【IT資格一覧】とそれぞれの難易度やその特徴を紹介

資格・語学

IT資格にはどんな物があるか知りたい

将来IT関係の仕事に就きたいと思っていても、どこからはじめていけば良いのか分からない人も多いですよね。特にIT未経験の人にとっては、どのような資格を取得すれば良いのか迷ってしまいます。

IT系の国家資格にもさまざまなタイプがあるため、自分が目指すべき進路に必要なものを選んでいかなくてはなりません。そこでIT資格のタイプを比較して、自分に合った資格取得を目指しましょう。

IT資格はIT業界を目指す上で重要

自分の時間を削ってまで、IT資格を取得すれば良いのか悩むところです。しかしIT資格というのは、企業側がどのくらいの能力があるのかという判断材料とする重要なものになります。

IT資格は自分の能力を示す強い武器になる

IT系の国家資格は、IT系を目指す上でどのくらいのレベルにいるのかを示すために役立ちます。就職時にどのくらいのスキルがあるのかが、自分のアピールポイントになるのです。

企業側からすれば口頭でどのくらいスキルがあると言われても、面接時に試している時間はありません。多くの就職希望者の面談をしなくてはならないため、すぐに判断できるIT資格を重要視します。

資格があると有利なポイント

IT業界に入るために資格が必要な訳は以下の通りです。

  • 資格を持っていることで面接の担当者に意欲がアピールできる
  • 資格がないと働けない会社もある
  • 就職先が特定の資格を重要視している
  • 資格の難易度が高ければ優遇されることもある
  • インフラ系の会社に入りたい
  • 資格手当が出る

このように資格を持っているだけで、プラスになることがたくさんあります。

目的に合った資格を取ることが大切

自分が目指す企業に合わせた資格を取るのがポイントになります。なんのためにこの資格を取るのかをよく考えて、目的に合った資格取得を目指して行く必要があります。どのような企業に入りたいのかを決めていきましょう。

IT業界が未経験の人

IT業界の人材不足は2019年がピークと言われていて、2030年には79万人もの人材不足に陥るとデータで出されました。そのため年齢制限にかからなければ、無資格、未経験でも転職や就職できる可能性があります。

とはいえ希望の会社に入るためには、資格が優先されます。IT業界が未経験の人は、まず国家資格や転職先に関係ある資格を優先することをおすすめします。

専門的な会社に行きたい人

資格を取得するのに難易度が高く、持っているだけで十分に企業にアピールできるものが良いです。合格率も低く、難易度が高い資格を持っていると、企業から資格手当が出る場合もあります。

IT系国家資格一覧表

IT系国家資格は全部で12種類あります。難易度はITパスポート、基本情報技術、応用情報技術者、それ以外という順に上がっていきます。国家資格のIT資格は以下の通りです。

  • レベル1. ITパスポート
  • レベル2. 基本情報技術者
  • レベル3. 応用情報技術者
  • レベル4. ITサービスマネージャー
  • レベル4. ITストラテジスト
  • レベル4. プロダクトマネージャー
  • レベル4. システム監査技術者
  • レベル4. エンベデッドシステムスペシャリスト
  • レベル4. システムアーキテクト
  • レベル4. データベーススペシャリスト
  • レベル4. ネットワークスペシャリスト
  • レベル4.情報処理安全確保支援士

IT系初心者の人はIT系職種全般に効果的な、レベル1~3までの資格がおすすめです。

IT未経験者と初心者におすすめのIT系国家資格

初めてIT業界に就職するときに、おすすめのIT国家資格を見ていきましょう。就職には無資格よりも資格があるほうが有利なので、比較的簡単に取得できるものから始めるのも良いです。

基礎的な知識が問われるITパスポート

ITの基礎的な知識があることを証明できる資格です。コンピューターを使用したCBT方式で試験が実施されるので、随時取得可能な資格です。試験時間は120分、問題数は全100問で、四肢択一形式での回答となります。主な内容は以下の通りです。

