結婚準備のために知っておきたい。プロポーズから式後までの段取り
結婚に必要な準備や期間をチェック
これから結婚を考えている、もしくは結婚が決まっているという人は、まずは、結婚に必要な準備や期間を、チェックしておくことが重要です。
結婚準備の実情は、意外に知られていないのではないでしょうか。その流れを知らないと、式直前になって焦ったり、後悔することにもなりかねません。自分たちの結婚へのスケジュールを組むためにも、準備の流れや対策などを知ることが大切です。そうすることで、結婚準備への不安を解消することにもつながります。
結婚準備は1年間で計画することがおすすめ
実は、たくさんやることがある結婚準備。その準備を焦らずにじっくりと進めていくためにも、最初から準備期間は1年間と計画しておくとよいでしょう。
なぜなら、結婚式の準備だけでなく、新婚生活や式後のことなども、ほぼ同時に進めなければならないことが多いからです。たくさんのことを同時に進めるためには、それなりの準備期間がなければ大変です。それらの準備をスムーズに進めるためには、1年間程の期間が必要になります。
12~9カ月前の結婚準備
結婚が決まったら、すぐにでも結婚式の準備を始めたいところですが、その前に大切なことがあります。結婚式の準備を始める前から、結婚準備は始まっているのです。
両親への結婚報告
まずはお互いの両親に、自分たちに結婚の意思があると、しっかり伝えることが大切です。お互いの両親にきちんと報告をし、了承を得ることで、その後の準備のスケジュールも立てやすくなるからです。
たとえば、結婚式の日取りや式場の場所など、両親の希望があるという場合も。また、結婚後の生活の拠点についても、心配していることも多いでしょう。そのため、そうした両親の意向があるかどうかを確認しないと、トラブルの元になることもあります。
両親への報告では、先に男性が女性の両親に結婚報告をして了承を得てから、男性の両親に挨拶に行く場合が多いといわれています。しかし、家族の形はさまざまですから、自分たちのやり方で、しっかりと報告できるように、日付などの段取りを事前にしておきましょう。
婚約指輪の購入
結婚前に、男性から女性へと贈られることの多い婚約指輪。婚約成立の証として、結婚までの期間に身に着けるようになったといわれています。
男性がプロポーズの際に、サプライズで用意してくれる場合もありますが、両親への報告が済んでから、二人で一緒に選ぶ人もいます。婚約指輪の価格の平均は、35万円前後といわれています。決して安いとはいえない金額なので、しっかりとした検討が必要です。
価格も高く、デザインもダイヤが入っていたりして、日常的に着けられないから必要ないと思う人もいるでしょう。しかし婚約指輪は、この時期に用意するからこそ、二人の特別な品になります。それぞれの生活や考え方の中で、自分たちに向いている方法を選びましょう。
8~4カ月前の結婚準備
いよいよ結婚式の準備開始。それと同時に会社や友人への報告や、新婚旅行のことなども決めていきましょう。この時期は、まだ式準備が忙しくないので、それ以外のことを決めるよいタイミングでもあります。
婚姻届けの提出日と結婚式の日取りを決める
「両親への報告が済んで、一安心」という訳にもいかないのが結婚準備です。さっそく、婚姻届けの提出日と、結婚式の日取りを決めていかなければいけません。
結婚式の日取り
どの季節にするのか、二人の記念日に合わせるのかなど、検討する要素はたくさんあります。また、「お日柄」が気になる場合は、よい「お日柄」で式の予約を取りたいでしょう。しかし、結婚式が人気の季節だと、すぐに式場は予約で埋まってしまい、希望の日が取れないことがあります。したがって、少し早めに日取りを決めて、式場探しに動いたほうがよいのです。
婚姻届けの提出日
婚姻届けの提出日を、結婚式と同じ日にするか、別の日にするかを決める必要があります。また、新婚生活を始めるために引っ越しをする場合などは、転居届を提出しなければいけません。そうしたことも含めて、話し合う必要が出てくることもあるでしょう。
結婚式の日取りや婚姻届けの提出日は、二人にとって大切な記念日ですから、慎重に検討することが大切です。自分たちの希望を叶えるためにも、この時期に決めておくと、スムーズに準備を進められるでしょう。
両家の顔合わせ
結婚式の準備が忙しくなる前に済ませておきたいのが、両家との顔合わせです。顔合わせの内容でも、決めなければいけないことが多いため、両家でスケジュールを合わせて、できるだけ早めに顔合わせの場を設けるようにしましょう。
