独身の老後を楽しく幸せに過ごすための心得とメリットデメリット

【特集】自立する女性のそれぞれの形

独身の老後は幸せなのか

社会の多様化か男性の収入の減少なのかさまざまな原因で、生涯未婚で過ごす方が増えています。特に女性は多くの生き方が選択でき、自ら進んで生涯独身という選択肢を選ぶ方も多いようです。独身の老後のことについて少し考えてみて、そのメリットやデメリットを比べて自分の思い描く将来設計に当てはめてみましょう。

独身で老後を迎える人の割合

独身で老後を迎える人の割合は平成27年度版厚生労働省のデータによると年々増えており、2015年のデータでは男性が20.1%、女性が10.6%です。この未婚率は年々増え、推計では2035年には男性が29%、女性が19.2%になると予測されている試算です。実に2035年以降には女性は2割以上が生涯未婚という生き方を選択する時代。これは今後政治などが歯止めをかけようとしてもなかなか変わらない数字でしょう。

男性は比較的年収の減少などが理由が挙がりますが、女性の場合には生き方の選択肢の多様化が大きな理由です。また仕事のために事実婚などを選択したり、家庭に縛られたくないという風習は徐々に広まりつつあります。これからの社会は女性が自分の生き方を自由に選べる時代です。

生涯独身女性の特徴

生涯独身女性の特徴として、仕事から家事からなんでも1人でできてしまうという方が多いです。また家事などは家電などの発達によって、1人でもしっかりとしている生活が送れることに。コンビニなどの普及で、1人分の食事なども気楽にできるようになりました。

男性とは違って、生活に苦しいということではなく、女性の独身者の場合には経済的にも精神的にも自立しているという方が多いです。もちろん多様化するニーズに社会が応えているようなサービスなどの普及も大きな要因。高齢化が進む日本でどんどん1人で生活をすることが苦にならなくなっているということも大きな理由です。

女性の独身者の場合にはその自分らしい生活スタイルを維持したいという理由で、結婚という形をとらない方が増えています。

独身者に必要な老後の資金

独身者に必要な老後に資金として、もちろん働いて厚生年金に入っていることなどによっても大きく違いますが、夫婦2人世帯で大よそ8,000万円あれば今の水準の生活を送れるといわれています。もちろんこの中の大きな部分を占めるのが年金ですが、この年金の金額を正確に知っていますか?

平成30年の支給額では国民年金と老齢基礎年金だけだと月64,941円、厚生年金夫婦2人分と老齢基礎年金だと月22万1,777円というデータがあります。ではこれが1人のケースではデータが無いようなのですが、現状のシステムだと12万円弱です。もちろんその人の収入により年金額に差がでていて、特に独身女性は経済的には自立している傾向が強いためこの額よりも上の金額を受け取れます。

これだと老後をなんなく生活できそうですが、歳をとると医療費がかさんだりします。したがって2千万円以上の貯蓄は必要だというファイナンシャルプランナーもいて、自分年金という形で貯蓄をする必要が。独身のために身内に頼ることが難しいので、この額くらいは貯蓄として持っておくと安心して老後を過ごせます。

独身者の老後に備えた貯蓄方法

その老後の資金については給料天引きで先取りする貯金がよいです。銀行口座を別に作り、毎月定額を振り込むようにするか、定期預金などを利用する方法があります。また資産を運用し、税金の控除を受け取りたいなら、積み立てNISAなどの仕組みを利用しても、資金を積み立てることが可能です。また貯蓄型保険などを自分の人生設計で合わせて利用する方法もあります。

お金については自分磨きに費やす金額をしっかりと持っている方が多いでしょうから、ある一定の金額を貯蓄に回すことは苦ではありません。銀行などで気軽に相談できるので、自分なりの方法を窓口などで相談してみましょう。

生涯独身のメリット

生涯独身のメリットを挙げて、独身生活を謳歌するコツなどを見てみましょう。

お金を自分の好きなように使える

独身であるのなら子供や孫にお金を使うことはありません。甥っ子や姪っ子などがいたとしても特に使うお金はお年玉ぐらいで、それ以上の出費をすることがないです。自分の稼いだお金を好きなように趣味や遊びに費やすことができます。