  • ストラテジ系(経営全般)約35問
  • マネジメント系(IT管理)約20問
  • テクノロジ系(IT技術)約45問

1,000点満点のうち600点以上が合格です。ITを目指す上でも取り掛かりとして最適の資格といえます。初心者の人は、100時間ほど勉強が必要だと言われています。

さらに上の資格を目指すなら情報セキュリティマネジメント

ITパスポートに合格して、さらに自分のスキルアップを目指したい人におすすめです。ITが高度化される中、サイバー攻撃の手口はますます深刻化されています。組織で情報セキュリティ対策ができる人材が必要とされていますが、まだまだ人材不足となっています。試験は1日がかりで、ITに関する知識とセキュリティに関する知識が必要です。

  • 午前の部は90分制で、情報セキュリティの考え方や、システム監査、経営管理などが出題/50問
  • 午後の部も90分制で、具体的な取り組みや、委託先管理、情報セキュリティ教育などが出題/3問

いずれも100点満点中60点以上が合格ラインです。初心者の人は、200~300時間勉強が必要と言われています。

ITエンジニアの登竜門の基本情報技術者

ITエンジニアとして活躍していきたい人のための、登竜門と言える国家資格です。合格率は25%前後で難易度が高くなります。毎年10万人以上受講するほどの人気資格です。基本情報技術者は、社員に取得を推奨している企業もあります。

  • 毎年4月10月の第3日曜日が試験日
  • 午前(150分)・午後(150分)の部に分かれていて多肢選択式
  • 受験手数料5,700円

80問出題され100点満点中、60点以上が合格基準となります。情報知識がある人で50時間、初心者の人で100~200時間勉強が必要と言われています。

ワンランク上を目指すなら応用情報技術者

基本情報技術者に合格後、さらにワンランク上を狙いたい人向けの国家資格です。専門的な分野に特化しておらず、IT技術者としての総合的な技術や知識が問われます。IT技術はもちろん、IT基盤構築で質の高いパフォーマンスができるようになります。

  • 毎年4月10月の第3日曜日が試験日
  • 午前(150分)・午後(150分)の部に分かれていて多肢選択式
  • 受験手数料5,700円

80問出題され100点満点中、60点以上が合格基準となります。基本情報技術者合格をしている人でも、一般的に200時間程度勉強が必要です。

世界的な資格であるマイクロソフトオフィススペシャリスト

パソコンのスキルを証明できる国家資格です。パソコンはこの先どのような仕事でも役に立ち、就職時の即戦力となります。世界的に行われている資格なので、日本国外でも通用するのが特徴です。

  • 試験科目はWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlookが
  • 試験は毎年1~2回

合格率は公開されていませんが、それほど低くないようです。初心者の人だと80時間くらい勉強が必要だと言われています。

エンジニア系を目指す人におすすめのIT系国家資格

エンジニア系となると、資格も難易度が上がっていきます。実務経験をし、基本のIT知識をしっかり身につけてから挑む人が多いです。

データベーススペシャリスト DB

データベースの管理者を目指す人におすすめの国家資格です。文章読解力が必要とされ、IT資格レベル4と合格率は1割程度とかなり低いのが特徴です。

  • データベースに関係する固有技術で、情報システムの基盤や構築
  • 運用などについて活躍

試験日は4月第3日曜日で、合格基準は100点満点中60点以上です。文章読解力が得意な人は、約40時間勉強すれば合格できると言われています。反対に文章読解力が苦手な人は1年以上かかる人もいます。

合格しやすい情報処理安全確保支援士

2016年10月21日の情報処理技術者試験規則改正後に、情報セキュリティスペシャリストから変更されました。IT資格レベル4で、限定的なケースを想定した問題が多いです。レベル4の中でも合格しやすいとされています。

  • サイバーセキュリティリスクを分析
  • 情報システムを守るセキュリティエンジニアなどで活躍
  • 経営側として対策を練り、セキュリティコンサルタントを目指す

試験は4月と10月の第3日曜日に実施しています。

難易度がとても高いネットワークスペシャリスト

ネットワークエンジニアや、将来エンジニアになりたいという人におすすめの国家資格です。IT資格レベル4で難易度がとても高いのが特徴。論述が問われる問題があるため、文章力を鍛える必要があります。