結納
結納は、日本にある伝統的な儀式で、古くから婚約の際に行われてきました。新しく親類関係を結ぶお祝いの儀式として、男性側から贈り物をして、女性側が料理でもてなします。贈り物は時代と共に、酒や肴などから帯や着物地へと変わり、現代では「結納金」を贈ることが一般的になっています。しかし近頃はその「結納金」とともに、結納自体も省略されることが多くなっています。
結納は地域によってさまざまなやり方があり、各家庭によっても考え方はさまざまです。お互いの両親の意向をよく聞いて、どのような形にするのか、自分たちを通して話し合っていきましょう。
顔合わせ食事会
結納を省略する場合、多くの人は結納の代わりとして、顔合わせの食事会を行います。また、結納を行う場合でも、結納の前に顔合わせの食事会を行う人もいます。これから親類になる両家が、初めて顔を合わせる場です。これから長い付き合いをしていくための関係を作る食事会ですから、両親だけでなく、兄弟や祖父母などの出席も検討してみましょう。
また、どのような会にしたいのか、方針を決めてからのほうが店を選びやすいです。楽しく食事をするだけの会にするのか、結納のようなことをきちんとやる会にするのか。その方針によって、雰囲気に合った店を選ぶようにしましょう。その際にも、お互いの両親の意向も参考にしながら、自分たちでイメージを膨らませていきましょう。
顔合わせの日取り
多くの人は、結婚式の6~5カ月前に、結納や顔合わせを行っています。結婚式が近くなると、式の準備が忙しくなり、顔合わせの日程を合わせることが難しいこともあります。まだ準備も少ないこの時期なら、お互いの家族のスケジュールも、合わせやすいことがその理由です。
日取りには、もちろん「お日柄」のことも、考慮する必要が出てくることもあるでしょう。婚約のお祝いである、結納の代わりとしての食事会ですから、お祝いにふさわしい「お日柄」で、と考える人もいるでしょう。
日取りだけではなく、お互いの実家の距離が離れている場合には、店の場所選びも難しいことです。食事の内容も考えなければいけませんし、食事会の費用をどうするか、手土産を用意するのかなども検討しなければいけません。そのほかにも、顔合わせ当日の服装についても、お互いに相談し格を揃えることが大切です。
職場の人や友人に報告する
お互いの両親にも報告が終わり、結婚式の日取りなどを考え始めたら、家族以外の人に結婚報告をします。職場の人や友人などへの結婚報告は、このタイミングがよいでしょう。
職場の人への報告は、まず直属の上司から報告するのがマナーです。結婚式に招待するか、まだ分からなくても、もし招待することになったら、出席をお願いしたいと言う旨を伝えておくことが重要です。
近頃は職場の人は呼ばずに、親戚や友達のみで行うアットホームな式も増えています。それでも上司には、結婚式や新婚旅行で、休みをもらわなければならないこともあるので、迷惑をかけないようにきちんと報告しましょう。
友人には、上司に報告するよりも気楽に報告できます。だからといって、メッセージだけではなく、できれば直接会って報告したほうがよいでしょう。式当日の受付や、そのほかに頼みたいことがある場合、友人も早めに知っておいたほうが準備がしやすいです。
結婚指輪を購入する
結婚指輪の購入も、この時期から準備していきましょう。結婚式には必要不可欠な結婚指輪。その後の生活でも、長い間着けておくことになるものですので、じっくりと気に入るものを選びたいですよね。
結婚式の中で、「指輪の交換」があることは、皆さん知っていることでしょう。その結婚指輪の多くは、デザインを選び、自分の指のサイズに合わせて作ります。購入からサイズ調整を終えて、手元に来るまでの時間も考えて、購入時期を検討しなければいけません。
サイズ調整に時間がかかり、式当日に間に合わないということがないよう、余裕を持って準備をすることが大切です。価格も幅広くあるので、どれを選んだらよいのか悩んでしまうこともあるでしょうから、十分悩めるだけの期間を取っておきましょう。
結婚式の準備を始める
式場の下見やウェディングフェアなどに行き、結婚式場を決めて予約をするのもこの時期です。式場が決まると、本格的に結婚式の準備が始まっていきます。
招待客リストを作り、結婚式の規模をどの程度にするのか、検討するのもこの時期がおすすめです。招待客リストを作ることは、意外に大変な作業です。お互いの両親の意向を聞きながらも、自分たちの理想とする式の実現のために、時間がかかっても検討していく必要があります。
