TOEICテスト受験当日。会場であわててしまわないためのポイント
TOEICテストで実力を発揮するのは「会場」
TOEICテストは今や最もポピュラーな英語力診断です。誰もが問題を予想したり、少しでも迷ったり思い出せないことのないよう勉強して試験に備えますが、中にはどんなに勉強してもなかなか思うようなスコアの取れない人もいます。
そんな人にしっかり考えてほしいのが「実力を発揮する場所は会場だ」ということです。勉強は万全でも、初めて訪れる会場ではどんな人でもいつも通りというわけにはいきません。緊張のあまりトイレに行きたくなったときトイレの場所がわからないなど、試験本番だからこそ細かいことに惑わされずに臨みたいものです。
とはいえ、できる限り公平な条件で実施されるTOEICテストでも、開催される会場には違いがあるようです。TOEICテスト会場はどのように決められ、割り振られているのでしょうか。当日会場を訪れる際に気をつけるポイントを考えてみましょう。
TOEICの会場の決定基準
TOEICに限らず、あらゆる試験において受験会場は最初の「関門」といえます。人によっては何階にあるのか、どの席なのかが結果に影響するという人もいますが、会場へ行くまでの時間や交通手段の制限があれば大きな負担にもなりかねません。試験はできる限り公平になるよう配慮されるべきですが、TOEICテストの会場はどのように決められているのでしょうか。
受験地と郵便番号で公平に決定
TOEICの公開テストでは試験会場を指定できませんが、割り振られる試験会場はできるだけ公平になるよう配慮されています。申し込み締め切りの後、各受験地の受験者が会場に移動する所要時間が均等になるように決定するといわれます。
例えばある人の自宅近くに会場があっても、他の受験者と所要時間が均等になるよう他の会場が割り当てられるのです。試験の条件はできるだけ公平であるべきとは思いますが、これほど細かな点にも配慮されているとは驚きです。
その時の会場借用状況によって決定
TOEICの試験会場は、毎回受験して毎回違うことがあります。自宅の住所が変わらないからといって、毎回同じ会場で受験できるとは限りません。受験者の数や条件にもよりますが、いつもその会場がTOEIC受験のためにスケジュールを空けているわけではありませんから、その時の借用状況によって借りることができない場合もあるからです。
男女で会場が分けられている場合もある
例えば夫婦や恋人どうしで、家族や友人どうしで一緒に受験するとしたら、同じ会場ならいろいろと助かることはあるかもしれません。もともと受験者の郵便番号をもとに試験会場を割り振っているので同じ会場になる可能性は高いですが、中には男性専用会場・女性専用会場などを設けることもあります。
大人数の試験会場として確保できる施設となれば専門学校や郊外の学校が多いため、例えば女子高ならば男性トイレといった「設備の充実度」を考えると女性に限定されるのは仕方ないでしょう。
会場決定後の会場変更は可能か
TOEICを受験する時、初めての場所であれば誰もが緊張します。その緊張が、自分の実力を発揮するのに影響するかと思うと心配になる人も多いでしょう。そんな時、友だちや知り合いと一緒だと緊張もほぐれ安心して受験できるかもしれません。急な転居や事情による受験会場の変更はできるのでしょうか。また変更できるとすればどのように変更されるのでしょうか。
受験地の変更は可能
TOEICを受験する場所のことを「受験会場」といい、受験会場があるTOEICの設定したエリアのことを「受験地」といいます。東京や千葉など都道府県名と同じなので各都道府県に一つあると考えがちです。
例えば、ある公開テストでは九州であれば福岡県内で北九州と福岡の二つ受験地が設定されていますが、熊本・鹿児島は受験地は各一つだけ、佐賀・長崎・大分・宮崎には受験地は設定されていません。受験地の名称などは変更される場合もあるので受験を決めたら確認しておくと良いでしょう。
自宅の位置やその他の事情によっては自宅よりも隣の受験地に変更した方が便利だったり、急な転居で会場を変更することが必要になることもあるかもしれません。そんな時は申し込み締め切り前なら受験地の変更が可能です。その際はLLBC試験運営センターへ直接電話連絡しましょう。
知人や友人と同じ会場とは限らない
