• HOME
  • 資格・語学
  • 税理士資格とは。取得するメリット・条件・勉強方法などをみてみよう

税理士資格とは。取得するメリット・条件・勉強方法などをみてみよう

資格・語学

税理士の資格に関する知識を得よう

税理士は、税金に関するエキスパートです。税金にはいろいろとあり、それらを納税するときには、税法の知識が必要となります。

ここでは、この税理士の資格を取得するためには何が必要なのか、また、どのように勉強すればいいのかなど、税理士の資格について解説していきます。

まずは知りたい「税理士」はどんな資格?

税理士という資格については、一度は耳にしたことがあるでしょう。では実際に、この資格はどういった資格なのか、何をするために必要な資格なのか、取得するメリットはなにか、などについてみていきます。

税理士という資格について

まず、税理士の資格を取得する前に、税理士試験の受験資格を得る必要があります。これは、大学や専門学校で経済学、法律学を学んだり、税理士事務所などでの補助の実務経験を2年以上していたり、会計士補(公認会会計士など)などの資格を取得したりなど、いずれかの条件を満たすことで、受験資格が得られます。

そして、税理士の試験で合格するためには、必須科目である会計学2つと、9つの税法の選択科目の内の3つと、計5つの科目それぞれの正解率を60%以上取る必要があります。

税理士の仕事内容ですが、企業や個人に対して、税金に関するさまざまなサポートをします。税理士の独占業務は3つあり、これらの仕事には税理士の資格が必要になります。企業などで、税理士の資格を使って働いている人は、以下の仕事ができます。

<税理士の独占業務>

税務代理:納税者の代わりに税金の申請を行う業務
税務書類の作成:確定申告書や相続税申告書などの税務署に提出する資料の作成業務
税務相談:納税する税金の算出など、税金に関する相談業務

将来的に活躍できる仕事、資格の活かし方

この税理士の資格を活かせる仕事について3つみていきます。

・会計事務所、税理士事務所
・税務省、市町村役所の納税関連部署
・一般企業、小売店の経理部、財務、会計

以上のような職場がありますが、税理士の資格を持っていなくても、就職できるところもあります。しかし、この税理士の資格を取得することによって、会社での評価をあげたり、収入を上げたりできるかもしれません。また、転職や就職の際には、上で上げたような会社であれば、ずいぶんと有利になるでしょう。

さらに、税理士事務所などで経験を積み、その経験を活かして独立を目指せることも魅力です。

資格を取得するメリット

税理士の資格を取得するためには、受験資格を得てから税理士試験を受けて、合格しなければなりません。そのために年月を要し、難しい資格ではありますが、その分、この資格を取得して得られるメリットは大きいです。

また、この税法関係の仕事は、女性の方も多い傾向にあります。中でも、税理士の仕事は、本人の能力によって収入をあげられるので、女性がこの税理士の資格を取得するメリットは大きいでしょう。では、その具体的なメリットを二つ上げていきます。

収入アップ

税理士事務所でも一般の企業であっても、税理士を取得することによって、会社での評価を上げられます。仕事で、税法の専門的な仕事を任せてもらうことが多くなり、収入も増えるでしょう。難しい試験を合格しているわけですから、周りから、より専門的な知識があると認知され、税理士としての肩書きを得られます。

就職・転職をより有利に

今の時代、正社員として就職することは、ハードルが高くなっています。したがって、「手に職を」といったことが重要になってきます。現在の税理士の人数は少ないようで、必要としている企業は多いのではないでしょうか。

こうした税法を取り扱う会社や部署で、人材を募集する場合は、より専門的な知識がある、税理士の資格を持った人を求めている企業は多いはずです。

税理士の資格の取り方

税理士の資格取得は、簡単なものでなく難しいですが、取得できれば収入アップや就職、転職のしやすさなど、さまざまなメリットが見込めます。では、どういった勉強をすれば取得できるのかを見ていきます。

効果的な勉強法

税理士資格は難しい資格ですが、働きながら勉強する人も少なくないのでは。どのような環境で勉強するにしても、ほとんどの人は取得するために何年もかかってしまい、中には挫折してしまう人もいるでしょう。

税理士の資格を取得するためには、5科目も合格しなければなりません。ペース的には、1年に1科目のペースで根気強く取り組んでいきましょう。では、税理士の資格の勉強方法についてあげていきます。

スクールに通う

働きながら税理士の勉強をするスクールは、本人の都合に合わせて、昼や夜などで講義が受けられます。実際に教室で受けることになるので、集中できる環境で学習ができます。しかし、働きながらということもあるので、講習場所が遠い場合は、通うことが厳しくなってしまいます。

