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建築士に転職できるのか?一級建築士になるまでに必要なこと。

漠然と一級建築士になりたいと思っても簡単にはなれません。建築士は国家資格だからです。学歴や実務経験により受験資格が変わるため、スタートラインに個人差があります。建築家はどのような人に向いているか、今から転職が間に合うのか、自問自答できる場の提供をします。

どうしたら一級建築士になれるのでしょう

建築士は名称、業務独占国家資格です。建築士の資格をもっていないと行えない業務があります。建築士を目指す人の多くは、高校や大学の時点で必要な科目を抑えて道のりを短縮しています。そうでない方も学歴によりますが、実務経験を積むことで、段階を踏み一級建築士になれます。試験を受けるには受験資格を得る必要があるため、どのような資格が必要なのか知りましょう。

建築士の種類

建築士にも種類があり、業務内容もさまざまです。一級建築士≫二級建築士≫木造建築士の順に沿って実際に行える仕事の規模が大きく変わります。

木造住宅程度の設計が可能な木造建築士

木造建ての1階~2階、延べ面積300㎡未満の中で設計、工事監理の業務を行えます。3つある資格の中で任される仕事は最も小さく、小規模な木造建築を中心に扱います。

17825人の登録者がおり、免許証は各都道府県知事から交付されます。「平成30年3月調べ」

住宅規模の設計が可能な二級建築士

木造建築士より、少し大きな業務が行える2級建築士。木造であれば、高さ13m軒高9m制限の3階以上となっています。高さに制限があるため、概ね3階までと思ってもらっても良いでしょう。延べ面積は1000㎡未満となります。学校、病院、劇場、映画館、観覧場等、特殊建築物を扱う場合500㎡を超えてはいけないようです。また木造建築以外の場合、高さ、軒高は変わらないが、延べ面積300㎡を超えてはいけないという制限が入ります。普段目にしている、住宅の設計などを中心に手掛けているのが二級建築士となります。

761558人の登録者がおり、免許証は各都道府県知事から交付されます。「平成30年3月調べ」

最も難易度の高い一級建築士

一級建築士ともなると、あらゆる制限がなくなります。とは言え例外があります。

例外とは2008年に創設された「設備設計一級建築士」と「構造設計一級建築士」によるものです。建築物を設計するにあたり、一定規模を超えたとき、これら二つの建築士が設計を行うか法適合確認が必要になります。

基本的な制限がなくなることで、あらゆる仕事を受注できるようになります。二級建築士ではできない500㎡以上の特殊建造物であったり、より大きな住宅、任される仕事は実績を積んでいくことで少しずつ大きくなることでしょう。規模が大きくなればなるほど難しく、責任も大きく伴います。なってからも大変なのが一級建築士。縛りがなく、フリーであるがゆえ、事細かな構造、設備といった知識が必要です。

366755人登録者がおり、免許証は国土交通省から交付されます。「平成30年3月調べ」

一級建築士になるには

一級建築士は建築士の国家資格です。受験資格は学歴や実務経験によって変わります。

 高校卒業後に実務を積む

一級建築士を目標においた場合、高卒「普通科」と中卒は同じスタートラインになります。直接一級建築士への受験方法はなく、まず二級建築士を取る必要があります。実務経験を7年積むことで二級建築士への受験資格を得られます。同じ高卒でも建築、土木科を修了していると実務経験3年で二級建築士を受験することができます。同じ学歴でも、科目別で違いがあることがわかります。

二級建築士に合格し、さらに実務経験を4年間積むことで、ようやく1級建築士への受験資格を得ます。二級建築士に合格しても、実務経験を要することから、高卒においては実務経験の重要さがうかがえます。

高卒の場合、最短11年の実務経験を経て一級建築士への受験資格を得られます。実務をこなしながら一級建築士の勉学にも取り組む必要があります。生半端な覚悟では、途中挫折することになるかもしれません。事前に自分の年齢や、仕事の継続の可否、実務経験など、人生設計をしっかり練りこんだ、一級建築士受験までの長期的な計画が求められます。

大学の建築学科卒業後に実務を積む

大学の建築学科を卒業した場合、2年以上の実務を経験することで、直接一級建築士受験へと望めます。四年制の大学卒業で2年、三年制の短期大学で3年、二年制であれば4年と必要な実務経験年数に違いがあります。

社会に出る前から実務経験を得る方法もあります。大学院の課程において、建築物に携わる実践的な実務実習「インターンを含む」を行うことで、科目別の必要な単位を取得した場合、実務経験として単位別で1,2年扱ってもらえるようです。実務経験として扱ってもらえるか心配な方は、インターン先や大学で聞くと良いでしょう。

