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【4】「人生100年時代」守りに入らず攻めの姿勢で人生を満喫したい:島袋尚美さんインタビュー

インタビュー

起業に関する全てを教えてくれたメンターから、「自分の手に余ることは変えられないが、手に負えることなら変えられる」と助言された島袋さん。この考え方は、島袋さん自身の生き方をも変えました。現在、さまざまな事業を手がけている島袋さんですが、その胸には、子どもたちが「自分で未来を変えていける」と希望を持てる環境を作るという思いを秘めています。生きる力を手に入れる楽しさを誰もが実感できるように、今後もたくさんのコンテンツを発信していきたいと島袋さんは目標を語ってくれました。

自分の手に余ることは変えられないが、手に負えることなら変えられる

—起業する前と起業した今で変化した部分がありましたら、お聞かせください。
「自分の手に負えることへ目を向けられるようになったと思います。起業する前、メンターから『自分の手に負えることへ一生懸命働きかけなさい』とアドバイスを受けました。どういうことかというと、例えばリーマンショックやコロナ禍は、私たちの手に負えることではありませんよね。自分の手に持て余す部分を変えることはできませんし、だからといって、変えられないことを言い訳に何も行動を起こさないのも違います。

大事なのは、常に自分の手に負えることは何かを考えて、そこにエネルギーを注ぐことです。この考え方は、私の生き方を変えてくれました。メンターの下で学び始める前の私は、手に負えないことを一生懸命変えるために努力していました。会社に勤めている時、社内の女性で結婚、出産後に活躍している人がいなくて。疑問に思った私は会社の制度に働きかけようと試みたのですが、当然ながら上手くいきません。メンターに相談してみたところ、会社を変えるよりも自分が変わった方が早いと助言されました。

自分の管理下にあることへ働きかけるという考え方は、仕事だけでなく人間関係にも活かせています。学生時代よりも、人間関係が円滑に回るようになりました」

—自分で自分をコントロールできるようになったということでしょうか。
「そうですね。これまでは自分の思い通りの状況にならない時は、周りを変えようとしていました。『なんでこうしてくれないの』と思う気持ちが強く、不満も多かったですね。今は、私が幸せだと思うことを自分でやろうと心がけています。人に何かしてもらうより、自分で自分を幸せにしてあげた方が楽しいですし、人生も充実しています。周りの人に対しては、『私の人生において、あなたがいるとより幸せだ』と捉えられるようになりました。自分と関わる人たちへの感謝の気持ちも生まれました」

子育てとの両立、職場へ子どもを連れて行くのが当たり前の社会になれば良い

—プライベートでは何をしていますか?
「子育てです。2歳になる娘がいまして、ちょうどイヤイヤ期で大変な時期です。子育て以外では、旅行が好きですね。仕事仲間と一緒に出かけた時期もありました」

—基本的に平日が仕事で、週末はお休みですか?
「私、プライベートと仕事を明確に分けないタイプでして。土日でも普通に仕事をしますし、平日に昼寝をします。仕事の時間配分は、日によって変動しますね」

—仕事とプライベートを分けないのは珍しい気もします。
「仕事とプライベートを分ける必要がなくなる点は、個人的には起業のメリットだと考えています。会社員としての働き方は、私には合いませんでしたね。裏表なく生きたい性格なので、会社員の自分とプライベートの自分、二面性のある人生を送るのも面倒でした。常に素のままの自分でいられるように、仕事もプライベートも混ぜこぜにした日常が理想。今は全てが混ぜこぜなので、満足しています。娘を連れてオフィスへ行くこともありますよ。仕事をしている間、スタッフに遊んでもらっています」

—職場の方たちが娘さんを受け入れてくれる環境は素敵ですね。
「日本は仕事と子育ての両立が大変なイメージです。今は保育所問題が顕著ですよね。子どもを預ける場所がないから、働くことが叶わないお母さんたちも多いでしょう。しかし、職場で子どもを育てられれば全て解決しますよね。保活の手間も省けます。そういう企業が増えたら良いなと思います」

自分にできることはまだまだある、失敗を恐れずチャレンジしていきたい

—起業をしてみたいけれども勇気が出ないと悩む人へアドバイスをするとしたら、どんな声をかけますか。
「人生100年時代で考えると、33歳が人生の3分の1の部分にあたります。高校3年間で例えれば、30代は1年生が終わったばかりと言えますよね。そう思うと、30代はまだまだ挑戦できますし、失敗してもやり直せる年齢です」

—30代が高校1年生の終わりだとすると、40代では高校2年生ぐらいですよね。十分チャンスがあると思うと勇気が出ます。この考え方はいいですね。
「挑戦し続ける大人の方が格好良いですよ。自分はもう何もできないと諦めている大人を見ても、格好良いとは思わないですよね。特に子どもには、格好悪い姿を見せたくありません。親になる世代が人生を楽しんでいないと、子どもは大人になりたくないと思ってしまう気がします。子どもが未来に希望を持てるよう、大人は人生を楽しむべきです」

—将来の目標についてお聞かせください。
「私の使命は、『子どもたちが未来を期待できる世の中にする』ことです。人生を賭してやることだと自負しています。実現するためには、大人である私たちが希望を持ち、自分の力で未来を変えていけると強く思うことが必要です」

—今、目標に向けて行っていることはありますか。
「学生や、社会人に成り立ての若者に向けて講演会を開催しています。20代前半の若いうちから、会社に生き方を決めてもらうのではなく自分で理想を描き、そこに向かう力を付けて欲しいですよね。生きるために力をつけることが楽しそうと思える人が、1人でも増えたらいいなと思います」

≪まとめ≫子どもたちが希望を持てる未来のために、まずは大人が人生を楽しむ

人生100年時代で考えると30代、40代は高校生活のまっただ中、チャンスはまだまだあるとの言葉に勇気をもらいました。年齢を言い訳にやりたいことを諦めるより失敗しても挑戦する方が格好良いし、大人が人生を楽しまないとその背を見ている子どもたちに影響が出るとのお話は納得できるものでした。島袋さんのお話には、仕事に対する姿勢や考え方のヒントがたくさん詰まっていました。

株式会社ゆいまーるHP
https://yuima-ru-tokyo.com/

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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