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海外送金で手数料が安いのは|仕組みや手数料を把握して送金しよう

お金

送金するには結構な手数料がかかる

グローバルに活躍する友人がいたり、子供が海外留学したり海外に住んでいたりすると、送金することがあります。しかし、海外に送金するには手数料が5,000円以上かかることがあります。

あまりにも高い手数料に驚かれる方もいるでしょう。銀行で送金する方法以外にも海外に送金する方法があるので、この記事で紹介したいと思います。

まず、海外への送金がなぜこれほど高くなるのか、その仕組みからみてみましょう。また、手数料がどうしたら安く送金できるかを知って、家計の負担を減らしましょう。

海外に送金するには

日本国内で送金する場合は、送金先の銀行口座に振り込めば完了しますが、海外の銀行口座へ送金するには少し複雑です。それは、通貨の違いや手数料が幾重にもかかるからです。では、おおまかに海外送金の仕組みを見てみましょう。

銀行による送金の仕組み

銀行からの送金方法は、電信送金と送金小切手の2種類があります。電信送金の場合は、銀行からインターネットや窓口から送金する方法です。

銀行に送金してほしい金額と送金に必要な手数料を支払います。すると、銀行は一度中継する銀行に送金額を電信で指図がなされ、それから海外に住んでいる人の国の受取銀行へ電信で指図が行われて送り先の人が受け取れます。

つまり、日本の送金銀行→中継銀行→海外の受取銀行と3つの銀行を経てから本人口座へ振り込まれます。送金銀行が受取銀行に決済口座がある場合は中継銀行を通さない場合もあります。この仕組みの詳しい点は後ほど説明します。

米ドルやユーロ、イギリスポンドなどは送金小切手を利用できます。送金小切手は海外では一般的な決済方法で、小切手を振り出し、それを海外にいる人へ送る方法です。郵便局では為替証書を郵送します。ただし、この方法は、途中で紛失したり、盗難にあったりすることがあるのでリスクがあります。

海外送金サービス会社の仕組み

海外送金サービスは銀行と同じように会社が間に入って海外に送金できるサービスのことです。銀行と違う点は、海外送金サービスとはお金の動き方です。

銀行は、送金銀行から中継銀行を通して受取銀行へ電信送金等でお金が実際に日本から海外へ動きますが、海外送金サービスはそれぞれの国の中でお金が動くだけなので無駄がありません。

分かりやすく言うと、海外送金サービス会社は世界中に独自の口座を持っています。Aさんが日本の海外送金サービス会社に50万円をオーストラリア宛に支払います。

すると、オーストラリアの同じ会社が日本で入金されたことを確認し、オーストラリアのその会社の口座から引き出され送金先の人が受け取る仕組みです。中継銀行を通さず、双方の国の同じ会社同士でお金が動くだけなため、分かりやすく為替レートも明確です。

手数料の種類

海外へ送金する場合の手数料の種類は多いので、合計すると高額になります。海外送金する前に、かかる手数料の種類について知っておくことは大切です。

金額的に差がある送金手数料

送るときに銀行や海外送金サービス会社に支払うときの手数料が「送金手数料」です。「送金手数料」は、銀行や海外送金サービス会社が、それぞれの銀行や会社の基準で設定しているため、銀行により金額に違いがでます。同じ銀行で送金する場合でも、窓口送金とネット送金では金額に多少の差が出ています。

例えば、三菱UFJ銀行では窓口で送金手数料が5,000円、ゆうちょ銀行ではゆうちょダイレクト利用で2,000円、楽天銀行で750円かかります。銀行が異なるだけで送金手数料が4,250円も違うのです。

送金時の両替に使う為替手数料

為替手数料は日本円から送金する国の為替レートに交換するときにとる手数料のことです。イギリスに送る場合は、口座に預けている日本円をポンドに両替します。

アメリカに送金する場合は日本円を米ドルに両替します。両替してから送金するので、両替する手数料として為替手数料が必要です。

為替手数料も送金手数料と同じように銀行に差があります。両替手数料は、銀行で独自に決められた両替レートに対して、送金額に応じてかかります。イギリスに50万円を送金する場合、三菱UFJ銀行の窓口で手続きをした場合は1万3,000円以上かかりますが、ネットのソニー銀行で手続きすると1,500円ほどしかかかりません。

円貨送金手数料ことリフティングチャージ

リフティングチャージとは、両替せずに同じ通貨を使って送金する場合に為替取引をする場合にかかる手数料のことです。円貨送金手数料とは、外貨ではなく日本円のまま送金し、日本円で受け取るときにかかるリフティングチャージのことです。

