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【2】専業主婦からキャリア志向へ。働き方も生き方も変わった:飯嶋真美さんインタビュー

インタビュー

飯島さんはもともと、キャリア志向でもなく、起業したいとも思っていなかったそうです。ところが、あることをきっかけに一般職ではなく総合職に転向、管理職も経験します。当時勤務していた会社は、スーパーブラック企業と言えるほどで、パワハラなども当たり前だったのだとか。そんな過酷な環境化でも、「出世したい!」という強い思いで切り抜けてきました。今の飯嶋さんがあるとも言える、これらの経験について伺いました。

主人の転職が難航。家庭を支えるために職場復帰


―飯嶋さんご自身はキャリアを積みたい、仕事で成功したいと考えていましたか?
それが、まったく考えていませんでした。自分が一生懸命仕事をするというイメージさえありませんでした。当然、会社を立ち上げようなんて考えもありませんでしたよ。大学を卒業し、一般職で入社した後は結婚して1年くらいは専業主婦をしていましたし。

―総合職になったのはなぜでしょうか?
主人が転職活動していたのですが、うまくいかなくて働かなくなってしまったんです。
それで私は、どうしたらよいのかわからなくなってしまったのですが、とりあえず家計を支えるために復職しようと思いました。
以前は残業すらしたことがありませんでしたが、家がそんな状況だったので、今度は家計のことを考えて残業したいし、給与が上がるよう役職も上げたいので、人事のスキルを活かして、総合職に目標を定めて選びました。

―ご主人が仕事をしなくなったとき、どのような心境でしたか?
主人に対してとっても頭にきていましたし、将来や生活に対する不安もありました。かなり詰め寄りましたけれど、主人を責めることはできるけれど、そうしたら自分の人生は何も進歩がない、今日も明日も同じ1日になってしまう。
だったら、踏み出して考えたほうが良いと思って私が働く方へ考えをシフトしました。あのとき、復職して家庭を支えることを選ばなかったら、会社を経営している今の自分はいなかったと思います。他人を変えることはできないけれど、自分を変えることはできる、と信じてきました。

もっと上へ昇りたい。そんな思いから無理難題もクリア


―総合職だと一般職に比べて仕事に求められるものが変わってくると思います。仕事が大変だと感じるときはありましたか?
勤務していた会社がスーパーブラック企業で、仕事に対して実現が不可能だと思えるような要求をしてくるので、大変でしたよ。パワハラも日常的にありました。
でも、男性同様に女性に対しても無理難題を要求するので、それをクリアすれば上のポジションに上がっていけるので、これまでの内資の会社とは違い、そこはシンプルだったので、どう要求に応えていけるか、筋道を考えてやってみる、の繰り返しでした。

―無理難題についてどのように対処していましたか?
要求に対して、できるだけ応えるようにしていましたが、本当に無理な場合はそれに匹敵する代替案を出していました。
「できない」と言うこともできますけど、そうしたらその段階で会社員として終わってしまいますよね。「できない」というために雇われているわけではありませんから。家計を支えるために上に行きたいと思って始めましたらか、仕事の面白さもわかってきたところだったので、できないとは言いたくありませんでした。
私の仕事に対するスタンスは、ここでの経験で培われたと思います。そして自分が管理職になったときに気づいたのですが、意外と、この「できないと言うために雇われているわけではない」ことを理解している会社員があまりに少ないことに気づきました。

常に奮闘!クライアントの期待以上に応えたい


―仕事に対するスタンスについて、詳しく教えてください。
いただいた仕事のクオリティを保つことです。クライアントからいただいた仕事に対して100%以上の形で返します。

…でも、ご依頼いただいた案件を完璧以上の形で返すというのは、とっても苦労しました。

―どのようにクオリティを担保していますか?
日々の積み重ねですね。自分の頭をフル稼働させて、いろんなモノをさまざまな角度から見て、とらえ方や考え方のヒントを自分に植え付けていくということをしていました。

昨日の流れだったらそのタイムラインで良いことも、今日になったら変わってることもあります、その流れを正しくキャッチアップできるためには、常に情報をとるようにしてきました。

3、4日、お風呂に入る時間もないというときもありました。本当に死にそうだ!と思ったときはたくさんありましたね。それでも、とにかくやるしかない。「やっぱりできませんでした。」とは絶対に言えませんから。

≪まとめ≫一つ一つの仕事に尽力することで未来につながる

飯嶋さんのように常にクライアントの要求に応えることは並大抵ではないでしょう。しかし、飯嶋さんの仕事に対するスタンスがあったからこそ起業し成功につながりました。わたしたちも、与えられた仕事に対して難しいと感じることがあるかもしれません。それでも、まずはその仕事としっかり向き合い、どうベストを尽くすかを考えることが大切です。その積み重ねが将来につながるかもしれません。

いっぽうどんなに完璧に仕事をこなそうとしても、ときにはトラブルが発生することも。次回は、課題や問題が出たときにどう対処しているかを伺いました。トラブル対応でのヒントが見つかるでしょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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