税理士の資格は難易度が高いので、スクールに通うことで集中して勉強できますが、税理士の資格を取るためには時間がかかるので、通い続けられる環境も必要になってきます。

通信教育で勉強する

通信教育の場合は、自分の都合で学習ができ、学校に通う必要がないので、平日の合間の時間からでも講義が受けられます。通学する必要がないので、ほぼ確実に講義を受けたり、勉強ができます。

基本的には、家で勉強していくスタイルになるでしょう。税理士の資格は、取得までに時間がかかってしまい、家で勉強するとなると、モチベーションが下がってしまいがちに。その結果、挫折してしまう人も少なくないので、根気強く受け続けることが、重要になってくるでしょう。

独学で勉強する

独学であれば、自分のペースで自分の好きな時間に、自由に科目を選んで勉強できます。ここで重要になってくることは、教材選びです。ネットでも、教材の口コミが書かれていたりするので、それらを確認して、しっかりと選んで教材を購入することをおすすめします。

税法に関しては、頻繁に改正されてしまうので、市販の教材を購入することは厳しいです。よって、税法に関する教材だけでも売ってくれる学校などを探して、購入することをおすすめします。

独学であれば、教材や本ぐらいしか費用がかからないので、費用を大きく抑えられるといったメリットがあります。難しくて取得時間のかかる税理士なので、独学の場合は、しっかりと計画を立てて、コツコツと勉強していくことをおすすめします。

取るまでにかかる費用

税理士をとるためにかかる費用は、勉強するための費用と、受験して税理士の資格を受け取るための費用がかかってくるので、そちらもみていきましょう。

学校の場合

専門学校などに通うといった場合ですが、学校によって費用が変わり、どのくらいの期間通うのかによっても変わってきます。おおよそは、年間で100万円ほどかかります。ストレートで合格した場合で、およそ80万円かかるといわれています。

通信講座の場合

通信の場合は、ネットなどで講習を受けることになり、自宅での勉強なので、費用は専門学校などに比べると、ずいぶんと安くなります。通信講座では、多様なコースが用意されているため、一概にいくらとはいえませんが、たとえば1科目で14万円程であったり、別の機関では2科目で14万円程度などさまざまです。

各機関で、割引キャンペーンなどもありますので、よく比較検討してから選ぶことをおすすめします。

独学の場合

独学の場合は、教材などを購入する費用がかかりますが、数万円程度で済むでしょう。カフェなどで勉強した場合は、その料金も加算されます。

税理士の受験などの費用

受験費用は、以下のように受ける科目によって変わってきます。2科目から1,000円ずつ足されていく形なので、2科目以上は受けておくとよいでしょう。また、税理士に合格すると、税理士会に登録するための費用も必要になります。勉強する費用なども合わせると、少々お金がかかる資格ですが、士業の中では少ないほうです。

<科目数による費用>

1科目:3,500円
2科目:4,500円
3科目:5,500円
4科目:6,500円
5科目:7,500円

税理士を取るための難易度(合格率)

税理士の試験の科目別に、28年度の合格率を見ていきます。難しい国家資格だけあって、こちらの合格率の結果を見ても、全体的に合格率は約1割なので、難しい試験だということがうかがえます。

<科目別の28年度の合格率>

簿記論:12.6%
財務諸表論:15.3%
法人税法:11.6%
所得税法:13.6%
相続税法:12.5%
消費税法、酒税法:13.0%、12.6%
国税徴収法:11.5%
住民税、事業税:11.7%、12.9%
固定資産税:14.6%

資格の更新などはある?

税理士の資格は、更新は必要ありません。税理士合格後に必要なのは、合格したあとに税理士会へ入会する費用があるぐらいです。具体的な税理士会の登録の費用は、以下の通りです。また、税理士の資格を維持するためにかかる費用も、年間で12万5,000円ほど必要になります。

<税理士会登録費用>

登録料:50,000円
税理士会入会金:約40,000円
登録免許税:60,000円
税理士年会会費:約100,000円
登録研修費:5,000円

税理士資格は根気強く目指すだけの価値がある

税理士資格は難しく、取得までに時間がかかってしまう資格ですが、それでも取得する価値は十分にあります。収入アップや就職、転職などで有利になることも見込めて、独立も目指せるので、挑戦する価値は大いにある資格だといえるでしょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

プロフィール

関連記事一覧