【靴紐アレンジが熱い】こだわりの通し方と結び方で差をつけよう
靴紐にもこだわりたい
ヨーロッパには「靴が幸せになれる場所へ連れて行ってくれる、だから女の子は素敵な靴を履くと幸せが訪れる」ということわざがあります。それほどまでに、靴は昔から第一印象を決める一つの目安となってきました。そんな靴をもっと輝かせてくれるのが、靴紐の存在です。
「きちんと結べればそれでいい」と考えている人も多いかもしれませんが、実は靴紐は靴の印象を変えて、靴をより履きやすくしてくれる重要なアイテムです。靴紐を選ぶポイントや、基本的な通し方と結び方、スニーカーをよりおしゃれに見せてくれる結び方を学んでみませんか。さらに、おすすめの靴紐や100均で注目を集める靴紐も解説しています。
靴紐を選ぶときのポイント
どんなにおしゃれな靴紐でも、足を痛めてしまうようであれば、元も子もありません。自分の足と靴に適切な長さを選びましょう。
靴紐の長さは最適なのか
一般的に靴紐は、55cm~150cmまでの長さがあります。しかし、自分が履いている靴の靴紐が、どのくらいの長さか知っておかないと、適切な靴紐を購入できません。自分の靴紐を実際に測るという方法もありますが、紐を通す穴の数でおおよその目安が分かります。
たとえば、ビジネス用の革靴で穴の数が4~5個なら、およそ65~75cmです。スニーカーの場合は、3個までは55センチ、5~6個なら90~110cmほどになります。これらはあくまで目安であって、足のサイズが変わると紐の長さも変化します。
足のサイズが22cmの人と28cmの人では、靴紐を通したときの幅も違います。つま先から足首の側まで、穴に靴紐を通したあとで、左右にそれぞれ25cm程度紐が余ることがベストサイズです。
靴紐の形状は締め付け感で決める
靴紐を見てみると、断面が平らな平紐、丸い丸紐、その中間の紐があることが分かります。これらの紐はすべて同じではなく、締め付け感も異なります。デザインを比べることも重要ですが、紐靴は快適に履けてこそのファッションアイテムです。
平紐はほどけにくく、丸紐は足への負担が軽くなり、丸平紐は両者の中間と覚えておきましょう。ジョギング用のスニーカーにはほどけにくい平紐を、旅行用に歩き回るなら丸紐にするなど、靴の用途に合わせて紐を取り換えることもおすすめです。
伸縮性は使う状況や履き心地を考える
靴紐の材質は、靴の持つ伸縮性を変えてくれます。たとえば、ゴムなどの伸縮性のあるものは、靴紐を結んだままでも脱ぎ履きが簡単になるので、普段使いにも最適です。また、綿は一般的な靴紐であり、伸縮性はゴムほど高くありませんが耐久性が高く、しっかりと結ぶべます。
一方で、革靴の場合は、3mmほどの細めの靴紐がベストなので、綿のほかに絹製の靴紐もおすすめです。絹製の靴紐は耐久性こそ低いのですが、色が美しいうえに伸縮性も高く、結びやすくてほどけにくい、理想的な靴紐として知られています。お気に入りの革靴に、お気に入りの靴紐を合わせてみることもおすすめです。
基本の靴紐の通し方と結び方
まず、基本的な靴紐の通し方と結び方を知っておきましょう。ここでは、特に結びやすくて簡単なものを4つ解説します。
一般的なオーバー・ラップ
オーバー・ラップは緩みにくいことが特徴の結び方で、購入したときにはすでにこの結び方になっていることも多く、とてもポピュラーな結び方です。スニーカー以外にも、仕事に使う靴にもおすすめです。多くのスニーカーブランドで紹介している結び方でもあるため、覚えておくと便利です。
手順
1.最初の穴(鳩目)に表から靴紐を通し、左右の長さを同じにする
2.ニ番目以降の穴も、表から靴紐を通していく
3.すべて通し終わったら紐を結んで完成
スポーツ分野に最適なアンダー・ラップ
長距離を歩いたり走ったり、スポーツ分野で活動する人におすすめなのがアンダー・ラップです。圧迫感が少ないだけでなく、歩くうちに次第に足の形に靴がフィットしてくれる結び方です。結び目をほどくと全体が緩むため、ブーツのような履く部分が長い靴は、特に履きやすさを感じられる結び方です。
手順
1.紐を最初の穴(鳩目)の裏から通す
2.次の穴も裏から通し、最後まで通す
3.最後に紐を結んで完成
美しく見せるシングル
シングルは、ビジネスシューズ等のトラッドスタイルに最適な結び方で、見た目も美しいことが特徴です。紐の緩み具合はオーバー・ラップとよく似ているので、ほどけにくくなっています。
紐自体をたるませずに結びあげていくので、ぴったりとフィットした靴にしたいときにおすすめです。革靴には特によく似合うので、一度試してみてください。
手順
1.左右の片方を一番上の穴に通し、そのまま一番下の穴にも通す。このとき、下の穴に通した紐のほうを長くしておく
