断捨離で失敗しないコツとは|基本のやり方と洋服や雑貨の捨て方
断捨離で後悔しないためのコツを紹介
いつかは片付けようと思っていてもなかなか暇がなくて部屋がどんどん汚くなってしまった、といった経験は誰しもあるのではないでしょうか。特に仕事や人間関係の疲れがたまっていると、それが部屋の整理整頓に表れてしまいがちです。
断捨離をすることによってそんなあなたの部屋を見違えるほど整理整頓の行き届いた素敵な部屋に変えてしまうのもまだ遅くはありません。これからは部屋の中で過ごすことも多くなる季節ですので、この機会に失敗しない断捨離の方法をマスターしてすっきりした気分で冬を迎えましょう。
断捨離とはそもそもどういう意味か
断捨離という言葉が数年前から流行するようになりましたが、まずは断捨離というものがどのようなものなのかという基本的なことをおさらいしておきましょう。
断捨離とは本来、不要なものや不快なものとの関係を「断ち、捨て、離れ」ということを意味する言葉になります。
この場合、「断」=レシートや割引券など、常に入ってくる不要なもの、「捨」=着ていない服や読まなくなった本などのガラクタ、「離」=人からもらったプレゼントなど、執着心のあるものをそれぞれ捨てることを意味しています。
そのため、断捨離という言葉は単に部屋にあるものを何もかも一気に捨ててしまう大掃除とは違い、自分に必要のないものや無駄な執着心や欲で身に着けていたり手元に置いてしまっているものを断ち切る行為を意味しているのです。
断捨離をすることによって、ストレスを抱えていたり、忘れられない辛い出来事を抱えていても、ものと一緒に執着心や疑念などを断捨離することができます。ストレスフリーになりたい女性にとっては非常におすすめの方法が、断捨離であるといえます。
断捨離の基本的なやり方をおさらいしよう
断捨離をしてみたら残しておくべき大切なものまで捨ててしまった、あるいは残しておきたいものが多すぎてなかなか断捨離が進まない、といったことを避けるためにも、まずは断捨離の基本的なやり方や押さえておくべきコツについて確認しておきましょう。
ものを全部出す
断捨離でもっとも大切なのは、一気に部屋のすべての場所の断捨離を行おうとせずに、場所別に行うということです。一気に始めようとすると逆に部屋がさらに散らかってしまい、片付ける意欲を減退させてしまうことにもつながります。場所ごとに置くものを分けている場合などはその分類に従って断捨離を行ったほうが整理がしやすくより効率的に断捨離を行うことができます。
まずは最初に断捨離を行う場所を決めましょう。このときは、最初にものを全部出してから始めるのがポイントです。全て出さないと、捨てるべきものが見つからない可能性があるためその場所においてあるものを一度すべて出してから断捨離をはじめるようにしましょう。
捨てるものと捨てないものを分ける
その次に行うべきプロセスは、服など一つのカテゴリーのものを集めて、捨てるものと捨てないものに分けて行くという作業です。分ける基準は現在使っているか使っていないか、というものでまずは分けてみましょう。
この時、「使わない」か「使うかもしれない」ではなく、「使っている」か「使っていないか」で分けることが重要です。この先も使うかもしれないと感じても、これまで長いこと使っていない場合には現在の自分にとっては不必要なものである可能性が高いです。
余程貴重なものや後から代替品を購入することが難しい思い出の詰まったものである、といったような場合以外は、思い切って「捨てるもの」に分類しましょう。
残ったものを綺麗に収納する
ものを捨てたら、捨てなかったものをきれいに収納しておくということが最も大切な作業となります。この時、使用頻度の高いものを取り出しやすいところにしまうと次に使うときも部屋を余計に汚すことがないのでよいでしょう。
例えば、毎日使う時計やアクセサリーなどを取りにくいところに保管してしまうと、取り出すたびに部屋がその分また散らかってしまい片付けがなかなか進まなかったということもあるので気を付けましょう。
断捨離の効果とメリット
では実際に断捨離を行うことによって、どのような効果やメリットを期待することができるのでしょうか。プラスの面を知っておくことによって、より断捨離を行うことへのモチベーションを高めることができますよね。
