結婚前の不安な気持ちは私だけなのか|マリッジブルーの原因と解消法
マリッジブルーになる人は意外と多い
幸せな気持ちでいっぱいのはずな結婚で不安な気持ちになり結婚に前向きになれない…そんなマリッジブルーを経験する人は少なくありません。2018年現在では約3割もの花嫁が経験しているといった調査結果も出ています。
また、マリッジブルーは女性特有のものと思っている人も多いのですが、男女ともに抱える悩みなのです。なぜ、マリッジブルーに陥ってしまうのでしょうか。原因を知ることで解消することができるかも知れません。
結婚前の不安は何が原因?
結婚前に不安な気持ちになってしまう原因を明確にしましょう。
結婚生活における収入・支出のバランス
お付き合いの時点ではそんなに気にならなかった金銭面も、結婚となると大事なポイントと考える人が多いのではないでしょうか。いざ結婚と考え、現時点での二人の月々の収入と支出を計算・比較することで、結婚生活が成り立つのか計算すると思ったよりもバランスがとれず、結婚に不安を感じてしまう人が多いようです。
今の収入だけでなく、相手の将来設計の中に経済的な人生やキャリアプランがしっかりと組み込まれているか確認し、10年後・20年後…の収入と支出のバランスをみておくことが大切です。
彼の性格に問題はない?見栄っ張りも要注意
彼が飽きやすく仕事が長続きしなかったり、自分の非を認めず謝らない人、ネガティブな人も不安が増しますがポジティブすぎる人も不安要素があります。仕事が長続きしないということは、安定した収入が見込めず、生活が苦しくなる可能性が高くなります。
ポジティブすぎる人は、なんでも楽観的に考えてしまうため、子供のことなど真剣な相談にも真摯に向き合ってもらえない可能性があります。
また、見栄っ張りやお金にシビアすぎる人、逆にお金への執着がない人や、ギャンブル好きなど浪費癖がある人は借金などの金銭的トラブルを引き起こす可能性のある人も要注意です。
彼との差を感じる…出会い方も一因
彼がバツイチだと前の結婚で何がダメだったのか、不安になります。子連れである場合、子供を産んだことも育てたこともないのにいきなり子育てをしなければならないのでより不安になるでしょう。
また、年齢が離れていることも不安要素となりえます。年上であった場合、定年後の生活費や介護の心配がでてきます。年下であった場合、浮気などが心配という人が多いようです。
出会い方も不安要素の一つです。例えば、マッチングサイトやお見合いなどで出会った場合、結婚までの付き合いが短く相手を良く知ることなく結婚へ踏み切ったり、ナンパやSNSで出会った場合、女性関係で悩まされるのではないかという不安に悩まされる人が多いようです。
結婚式の準備に対する熱意の差
結婚式の準備は結婚式場選び、ドレス選び、出席者の選出などプランナーが入っても自分たちでやらなければならないことは多く、一人では大変です。
しかし、男性は結婚式にお金をかけず貯金して今後の生活費に回したほうが良いと考える傾向があるので男性より女性のほうが熱意がある場合が多く、男性は結婚式の準備に熱意を向けられない人が多いようです。
相手の両親や身内との付き合いが不安
「彼が好きだから、彼の親族とも仲良くやらなきゃ」と考えてしまう人もいますが、そんなことはありません。そもそも昨日まであかの他人だったのに急に仲良くなるのは難しいですよね。彼とはそれなりの年月をかけて打ち解けてきたのですから、他人だった彼の家族とも同様に徐々に打ち解けていけばよいのです。
女性だけではない?男性も結婚に不安を感じる
マリッジブルーは、女性だけでなく男性にも起こりうるものです。男性の場合、自分の収入の低さを心配してしまったり、相手の女性との仲がちょっとした性格のずれなどが気になってしまい、不安になってしまう人が多いようです。
また、男性は結婚を決めた後に女性の家族に会うことや結婚式のスピーチなどを考えて緊張から気がめいる人も多いようです。
マリッジブルーを解消する方法とは?