  • ネットワークの固有技術からサービスの動向
  • 大規模なネットワークシステムを運用

エンジニアの仕事をしながら、資格の勉強をすれば20時間で受かる人もいるようです。それ以外の人は1年ほど勉強に費やすると言われています。試験は10月の第3日曜日となります。

受験者が少ないエンベデッドシステムスペシャリスト

エンベデッドシステムスペシャリストは、組み込みシステムエンジニアになりたい人におすすめの国家資格です。IT系国家資格の中でも受験する人が少ないと言われていて、IT資格レベル4に入ります。合格率も1~2割程度なのでかなりの難関となっています。

  • システム開発で基盤や構築、製造などが主な仕事
  • 設計書、仕様書の作成なども実施

試験は4月第3日曜日です。

AIや機械学習向けのシステムアーキテクト

AIや機械学習を設計するエンジニアを目指したい人におすすめの国家資格です。システムの上流設計に関する知識が問われます。IT資格レベル4で、毎年合格率が12%前後と少ないのが特徴。

  • システム開発の最終段階を主導
  • 分析を行いながら情報システムのデザインを完成

上級エンジニアとして、さらなる上を目指していきたい人におすすめです。試験は10月の第3日曜日です。

マネージャー系を目指す人におすすめのIT系国家資格

プロジェクトチームとしての責任者として、チームを成功に導きメンバーを成長させていきます。やりがいがありますが、すべてにおいて知識を把握しておく必要があります。資格を摂取するには数年かかる人もいます。

ITコンサルタントにおすすめのITストラテジスト

CIO、CTO、ITコンサルタントを目指す人におすすめの国家資格です。IT資格レベル4で、合格率も10~15%と低いのが特徴です。ITの基礎知識の他に経営戦略における、策定能力や推進力が問われます。

  • 情報技術を活用した事業改革
  • 自らサービス開発を企画して支援

この先キャリアアップしていきたい人は、取得しておきたい資格です。試験は10月の第3日曜日です。実務経験が1年以上ある人で、1カ月毎日勉強をすれば合格できる可能性が高いと言われています。

最難関と言われているシステム監査技術者

情報システム責任者や、監査人を目指す人におすすめの国家資格です。IT資格レベル4で、毎年15%前後の合格率となっています。

  • 情報システムや組み込みシステムを点検や改善をして勧告
  • 監査計画の立案なども実施

試験日は4月第3日曜日です。

トラブル管理が問われるITサービスマネージャ

安定したシステムの稼働を行うための知識や、トラブル発生時に対応できる知識があるかが問われます。IT系企業に入りたい人が必ず必要な資格ではありません。しかし、職場や立場によってこの資格が求められるケースもあります。

  • 日々改善を図り最高なコストとパフォーマンスを実施
  • システムの稼働を安全に提供

誰もが取れるわけではないため、資格を持っているとキャリアアップができます。企業によっては資格手当が出るところもあり年収アップにつながります。

責任者になりたいならプロジェクトマネージャー

プロジェクトをすべて任され、責任者として頑張りたい人におすすめの国家資格です。IT資格レベル4で、合格率が13%前後となっています。文章力が問われるため、論述に慣れる必要があります。

  • 情報システムや組み込みシステムの開発プロジェクトの責任者
  • 資源の確保や予算組み、計画立ててプロジェクトの立ち上げから達成までを行う

資格を取るには十分な知識があったとしても、合格できない場合もあります。決められた文字数の中で、しっかり的を得た回答をしなくてはならないのです。試験内容も厳しく原稿用紙に、制限時間2時間以内に6枚~9枚分の文章を書いていかなくてはならないのです。

自分に合ったIT資格取得を目指そう

IT資格というのは初心者にとっては難しいことかもしれませんが、IT系の仕事に就くためにはいずれ必要になってくるものです。

まずはITの知識を得ていくための資格を取り、実務を経験しながら新たなステップのために常習者向けの資格を取ることも視野に入れていきましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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