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年収300万円の住宅ローン借入限度額|また借りる際の注意点とは

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年収300万円だと住宅ローンはいくらまで借りれるのか

女性の社会進出とともに、20代からマイホームの購入を検討している女性が増えています。

しかし、住宅ローンの審査は年収や年齢などで判断されるため、果たして審査が下りるだろうかと心配する人も多いでしょう。

年収が低くても問題なく住宅ローンが借りれるのか、またいくらまで借りれるのか、そんな疑問を住宅ローンの基礎知識や借りる際の注意点を踏まえながら、解決していきます。

また今回は年収300万円に焦点を当てています。

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年収300万円の住宅ローン借入額の目安

住宅ローンの借入額は、月々に支払う金額が今の収入と見合っているか、しっかりと判断することが大切です。その判断を誤ってしまうと生活が苦しくなるだけでなく、ローンが返済できなくなってしまう恐れも出てくるため注意が必要です。

また月々に支払う住宅ローンの目安は、「返済負担率」を利用することで計算できます。

返済負担率とは、年収に占める年間の返済金額の割合のことであり、たとえば年収300万円で返済負担率を30%にした場合、返済金額は1年で90万円、月に75,000円と計算できます。

これは年収300万円の人が、返済負担率30%以内に抑えるためには、月75,000円以内の住宅ローンに留める必要があるという意味です。

この金額を毎月必ず返済していけるのか、家計の収入や支出を考慮しながら自分に合った返済負担率を選びましょう。そ

れぞれの返済負担率の場合の、住宅ローンの目安をみていきます。

返済額が少ない返済負担率20%

住宅ローンは、借りれるだけ借りてしまうと自己破産につながる恐れがあるため、長期にわたって無理なく返済できる返済負担率を選ぶことが大切です。

一般的には、返済負担率25%以下が無理なく返済できる借入額の目安となります。

返済負担率20%では、年収300万円×0.2=返済金額の目安が年間60万円、月に50,000円です。

返済期間35年、固定金利0.93%と仮定した場合、借入額は約1,700万円まで可能です。

無理のない返済負担率25%

一般的な返済負担率は年収の約25%といわれているため、返済負担率25%は理想的といえます。

年収300万円×0.25=返済金額の目安が年間75万円、月62,500円です。返済期間35年、固定金利0.93%と仮定した場合、借入額は約2,200万円まで可能です。

ただ「無理のない返済負担率25%」とはあくまで一般的な目安のため、しっかりと自分の家計に合っているか確認する必要があります。

余裕があるなら返済負担率30%

年収300万円×0.3=返済金額の目安が年間90万円、月75,000円です。

返済期間35年、固定金利0.93%と仮定した場合、借入額は約2,600万円まで可能です。

しかしマイホームの購入では、家の修理などの維持費や土地や建物にかかる固定資産税などのお金も必要となります。それらのお金も計算した上で、本当に家計に余裕があるか判断しましょう。

年収300万円の住宅ローンの審査基準

2018年3月現在では、住宅ローンの変動金利が0.5%未満、長期の固定金利が約1.3%と比較的低金利で借入できます。

そのため、賃貸より住宅ローンで支払ったほうが、結果的に家計の負担が軽くなる傾向にあります。

そんな住宅ローンを借りるために、まずは審査基準のポイントをおさえ、自分がその基準に当てはまるか事前に確認しましょう。

安定収入の有無が重要

年収が300万円未満の場合、住宅ローンの申込み自体を受付していない銀行もあります。そのため、年収300万円は住宅ローンの審査基準の最低条件といえます。

しかし安定して継続的な収入があれば、社会的信頼度も高いため、年収300万円でも住宅ローンの審査に通る可能性は高いでしょう。

借入時の年齢制限がある

多くの銀行で「満20歳以上65歳未満」という年齢制限が設けられています。

しかし銀行によっては、「満20歳以上71歳未満」「65歳6カ月未満(完済時年齢は満80歳未満)」「70歳未満(完済時年齢は満80歳未満)」など、高齢者を意識した年齢制限も多く設けられています。

雇用形態に基準はない

2017年に実施された、株式会社ARUHIによる「住宅ローンに関する調査」では、派遣社員や契約社員、パートなどの年収300万円の女性でも、実際に住宅ローンを組んだことが明らかとなっています。

性別や雇用形態に関わらず、融資をしてくれる銀行は多いです。会社員ではないからといって、住宅ローンの審査が不利になることはないでしょう。

年収300万円で住宅ローンを組む時に気をつけること

無理な住宅ローンを組んでしまうと、自己破産への道を辿る結末になりかねません。以下の注意点や対策を検討しながら、納得のいく住宅ローンを組みましょう。

頭金ゼロはおすすめできない

頭金を出したほうが月々の返済の負担が減るため、ある程度の頭金が貯まるまで、住宅ローンの借り入れは控えたほうが無難です。

また借入額の目安を超えていた物件でも、頭金を多めに出すことで限度内に納めることが可能です。

年収アップが見込めなくて諦めていた物件でも、まとまったお金を貯めておけば希望通りに手に入れることができるでしょう。

頭金を貯めるには時間がかかりますが、いずれの場合でも頭金ゼロで住宅ローンを組むのは控えたほうが安心です。

余裕のある返済計画を作る

年収が低いと感じる人は、住宅ローンの借入額や月々の返済金額などをより慎重に検討しなければいけません。

やみくもに返済限度額まで借りてしまうと、あとから返済の負担が重くなり、家計が破綻する可能性が高くなります。

また住宅の購入後でも、「ランニングコスト」とよばれる固定資産税や都市計画税、定期的な火災保険料、突発的な修繕費用などの住宅を維持するためにかかるお金と、将来のライフプランにかかるお金も考慮しなければいけません。

返済で苦しまないためにも、余裕をもった返済計画を立てることが大切でしょう。

ボーナスを当てにしない

ボーナスは業績によって支給額が変化する不確定な収入のため、住宅ローンの返済に含めてしまうと予定通りのライフプランにならない危険性があります。

またボーナスは生活に金銭面で潤いを与えるだけでなく、いざというときのためにしっかりと貯めておきたいお金でもあります。急な出費で家計が赤字とならないために、ボーナスは住宅ローンには含めないようにしましょう。

未来のビジョンを明確にしてからローンを申し込もう

住宅ローンは、年収300万円でも十分に組むことが可能なのが分かりましたね。自分の財産にもなるマイホーム。賃貸とは違う魅力もたくさんあります。

しかし、「人生で一番大きな買い物」といわれる通り、土地や家には多くのお金が必要です。月々の返済に無理が生じてマイホームを手放すことになったり、自己破産に陥らないように注意が必要です。

またこれからの長い人生、未来へのビジョンをしっかり見据えることも自己破産のリスクを防いでくれます。突発的なことがあっても無理なく返済できる金額を算出することで、計画的に住宅ローンを組むことができるでしょう。

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LITORA編集部

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