式当日の衣装の検討も、この時期から始めることで、たくさんの種類の中から選べます。そのほかの準備が増えてくる前のこの時期は、衣装選びにじっくり時間をかけられるのでおすすめです。
新婚旅行先を決める
結婚式後の新婚旅行も、楽しみの一つです。その新婚旅行先や日程も、この時期に決めておきましょう。海外へ新婚旅行に行く場合には、パスポートの準備も必要になってきます。
パスポートの申請には、たくさんの書類を用意しなければなりませんし、必ず本人が受け取りに行かないと交付されません。仕事の合間に申請や受け取りに行くことは忙しく、申請してから交付までは、一般的に1週間程度の時間がかかります。トラブルなく新婚旅行に行くためにも、早めに用意しておきましょう。
また、新婚旅行専用のプランを、用意している旅行会社も多くあります。自分たちの予算にあった、新婚旅行プランを立ててくれるので、まずは旅行会社に相談してみることをおすすめします。
新居を決める
結婚準備の中でも、意外に大変で、大切なことでもある新居決め。これからの二人の生活の拠点になるのですから、時間をかけて、お互いが納得できる新居を決めていきましょう。
新居の形態
新居の形態もさまざまあり、一般的なものは下記の通りです。
・賃貸(マンション、アパート、一戸建て)
・持ち家(マンション、一戸建て)
新婚夫婦の約80%が、賃貸マンションやアパートを新居に選んでいるといわれています。結婚式や新婚旅行など、結婚準備は費用がかかるものが多いこともその理由の一つでしょう。そのほかにも、将来家族が増えた場合に、住まいを変えることを考えて、賃貸を選ぶ人もいるようです。
新居の場所
お互いの仕事場のちょうど中間あたりの場所にするのか、どちらかの実家の近くにするのか。新居の場所に関しても、検討すべきことはたくさんあります。将来、子供を持つことを考えて、子育てしやすい地域を選ぶことも一つの選択肢でしょう。
地域によって、生活環境はさまざまな特徴があるため、そうしたことも考慮しながら、新居選びを進めていくとよいでしょう。新居選びはただ住む家を選ぶということだけではなく、今後の人生設計も考えたうえで、じっくりと納得のいく新居を決めていけるようにしましょう。
結婚式準備の流れ
ここからは、結婚式の準備について、その流れを見ていきましょう。やるべきことをしっかりと把握し、結婚式当日まで、スムーズに準備が進められるように、スケジュールを組んでいきましょう。
結婚式のスタイルを決める
自分たちの理想とする結婚式のイメージを、まず初めに決めておくとよいでしょう。それでは、主な結婚式のスタイルをチェックしていきましょう。
挙式スタイル
現在の主な挙式のスタイルは3つあります。
・キリスト教式。海外では主体といわれている、教会での挙式です。純白のウェディングドレスを着て、ヴァージンロードを歩く、憧れている人も多い挙式スタイルといえます。基本的には、信者の人が挙げる式ですが、日本ではこのスタイルが人気のため、特に信者でない場合でも、ホテルや式場内の教会で式を挙げられます。
・神前式。日本の伝統的な挙式スタイルです。新郎新婦共に和装をして、神社などで挙式を行います。馴染みの神社があれば、そうしたところでも挙式ができます。近頃は徐々に、神前式の人気も上がってきています。そのため、ホテルや式場でも神殿を設けているところもあるので、わざわざ神社に行かなくても、神前式ができる場合もあります。
・人前式。神様の代わりに、列席者に結婚の誓いを立てるスタイルの人前式。宗教や形式にとらわれず、自由に自分たちオリジナルの挙式ができるので、人気があります。ほかの挙式スタイルに比べると、費用が比較的安く済ませられることも、このスタイルの特徴です。どんな場所でもできるため、自分たちのこだわりを全面に出した挙式ができます。
海外
「リゾートウェディング」とも呼ばれる、海外での挙式スタイル。やはり一番人気なのは、新婚旅行も兼ねて挙式もできる、ハワイです。海外で挙式をする場合、費用が高くなるのではという心配もあります。しかし、挙式の費用だけを見ると、意外にお得に挙式できるプランもあります。日本で挙式するときのように、たくさんの人を招待はできませんが、アットホームでゆったりとした挙式ができることが魅力です。
