仕事の悩み

仕事ができない人にイライラしてしまうとき。タイプ別対処法と考え方

職場にいる仕事ができない人が目につくと、イライラしてしまいます。それによって自分の仕事にも影響があるならなおさらです。しかしその人を職場から取り除くことはできず、仕事を一緒にしなければならないのです。そのような人にどう対処できるでしょうか。

仕事ができない人にどう接したらいいのか

職場において仕事のしやすさや、感じるストレスはどのような人と一緒に働いているかに大きく左右されます。特に、毎回ミスがあったり、頼んだ仕事がいつまでたっても終わらなかったりするといった仕事のできないタイプの人との仕事は大きなストレスを生みます。

しかし、仕事ができない人を異動させることも簡単にできることではありませんし、仕事を滞りなく進めなければならないことも避けられない事実です。

では、そういった仕事のできない人と、どうしたら上手にイライラせずに一緒に働くことができるでしょうか。仕事ができない人への「タイプ別の対処方法」と、「自分自身の考え方」という2つの角度から考えてみましょう。

仕事ができない人へのタイプ別対処方法

「仕事のできない人」はさまざまなタイプがいます。それぞれの特徴や対処方法を把握することで、どのように対処したら良いかが見えてきます。どのようなタイプがあるのかみていきましょう。

やる気がない人

やる気がなく、まじめに仕事をしない人を見ていると、「もっと仕事にまじめに取り組んでほしい」「まじめに働くように言っても変化がない」などと感じイライラが募っていくものです。どうしたらやる気を出してもらえるのでしょうか?

ひとつの方法は「その人に期待していることを伝える」ということです。その人は「なぜやる気がない」のでしょうか。もしかすると、「自分は周りからは何も期待されていないからそこにいるだけでよい」「一生懸命仕事をしても仕事をしなくても扱いは同じ」と感じているかもしれません。

その人には仕事に生かせるスキルや、能力があるのにそれを発揮できていないのなら残念な状況ですね。やってもらいたい仕事をお願いして「あなたに期待しているのでこれをお願いします」と、きっかけを与えるだけでしっかりと仕事をこなしてくれるようになる場合もあります。

持っている能力やスキルが少ないとしても、こちらからの要求のハードルを低めに設定して、その仕事を達成してくれることを期待していると伝えれば、その期待に応えるようにしようと考えてくれるでしょう。反応が表面に現れなくても、期待に応えるよう努力してくれるものです。そのように、少しずつでもその人の働きに期待をしていることを伝えましょう。

もう1つの方法は、「褒める」ことです。できないことを叱られたり、小言を言われたりすることに慣れている人にとっては、仕事をちゃんとするようにという注意を受けてもあまり改善しようという気持ちにはならないでしょう。しかし、自分の仕事を褒めてもらえたらどうでしょうか?「次はもう少し頑張ろうかな」と心が動く可能性があります。

大人になると褒められる機会はとても少なくなります。褒める側にも少しの努力が必要ですがそうする価値があるでしょう。簡単な仕事でも十分な時間の期限を設けてその仕事を終えるよう依頼します。その期限に間に合うように仕事を終えてくれたなら、それは褒めるチャンスです。「ありがとう、しっかりよくできてますね!」と声をかけられたら悪い気はしないはずです。

少しずつまかせる仕事の内容を増やしたり、難易度を徐々に高くしていったり、その都度できたことや、良い点を褒めます。すると今までやる気がなかった人でも自分の仕事を認めてもらえたことや、自分の成長を感じて仕事が楽しくなります。結果として自然に仕事に対して、前向きに取り組むよう変化するかもしれません。

同じミスを繰り返す人

自分を含め、ミスを全くしない完璧な人はいません。誰でも大なり小なりミスの経験はあります。しかし困ってしまうのは同じミスを何度も繰り返されることです。「前も同じミスをして、今回もまた!」という場面に遭遇すると心穏やかではいられなくなってしまいます。その人とどう接したら良いでしょうか。

ミスの原因について一緒に考え、改善策を提示することができます。繰り返し同じミスをする人は、「なぜそのミスをしてしまったのか?」ミスに至った経緯や原因を考えることをしないので、繰り返す傾向があるようです。ミスについて叱られたり注意をされたりしたら、その場から去ることを一番に考え再発防止まで気が回らないという人もいます。

そのような人にミスを指摘するだけでは改善はできませんので、できれば一対一で、一緒に改善策まで考えましょう。そして実際に改善ができたら出し惜しみせず褒めます。それを繰り返すと確実にミスが減り、自分も相手もストレスが軽減されていきます。

