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【管理栄養士の難易度】効率的な勉強方法と資格取得までの道のり

資格・語学

管理栄養士の難易度について

管理栄養士を本格的に目指す場合、自分に合った勉強方法や資格取得までに要する平均的な勉強時間はだれもが気になるところです。難易度が高いと言われている管理栄養士になるためには、具体的にどのような勉強が必要なのでしょうか。

また、資格摂取のためにはどのくらいの時間が必要なのか、条件はあるのかなど、さまざまな情報を集めて知識を高めていきましょう。

管理栄養士の国家資格取得を目指すために

管理栄養士の資格を取得するには、どのようなことが必要になってくるのでしょうか。

養成課程卒業を経て栄養士免許が必須

4年生の養成課程を卒業すると、試験を受けなくても栄養士免許が取得できます。それと同時に、管理栄養士国家試験の受験資格が与えられます。

栄養士養成施設の場合は、たとえば2年制の学校を卒業すると、3年以上の実務経験を積まなければ、国家試験を受ける資格を与えられません。合計5年以上の勉強と実務が必要とされていますので、養成課程を卒業することが近道といえます。

栄養士よりも広い領域で活躍できる資格

管理栄養士は栄養士と比べると、より多くの専門知識が必要になります。主に病院勤務や公務員は、管理栄養士のみ与えられる仕事です。

病院などで病気やケガをしている方に、栄養管理をアドバイスし、マンツーマンで生活習慣病などの、食事管理のサポートをする場合もあります。

合格率から難易度を考える

果たして毎年行われる、管理栄養士国家試験の合格率はどうなのでしょうか。過去の合格率と比べます。

2016年は44.7%で2017年は54.6%

2018年3月4日に実施され、管理栄養士国家試験の合格発表が2018年3月30日にありました。受験者17,222名 合格者10,472名で、過去8年間の受験者に比べたら2018年が最少人数です。しかし、合格率は60.8%と年々高くなっている傾向にあります。

2010年は合格率が32.2%と、かなり管理栄養士国家試験は狭き門になっていました。しかし、年々養成施設も増え、最新情報もしっかり教えてくれます。「独学ではどうにもらならない」ということが根付いたからでしょう。

管理栄養士養成課程新卒者の合格率が高い

管理栄養士養成課程新卒の方で2016年は85.1%、2017年は95.4%が合格しています。また2018年は新卒の方で、9,321名のうち8,928名が合格しました。その数字は驚異の95.8%です。こちらも年々増えています。しっかりと授業で国家試験対策に力を入れている施設が多くなり、合格者も増えたようです。

年々の合格率の高さは管理栄養士養成過程の新卒が、合格率を引き上げているといっても過言ではありません。難易度により、合格率が変わっていくのも新卒が影響を及ぼしています。

既卒者と栄養士養成課程者の合格率は低い

管理栄養士養成課程既卒者は1,553名のうち合格者は323名で、合格率は20.8%ほどです。さらに栄養士養成既卒者は、6,348名のうち合格者は1,221名で、合格率19.2%という低い数字です。

こちらは年々特に差はあまりなく、常に低い水準となっています。試験の難易度が下がったとしても、全体的に毎年変わらず低い合格率なのです。

新卒者と既卒者にとって難易度は異なる

既卒者は仕事との両立に苦労する

栄養士養成施設を卒業後、管理栄養士の国家試験を受験するためには、実務経験を積まねばなりません。そのため勉強と仕事の両立が難しいといえるでしょう。片手間で受かるほど簡単な試験ではないことがよくわかります。

新卒者は十分に学ぶ時間があり、常に新しい情報も入ってきますので、既卒者は新卒者よりもかなり不利な状態です。しかし合格者は20%前後と低い数字ですが、既卒者で合格した方がいれば、積極的にコツを教えてもらうのをおすすめします。

養成学校の情報や先生方を頼ることが重要

毎年法や制度が変わって、常に新しく勉強をしなおさねばいけません。既卒者は最新情報を得る機会があまりありませんので、養成学校の情報など細かくチェックしていく癖をつけましょう。また恩師に頼って、最新情報を得ることも一つの手です。

新しい制度になったことを知らずに、既卒者は卒業時の情報のまま試験を受けてしまうので、合格率が少ないといわれています。新しくガイドラインに適した教材を、手に入れることはとても重要です。年に一回の試験ですが、その度に「ガイドラインが変わっている」ということは当たり前だと思いましょう。