結婚式のスタイルにもさまざまなものがありますので、ブライダルフェアなどにたくさん足を運び、二人で話し合いを重ねることが大切です。自分たちの選ぶ挙式スタイルによって、準備期間や流れも変わりますので、初めに挙式スタイルを選ぶことが重要です。
結婚式の予算を決める
結婚式場を決める前に、予算を決めておきます。結婚式の費用は、式場によって少し違いがあるため、先に予算を決めておくことはとても大切なことです。なんとなく式場探しを始めてしまうと、費用が予想よりも高くなってしまうこともあります。そうなると、その後の生活が厳しい状況になってしまうこともあるので、注意が必要です。
予算をどの程度にするのかとともに、誰が出すのかといったことも、検討する必要があります。基本的には、式を挙げる二人で費用を出し合うことが多いですが、両親からの援助がある人もいることが現状です。もしも、援助してもらえる場合は、心苦しいと思わずにありがたく受け取りましょう。
結婚式の予算は、自分たちで用意するものだけではありません。招待した人からのご祝儀も、貴重な予算の一部です。そこまで考慮した上で、全体の予算を決めていくとよいでしょう。
結婚式場を決める
まずは、結婚情報誌やネットなどで、結婚式場の情報を集めてから、式場に下見に行きます。気に入った雰囲気の式場や、自分たちの理想とする式のイメージを、実現できそうな式場を中心に下見に行きます。しかし、少し自分たちのイメージとは違う式場も見ておくことも、式場を決める上で大きな参考になるのでおすすめです。
式場の下見に行ったら、できるだけ見積をもらっておきましょう。たくさんある式場の中から、自分たちにぴったりの式場を選ぶためには、見積書を見比べることもポイントの一つです。式場の雰囲気やスタッフとの相性とともに、見積を見て予算と相談しながら決めていくと、後悔せずに式場を決められることにつながります。
それら全てを考慮したうえで、「ここだ」と思える式場があれば、日取りの予約をします。悩んでいるうちに、希望の日取りが取られてしまうこともあるので、慎重に決めていきましょう。
結婚式へ招待する人を決めて招待状を送る
式場が決まったら、次は招待客を決めていきます。式場からも提出を求められる場合が多く、自分たちでも分かりやすい招待客リストを作成していきましょう。招待客リストは、あくまでも自分たちが招待したい人のリストなので、出席者と決まっているわけではありません。
招待客リストを作成したら、それを元に招待状を送ります。招待状には、出席か欠席かを確認する「返信用ハガキ」も同封します。その返信ハガキに基づいて、出席者を最終決定するのです。出席者が決まらないと、テーブル数や料理なども決められないので、返信期間に余裕を持って招待状を送るようにしましょう
結婚式当日の流れを決める
結婚式当日の流れを決めるためには、ウェディングプランナーと相談しながら決めていきます。その際も、自分たちのやりたいことなどは、ある程度決めておくと、スムーズに話が進められるでしょう。
式当日の流れとしては、挙式内の流れ、挙式後から披露宴までの流れ、披露宴の流れとがあります。多くの人が悩むことは、披露宴での演出をどうするかです。どの程度演出を入れるかで、結婚式の費用だけでなく、時間も変わってきます。
絶対に入れたい演出と、できれば入れたい演出、気になる演出というように、たくさんある演出を自分たちで選別して考えていくと、検討もしやすいです。式当日の流れは、おおまかなプランが決まっているだけなので、どのタイミングでどの演出を入れるのかは、自分たちである程度自由に決められます。
衣装を試着しながら決める
結婚式当日の流れを決めると同時に、式当日の衣装も決めていくとよいでしょう。たとえば、お色直しをするのか、する場合は何度するのかによって、衣装は何着必要なのかも見えてきます。そのため、衣装決めと式当日の流れは同じくらいの時期に考えていくと決めやすいです。
衣装は、何着でも試着して決めていきましょう。試着は何度でも可能ですが、一度決めてしまうと変更は難しくなります。自分には似合いそうもないと思う色やデザインでも、着てみたら意外に似合うこともあるものです。よって、自分のイメージとは違うドレスも、積極的に試着していきましょう。一生に一度の結婚式ですから、とことん悩みながら決めていくのも、楽しいでしょう。
結婚式でのアイテムを考える
結婚式でのアイテムを考えることも、準備の一つです。式で使う小物や、式後のお見送りで渡すプチギフトなど、意外に必要なアイテムはたくさんあります。