では、陥ってしまったマリッジブルーを解消する方法はあるのでしょうか。詳しくみていきましょう。
別れたほうが良いのではと別れに急いでしまう人は
一つだけだった不安も、どんどん出てきて不安が膨らみ、「別れてしまったほうが楽かも」と考える人は、まず、自分にとって譲れないポイントかどうかを見直してみましょう。彼のことで不安に感じることが許せそうなポイントであれば様子をみましょう。不安に考えていることがどうしても許せないポイントであれば、別れることも視野にいれましょう。
幸せな結婚生活を送っている友達にあう
幸せな結婚生活を送っている人の話を聞くことで、結婚して幸せになれると不安から脱却できる可能性が高まります。もし、その友人もマリッジブルーに陥ったことがあれば「自分だけじゃないんだ」と肩の荷が下りるのではないでしょうか。
また、結婚生活が具体的にみえてきて、今悩んでいることが小さなものに見えてくるかもしれません。マリッジブルーの解消は結婚に対して、不安よりも幸せを感じることが大切です。
一番身近な親に相談してみる
結婚生活を送っている一番身近でお手本となるのが両親です。長年連れ添ってきた二人ですから、結婚生活の酸いも甘いも知っているはずです。親に聞くのは恥ずかしいと感じる人も多いと思いますが、何十年と結婚生活を続けてきた人の意見は貴重です。この際に相談してみましょう。
また、なかなか男性目線で結婚生活のあれこれを聞ける機会も少ないと思いますので、両親それぞれに聞いてみるのもよいかもしれません。
つらいときでも一緒に頑張れる相手か考える
結婚生活を続けていけばいろいろな出来事があります。その中には、よいこともあれば乗り越えていかなければならないこともあるでしょう。例えば、勤めている会社が倒産する、リストラされてしまう、家族に不幸が起きてしまった、お互いの両親の介護が必要になるかもしれないなど、どんなことがどのタイミングで起こるかは予測できません。
そんな時でも「この人となら大丈夫、一緒に乗り越えていける」と思える相手であれば結婚に踏み切れるのではないでしょうか。
結婚したい気持ちが先行して妥協してはいないか
周りがどんどん結婚していくと「とにかく結婚したい」と考えてしまう人も多いようです。「この人と結婚したい」ではなくただ「結婚したい」という気持ちだと結婚したいがために、彼の不満に思っているところを妥協してしまいがちです。
もちろん、ある程度の妥協は必要ですが、妥協しすぎて今の彼に落ち着いてしまっていると長い結婚生活の中で我慢できなくなる日がきてしまう可能性が高いといえます。妥協しすぎていないか今一度みつめなおしてみましょう。
生活態度や習慣の違いを受け入れられるか見直す
結婚する時にある程度いい加減な人のほうが長続きしやすいと思われます。神経質な人だと規制やルールが厳しかったり、小言を言われたりイライラやストレスが溜まり結婚生活を続けていくのが無理だと感じてしまう人が多いようです。
長年の生活態度や習慣を相手に合わせて変えていくのは難しいので、元々の味の好みや生活リズム、性格や価値観などに似ているところがあるかみつけてみましょう。期限を決めて同棲してみてその人の素が受け入れられるか判断するのもおすすめです。
愛されているかわからない。コミュニケーション不足?
愛情表現が乏しい人や、軽すぎる愛情表現をされると本気で愛されているのかわからなくなり不安になってしまうこともあると思います。一生を共にする相手のことを「信用できない」と一回でも疑念を抱いてしまうと、結婚に向けて不安になってしまいます。
相手の全てを受け入れられるだけの心の広さがあれば、恋愛感情の有無はそこまで重要ではなくなります。一緒にいられれば幸せと感じることができれば、結婚への不安はなくなっていくでしょう。
といっても、全てを受け入れるのは大変だと思います。コミュニケーション不足は相手に言わないと伝わりにくいものなので、相手に打ち明けてみるのもよいかも知れません。
不安になることは悪いことではない
マリッジブルーになる人は約3割ということは、約7割の人が経験していないので悪いことに見えがちですが、決してそうではありません。結婚生活で大きな悩みを抱えている女性は、結婚に対してあまり深く考えずに結婚してしまった人が多いようです。
結婚に対して不安を抱えている人はじっくりと考え、しっかり自分の中で納得した上で結婚するので、結婚生活の中で不安になることや悩みを抱えることが少ないといえます。結婚に限らず、少しでも不安に思ったことがあれば焦らず熟考することが大切です。
結婚に幸せを感じられるようにしよう
結婚を不安なものではなく、幸せを感じられるようにするためにも自分にできることがあればしておきましょう。
結婚前にしておく事とは?
結婚を進めていく上で結婚前にできることは限られていますが、しておくことで、結婚後にトラブルや揉めることを最小限にすることができます。例えば、お風呂掃除やゴミ出しは夫、料理は妻など家事の分担を決めておきましょう。気づいたほうがやるとしてしまうと、どちらかがやり続けることになる可能性もありストレスの原因になりかねません。
また、家事に慣れておくことも大切です。お米が焚けない、洗濯機がまわせないなど簡単なことができないと、相手の負担を増やすことになります。ライフプランを立てて、お金に関する問題を整理しておくことも大切です。子供が生まれたり家を購入したり大きな転機が訪れた時にどの程度支出があるのかを簡単に把握しておきましょう。
また、相手に借金やローンの支払いがあればどのように支払っていくかも確認しておきましょう。お金は近しい人でもトラブルに発展することが多いのでよく話し合いましょう。
幸せを掴めるかどうかは自分次第
幸せというのは周りの人から巡り巡ってくるものです。自分が周りの幸せを考えたり、相手を思いやる気持ちがある人は幸せになれる可能性が高いのではないでしょうか。
負の感情が高い人ほど、相手を思いやる余裕がなく幸せを願えず自分にも返ってくることが少なくなります。幸せな結婚を目指すのであれば、不安な事ばかり考えず、幸せなことも思い浮かべましょう。
よく考えて結婚したほうが幸せになりやすい
結婚は人生のなかでも大きなイベントの一つです。楽観視せずよく考え、しっかりと相手を知ってから結婚しましょう。不安に思ってしまうことも一つ一つ解消して、結婚に向かうことで幸せな結婚ができるのではないでしょうか。