独身であるのなら趣味や遊びに使うお金は十分に取っておくとより人生を楽しむことができます。友人や知人関係にもお金を計画的に使うことができて経済面では大きなメリットです。

時間を自分のために使える

2つ目のメリットが時間を自由に使えるということで、自分のスタイルをしっかりと確率することができます。食事の時間も自由ですし、休日の起きる時間も縛られることはありません。人によっては働きかたも自由に選べる方法を選択している方もいます。

時間の使いかたは寝ていてボーっとしていても、自分磨きにいろいろな習い事などをしてみても自由です。特に休日の使いかたは夫や子供がいる方とは大きな差がでます。

誰かに束縛されることが無い

束縛を受けることがないという点も大きなメリットです。子供や夫、姑などがいると自然とそれに合わせて家事や育児などしないといけなくなり、なかなか自由に自分の生活スタイルを行うことが難しいもの。独身なら家族からいろいろな干渉を受けることも少ないでしょう。

束縛をされずに自分らしく自分のスタイルで生活できることは、いつでも自分らしくいられることに繋がり、大きなプラスの要因です。

自分の人生を自分のタイミングで決められる

自分の人生の転機などを自由に決められるというメリットも独身者ならではです。引っ越しをしたり、ペットを飼ったり、全て自分だけで決めることができます。1人で生きていくことは自分の選択肢を大きく広げることに繋がり、人生のチャンスを機敏に判断することが可能です。

人によっては転職をしたり、自分のスタイルに合わせて仕事から何から生活の全てを選ぶことができるでしょう。これからもっと働き方の多様化が進むと共に、いろいろな生き方を選ぶには、独身のほうが身軽だというメリットがあります。

生涯独身のデメリット

メリットのあればデメリットもあり、独身が必ずしもよいかというとそうではありません。具体的に考えてみましょう。

面倒をみてくれる人がいない

誰にも身内から干渉されないということは、全て自分でやらないといけないということです。家事や仕事などもしっかりと一定水準こなさないと自分のスタイルの生活を維持することができません。親などに都合よく頼って生きれる方法も無くはないですが、それでは自立している女性とはいい切れないでしょう。

病気になった時に辛い

看病してくれる人がいないのも独身者のデメリットで、多くの方が苦しんだり寂しくなる瞬間ではないでしょうか。風邪などのすぐ治る病気ならまだしも、糖尿病など長い期間向き合わないといけない病気であるのならその辛さは結婚をしている方の2倍や3倍では済みません。

自分が病気になった結果、自分の人生の選択肢が大きく絞られて狭くなってしまうのはよくある話。自分1人で向き合う病気はパートナーの支えがない独身者にとっては辛く苦しい道です。

子孫を残せない

子孫を残せないというデメリットは必ずついてきます。自分の親に孫の顔を見せてあげられないなどの状態は特に正月などで一族が集まるとき、姪や甥の子供らを見る親の目をみて感じることでしょう。それに対しては自分の生き方を貫き通すという強い精神力が求められます。

今の社会では子孫を残すことが必ず必要という風潮はなくなりつつありますが、やはりその風当たりは強く、親戚などからいろいろいわれることは覚悟しておきましょう。

独身者の老後は悲惨が幸せか

独身を選ぶにしても結婚を選ぶにしてもどちらもメリットとデメリットが存在し、そこは個人の判断です。社会が多様化している今、その自分の生き方を縛るものは何もないです。

また社会もそのように多様化する背景に対応しつつあるので、どちらの道を選んでも自分の納得がいく選択なら構いません。どちらを選ぶにしても辛いことや乗り越えないといけない壁があり、それに立ち向かっていく必要はあります。自分らしく思うように人生設計をするのなら、相手から干渉されない独身者の道を選んでもよいかもしれません。

お金も健康も今のうちから備えておく

独身でいることは恥ずかしいことでもなく、当たり前になりつつある今、どちらの道で生きるにしてもお金と健康が非常に大事です。働いていられることができるうちに、しっかりと備えておくという方法を選択するのが賢いこと。今備えられるうちにできることはできるだけしておきましょう。独身を謳歌することやいずれもし結婚するにしてもその備えは大きなメリットになるはずです。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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