式で使う小物には、席次表や席札などのペーパーアイテムから、会場装飾用のアイテムなど、たくさんの種類があります。手作りできるものもありますので、手作りするのか、会場に頼むのかも考える必要があります。また、どの小物を使用して、どれを使用しないかなども、考えなければいけません。
ペーパーアイテムやウェルカムボード、リングピローなどは、比較的自分でも用意しやすいアイテムといえます。すべて会場に頼むという選択肢もありますが、手作りできるものは手作りにすると、自分たちのオリジナル感や温かみも出てすてきです。また、費用の節約にもつながるので、節約結婚式を考えている人にはおすすめです。
プチギフトも、近頃はネットでまとめて購入すると、安く購入できるものもあります。時間に余裕のある人は、自分で用意することも考えてみてはどうでしょうか。
ブーケを決める
ブーケも、結婚式には欠かせないアイテムの一つとして、自分で決めなければならないものです。しかし、どういったものがいいのか分からない人が多いということが現状です。
結婚式で使用するブーケなどの装花は、ドレスや料理と同様に、式自体を華やかに演出してくれるアイテムの一つです。しかし、ブライダルフラワーに関する知識や情報は、なかなか知る機会がありません。その中でブーケを決めていくためには、装花を担当してくれる花屋とよく相談していくことがポイントです。自分の中にイメージがある場合は、それもしっかりと伝えましょう。
料理やウエディングケーキを決める
結婚式の出席人数が決まってきたら、料理やウェディングケーキを決めていきます。結婚式に出席するゲストにとって、料理やケーキは楽しみの一つです。その出席してくれるゲストのために、喜んでもらえる料理やケーキを選んでいけるとよいでしょう。
式場によって料理の形態は異なりますが、一人当たりの料金を決めてコースで頼む場合や、バイキングスタイルの場合などがあります。料理にこだわっている式場の場合は、前菜からメインの料理までを、一つ一つ決めていくところもあるということです。また、出席者に食物アレルギーの人がいるかどうかも、忘れずにチェックしておきましょう。
ウェディングケーキの場合は、まず、生ケーキにするかイミテーションにするかを決める必要があります。そしてデザインや味など、細かいところまで自分たちで決められる式場もあります。どちらにしても、式場のシェフやパティシエと相談して決めていくことになります。
ゲストへの引き出物を決める
ゲストへの引き出物を決める際のポイントは、全員同じものにするか、個人やグループごとに品物を変えるかをまず考えることです。それから、引き出物の一人当たりの費用を決めていくと決めやすいでしょう。
また、引き出物を自分たちで用意するかどうかも、検討する必要があるでしょう。その場合は、持ち込み料などが発生するのかどうかも、しっかり確認しておきましょう。また、夫婦や家族で出席してくれたゲストへは、引き出物の数をどうするのかも検討する必要があります。
2次会の会場を決める
結婚式後に2次会を行う場合は、その会場決めも準備の一つに入ります。しかし、ただでさえ結婚式の準備はやることがたくさんあって忙しいうえに、2次会の会場決めまでするとなると、とても大変な作業になります。
そこで、もしあまりにも大変で余裕がない場合は、2次会の幹事を先に決めてしまい、会場決めは幹事にお願いすることも一つの手段です。2次会は会場決めだけではなく、2次会の内容や会費のことも決めなくてはいけません。
2次会は、必ず必要なものではありません。幹事を頼める人がいない場合や、2次会の必要性を感じない場合は、2次会をしないという選択肢もあると知っておきましょう。
結婚式直前の準備
いよいよ結婚式が近づてくると、緊張や楽しみでいっぱいになります。しかし、結婚式の準備は、式直前までやることが詰まっています。最後のひと踏ん張りです。
手紙や祝辞の準備を行う
披露宴内の流れとして、両親への手紙や祝辞などを入れることが多いでしょう。そうしたものの文章も、式直前に準備をしておきましょう。
式直前は、何かと最終確認が多く忙しい時期ではあります。そんな時期にほかの準備と並行して、手紙などの準備をする自身がない人は、余裕を持って少し早めに準備しておいてもよいでしょう。しかし、式直前だからこそ、想いがこもってすてきな手紙になることもあります。
