片思いが辛い時に取るべき行動とは|自分を守る生き方
なんで辛く感じるの?
片思い中に辛く感じるのは、とりもなおさず、「気持ちが伝わるかどうかわからない」からです。人間の心理として、「どちらに転ぶかわからない状態」がいちばんストレスフルな環境となり、恋愛の場面では「どうして気持ちをわかってくれないの」と一方的な思いばかりが空回りしてしまいます。
相手との距離感を冷静に見つめ直し、「思いが通じる可能性」を考えるだけでも辛さが軽減されるため、まずはモヤモヤの原因と正面から向き合ってみることからはじめてみましょう。
片思いが辛いと思う時
片思いの辛さは果たして、どこからきているのでしょうか。「片思いが辛い」と特に強く感じられるシチュエーションについていくつか御紹介していきますので、あなた自身の状況にあてはまるものを探してみましょう。
女性と一緒にいる所を見たとき
たとえ片思いであっても、意中の男性が自分以外の女性と一緒にいる場面を見かけたらやはり、ひそかに想いを寄せている立場としては少なからず心がざわつくものです。
そのうえ、ふたりがいかにも仲睦まじそうに会話をしているとなれば、あなたの辛さは次第にジェラシーへと変わり、「何とかして彼を振り向かせたい」という焦燥感にかられるかもしれません。
さらに嫉妬をかきたてられるのは、一緒にいる女性があなたにとって近い関係にある存在の場合で、そのケースではたんなる嫉妬では終わらず、片想いが実っても実らなくてもその後の人間関係がややこしくなってしまいます。
私のことを好きじゃないとわかった時
片思いは、ほんのささいなきっかけではじまります。片想いのきっかけとして比較的多いのは、「男性のやさしさ」でしょう。「あの人はなぜ、私にやさしくしてくれたの」と男性の何気ない仕草を勘違いしないためには、相手のやさしさの裏にある心理について注意深く観察することが必要です。
男性が女性にやさしくする場合、その背景には「内的動機」と「外的動機」のふたつが作用しています。
内的動機とは、その人自身の本心によって生じるやさしさのことで、恋愛の場面に即して考えれば「少なからず好意があるからやさしくする」というケースがあてはまります。一方、外的動機とは、あえて身もふたもない言い方をすれば「つくられたやさしさ」のことで、ほとんどの女性はこちらのほうを本物の好意だと勘違いして実らぬ片思いに苦しんでいます。
仮に、片思いの男性から数回メッセージが届いた場合、男性側としてはどのような心理が考えられるのでしょうか。一見同じように思える「メッセージを送る」という行為も、その裏にある動機づけによって意味合いが大きく変わってきます。
具体的には、「あなたとの関係をもっと縮めたい」という積極的なやさしさかもしれませんし、「ここで変に冷たくしたら人間関係がややこしくなりそうだから」という消極的な動機による一時的なやさしさかもしれません。
ドライすぎる見方かもしれませんが、片思いでは冷静さを保つことも大切で、つねに客観性を忘れないことで相手への気持ちにブレーキをかけやすくなります。
好きだといえないとき
意中の男性に好きだと言えないからこそ片思いがいつまでもつづくのですが、恋愛において焦りは禁物です。あせらないというのはつまり、気持ちにゆとりをもつ、ということです。
こちらの想いを短時間で伝えようと力んでしまうとどうしてもまわりが見えなくなってしまい、一方的なコミュニケーションになってしまいます。
仮に相手に気持ちが伝わらなかったとしても決してあせらずイライラせず、むしろ「伝わらなくて当然」というぐらいの気持ちで伝えるべきことをひとつひとつ丁寧に繰り返したほうが結果的にコミュニケーションが成立しやすくなります。
片思いが辛いときの対処法
決して実らないとわかっていても、長くつづく片思いは辛く苦しいものです。実らぬ片思いで一方的にストレスを抱える前に、ここで紹介する対処法を試してみましょう。時間がかかるかもしれませんが、辛さにとらわれていた自分が少しずつ楽になるはずです。
親しい人に心の内を話す
恋愛は非常にプライベートなことなので、片思い中も誰にも相談できずに辛さをひとりで抱え込んでしまう女性も多いかもしれませんが、誰かに思いきって辛さを打ち明けることによって、辛さは確実に半減します。
