転職したい業種に有利な資格とは。自分ができる方法で取得しよう
転職を有利に進めるための資格とは
転職で違う職種につきたいと考えている人も多いのではないでしょうか。従来の仕事と全く違う職種に就くためには、職種に活かせる資格がない場合は、転職前に取得してから就職活動をすることにより有利な転職ができます。
また、自分がどのような職につきたいかによって、取得しておくべき資格が異なります。
覚えておきたいことの一つが、職種によっては必ずしも資格が転職に有利だとは限らないということです。ここでは、業種別に転職に有利な資格を取り上げていきます。
自分の状況に合わせた方法で資格を取得し、前向きな気持ちで転職活動をしましょう。
実際に資格は有利になるのか
資格を持っていると必ずしも有利とは限りませんが、資格を持っている方が転職に有利とみなされることが一般的です。職種によっては、資格手当てがつく場合もあります。資格を持った方が有利になる理由をみてみましょう。
基礎知識を持っているため即戦力となれる
実務経験が重視されるIT業界は、資格をもっていても必ずしも転職につながらない場合もあります。資格を取るために仕事をやめるより、すぐに転職できる会社を見つけた方がいいかもしれません。
一概には言えませんが、一般的に現職と転職の間は短い方がいいと言われています。
そのため、資格を取得するなら現職中にとり、そのまま次の転職につなげる方が有利と言えるでしょう。一般に転職の際に資格をもっていると有利と言われているのは、実務上で必要な基礎知識を持っているからと言えます。
つまり即戦力として仕事ができるからなのです。
資格を持っているということは、仕事に対して前向きで向上心があり、積極的に仕事に取り組むだろうと企業の担当者から見られるのです。
また資格があると、新人育成に費やす時間も軽減されますので、採用後は将来的に企業内で伸びていくだろうという印象を与えることができるのです。
ただ、あまりにもたくさんの資格を持っていると、逆に転職の際にマイナスになることもあるので注意が必要です。自分の転職したい業務に必要な資格を取得し、自分の転職を有利なものにしましょう。
職種別にみる実際に活かせる資格は
女性が就く仕事は接客業と事務系が多いというデータがあります。この2職種で活かせる資格は販売士や簿記資格、MOS資格などです。より有利な転職のために資格取得をして転職に活かしましょう。
接客業と事務系の二種に分けて考える
さまざまな小売りや販売業などの接客業や、オフィスで働く事務系の職種に有利な資格についてみてみましょう。
接客業で活かせる販売士資格
接客業で活かせる販売士の試験は、接客、言葉づかいなど、基礎から学ぶことができます。販売士の資格には1級~3級があり、販売業では2級販売士の資格は持っていて当たり前とみなされています。
販売士は1年間に試験回数が多く、公的資格でありながら、受験資格がないので誰でも受験できます。
販売士3級では流通における基礎的なことや商品の基本やディスプレィの仕方などの知識を身につけます。2級になると、小売りや販売業の運営や商品計画、販売管理の経営分析、在庫管理、マーケティングなど専門的な知識が必要です。
試験の合格率は60%ほどで難易度は優しい資格です。勉強を1か月ほどすると合格できる資格なので、接客業につきたい人は資格取得をしていく方が有利です。
平成27年度から試験の名称が「リテールマーケティング検定試験」となりました。資格称号は「販売士〇級」のままです。
事務職で活かせる日商簿記やMOS
事務職で活かせる資格には、日商簿記やMOSがあります。日商簿記は、商業高校でも推奨している資格ですが、簿記の資格は1級~3級まであり、簿記2級か3級を持っていると企業の事務職としての仕事につきやすく、自分の金銭管理をすることにも役立ちます。
簿記3級は商業簿記のみでビジネスパーソンの基礎知識を学びます。3級は参考書を使えば独学でも勉強できます。合格率は30~50%なので、ある程度しっかりと勉強をしなくては受かりません。2級は最も企業から求められる資格のひとつで、財務につきたい場合は必須です。3級をとってからの方が比較的容易に2級の資格を取得できます。合格率は25%程度です。
MOSは、エクセル、ワードなどで資料作成を主とする事務職は持っておきたい資格の一つです。MOSとはマイクロソフトオフィススペシャリストの略で、世界共通の資格です。この資格はパソコンスキルをあげるために必須の資格といっていいでしょう。難易度は優しく合格率は80%程度で学校だとほぼ合格できます。