手紙や祝辞は、できるだけ用意しておくことをおすすめします。式当日は意外に緊張する人も多く、新郎新婦はスケジュールがきっちりで、心の余裕もないため、なかなかその場で原稿なしでスピーチはできないものです。したがって、当日に慌ててしまわないように、準備しておくとよいでしょう。
結婚式場の席次を作成する
招待状の返信が揃ったら、出席者の最終決定になります。最初に作っておいた招待客リストに、出席か欠席かを書き込んで、出席者が一目で分かるようにしておくと、準備もスムーズに進められます。
そして、大切なことは席次の作成です。職場の人が出席する場合、主賓席になります。主賓席は、新郎新婦に一番近い席です。そのテーブルの中でも、上座はあるので、式場の人や両親などと相談しながら、席次は決めていきましょう。出席者に失礼のないように、席次を決めていかなければいけないので、慎重に考えながら決めていくことが重要になります。
結婚式で流すBGMを決定する
結婚式では、所々でBGMが使われます。それも、この時期に決めていくことになります。しかし、いきなりいわれても思いつかない場合もあります。音楽にこだわりたい場合は、使いたい音楽を見つけたら、そのタイミングで書き留めておくなどして、準備を始めておきましょう。
BGMを決めなければならない場面というのは、挙式後のフラワーシャワーや、披露宴の入退場、ケーキ入刀などです。それ以外にもたくさんの場面で使われるBGMを、すべて決めなければならないとなると、かなりの数になります。それらを決めていくことは大変なことですし、結婚式には適さない曲というものもあります。
そのほかの準備も忙しい時期ですから、自分たちだけでは決めきれないこともあるでしょう。式場でリストを用意してくれることもあるので、スタッフに相談してみましょう。また、結婚式に使える曲のオムニバスアルバムなどもあるので、そういったものを活用してもよいでしょう。
ゲストへのお車代やお礼を準備
遠方から来てくれるゲストへは、「お車代」を準備しておくことが一般的なマナーです。遠くから足を運んでくれた、ゲストへの感謝の気持ちを込めて、結婚式場までの交通費や宿泊代などを、「お車代」と書いたのし袋などに入れて渡します。金額の相場は、全額か半額かどちらかですので、自分たちの出せる範囲で渡すようにしましょう。
また、受付を友達などにお願いすることが多いので、引き受けてくれた受付係の人にも、「お礼」を準備しておきましょう。受付係をする場合、挙式の1~2時間ほど早く会場に来てもらうことになります。受付は意外に大仕事ですから、感謝の気持ちをお礼として用意しておくことをおすすめします。この場合の金額の相場は、3,000~5,000円です。
エステやネイルサロンに行く
結婚式1週間前には、エステやネイルサロンに行く人が多いです。あまりに直前だと、もしエステが合わなかった場合に、肌荒れを起こしてしまうこともあるため、1~2週間前に行くことをおすすめします。
エステと聞くと、女性のものというイメージが強いですが、最近では新郎新婦が一緒に受けられるブライダルエステもあります。新婦が主役といわれることが多い結婚式ですが、せっかくなら二人とも一番きれいな姿で式当日を迎えたいものです。
また、二人で一緒に受けることで、式前に改めて絆を深めることもできます。そういたこともあり、最近は二人でエステに行くことが人気になっています。貴重な体験ですので、おすすめです。
最終打ち合わせを行い荷物を搬入する
最終の打ち合わせは、結婚式の1カ月~3週間程前に行われる式場が多いです。そこでは、当日の司会を担当してくれる司会者との打ち合わせや、見積の最終決定を、また、当日に写真撮影などを行う場合は、カメラマンとの顔合わせを行う場合もあります。
そして、式前日には、式に必要な荷物を搬入することになります。自分たちで用意した小物や引き出物などがあれば、それを持ち込みます。また、忘れてはならないのが、結婚指輪とリングピローです。これは、当日でもかまいませんが、当日の朝にバタバタしていて忘れてしまうことを避けるためにも、前日に搬入しておくと安心です。
結婚式を最高に楽しむ
最後の準備は、笑顔です。これまでの準備期間を振り返れば、大変なこともたくさんあったでしょう。しかし、その長く大変な準備は、式当日を、人生で最高の日にするためのものです。
ここまで乗り越えてきたのです。ゲストに楽しんでもらいたいと思うことはもちろんよいことですが、まずは自分たちが、心の底から式当日を楽しみましょう。結婚式の主役は、式を挙げる新郎新婦です。その二人が結婚式を最高に楽しみ、笑顔で過ごすことが、招待したゲストにも笑顔をもたらすことになります。