片付けが楽になる
断捨離をしてものを減らすと、部屋にスペースが生まれ、物の定位置を作ることができるようになります。そうすることで、ものを元の場所に戻すのが楽になり、部屋が散らかりにくくなるという効果を期待することができます。
また同時に、ものを使って戻すときのルーティ―ンができますので、生活リズムが乱れてしまっていたという人も規則正しい生活に戻すことができます。
無駄遣いが減る
断捨離を行うことで、自分が本当に好きな物や大切なものがわかるため、無駄な買い物をしなくなります。すぐにものをなくしてしまってその都度買い替えなければならないということも減ります。
また、せっかくきれいにしたのだからこのまま部屋をきれいな状態に保っておこうという心理状態も生まれますので、必要最低限のものだけを買うようになり、無駄遣いが減って、お金も貯まりやすくなります。
時間に余裕が生まれる
断捨離でものを減らすと、物をなくして探し物をする時間や、服を選ぶ時間が節約され、時間に余裕が生まれます。
今日来たい服や身に着けたいアクセサリーがあったのにそれが見つからないうちにメイクや朝ご飯を食べる時間もなくなってしまったし待ち合わせにも遅刻しそうになってしまった、という経験がある人には思い当たる節があるのではないでしょうか。
気持ちもスッキリできる
断捨離によって部屋が片付くだけでなく、断捨離には心を前向きにさせる効果も期待することができます。物に対する執着心を追い払い、スッキリとした部屋やクローゼットにすることで、心も軽く、スッキリとした気持ちになります。
失恋の後や仕事で失敗をしてしまいストレスを抱えているときなど、部屋の整理整頓をすることによって気持ちをすっきりさせることもできますのでおすすめです。
断捨離で後悔してしまう失敗例
簡単そうにも見える断捨離ですが、これまで部屋の片づけをしても一時的なもので長続きしなかったという人にとってはいざ始めてみるとなかなかハードルの高いものでもあります。ここでは 断捨離に失敗しがちな人の事例やなぜ失敗してしまうのかというポイントを確認し、それをいかに防ぐことができるのか考えていきたいと思います。
洋服を捨て過ぎて着るものがなくなった
洋服は比較的捨てやすいものであるため、断捨離をすると捨てすぎてしまうことがあるという人も少なくありません。その季節以外の服を捨てすぎてしまうケースも多く、次の季節に衣替えをしようとしたら着る服がまったく無いということも多々あります。
確かに断捨離のポイントは「今使うものか」ということではありますが、特に洋服など毎日身に着けるもの、また季節によって変動があるものに関しては次の1年くらいを目途にして捨てるべきかどうか将来のプランを立ててから断捨離を行うことにしましょう。
家族が大切にしているものを捨ててしまった
場所を分けて断捨離をしたほうがよい理由のひとつに、家族のものを間違えて捨ててしまうのを防ぐためという理由があります。
家族と同居している場合、自分の判断で捨てたものが、後で家族が大切にしていたものだとわかるケースもあったようです。断捨離をする際は、家族の意見もよく聞いて行うことが大切になります。年末の大掃除と一緒に、家族と話し合ったり思い出を整理しながら断捨離をするのもよいかもしれませんね。
証明書類を捨てて後悔
「今使わないから」という理由で重要な書類も一緒に捨ててしまうと大変なことになってしまったというケースもあります。給料明細や源泉徴収などの証明書類は、一度捨ててしまうと、いざ必要となった時に取り寄せるのが面倒になります。
こうした証明書類は、最低2年分は保管しておいた方がよいとされているため、過去のものであってもしばらくはきちんとした場所に保管しておくように心がけましょう。例えば、確定申告に使った書類は5~7年の保管を義務付けられています。
買い直しができないものを捨てて後悔
とても高価なものや思い出の品など、買い直しが難しいものを捨ててしまい、後で後悔することもあります。こういったものは思い切って断捨離せず、後から本当に後悔しないか、同様のものを入手する方法があるのかどうか等を慎重に判断するのがおすすめです。