大学の建築学科卒業後に二級建築士になる

大学の建築学科を卒業後、実務経験なく受験できるのは二級建築士です。大学卒業後、建築会社に勤めるなか、実務を行う過程で、上司に二級建築士を取得するよう催促されることがあります。任せれる仕事範囲が増えるといった理由でしょう。

また一級建築士は非常に難しく、狭き門のため一度息継ぎとして、比較的優しい二級建築士を受験する人も多くいます。実務経験なしに受験できるため、大学在学中に勉強し、卒業後二級建築士を取得するのは賢い選択と言えるでしょう。

建築士に必要な能力

建築士に必要な能力があります。建築業務に携わることで、机上だけでなく、頭の中でイメージしたものを、体現するといった能力も必要であると感じるでしょう。

地学や物理が好きなこと

地学や物理は建築家として業務に役に立つので、これらの科目が好きであればメリットになります。

建築士の基礎として地盤のことや、構造力学といった知識が活きます。強度を確保するための材料選択等、その知識が生かされる範囲は広いです。塗料やシロアリ対策など、理系の知識も役立つでしょう。

デザインや美しさの感性

建築家としての設計デザイン、美的センスを養うことも大事でしょう。

顧客によって求めるオーダーが違います。吹き抜けで太陽光を直接感じられるようにといった要望や、現在高齢化社会のため、バリアフリーを望む方も多いでしょう。オーダーが同じでも建築家によって、デザインが変わります。美的センスや手掛けた建築の数、理由は山ほどあるでしょう。経験が浅いうちは過去に建築家がデザインしたものを参考にし良いところは盗み、実生活では色彩感覚を養うために季節ごとに遠出をし花や景観を見て個人としての感覚、知識を高めましょう。

創造性があり建築が好きなこと

建築物が好きで建築家を目指している方もいるでしょう。そういった動機も大事です。

設計することは創造性を多いに発揮できること。小さな違いにも独自のこだわりを持たせることで、他の建築家と違ったデザインに仕上がるでしょう。模範にして似た建築物を作ることも必要ですが、今、存在していない物を0から作る創造性、そこに取り掛かれる意欲。建築が好きであることは、前向きにそのような事を捉える傾向にあります。ですから建築家にとって創造性があって建築が好きであることは重要です。

空間をイメージする能力

設計を行う上で重要になる、空間をイメージする能力。提示された予算内で、要望や、自身の持っている感性、知識などバラバラになっている物を頭の中で組み合わせ、纏め上げ、自分の形にすることが必要です。

乱雑になったまま形にしてしまうと、顧客の要望通り行おうとするも、必要のない我が盛り込まれ全体としてどこを重要視しているのかさっぱりわからなくなります。より良い建築家になるためには相手の意図を汲み取り我を乗せる。そのような形を実現するうえで空間をイメージする能力は大事といえます。

建築士の仕事とは

建築士といっても大から小まで受注できる仕事に幅があります。その中で共通している項目をいくつか紹介します。

お客さまのイメージを図面にする

依頼されたお客さまのイメージを図面に表すことで情報を共有し意思疎通を目指します。

予算、デザインの趣向など、求めていることをしっかり聞き出すことが必要です。そのうえでこちらからの提案などを交え、空間、景観イメージをもとに設計。相談を重ねながら、より依頼主が納得のゆく形へともっていきます。ヒアリングを元にイメージを図面に仕上げます。

建築物を強度面から支える設計をする

設計をする過程で建築物の強度面を考える必要があります。

2005年に建築士による構造計算書の偽装事件がありました。この事件は、震度5強で倒壊する可能性があってはならないという掟を破り、マンションを建設し販売された、というものです。このようなことが起きないように構造設計と呼ばれる強度面を考えた設計をし、偽装をしないように心がける必要があります。

工事現場の監督の仕事もする

必要に応じて現場に出向くことがあります。

仕事内容として、現場で働いている職人や下請け業者に対し、優先してほしい作業などの催促、指示を行います。雨など自然災害によって遅れた場合の修正案、段取りも。また工事現場によって近隣住民への配慮、安全対策など指示を出すこと。図面通り工事が行われているかどうかの確認も行います。

状況によって任される仕事はいろいろあるようです。

建築士には資格だけでなく適性も必要

建築士になるのは大変です。思い付きでなれるような、甘い資格ではありません。想像と違う部分もあったでしょう。建築士への熱意がなければ、勉学や長い実務期間を乗り越えられないかもしれません。

自身の学歴、年齢も踏まえて今一度、建築士まで必要な年数を確認することも大切。建築士の勉強は資格のためだけでなく、空間認知力や理系の考え方、美的センスなど適性も必要です。実務や座学でつまづいても、建築士への夢を諦めずに鼓舞していきましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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