例えば、イギリスポンドを使って送金し、イギリスポンドで受け取る場合にリフティングチャージがかかります。ただ、同じ銀行同士ではリフテイングチャージが無料のところが多いです。

手数料負担者を選択できる海外中継銀行手数料

銀行からの送金の場合、一度海外の中継銀行を通して海外の受け取り銀行へ送金されます。この中継銀行で必要な手数料が海外中継銀行手数料です。海外の中継銀行では、手数料を送金人負担か受取人負担かを選ぶことができます。

楽天銀行では、送金人負担の場合、手数料が送金人に1,000円かかり、受取人負担の場合、送金金額から中継銀行手数料が差し引かれてます。まれに送金人負担でも中継銀行で送金金額から引かれる場合があります。

海外の送金先の銀行とコルレス契約(海外の為替取引の際に必要な業務上の契約)を結んでいる場合は、直接海外の銀行へ送金でき、中継銀行手数料が不要です。

コルレス契約を結んでいない場合は、日本の送金する銀行と海外の送金先の銀行の双方とコルレス契約を結んでいる中継銀行が入ります。そのため、中継銀行をコルレス銀行、海外中継手数料をコルレス手数料と呼ばれることもあります。

受取銀行に支払う受取手数料

海外に住んでいる人が日本から送金されたお金を海外の銀行で受け取る場合には、受取銀行に支払う手数料が受取手数料です。銀行によっては、受け取る人が手数料を支払うか送金する人が支払うかを選べます。

受取銀行によって手数料の額が異なるため、受け取る人が受け取ってからでないと明確な金額がわかりにくいです。一般にアメリカでは5~30ドルほどかかり、カナダでは無料~20ドルほどかかります。

銀行から送金する方法で知っておきたい点

銀行から海外へ送金する際に知っておきたい点で、手数料を支払う人や手数料の差です。手数料の差ができる理由やどちらが手数料を負担するかを理解しておきましょう。

大手銀行からの送金は手数料が多くかかる

大手銀行は、人が多いため人件費がかかります。店舗数も多いため、大手であるほど余分にお金が必要です。そのため、大手銀行では手数料を高くなる傾向です。大手の銀行は信用があり安心という点で利用しやすいですが、楽天銀行やソニー銀行などのネット銀行は手数料が安いです。

ネット銀行はセキュリティを強化し、人数を少なくして人件費を抑え、店舗がいらないので手数料も安いです。前述でもあげたように、大手銀行「三菱UFJ銀行」はネット銀行「楽天銀行」では送金手数料で4,250円、ネット銀行「ソニー銀行」では為替手数料で1万円以上もの差が出てきます。

海外に送金したい人が、送金したい金額と送金手数料を支払う

海外へ送金する場合は、個人だと送金する銀行へ必要な書類(運転免許証やパスポートなどの本人確認書類、マイナンバーが確認できる書類)と送金額をもって銀行へ行きます。

送金先の取引銀行名、支店名、支店の住所、口座名義人の名前、口座番号、SWIFTコード、送金先の人の住所、氏名を銀行の書類にアルファベット明記で記入するので、それも控えておきましょう。

また、生活資金(送金先の人との関係を証明できる書類)や留学の学費(学校からの授業料の請求書等)も必要です。銀行によって異なるため、HPで詳細を確認しましょう。

送金手数料は、送金額から手数料を差し引くか、別途支払う方法が選べます。送金する銀行、中継銀行、送金先の銀行の3つの銀行を通すため、送金してから海外の送金先の銀行口座に振り込まれるまでは約1週間ほどかかります。

銀行から送金する場合の手数料

手数料には、次の4つの手数料があります。

  • 送金する銀行に支払う手数料
  • 為替両替に必要な手数料
  • 中継している銀行に支払う手数料
  • 受取銀行人の支払う手数料

銀行から送金をする際には、送金に必要な手数料と送金額、為替両替に必要な手数料だけを支払います。中継の銀行手数料と受取銀行の手数料は、送金先の人が受け取った後、明確に決定します。そのため、送金する人が支払うか、送金先の人が支払うかのどちらでも選ぶことができます。

送金する人が中継銀行の手数料や受取銀行の手数料を支払う場合は、送金されたお金を海外銀行から受け取った後にその金額が口座から引き落とされます。受け取る人が2つの手数料を支払う場合は、送金額から手数料を引かれて受け取る人の口座に振り込まれます。