2.下の穴に通した紐を、隣の穴に上から通す。その後も、下から上へと紐を1段ずつ結びあげていく
3.一番上に到着したら、右側の紐と一緒に結ぶ
脚が疲れにくいパラレル
仕事中に靴を履く人にとって、脚が疲れにくい結び方はおすすめです。パラレルは弾力性にとんでいて、負荷が分散される結び方なので、履きなれていない靴を足に慣らしたいときにもぴったりです。
足がむくみやすいという人や、足が痛むという人にもおすすめです。結び方自体は少し複雑ですが、見た目はシングルと一緒なので、スマートに足を労われます。
手順
1.一番下の最初の穴にどちらか片方通し、反対の紐は1段上の穴に通す
2.最初の穴に通した紐は、3段目の穴に通す。反対の紐は4段目の穴に通す
3.段が互い違いになるように最後まで通し終えたら、一番上で結んで完成
靴紐のほどけにくい結び方
靴紐はほどけて欲しくないときほど、うっかりほどけてしまいませんか。マラソン中や仕事中など、ほどけて欲しくないときにおすすめの、ほどけにくい結び方をニつ解説します。
普通よりもほどけにくい「イアン・ノット」
蝶結びよりも丈夫で、形も作りやすい結び方である「イアン・ノット」は、一番最後の靴紐を結ぶときに行います。結び方自体は、文字で見ると難しそうですが、慣れてしまえばさっと結べてほどけにくい結び方です。これだけでも十分にほどけにくいのですが、より強固に結びたい人に次の結び方があります。
手順
1.まず1回普通に結ぶ
2.左右の紐で輪を作り、左手の紐は人差し指より上に、右手の紐は親指より奥にする
3.右手の紐の奥側を左手の紐の穴に通し、左手の紐の手前側を右手の紐の穴へ通していく
4.通した紐同士をつかんで、ゆっくりと左右に引っ張る
5.一見すると蝶結びのような形になれば成功
スポーツ時におすすめ「イアン・セキュア・ノット」
「イアン・ノット」よりほどけにくいとされる結び方ですが、結び方は「イアン・ノット」と同じく、とても簡単です。スポーツや登山など、ほどけて欲しくない場面で結んでみましょう。ほどくときには、どちらか片方の紐を引けば簡単にほどけてくれます。
手順
1.1回普通に結んだら、左右で輪を作る
2.でき上がった輪を交差させたら、下に来た輪のほうを上の輪の手前に倒し、上の輪は下の輪の裏に倒す
3.両方の輪の先端を中央の穴へ通し、輪の先端をつかんで左右に引っ張る
4.形を整えたら完成
スニーカーがおしゃれに見える結び方
カジュアルに楽しめる靴の一つが、スニーカーです。そんなスニーカーをおしゃれに見せてくれる、靴紐の結び方を三つ説明します。
複雑にクロスさせる「ハッシュ結び」
靴紐というと、すべての穴(鳩目)に通さないといけないような気がしていませんか。ハッシュ結びは、全ての鳩目を使わないのでスッキリ見せられます。
手順
1.一番下の穴に裏から紐を通し、左右の長さをそろえる
2.斜めニつ上の穴に、それぞれ表から紐を通す
3.真横の穴に左右の紐をそれぞれ裏から通し、斜め三つ上の穴にまた表から紐を通す
4.最後の穴までこれを繰り返し、一番最後は裏から通して結ぶ
シンプルに見える「結び目隠し」
スニーカーで意外に気になるのが、結び目です。結び目が見えなくスッキリしていて、キレイめコーディネートと合うのが「結び目隠し」という結び方です。注意したいことは、この結び方ができる靴は、穴の数が4個ずつや6個ずつという偶数の靴だけということなので、奇数個の場合は別の結び方になります。
奇数の穴の靴の場合は、最後まで靴紐を通したら一度靴を履いて、ちょうどよい長さの位置で、裏側で紐穴にくっつけるように堅結びにします。そして、裏側で余った紐を切るか、インソールの内側にしまい込んでおきましょう。
手順
1.つま先に一番近い下の穴に表から靴紐を通す
2.右の一番下の紐を右の下からニ番目の穴に裏から通し、左側の下からニ番目の穴に表から通す
3.左の一番下の紐は、左下三番目の穴に裏から通し、右側の下から三番目の穴に表から通す
4.同じように、右の紐が常に左の紐の一段下にくるように交互に通していく
5.最後まで通すと、片側に左右の紐が出てくるので、結んで甲側の裏に隠す
2色でつくる「チェッカーボード」
靴紐の組み合わせ次第で、インパクトがある足元に仕上がるのが「チェッカーボード」です。色の異なる紐を使って作るので、まるでチェック地のように仕上がります。
手順
1.まずは1色目を上で紹介したパラレルの通し方で通す
1-1.一番下の最初の穴にどちらか片方通し、反対の紐は1段上の穴に通す
1-2.最初の穴に通した紐は、3段目の穴に通す。反対の紐は4段目の穴に通す
1-3.段が互い違いになるように最後まで通し終えたら、一番上で結んで完成
2.2色目の紐を足首に近い一番右上の穴に裏から表へ通し、紐の長さはパラレルの紐の長さとそろえる