知り合いや友達と一緒に受験したいからといって、たとえ同じ受験地内であったとしても、受験会場を指定したりなど変更することはできません。それは他の受験生とも公平な方法で割り振られた会場で受験することがTOIECテストの公平性を保つことになるからです。
当日の交通手段
いよいよTOEICテスト当日、受験地までの移動中もどこか緊張してしまい、思わぬミスをしてしまわないよう注意しなくてはなりません。例えば電車が遅れたとしても受験することはできませんし、ギリギリ間に合ったとしても実力を十分発揮できないかもしれません。
また試験当日の来場方法についても指定や禁止行為が設定されていることがあります。また事故だけでなく季節や周囲の状況によってはその他の不測の事態も十分考えられます。せっかく受験するのですからそんな不測の事態にも対応できるような余裕のある計画を立てておきたいものです。
会場ごとに交通手段の注意書きがある
受験会場はさまざまな施設を利用します。施設やその立地の特性などから、交通手段に制限や指定が必要になることもあります。中には車やバイク、自転車による来場を禁止していたり、自家用車での送迎が禁止されている会場もありますから、事前にしっかり確認するようにしましょう。
タクシーを利用する場合は会場の手前で降りる
受験会場の中には、公共の交通機関ではあまり本数がないなど不便、時間に間に合わないなどからタクシーを利用することになるかもしれません。その時は会場に乗り入れたりせずにその手前で降ろしてもらうなどの対策が必要です。
万が一、そんな人が殺到すれば会場は混乱し、受験そのものにも影響し兼ねません。そういった意味でも余裕があれば下見をするなどして、できるだけ受験当日慌てたりしないようしっかり準備して試験に臨みましょう。
TOEICを余裕をもって挑むために
TOEICテストを受験する人は、種類や程度は違っても自分の将来のために勉強し、結果によってはそれが大きく変わってしまうそんな緊張感をもって試験に臨んでいます。当日のせわしない状況や行動によって今まで積み重ねてきた実力を十分発揮できなければ悔しい思いをするのは自分自身です。
当日実力を十分に発揮するには、なにより多少のことには動じない気持ちの余裕が必要です。そのためには当日どのような状況になるのか、指定されているのか。特にスケジュールについてしっかり把握しておくと、次の行動がスムーズになりさらに気持ちを落ち着けることができるでしょう。
受付後の流れを知ることが大切
テスト当日に関することは受験票で案内されます。12時30分までに受付を済ませたら、12時35分から試験の説明・音テスト、13時に試験開始です。その後15時に終了して問題用紙と回答用紙が回収され、15時15分頃には解散するというのが大まかな流れになります。
12時30分までに受付に来なければ受験できませんし、それ以降の休憩はなく退室は認められていませんから、それまでにトイレなどの用事は済ませておかなくてはなりません。高を括っていても、当日の会場の緊張感からトイレが近くなることもあります。その後は解散まで自由に行動することはできませんから、全てそれまでに済ませておく必要があります。
受験票に記載されている案内を読むだけでなく具体的な状況を想定するだけでも、ある程度の想定外の状況には対応する余裕を持つことができます。
会場によってはスリッパが必要な場合も
受付時間が近づくにつれて、受付はどんどん混み合ってきますから、できる限り受付は早く済ませておくようにしましょう。受験に必要なものは受験票と、免許証などの身分証明書です。また会場によっては土足禁止でスリッパを持参しなくてはならないこともあります。このような注意は受験票に案内されていますからもらさず確認しておきましょう。
高いTOIECスコアは、当日会場で慌てない気持ちの余裕から
TOEICで高いスコアを目指すと、誰もが勉強方法や良い参考書を注目しがちですが、よく考えるとその実力を発揮するのは受験当日、受験会場になります。それまでに勉強することはもちろん大切ですが、その力が十分発揮されなければせっかくの勉強の効果が目減りしてしまいます。
しっかり勉強してスコアアップを目指し、試験日が近くなったらその気持ちの面でも当日落ち着いて受験できるように当日の下準備も注意しましょう。受験会場に行くときの制限や、スリッパなどその会場にしかない注意や、受付時間・試験開始や終了時間も頭に入れ、余裕を持ったスケジュールで臨むようにしましょう。