やる気が空回りしている人

職場の中には、「仕事に対してまじめで、いつでも一生懸命、ミスがあったら深く反省し、指示通りに頑張っている。でも、なぜかうまく仕事が進まない、そして自信を無くす」という負の連鎖のおきる人がいるかもしれません。そのような人にはどう対処できるでしょうか。

このタイプの人は、もし厳しく注意してしまうと、本人もミスについて反省しているので委縮してしまい、さらに仕事がうまく運ばない事態へ発展しかねません。つまり、こちら側が明るく、いくらかの余裕を持って接することがポイントなのです。

しかし仕事が滞ることは困りますので、修正したりミスをカバーしたりするのに必要な時間をあらかじめ見越しておくことができます。負担の少ない仕事を割り振って少しずつ自信をつけさせて、段階的にまかせる仕事を増やしていくなら上手にコントロールできるかもしれません。

ひとりひとりの能力やキャパシティには差があります。それを踏まえて上手に接するならば、お互いに気持ちよく働くことができるようになるでしょう。

身の回りが散らかっている人

デスクやその周りが整理整頓できておらず、書類などが山のように積み上げられている人が周りにいますか?その状況は見ていて気持ちの良いものではありませんし、それが原因で仕事の効率が上がらない場合もあります。本人だけではなく職場にも影響を及ぼしかねません。

そういった人には、片づけることによって得られるメリットを伝えることができます。例えば、机の回りを整理整頓することによって、無駄なものが視界に入らないので集中できるようになります。書類もきちんと整理されているなら必要なときに必要なものをすぐに取り出すことができます。このことで仕事の効率が上がります。

仕事の効率が上がれば、周りからの評価が向上し、その評価が将来自分の給料やボーナスに反映されることになり自分に帰ってくる、などといったメリットがあります。これから先の自分に良いことがある、と気づかせることができるなら、改善してくれるかもしれません。

しかし一度きれいにしても、時間がたてばまた同じ状態に戻るというのでは意味がありませんね。片づいた状態をキープするために、「退社する前にデスクを片付ける」というような簡単なルールをつくり、毎日の習慣にすると継続しやすくなります。整理された状態を続けることで、本人も達成感を得られて気持ちよく仕事ができることに気づいてくれるようになるといいですね。

できないのに「わかりました」という人

仕事を頼んで「わかりました」と言ってくれたので安心していたら、実際には仕事の内容が理解されていなくて後からもう一度説明をしなければならなかった。という経験をしたことのある人は多いのではないでしょうか。なんでもすぐに「わかりました」と言うものの、仕事ができない人にはどう対処できるでしょうか。

もし、仕事ができない人が「わかりました」と言っていても、その言葉を鵜?みにして信用することは避けたほうが良いでしょう。本当はわからないことがあっても、それを聞きなおしたり、もう一度相手に説明させたりすることは申し訳ないと考えて「わかりました」と言っている場合があります。

そのような人には説明の後、自分が伝えた内容が正しく伝わっているか確認が必要です。仕事の工程や何をしてほしいと思っているか、など話した内容をその場で言ってもらうことができるかもしれません。そして、もしわからないことがあれば質問してほしいことや、質問されることは迷惑ではない、ということを伝えることができます。

また、仕事の進捗状況についても、気にかけて順調に進んでいるか確認することも大切です。そうすることで、こちらの意図と大きくずれ、仕事が滞ることを最小限にできるでしょう。

指示をしないと動かない人

あなたの周囲には、ひとつひとつ指示をしなければ動かず、指示した以外の仕事はできない人はいるでしょうか。自発的に考えることの苦手なこのタイプの人と一緒に働くのは、イライラする要因になってしまいますね。

指示がないと何もしないというタイプの人は、マニュアル通りのことしかできず、周りを観察することもあまりしないので、今この状況でなにをするべきか考えることができません。周りの上司や同僚が自発的に動いていた場所に長くいると率先して自分で何かを考えたり行動したりする必要がなく、指示を待っていたほうが楽と考えることもあります。

このタイプの人には、今何を考えているか?どうしたいと思うか?ということをアウトプットする練習が必要になります。考えなければアウトプットができませんから、細かく段階的に質問をして自分で考えるように促すことができるでしょう。
その他には、その人が得意とする分野がないか、どんな能力に優れているか探ってみることもできます。そうして見つけられた能力を発揮できる仕事を与えるなら、自発的に率先して取り掛かるようになる人もいることでしょう。