3.すると右側はパラレルの紐の余りと同じ、左側がとても長く残るので、この左の紐をパラレルの紐と垂直に縫うようにつま先の方へ通していく
4.下まで行ったら丁寧に折り返し、また上の方へ通していく。ここは紐の長さによって、3往復から2往復ほど
5.最後に、一番左上の足首に近い穴に裏から表へ通し、パラレルの紐と一緒に2色を合わせて蝶結びにすれば完成
おすすめの靴紐をご紹介
次におすすめの靴紐を4つ見ていきましょう。丸紐と平紐の両方があるので、お好みで選ぶときの参考にしてください。
HICKIES 結ばない靴ひも
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B06Y6FWG7F” title=”ヒッキーズ2.0 結ばない靴ひもHICKIES2.0 PH2AH_SOLID_100 WHITE F”]
じわじわ流行っている結ばないタイプで、簡単につけられることが特徴の靴紐です。ニューヨーク生まれの靴紐で、カラーはブラックやグレー、ホワイトといったシンプルなものから、イエローとブラックが合わさったカラーなど、複雑なものもあります。伸縮性が高く、スポーツ用の靴にもぴったりとフィットしてくれます。
asics パワーホールドシューレース
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B00JM93ZZC” title=”アシックス シューレース パワーホールドシューレース TXX121 フラッシュイエロー 150″]
ポリエステルで作られていて、ホールドがしっかりしていることが特徴です。中央部分が細く、左右に行くほど太くなっているため、靴の形を選べばしっかりとフィットしてくれます。紐の長さは、110・120・130・150・170cmがあるので、自分の使いたい靴のサイズに合わせて選びましょう。
GGT Tiger ゴム素材靴ひも
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B00KRTHBJM” title=”GGT Tiger ゴム素材靴ひも / 外は布材質、中はゴム材質で伸びる靴ひも/ 靴の脱ぎ履きが便利 (ホワイト120cm)”]
ゴム製の靴紐の魅力は、そのフィット感と脱ぎ履きのしやすさにあります。しかし、見た目がいかにもゴム製だと、安っぽく見えてしまうこともあります。ところが、この靴紐は高弾力のゴムを使用していて、外は布材質、中はゴム材質でできているので、おしゃれかつ機能性も高いことが特徴です。
GETABACO 靴ひも Cotton Laces
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B06XWQ4RRM” title=”ゲタバコ 靴ひも Cotton Laces GTBC047 Natural 90cm”]
スニーカー雑貨を中心として扱う「GETABACO」の靴紐は、綿100%でスニーカー好きから支持を集める人気のアイテムです。一見するとただの綿製の靴紐ですが、斜線状にリフレクターと呼ばれる、光を反射する素材を織り込んであるため、光の加減で印象が異なることが特徴です。
100円均一の靴紐が気になる
意外に盲点になりがちなのが、100円均一の靴紐です。安価で手に入れられるので、自分の好きな色の靴紐を気軽に試せることがうれしいポイントです。中でも、人気のある2店舗の靴紐について解説します。
オシャレが楽しくなる「ダイソー」の靴紐
ダイソーの靴紐の魅力は、グラデーションカラーなど豊富なカラーバリエーションですが、それだけではありません。手芸コーナーで手に入るリボンを靴に通すことも、実は人気を集めています。
リボンは太さも豊富ですが、靴紐以上にカラーバリエーションが豊富かつ、デザインも可愛らしいものが充実しているので、スニーカーのアレンジにうってつけです。
伸縮性バツグンの「セリア」の靴紐
セリアの靴紐で人気なのが「伸びる靴紐」です。見た目は布製ですが、しっかり穴に通しても伸びるので、かっこ悪くならずに脱ぎ履きしやすいことが人気の理由です。
特にハイカットスニーカーを愛用する人にとっては、心強い味方になってくれます。カラーバリエーションもホワイトやブラック以外にも、明るいブルーやピンク、グリーンなどがあって豊富です。
お気に入りを見つけて靴紐でもおしゃれを楽しもう
靴紐はカラーバリエーションも紐の数も豊富なので、おしゃれを簡単に楽しめるアイテムです。また安価なので、お気に入りの靴紐を見つけたら何本もストックしておけば、いつでも靴の見た目をリフレッシュさせられます。
靴紐の結び方や通し方にも何パターンもあるので、いろいろと試して靴のおしゃれをもっと楽しんでみてください。