そうして楽しく素敵な時間を過ごすことが、結婚式を挙げる大きな意義でもあるといえるでしょう。後悔のない、記憶に残る結婚式にもなります。
結婚式後にやること
結婚式が終わると、これで仕事が終わったと思いがちです。しかし新婚夫婦には、式後にもまだやらなければいけないことが残っています。
お祝いのお返しを送る
結婚式から1カ月以内にやらなければならないのが、「結婚内祝い」といわれる、お祝いのお返しを送ることです。これは、結婚式に招待できなかったり、招待したけれど、出席できなかった方からお祝いを頂いた場合に、「内祝い」という形でお返しをするものです。
頂いたお祝いの半額分を返す「半返し」といわれるもので、現金で返す場合と、品物で返す場合の二つが一般的といわれています。しかし、送る相手や地域の習慣によって、どのようなものを、どれくらいの金額で返すのかは、さまざまなものがあります。両親に聞いたりして、失礼のないように、感謝の気持ちを込めてお返しをしましょう。
写真を印刷して送る
プロのカメラマンに写真を依頼していた場合、そのデータの中から写真を印刷して送ることもよいでしょう。今はスマートフォンで写真を撮ることが増えていますが、きちんとしたきれいな写真を印刷して送ることも、思い出に残るため喜ばれます。
結婚式に出席してくれた人には、その人が写っている写真を。出席できなくて写真だけでも欲しいといわれることもあるので、そうした人には、自分たちの写真や集合写真などを送るとよいでしょう。また、親族などには、親族集合写真などを焼き増しして送ることもあります。
結婚報告のハガキを送る
結婚報告のハガキを送ることも、式後の大切なことの一つです。新婚旅行での写真などを、印刷したハガキだと、幸せのおすそ分けができるためおすすめです。
結婚報告のハガキは、特に誰に送ると決まってはいません。式に出席してくれた人にも、招待できなかった人にも送ってもよいでしょう。いずれにしろ、自分たちの結婚を報告したい人に送るとよいです。その際には、新居の住所と、名字が変わった場合には、旧姓も忘れずに明記するようにしましょう。
結婚式場や2次会会場の支払いをする
結婚式が無事に終わったら、式場や2次会会場への支払いが待っています。支払方法は式場によってさまざまですが、大きく分けると3つの方法があります。
・前払い:式当日までに、全額を支払う方法
・当日払い:式当日の、式終了後などに支払う方法
・後日払い:式後に支払う方法
また、現金で支払うのか、クレジットカードが使えるのかなど、支払いにもさまざまな方法があります。ブライダルローンというものもあるので、支払い方法は早めに式場に確認しておきましょう。
結婚準備中に陥りやすいマリッジブルーへの対策
結婚は、幸せなことだけではありません。「マリッジブルー」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。せっかくの結婚式なのですから、マリッジブルーへの対策もしっかりとして、準備に挑みましょう。
結婚準備を1人で抱え込まない
結婚準備中にマリッジブルーに陥りやすい原因の一つに、準備期間の長さや準備することの多さで、ストレスが溜まってしまうことがあります。そうなってしまうのは、結婚準備を女性にお任せにしてしまう男性の場合に、女性が陥りやすいのです。
結婚は二人のものです。つまり、結婚準備も二人でするのものなのです。男性が手伝ってくれないからといって、自分一人で抱え込まないことが、マリッジブルーになることを避けるポイントです。男性にもそのことをしっかりと伝え、二人で準備を進められるようにしていきましょう。
不満や不安はため込まず相手に言葉で伝える
結婚準備をしていく中で、思うように準備が進まないこともあります。相手と意見が合わなかったりして、不満がたまることもあるでしょう。また、結婚は新しい生活のスタートです。わからないことだらけの中で、不安を抱くことも仕方のないことです。
しかし、結婚式や新婚旅行の準備に追われ、不安や不満をため込んでしまうことは危険です。これから結婚して共に生活していくのですから、察してもらおうとするのではなく、相談という形で、しっかりと相手にも伝えていくようにしましょう。ため込まずにこまめに言葉で伝えることで、けんかではなく対話をしていくように心がけましょう。
やるべきことをリストアップしておく