試験内容について

試験の内容はどのようなものなのかを、知っておくことは大事です。焦らずに今までの勉強の成果を出せるよう問題数や受験の科目について知ったうえでしっかりと準備することが重要です。

午前の部99問と午後の部101問の合計200問

出題数はその年によって変更されることはよくありますので、必ずチェックしてください。2018年の試験は午前の部は「10時~12時30分まで」の計2時間30分。午後の部は「13時45分~16時20分まで」の計2時間35分でした。

2016年より、もともとある「誤肢選択型」と「五肢択二型」の他に、「四股択一型」も増えています。このように毎年変更点がありますので注意してください。

受験科目は9科目

・「社会・環境と健康」 常に世の中の動きに関心を持つことから始めましょう。8月末に発行される「国民衛生の動向」や「国民健康・栄養調査」結果のチェックも行いましょう。

・「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」 重要医学用語を暗記し、症候とそれに併せた病態メカニズムを理解しましょう。内容がとくに難しいため、できるだけ早いうちに勉強しておいたほうがよいでしょう。

・「食べ物と健康」 日頃からの新しい食への関心を、常に持っておかねばなりません。「食品標準成分表」についても最新の改訂版を購入し、成分値やその測定法など、知識を整理しておくことが必要です。

・「基礎栄養学」 暗記よりも理解力が必要になります。出題内容は3大栄養素とビタミン・無機質・エネルギー、代謝、消化に関する問題で9割近くを占めています。

・「応用栄養学」 各ライフステージでの数値等を把握し、策定根拠等の理解も深めておくとよいでしょう。「ストレスによる代謝の変動」「特殊環境下の代謝変化」に関する問題も必須です。

・「臨床栄養学」 例年頻出の栄養補給法や診療報酬・介護報酬、臨床栄養で用いる用語は必ずチェックしておきましょう。また、新しい情報なども常にありますので、新聞やニュースを見ておきましょう。

・「公衆栄養学」 基本的な問題が多く点を稼げるポイントです。「食育」や「特定健診・特定保健指導」関連項目は必須です。

・「給食経営管理論」 新カリキュラム以降の過去問題を解いて、国家試験的な問題解釈に慣れることが必要です。また、「大量調理施設衛生管理マニュアル」を徹底的に読むことが大事です。

実施日程と実施場所

試験日や会場は、毎年同じとは限りません。変更などで焦ってしまわないために、常に確認しておきましょう。

2018年度に改定され3月上旬に実施

以前は実施日が3月下旬でしたが、2017年より3月上旬に変更されています。また合格発表も5月下旬から3月下旬に変更されました。受験料は6,800円で、受験手数料の額に相当する収入印紙を受験願書に貼理、納付します。

実施場所は全国で8か所

試験会場は全国で北海道、宮城、東京、愛知、大阪、岡山、福岡、沖縄です。東京などは受験人数が多いため、5つの会場があります。しかし県によっては受験人数が少ない場合は、会場が変更される可能性があります。受験票を見て間違えないようにしましょう。

資格取得のための学習時間と方法について

どのくらいの勉強の時間数と、どのような方法で勉強すればよいのでしょうか。ポイントを押さえておくことが重要です。

勉強に必要な目安時間は200~300時間

既卒者の方でも、1日に最低でも2時間は勉強しましょう。3~5カ月で200~300時間以上が目安です。その代わりみっちりと濃い2時間にせねばなりません。質のよい時間を勉強すれば、身につきます。また通勤時間などはまた別の時間を設けられるので、積極的に暗記などしましょう。

作問者の名前を調べながら過去問を解く

期間は1カ月で2教科など、試験日から逆算し、予定として組み立てます。教科の順番はとくに気にしなくてもよいですが、苦手なものから手をつけていったほうがよいでしょう。受験者に問いたい傾向がわかる参考書を元に、過去問題集を解いて行きましょう。自分がどのくらい理解できているのかをしっかり把握してください。

問題の横に自分の理解度を示すものを書き込むのも重要です。 よく勉強が苦手な人は理解しないうちに次に進んでしまいがちです。 管理栄養士国家試験は基礎が非常に重要ですので、しっかりと身につけるようにしましょう。

最短で国家資格を取得するためにできること

管理栄養士になると決めたのであれば、早く資格を取ることをおすすめします。その分ステップアップできるチャンスも増えますし、経験がものをいう職業です。栄養士養成施設からですと、最短でも5年はかかってしまいます。

早く取得したい方は、管理栄養士課程卒業をまずは目指すか、資格取得にまつわる情報収集や勉強に集中できる時間をできる限り多く作ることがポイントとなります。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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