それも、できれば片思いで悩んだ経験のある同僚や友達に相談したほうが辛さをより深いレベルで共有でき、相談するたびに気持ちがすっと軽くなることが実感できるはずです。心理学ではこの作用を「浄化効果」といい、日頃から信頼関係を結んでいる相手に相談するほど得られる効果も高まると言われています。
また、片思いの状況をリアルタイムで共有することで新たな作戦を立てやすくなります。恋愛経験が豊富な友達であれば的確なアドバイスをもらえるかもしれません。
好きになるのはいい事と思う
片思いで長く苦しんでいると、次第に「こんなに苦しいのは私が片想いをしているからだ」と、恋心を抱いていることそのものに罪悪感を抱くようになります。
片思いであれ何であれ、罪悪感からは何も生まれません。そもそも、ひとりの男性に想いを寄せることはポジティブなことですので、自分を不必要に責めるのではなく、まずは「どうすればこの思いをわかってもらえるか」という方向に意識を集中させるようにしましょう。
自分の気持ちを代弁するような曲や映画を見る
片思いにかぎらず、気持ちが深く落ち込んで傷ついている時には音楽や映画が心の支えになってくれます。特に、恋愛中はラブソングやラブストーリーなど、自分の今の想いを仮託できる作品に意識的にふれることで気持ちが分散し、目の前の辛さがある程度軽減されます。
若い世代の恋心を代弁してくれるアーティストとしては、西野カナ、絢香、yuiなどがおすすめです。また、年代は少し上ですが、荒井由実の「まちぶせ」もなかなか実らない片思いに悩む女性の心情がリアリティたっぷりに歌い上げていて感情移入するにはうってつけです。
振り回されず自分らしくいる
片思いで振りまわされないためには案外、「当たり前だと思わない」ことが大切かもしれません。気持ちが相手に伝わることが当然だと最初から思い込んでいるからこそ、気持ちが伝えられなかった時にどうしてもイライラしてしまい、よけいなストレスを抱え込んでしまいます。
「相手が悪い」とフラストレーションをぶつけても建設的なコミュニケーションにはなりませんので、まずはいったん客観性をもち、「気持ちがすれ違って当たり前」ぐらいのモチベーションを保っておいたほうが、結果的に自分自身の気持ちも軽くなります。
他にいい人がいると信じる
片思い中はとかく「目の前の男性がいちばん」と思い込みがちですが、あえて月並みな言い方をすれば、世の中には星の数よりも多くの男性がいます。
あなたのまわりにもきっと、目の前の男性以上に魅力的な男性がたくさんいるはずです。一途な片思いももちろん魅力的ですが、どうしても実らなかった時に自分を見失わないためにも、「他にもステキな男性がいるはず」と思えるだけの余裕をつねにもっておきましょう。
嫌な部分があるはずと考える
片思い中は考えたくないかもしれませんが、どんなにステキな男性でも少なからず欠点はあるはずです。「あばたもえくぼ」ではありませんが、長所に見える部分でも裏返しから見ることで欠点に見えるものです。
恋心をいったんクールダウンするためにも意中の男性の特徴をひと通りノートに書きだしてみることをおすすめします。
夢中になれることを探す
片思いにのめり込んでいるのは、もしかしたら、他に楽しみが見つからないかもしれません。そうやっていつまでも恋に逃げていても充実した時間を過ごすことはできず、むしろ満たされないイライラを相手の男性にぶつけてしまい、かえって関係をこじらせてしまうことになります。
仕事、趣味、スポーツなど、とにかく何でもいいので、恋愛以外に時間を忘れて夢中になれることをさがしてみましょう。うまく気をそらすことができれば片思いのためにいつまでも悶々とすることもなくなり、自分らしい時間を取り戻すことにもつながります。
期限を決めて片思いする
片思いでいつまでも悩みたくないのなら、「ここまで頑張って無理ならきっぱりあきらめる」という風に自分でタイムリミットを決めておくのもひとつの方法です。
学生であれば学校を卒業するまで、職場であればどちらかが異動になるまで、というように外部的な要因でリミットが決められればあきらめやすいかもしれません。
どうしてもあきらめられないなら告白する