今は必要ないけれど、あとからやはり思い返したくなるかもしれない、と不安な場合には、写真や動画という形でクラウドやデータベース上に痕跡を残しておいた上で捨てるものに分類してしまうという方法もあります。特に日記や旅行先での思い出のものなどはこの方法を使うことができますので是非試してみてください。
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失敗しない断捨離のコツ 洋服編
断捨離をしようというモチベーションが高まっていると、ついつい服を捨てすぎてしまってあとからすごく後悔した、ということもよくあります。お気に入りの洋服を誤って捨ててしまった、などということがないように洋服を断捨離する際に気を付けておくべきポイントについて解説していきます。
服がどれくらいあるのか確認する
捨てすぎを防ぐために、まずは自分がどれくらい服を持っていて、適切な服の量はどれくらいなのか把握することが大切です。そのためには、一度クローゼットにしまっている服を全て出して、一箇所にまとめてみましょう。
自分が持っている服がどのくらいの量なのかを視覚的に認識することによって服を持ちすぎている場合や、ある一定の服が足りていない場合などに一目でそれを確認することが出来ますし、似たような洋服の重複などを見つけやすくするという目的もあります。
好みの変わったものから捨てていく
洋服を断捨離する際には、まずは流行のアイテムでなくなったものや好みでなくなったものから手放していくと良いでしょう。
流行はまたやってくるともいいますし捨てることに躊躇する気持ちもありますが、次に同じ流行がやってきた場合にも型が微妙に変わっていたりして新しいものが欲しくなる可能性も大いにありますので、余程思い入れがある場合でなければ捨ててしまってもよいでしょう。
同じような服は一つだけにする
お気に入りの型や色が似通っているため気付いたら同じような服をいくつも持っていた、という経験は誰しもあるのではないでしょうか。似ている服が2着以上ある場合はお気に入りの一着だけを残して、あとのものは処分するのがよいでしょう。
シーンごとに必要なものを残しておく
冠婚葬祭などフォーマルな場面で着る服や、アウトドア用の服などいざという時に必要な服は、シーンごとに特に良いものを厳選し、残しておくのがよいでしょう。
今はあまり使わないけどいざとなってないと困るという洋服は意外とあります。すぐに捨ててしまわずに一度どのようなシーンで使える服なのかということを考えてから捨てるようにしましょう。
シーズンごとに断捨離は分けて行う
どうしても断捨離をしたときに、着ない季節の服を捨てすぎてしまうということが多いようです。クローゼットから服を出して1カ所にまとめたら、次は使うシーズンごとに分けて断捨離を行うようにしましょう。
そうすればシーズンごとに持っている服の数のバランスも目に見えるようになりますし、断捨離をしすぎてしまったというような事態も防ぐことができます。
失敗しない断捨離のコツ 雑貨編
続いてはこまごまとしたものが多いため億劫になりがちな雑貨をどのようにすれば効率よく断捨離することができるのかということについてみていきたいと思います。
思い入れの強いものはすぐに捨てない
断捨離をしていると思い出の品も勢いで捨ててしまい、後で後悔するというケースも多くあるようです。思い入れの強いものは、勢いで捨てずに、一旦考えてみることが大切になります。とくに写真や手紙などはいったん捨ててしまうと取り返しがつかないということも多いので慎重に考えましょう。
高価なものは取っておく
安い物であれば、後で買い直すことができますが、高価なものは買い直しが難しいため、十分に検討して納得した上で処分しましょう。また高いものはものもちが良いことが多いため、保存状態が良ければあとからフリマアプリなどで売りに出すこともできます。
特に、バッグや時計などの高級品はリセールバリューが良いことが多く、購入金額と大差無く売れることも多くあります。服でも、ものによってはフリマアプリで高く売れる可能性があるので、いったん検討し、慎重に断捨離を行うことが必要です。
コレクションしたものは全て捨てない