結婚準備は、次から次へとやることがあって忙しいため、気持ちがいっぱいいっぱいになってしまいます。それが、マリッジブルーに陥ってしまうことにつながりかねません。
そうしたことから、マリッジブルーになってしまうことを防ぐには、やるべきことを事前にリストアップしておくことをおすすめします。共に準備を進めていく結婚相手とも、情報の共有ができるため、準備をスムーズに進められます。また、段取りについてのすれ違い防止にもなり、ストレスを減らすことにもなるでしょう。
友達に愚痴を聞いてもらう
ストレスがたまって仕方がないときは、友達に愚痴を聞いてもらうこともよいでしょう。結婚相手には話せなくても、友達には話せることもあります。
問題が解決しなくても、話を聞いてもらうだけで気持ちは楽になるものです。そうしてこまめに吐き出すことが、マリッジブルーの防ぐことにもつながります。結婚するのは自分だからと、一人で耐える必要などないのです。どんどん吐き出して、笑顔で結婚式を迎えられるようにしましょう。
結婚準備に関するおすすめの本
結婚準備のやるべきことが分かりやすく書かれていて、準備に迷ったときなどにおすすめの本を4つ見ていきましょう。イラストや写真が使われていたり、漫画になっていて読みやすいものを集めてみました。
リクルート ゼクシィ
[wpap service=”with” type=”detail” id=”4862076068″ title=”ゼクシィ国内リゾートウエディング 2018 Spring&Summer (リクルートムック)”]
結婚に関する情報雑誌として有名です。最新の結婚情報から、大切なマナーのことまで知ることができます。結婚を考えたら、まずはゼクシィを買うという人も多いでしょう。地域に特化した情報が載っているので、結婚式のさまざまなことを知ることができます。
また、結婚準備における男性の役割などについても参考になります。結婚相手にも読んでもらうことをおすすめします。
遠藤佳奈子 これで安心!結婚準備&マナー
[wpap service=”with” type=”detail” id=”4816360174″ title=”これで安心! 結婚準備&マナー”]
結婚準備の段取りについて、アドバイスをしてくれる一冊。結婚準備でやるべきことを、まんべんなく解説してくれています。また、結婚準備の疑問や悩みをマンガで解決できるので、気分転換にもおすすめです。
また、失敗したくない結婚準備の際のマナーなども解説してくれています。マンガがあるので読みやすく、分かりやすい本で、これを読めば安心して準備を進められるでしょう。
ひぐちまり 本人&両親 結婚の段取りの全てがわかる本
[wpap service=”with” type=”detail” id=”4054045448″ title=”本人&両親 結婚の段取りのすべてがわかる本 (学研実用ベスト 暮らしのきほんシリーズ)”]
イラストが豊富で、先輩たちのアドバイスも掲載されているため、より身近に感じられる一冊になっています。結婚の常識から伝統マナーや、今時の傾向も分かる内容でまとめられていて、分かりやすいという声もあります。
少し厚いと感じる人もいるようですが、段取りもしっかり分かる本です。結婚が決まったら、準備が忙しくなる前に、ゆっくりと読むことをおすすめします。
粂 美奈子 新郎新婦・両親 結婚の今時常識&マナー
[wpap service=”with” type=”detail” id=”4415312055″ title=”新郎新婦・両親 結婚の今どき常識&マナー”]
イラストや写真も豊富で、分かりやすく読みやすい一冊です。経験豊富なプロのジャーナリストがアドバイスしてくれていて、気になるポイントも詳細に記載されています。
結婚準備の知識とノウハウが詰め込まれていて、結婚までの道のりが分かりやすいです。自分たちだけでなく、両親に読んでもらっても満足できる一冊になっているのでおすすめです。
準備万端で2人の素敵な結婚生活を始めよう
結婚準備には、物理的な準備以外にも、心の準備も必要です。新しく家庭を持つことは、知らないこともたくさんあり、大変なこともたくさんあります。しかし、だからこそ二人で力を合わせて、乗り越えていく必要があるのです。
二人で力を合わせて乗り越えていくことで、さらに絆も深まります。これからは、そうして二人で協力しながら家庭を作っていくのですから、最初の試練のつもりで心構えしておきましょう。準備万端で素敵な結婚生活を始めるためにも、段取りをしっかりとしておくことが大切です。