趣味をさがしても、自分なりにリミットを決めても、何をしても相手への気持ちに見切りをつけられないのであれば、いっそのこと思いきって正面から告白するのも良いかもしれません。
ストレートに告白してしまえばどっちにしても結果が出ます。もしかしたら相手のほうも告白されてはじめてあなたの気持ちに気づく可能性もあります。
ただ、告白する場合は断られた時のことを入念にシミュレーションし、きっぱりと気持ちに見切りをつけられるように心の準備をととのえておきましょう。
彼のSNSをチェックしない
ひと昔前であれば、片思いが実らなかったとしても相手に会わなければそれ以上関わることもなく、会わないことで気持ちも自然にクールダウンしていったものですが、最近ではSNS上で相手の動向がチェックできるため、フラれた後もSNSを開くだけで向こうが何をしているかがわかってしまいます。
片思いが実らないとわかった段階で辛くてもSNSのフォローをすべて解除し、その男性に関する情報を思いきってシャットアウトすることで気持ちを切り替えやすくなり、恋心が執着心に変わるのをふせぐことができます。
できることをする
自分の気持ちを伝えるためには「あきらめない」ことも大切です。特に片思いの場合、あきらめないというよりも「あきらめさせない」ことが大切であると言えるかもしれません。
コミュニケーションは長期戦です。わかってくれないからとこちらが早々にあきらめてしまったのでは、相手もそれ以上何をどうすれば良いのかわからず、伝えられる思いも伝えられなくなってしまいます。
もちろん、まったく同じテクニックを延々と繰り返しても効果は薄いため、いくつかの手法をシチュエーションに合わせて細かく使い分けていくことが大切です。いずれにしても、こちらがあきらめないかぎり、相手も意外と根気強くコミュニケーションをつづけてくれるものです。
沢山の人と出かける
気持ちを分散させる方法としては、「たくさんの人と出かけて仲間づくりをする」というのもおすすめです。カラオケやボウリングなどのレクリエーションに出かけるだけでも気分のリフレッシュになりますし、片思いの辛さを忘れるきっかけになります。
気の合う女性同士で出かけることによって相談相手を増やすこともできますし、行動範囲を広げることで気分が自然とアグレッシブになり、次の恋にむけて前向きに出会いを探せるようになります。
辛くてもこんなことはNG
片思いで大切なのは、「恋をいかに実らせるか」ということよりも、「恋が実らなかった時にどうやって気分を切り替えるか」だと言えます。男性にフラれた時に女性がついやってしまいがちなNG行動について見ていきましょう
ぐいぐい押す
もともとアグレッシブな性格の女性は、相手が脈なしだとわかったあとでも「恋は気合い」とばかりに一方的にぐいぐいアピールしがちですが、それは明らかな逆効果です。
気持ちがまったくない女性からどんなに積極的にアプローチされたところで男性の気持ちが変わるわけではなく、あなたへの印象がますます悪くなるだけですので、早めに見切りをつける勇気も大切です。
悪口を言う
あれだけ熱心に片思いをしていたのに、フラれた途端に相手の悪口を周囲に言いふらす女性がいますが、もちろんこれもNGです。特に最近はSNSが発達しているため、軽い気持ちで言った悪口がどこでどう広まるかわからず、知らないうちに相手の男性の耳に入ってしまうことも充分に考えられます。
片思いが辛いなら見切りをつけて次の恋へ進もう
片思いはいくつになってもピュアな気持ちにしてくれますが、出口の見えない片思いほど辛いものはありません。そして、思い続けているだけでは変化はありません。思い切って告白する勇気があれば長く片思いなんてしていないですよね。
片思いは辛いです。長く片思いすればするほど辛くなります。どうすればよいのか悩むでしょう。たくさん悩んだとしてもどう進むかを最後に決めるのは自分です。
片思いは時に諦める勇気も大切で、早めに見切りをつけて気分を切り替えたほうがステキな男性が見つかりやすくなります。なかなか気持ちを切り替えるのは難しく簡単ではないです。
それでも、自分が幸せになるために時間をかけてでもたくさん悩んで結論を出し、気持ちの整理がついたら次の恋に向かって歩き出しましょう。