海外送金サービスを利用する方法

海外送金サービスの仕組みや銀行との違い、利用する方法などを詳しくみてみましょう。さらに海外送金サービスのメリットから、そのサービスの便利な点がわかります。

海外送金サービスの仕組み

この海外送金サービスは、同じ国内で送金したい人をマッチングさせるサービスです。マッチングするため、両替するコストがかかりません。

銀行の海外送金の仕組みは、お金を日本の銀行から中継する銀行を通して海外の銀行に振り込むので、それぞれの銀行で手数料がかかります。

しかし、海外送金サービス会社は、世界各国に銀行の口座を持っていて、それぞれの国で送金と受取の取引が可能です。

  • 日本からイギリスのBさんへ50万円を日本円で送金したいAさん
  • イギリスポンドで50万円をイギリスへ送金したいCさん
  • イギリスからイギリスポンドで50万円送金したいDさん

例えばこのようなことが行われている場合、Aさんは日本円の50万円をCさんの送金するイギリスポンドを利用するため、為替両替する手間がいりません。イギリスのBさんは、イギリスからポンドで送金するDさんの50万円を受け取ります。

このように海外送金サービスは、日本からお金を移動しているのではなく、それぞれの国内でお金を動かすだけなため、銀行の手数料よりかなり安いのです。

特に、トランスファーワイズでは、為替両替に必要な手数料、中継の銀行手数料、受取銀行の手数料が無料のため、かかる手数料は送金時の手数料だけです。銀行や他の海外送金サービスと比較すると、一番安いと言えるでしょう。

日数や時間が早い

銀行では受け取るまでに1週間ほどかかりますが、海外送金サービスはマッチングシステムなので日数や時間が早く送金されます。例えば、トランスファーワイズでは、ネット上で必要なアカウントを作成で個人情報を入力し、送金先の口座を登録します。

そして、身分証明書などをアップロードすることで確認が取れると、トランスファーワイズから振込先が送られてきます。

そこに入金して1~2回、郵送での確認があるだけで終わりです。ややこしい書類やマイナンバーの確認も必要ありません。海外送金サービスの方が、お金が国内で動くのみであるため、時間も早く手数料もかなり安く済みます。

銀行や海外送金サービスを利用しない方法

海外送金サービスの他に手数料を抑える方法が海外プリぺイドカードの利用です。ここでは、それらの使用方法をみていきたいと思います。

海外プリぺイドカードを使う

手軽に利用できるプリペイドカードは海外でかなり利用されています。プリペイドカードは、お金をチャージすれば、その金額内で買い物やお金が引き出せるカードです。チャージした金額内でしか買い物ができないため、使いすぎに注意できます。

メリットは銀行やクレジットカードの両替に比べて為替手数料がかなり安くなっていることです。外貨通貨でのチャージなら無料のカードもあります。たとえ日本国内でも、利用する外貨の口座を持っていれば、ネットを利用してその外貨でチャージすることが可能です。

チャージされたら、海外のATMで出金できてすぐに利用できるので、急にお金が必要な場合は助かります。最近は、送金方法としてこのプリペイドカードが注目されていて、海外で一番強い国際ブランドであるVISAやMaster Cardを利用しての買い物にも利用できます。

海外留学や海外生活をしている子供に10万や20万という少額を送金する場合は、プリペイドカードにチャージする方法が一番簡単でやりやすい方法です。

マネパカードが便利

海外でよく利用されているプリペイドカードの一つにマネパカードがあります。マネパカードは、年会費が無料でカード発行手数料もチャージする際の手数料も無料です。為替手数料は0.72%程度で、一般の海外プリペイドカードと比較するとマネパカードのほうが圧倒的に安いです。

現地ATMで出金する時には、海外の地域によって金額が異なりますが、1回に200円程度の手数料がかかります。さらに海外だけでなく、国内でもプリペイドカードとしての利用が可能です。対応している外貨は、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、香港ドル、日本円の6つの外貨です。

その外貨圏内であればプリペイドカードの中ではマネパカードが一番お得です。ただし、マネパカードは自分の名義口座からしかチャージできません。

その口座にお金を入れておけば、ネットバンキングで海外にいても自分でチャージできるおすすめのプリペイドカードす。

時間や手数料を節約しようと考えると海外送金サービスの方がお得

銀行の海外送金は手数料が高く、時間もかかります。海外送金サービスなら、中継銀行のように間を入れず、それぞれの国内でお金が動くだけなので、時間が早く手数料も安く済みます。

プリペイドカードのマネパカードは、自分の銀行口座から外貨チャージをするだけなため簡単で、為替手数料しかかかりません。海外送金する場合は、海外送金サービスの利用かマネパカードの利用がおすすめです。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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