【3】「集客できない!」「セミナーの反応が悪い!」逆境を乗り越えるために私がしたこと:入海祐子さんインタビュー
とても仕事が楽しいという入海さんですが、当然壁にぶつかることもあります。そんな時は、しばらくのあいだ悶々としてしまい、なかなか立ち直れないそうです。それでも、問題にしっかり向き合い、最後には解決し自信を取り戻します。今回は、入海さんがなぜ悩んだのか、そしてどうやって乗り越えたのかを伺いました。
「私にはこれしかない」落ち込んだ時は思い出すのはお客様の顔
―とても楽しくお仕事をされていらっしゃるように見えますが、ストレスを感じたり落ち込んだりすることはありますか?
「セミナーで良い反応がないと落ち込んでしまうときがあります。接客術って正解がないんですよね。ですから、私の接客術も賛否両論ありますよ。ある企業様からのご依頼で、そのお店の販売員さん向けにセミナーをさせていただいたとき、講座内容に対して厳しいご意見をいただきました。いかに商品を売るかではなく、お客様と楽しい時間を過ごす…という私のメソッドが受け入れられなかったのかもしれません。落ち込みましたね……。セミナー参加者全員が敵に見えてしまいました。」
―どのようにして立ち直りましたか?
「実は、落ち込んだ時の解決方法はないんです。ずっと落ち込んでしまいます。でも、このメソッドは私が実践して結果を出してきたこと、それから私の接客で喜んでくださったお客様がいたこと、この二つが支えになっています。
いろいろと考えこんでしまいますが、私がしてきた接客でお客様に楽しんでもらえた、だから自信を持たなくては、誇りを持とうという答えに落ち着きます。それに、このメソッドを私自身が否定してしまったら、喜んでいただいたお客様に申し訳ないと思います。」
集客につながった! 勇気を出して書いてもらったレビュー
―起業する際、または起業当初は何に苦労しましたか?
「セミナーを開いたばかりの時は集客に困っていました。集客ゼロというときもしばしばありました。もっと集客できるよう、講座の内容を練り直したり、最後に感想を聞いて良い反応ではなかったら、伝え方や講座内容を変えたりしていました。。その中で最も解決につながったのが、セミナーの内容についてレビューを書いていただくことでした。良いレビューがあると、それを見た方がセミナーに参加してくれるんです。」
人に馬鹿にされるかも…最初はできなかったアウトプット
―ここでも人に相談することで解決していますね。
「今でこそ、発信したり、人に話したり『アウトプット』していますが、会社員時代はアウトプットすることは苦手でした。
自分の考えを人に話すとバカにされるかもしれない、否定されたら嫌だと思っていたんです。そういう気持ちとは別に、自分の力を試したいから相談しない、自分の考えを人に相談すると自分のオリジナルではなくなってしまうとも思っていました。今では、変な考え方だなと思います。
でも、アウトプットすると思わぬ解決策や自分の強みが見えることがわかってきて、凝り固まった自分の考えを変えるきっかけにもなりました。人に相談するようになったら、相談を受けることも増え、頼られることのうれしさを感じました。」
逆境のときは問題から逃げずに自分と向き合う
悩んでも自分の原点に戻ること、問題としっかり向き合うこと、そして必要であれば自分の考えを変えられることに入海さんの芯の強さと素直さが感じられました。これは、入海さんが「かわいらしさ・愛嬌」と「成長すること」を大切にしているからだと言えるでしょう。
成長を続ける入海さんは、最近、新しいスタイルのセミナーを始めたそうです。最終回の次回は、今後の展開と起業・独立を目指す方へのアドバイスをいただきます。