょう。実際に実家が近くであることは嘘が付けないので、状況に無理がないことが前提です。
家族の付き添いで病院に行く
入院をしている家族の付き添いのため、病院に行かなければいけないという理由も可能です。普段付き添いをしている人がどうしても行けなくなってしまったので、頼まれてしまったということであれば、仕方のない理由です。
何度も使うのは、リスキーなので一回だけであれば、急きょそうなったと考えられます。何度もこの理由を使うのはやめましょう。
身内が田舎からやって来る
身内が田舎からやってくるから休みたいという理由は、ひんしゅくを買いかねないのでおすすめしません。仕事を休まなくても、仕事後に時間を作って会えばよいだけと、会社の人は思います。もしくは、土日があるのなら土日を利用すればよいだけですし、あまりスマートな理由だとはいえません。
緊急なことがあったとしても、会社を休むほどの理由にはならず、自分の印象がマイナスになってしまうだけ。身内が田舎からやって来るという理由は、使わない方がよいでしょう。
休むのに最適な日について
会社を休むのに最適な日とはいつなのでしょうか。ズル休みであれば、なるべく会社に迷惑を掛けない日を選びたいものです。
何曜日がいいか検討する
週明けは、やるべき仕事が多い場合が多く、月曜日に休むのは周りに迷惑を掛けてしまいます。休みやすさからいえば、火曜日や水曜日は比較的休みやすいといえます。月曜日から体調の悪さをアピールしておくと、休む理由を作りやすいでしょう。
木金に関しては、休み前の仕事があるケースが多く、まだ木曜日はありですが、金曜日の仕事に影響がでるので、できれば火曜日や水曜日を選ぶとよいでしょう。仮病を使って休む場合は、なるべく周りへの迷惑を掛けることは避けるようにしましょう。
休みが不定期な職場では
休みがシフト制の仕事の場合は、休み明けに休むのは避けてください。仮病の休みだとバレてしまう可能性があります。そして、繁忙の日を選んで休むのは理由がどんなことであれ、ひんしゅくを買いやすいので避けるようにしましょう。
販売の、セール期間などは超繁忙期。シフト制の仕事は、人数に余裕がないので一人抜けただけでも痛手が大きくなります。全員出勤で代わりのスタッフがいないような状態で特に理由もなく休む場合は、やはりどう考えてもよくありません。
平日と土日でも、忙しさが違うので、土日が忙しいお店であれば土日よりも平日を選んだ方がよいでしょう。お店の迷惑に掛からないような日を選ぶようにしましょう。
休んだ翌日も気を付ける
仮病などで休んだ翌日も気をつけるようにしましょう。なんらかの理由により休み、職場に迷惑を掛けたこともあるので、翌日の出勤体制に気をつけなければいけません。
周りの人へのフォローを忘れない
休んでしまったのは仕方ありませんが、職場に迷惑をかけたのは事実なので、きちんと同僚や上司に謝ることやフォローは忘れないようにすることです。
仕事を引き継いでもらった同僚には、謝りながら仕事の進捗具合を尋ねるようにしましょう。
「大丈夫だったの?」にうまく答える
風邪など病気を理由に休んだ場合は、翌日出勤した際に「大丈夫だったの?」と聞かれることが多いです。そのため、この質問にうまく答える準備をしておく必要があります。休んだおかげで、だいぶ回復したから大丈夫ですなど、感謝の気持ちを伝えるような言葉と一緒に伝えるとよいでしょう。
あまりにも元気すぎたり、あまりにも具合が悪そうだったりするのは大げさなリアクションになるので、おかげさまで、という言葉を添えて回復したことを伝えましょう。
嘘がばれるおそれもあるので注意すること
仮病で休む場合は、方法によっては嘘がばれることもあります。しっかりと休む理由を告げて伝わったのにも関わらず、嘘がバレてしまうのはどんな理由によるものなのでしょうか。
あまり休みすぎないようにする
仮病などを使って休むのは、あまり休みすぎないようにすることが注意点です。あまりにしょっちゅう休むと、疑われやすいので、仮病を何回も使うと嘘がバレる可能性が高くなってしまいます。続けて休むと、もしかして仮病かもという可能性を疑われることもあるのです。
また、いったん仮病を使って休むと癖になる場合も。以前のように熱が出たことにしようなどと考え、つい休むことを考えて仮病を使うようになってしまいます。仮病というのは、あまり頻繁に使って休むものではありません。自分の信用が落ちてしまうので、やり過ぎには注意しましょう。
頑張り過ぎてしまうことは禁物
仮病で仕事を休んだという罪悪感から、仕事をいつも以上に張り切るのは禁物です。あまり無理をし過ぎてしまうと、今度は本当に体を壊してしまうことにも。どうしても休まなければいけないときに、仮病の疑いを持たれてしまうことになります。
そして、やけに頑張りが強いのは、こんなに元気なのかと疑いを持たれてしまう原因になる可能性もあるので、通常通りがベスト。病み上がりだということを忘れずに、休み明けの日は、少し静かめにしているくらいがちょうどよいでしょう。
普段から会社との信頼関係を築き休みやすい環境作りを
休みたいと告げられたとき、受け止める会社側の反応は、人によって違う場合があります。これは、すべて日頃の働き方に左右されます。会社との信頼関係を築いていれば、いつも頑張ってくれているからと好意的に受け止められるでしょう。
しかし、会社との信頼関係がなく、勤務態度もあまりよくない場合は、あまり好印象に受け止められないと思われます。日頃から会社との関係性を持つことを意識して働きましょう。