本人の意識の改善はもちろんですが、働いている周辺の環境も大きく影響しますから、問題の克服には周りの協力も不可欠と言えます。

イライラする時にはこう考えてみよう

仕事のできない人の、仕事に対する取り組み方を変えようとしても、時間がかかり、自分が思うようには改善されないかもしれません。そのような場面では、自分自身の考え方や見方を変えることでイライラが軽減されることがあります。それではどのような考え方ができるでしょうか。

完璧な人間などいない

私たちはどんなに完璧に仕事をしたいと思ってもミスをしたり、十分に能力を発揮できなかったり、自分の得意分野ではない仕事は誰かに助けてもらいながらやっとの思いで終わらせるということがあります。完璧にどんな仕事もこなせる人間はいません。

ひとりひとり能力や、できること・できないこと、また得意なこと・苦手なことは異なります。それは個性であって悪いことではありません。仕事上で少し折り合いがつかず、自分の望んでいるようにほかの人が行動してくれないと感じるときには「人は人、自分は自分」という考えを持って、気持ちを落ち着かせましょう。

別の場面では、イライラの原因だった人が思わぬ助けになる良いアイデアを持っていることもあります。自分のことを冷静に客観的な位置から見ることができれば「自分に不満やストレスを感じている人がいるかもしれない」ということに気づくかもしれません。

そのように考えるならば、相手に対して少しの余裕と許せる心を持って接したい、と思えるのではないでしょうか。

仕事ができない人にはいつかツケが回る

仕事ができない人が近くにいると、できない本人には問題が起こっておらず、自分や周りだけがイライラを抱えているように思えます。しかし本当にそうなのでしょうか?今現在はなにも問題が無いように見えても、必ずツケは回ってきます。

あなたが一生懸命仕事をしていることも、仕事をしない人の働き方やその内容も意外と人には見られているものです。その差はだんだんと現れてくるものです。毎日の仕事を一生懸命に行わないので、スキルは上がっていかないでしょう。

「このくらいの期間仕事に携わっていればわかっていて当然」と思える仕事ですらできない状態の人を会社はどう見るでしょうか?とうてい評価が上がっていくとは思えません。職場ではお荷物として扱われるようになり、会社の経営を見直す時に真っ先にリストラの対象としてあげられるようになってしまいます。

転職しようにもスキルが上がっていないために職探しは難航します。いつか必ずしっぺ返しが来ると思えば、少しはイライラがおさまることもあるでしょう。

仕事ができない人はどこにでもいる

仕事をしている時間は生活の中で多くの時間を占めています。職場に仕事ができない人がいれば、必然的にその人と長い時間を過ごすことになります。しかし、仕事をしない人が居るのはあなたの職場だけに限ったことではなく、どこにでも存在しているということを思い出しましょう。特別なことではないのです。

その人のことを考えるとイライラして、「仕事をしないから嫌い」という気持ちがどんどん大きくなって自分を押しつぶしそうになるでしょうか。その感情は当然のことで、「嫌いな人は嫌いなままでよい。」「仕事ができない人のことは、もう考えても仕方がない。」と割り切ってしまうと、案外気持ちが落ち着くことがあります。

相手に変化することを求めたり、自分のやり方を変えたりしてどうにか状況を改善しようと思うと、心に負荷がかかってしまいます。ある部分では、できない人のありのままをそのまま受け止めて「仕方ないことだ」と考え方をシフトチェンジすると今よりも楽になれることでしょう。

果たして自分はどうなのか

自分の近くにいる仕事のできない人への対処方法を考えると同時に、自分自身の働きぶりはどうなのか?客観的に見直すことも大切です。自分ではしっかり仕事をこなしているつもりでも、ほかの人から見ると足りない部分や、直してほしいと思われている部分があるかもしれません。自分の仕事の仕方や周りへの悪影響がないかこの機会に一度見直してみましょう。

仕事ができない人への接し方や考え方を見直そう

仕事のできない人への対処方法をタイプ別に見てきました。その人個人の問題であったり、周囲の環境が影響していたりすることもありました。いずれにしても、良い変化をするためには本人の努力と周囲のサポートが必要です。

すぐには成果が見えないかもしれませんが、継続することで改善されますからあきらめないようにしましょう。

また、自分の考え方や見方を変化させることでイライラが軽減されるかもしれません。これは相手に変化を求めるよりも自分の意思でできることなので、すぐにでも取り組めることですね。

私たちは気持ちの良い環境で仕事をしたいと願っています。それでも克服しなければならない状況や感情があります。そこにいるひとりとして会社全体が良い方向に進むよう貢献できる、という気持ちで一つずつ取り組んでいきましょう。


LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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