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実際に資格を取得する
資格を取得するには、いろいろな方法があります。中間や夜間のスクールに通う、通信教育で勉強する、独学で参考書を用いて勉強するなどです。
最近では通学スタイルより通信教育が多い
最近では、通信教育で資格を取得する人が増えてきています。特に、webでの通信教育があり、オンラインで自宅にいながら勉強ができます。通信教育は、学費が通学に比べて学費が安く、自分の好きな時間にいつでもできるという点で人気が出ています。
特に、ネットの普及によりいつでもコンタクトをとれる手軽さで、在職中や在学中に勉強をしたいと思えば、web通信教育で資格を取る人が増えています。例えば、好きな時間に勉強ができるということが通信教育の最大のメリットです。
しかし、自分で勉強をすることはルーズになりがちというデメリットもあります。モチベ―ションも他の人と一緒だと勉強しようという意欲がわきますが、1人でネットに向かって勉強することは、モチベーションを保つことが難しいときがあります。
在職中に新たな資格を手に入れる
働きながら資格を取得し、資格を取った後に転職しようと考えている場合、通学スタイルでも通信教育スタイルでもどちらかを選択肢して取得のために勉強する方法があります。通学と通信の2パターンについて詳細を確認しておきましょう。
通学と通信教育どちらかで取得が可能
毎日の仕事をしながら資格を取得するということは、時間と意欲の両方の継続が必要です。つまり中途半端な気持ちではできない方法なのです。
もし可能ならば、在職中に学校通うか通信教育のどちらかで資格を取得し、次の仕事につきたいものですね。在職しながら、通学や通信教育で資格を取るにはどのように勉強できるかをみてみましょう。
仕事終わりや休みに通う通学スタイル
仕事休みのときや、仕事が終わってから帰りに通学するスタイルの場合は、入会金や教材費などの金銭面が高くつくというデメリットが多いですが、集中して取り組む環境が整っているといえます。他の人とも自然とコミュニケーションもとれるメリットもありますね。
通学すると、同じ仲間と情報交換したり、勉強の相談をしたりなどお互いにコミュニケーションをとれる場でもあるので、転職してからも人間関係を築くためにプラスに。仲間と親しくなることで、幅が広がり人脈ができるので、その後の仕事で助かることがあります。
ただし、忙しい社会人にとっては通勤や仕事をするだけでも疲れてしまうのに、さらに通学をするということは肉体的に大変で今後つらくなる可能性があります。時間の余裕がないけれど、自己管理ができてモチベーションを保てる人には通信教育がおすすめです。
いつでも自由に受講できる通信教育
通信教育はいつでも空いた時間を利用して自由に勉強ができるので、現在働いている職場の人たちに知られずに資格を取得できます。
また、通学して勉強することに比較してみると、とてもコストパフォーマンスパがよく1人で勉強でき、ひたすら集中して勉強ができます。時間がない社会人にとって、通信教育で勉強して資格取得をするというのは、非常に助かる勉強方法なのです。
通学して勉強するスタイルのスクールの場合、近くに学校がなければ遠くまで足を運び通わなくてはいけません。しかし、通信教育の場合、わざわざ通う必要がないので時間のロスになりません。いつもの通勤と同じように会社と家の往復だけでいいのです。その反面、時間のメリハリがなくルーズになりがちです。
これらのことから、勉強する習慣がなく毎日時間を作ることが難しい人にとって、自由に受講できる通信教育はモチベーションが下がりやすく続けにくい勉強方法といえます。自宅での勉強に慣れていない人や3日坊主になりやすい人は、通学で勉強する方法がおすすめです。
転職に有利な自分に合った資格を見つけよう
転職に有利な資格を取得しておくと、入社した段階で既に基礎知識があるので、周囲の人が教える際に業務内容をすぐに理解しやすいというメリットがあり、採用する側も採用しやすいでしょう。特に、接客業では販売士、事務系では日商簿記やMOSが有利になります。
特に、事務系の仕事をしたい人はパソコンのスキルが必須です。転職前に日商簿記2級か3級、MOSの資格を取得しておくと転職に有利に働くことでしょう。
これらのスキルを身に付けるためには、学校に通って勉強する方法や通信教育などがありますので、自分のライフスタイルや性格に合う資格の勉強方法をみつけましょう。
また、自分が転職を希望している業種に沿った資格取得が大切になります。まずはじっくり検討してからスタートしていきましょう。