切手やポストカード、雑誌や漫画など過去に集めていたコレクション類などは、全て捨ててしまうと後悔するケースもあるため、いくつかお気に入りのものを残しておくと良いでしょう。すべて残しておくとかなりスペースをとってしまいますが、自分の思い出を残しておくためにもこれだけは外せないというものを選んでおくとよいでしょう。
断捨離で不要になったものはどうする
断捨離をする過程でこれは必要ない、というもののリストに分類されたものはどうすればよいのでしょうか。せっかくならばすべて捨ててしまうのではなく、何か他の道で有効活用したいですよね。ここでは不要になったものをどのように処理すべきかについて、いくつかの方法をご紹介していきます。
早く手放したいものは捨てる
最も早くものを手放せる方法は捨ててしまうことです。フリマアプリなどを使って不要なものを売る場合には、売れるまでに時間がかかる上、配送の手間などもかかってしまうこともあります。
不要だと分類したものたちがかなりスペースをとってしまっているという場合には、捨ててしまうのが一番はやく部屋を完璧に片付けることのできる方法だといえます。
フリマアプリやオークションサイトで売る
捨てるのが勿体無いという場合には、売れそうなものは売るのもおすすめです。フリマアプリは手軽に操作できる点がおすすめですので、だれでも気軽に不要になったものを売りに出すことができます。
マニアックなコレクション品などはヤフオクなどのオークションサイトに出品すると、より高値で売れる可能性があるので要チェックです。また元カレとの思い出の品など嫌な思い出があるものも、フリマサイトやアプリで売ってお金にすることで、嫌な気持ちが少し晴れるという場合もあります。
リサイクルショップに持ち込む
あまり高値で売れなさそうなものはリサイクルショップに持ち込むというような方法もあります。リサイクルショップなら、直接持ち込むだけであるため捨てるのと同様、すぐに不用品を手放すことができ、また同時に売ったお金で利益も手にすることが出来るため一石二鳥です。ただこの場合は保存状態もある程度よいことが前提条件となります。
持ち込まずに宅配買取という手段もとれる
リサイクルショップを利用する場合には、かなり量が多く一人で運ぶのが大変だという場合や家の近所にはリサイクルショップがばいという方のために宅配買取という手段が用意されていることもあります。配送用の段ボールをくれる業者もあるため、時間の無い人や売りたいものが多すぎる人にもおすすめです。
ただすべてのリサイクルショップでこのようなサービスを取り扱っているとは限らないので、事前に問い合わせたり自分で確認してからリサイクルショップを選ぶようにしましょう。
知り合いに譲る
特に洋服や家電、雑貨などでまだあまり使っていないが断捨離で不要なものと判断した、という場合には知り合いに譲ってしまうという手もあります。
まだ使えるのに捨ててしまうのがもったいないという場合には、信頼する知人に譲り渡すことによってそのあとも大切に使ってもらえる可能性もあります。この場合にはSNS等を利用して不要なものを欲している人がいないか声をかけてみるのがよいでしょう。
慈善団体に寄付する
まだ使えるくらいのきれいなものだけれど、場所をとるしこの先あまり使うこともないだろうという理由でものを捨てることに抵抗があるという場合には、世界中の恵まれない子供たちに寄付するという手段もあります。
詐欺団体も少なくないことと、回収業者と混同して無駄なものまで送ってしまうことに注意が必要ですので、寄付を行う場合には事前に送り方や使われ方などをよく確認しておくようにしましょう。
コツを意識して断捨離を成功させよう
断捨離しようとこれまで何度も思ってきたけれどやり方がわからずに挫折してしまっていたという方でも、ポイントを押さえることでスムーズに進めることができます。
断捨離は基本的には今本当に必要なものなのかを自分に問いかけながら、ものに対する執着心を取り除いていくプロセスでもあるため、新たな自分に生まれ変わるための作業だと捉えることもできます。
場所ごとに断捨離を行う、全部ものを出してから始める、などといった誰でも取り入れることのできるコツを意識することによって、断捨離を成功させてきれいな部屋でこれからを迎えられるようにしましょう。