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悩む事は悪いことばかりじゃない。悩みをプラス思考に変換するには

生き方

悩む事と向き合い解決していくコツについて

人が生きるうえで、逃れることの出来ない悩み。悩みを抱えているときは精神的に不安定になり、気分も落ち込みがち。そんな悩みと向き合って、上手く解決する方法はないものでしょうか。

できることなら一日でも早く解決して悩みから解放されたい、そんな方のために悩むとはどういったことなのか、詳しく解説していきます。

悩むとは何か

悩むとは一体どういった現象なのでしょう?脳の中で何が起こっているのか、具体的に考えていきます。

問題を解決するため思考を巡らす

悩むとは生きていく中で起こる問題を、解決するために思考を巡らせている状態です。なぜ問題を解決しようと考えるかと言えば、次の理由が挙げられます。

  • 人生をより良い物にするため
  • 現状の生活スタイルを崩さないため

これらを果たすために、直面している問題に対して思考を巡らせているのです。

物事を複雑に捉えている状態

何かの問題に直面した時、その事柄について複雑に考えすぎてしまうと悩みを抱えることになります。シンプルに要点が見えていれば、悩むことなく解決策にたどり着けるはず。

順序立てて考える事を放棄して、ただ漠然と目の前の問題に向き合っているだけの状態が悩むということなのです。

前向きに問題解決に取り組めていない状態

注目している問題に対して、前向きに解決に取り組んでいなければ解決することはできません。前向きに取り組めていない状態とは、「どうしてこんな事になったのだろう」「あのとき、何故あんな選択をしてしまったのか」など問題発生に対する後悔ばかりで、解決策を考えていない状態です。これでは、後悔の念が頭の中を堂々巡りするだけ。いつまでたっても問題解決には至りません。

考えているつもりで考えていない状態

悩みについて解決策を考えているつもりでいても、実際には行動に移せずに悶々としている状態が悩むということです。行動に移せずにいるのには、それなりの理由があるでしょう。悩みの種類によっては、行動すべき事柄はわかっていても自分の力では解決できないものや、どの方法を選べばよいか分からずに行動に移せないときもあります。

悩みの種類

悩みには、問題解決の決定権を持っているか否かや、解決策の内容によって種類が分かれます。

決定権がある問題と向き合っている場合

一口に悩みと言っても、その内容によって種類が違ってきます。自分に決定権がある問題と向き合っている場合でも、「何を」「どのように」「どすればよいのか」といった具体的な解決法が分からなければ悩み続けることになります。
あるいは解決法は分かっているが実行に移す勇気がない場合や、行動を起こしたとしても解決できる自信がないとなれば、行動することをためらってしまうでしょう。解決に向けて行動ができなければ、悩みの解消はできません。

相手の決定を待つ必要がある場合

問題に対しての決定権がほかの人にある場合、相手の返事を待つ必要があります。この場合は問題が解決するか否かは相手の返事次第。それによってその後の人生が好転するか、暗転するかといった岐路に立たされるのです。

こういった自分では結論が出せない問題は、相手の返事を待つ間や悪い返事が返ってきたときには悩み続けることになるでしょう。

解決のための方法が限られている場合

例え解決法が分かったとしても、限られた方法しかなければ選択の余地はありません。例えばその方法が自分には手に負えないものだった場合、問題解決は不可能でしょう。

このように解決法が分かっていても、実際には解決できない問題なら悩みを解消することはできません。

解決策が曖昧で答えに正体が無い場合

上記とは逆に、解決策が複数ありどの方法を選べば良いか迷うこともあります。確実に解決に繋がる方法が分かっているなら迷う必要はありませんが、確信の持てない方法ばかりなら、実際に行動に移すのをためらってしまうでしょう。曖昧な解決策なら、複数存在しても解決に至るのは難しいものです。

必要な悩み

さらに、悩みは悩むに値する「必要な悩み」と、それに値しない「不必要な悩み」に分けることができます。まずは、必要な悩みから見ていきましょう。

努力次第で解決できる悩み

生きるうえで悩みはつきものですが、全ての悩み事をいちいち深堀していては、人生悩むだけで終わってしまいます。その悩み事が必要か不必要か見分けることも大切です。

努力次第で解決できる悩みなら、例え苦しい思いをしても悩むだけの価値があります。悩みを解決することは、現状を維持するためや人生を今以上に良くすることに繋がります。自分の人生をより良いものにするためにも、解決できる悩みは積極的に解決していくことで、人間として成長することができます。また、結果を出したことで、達成感を味わうこともでき自信にも繋がるでしょう。

現状認識が正しく行われている悩み

悩みに対する現状認識が正しくおこなわれているか、というのも大事なポイントです。正しい認識ができていれば、それに基づいて分析をおこない対策を練ることができます。具体的には

  • いつ
  • 何を
  • どのように
  • どうするか

という具合に順序立てて対策を練ることができるのです。

もしも、現状が正しく認識されていないと、分析結果すら的外れになってしまいます。それでは、悩みを解決することはできないので、悩むこと自体が無駄になってしまうのです。

不必要な悩み

次に悩むに値しない「不必要な悩み」について解説します。

一人で解決できない悩み

一人では解決できない悩みをいくら抱え込んでいても、問題解決には至りません。こういった悩みはもっと視野を広げて、解決するために有効な協力者を求めましょう。

一緒に問題解決に向けて行動してくれる人はもちろんのこと、ただ相談して知恵を与えてもらうだけでも、現状を変えることができます。例え、相談しても具体的な解決策が見つからなかったとしても、悩みを吐き出す場があるだけで気持ちが楽になるはず。

このように、一人で解決できない悩みを今すぐどうこうしようと悩んでも無意味なのです。取りあえずは、頭の片隅に追いやって解決できる時期を待ちましょう。

現状認識が正しくできていない悩み

現状が正しく認識できない悩みは、どうやって解決すればよいか対策の練りようがありません。問題解決には、その事柄について詳細に分析をおこなう必要があります。これが正しくできていないと、具体的な対応策を考える事は不可能です。

例えば、実際に食べたことのない料理を作ろうとした場合、料理の写真を見ただけでは材料を揃えることもできません。必要な材料や正しいレシピが分かるからこそ、食べたことのない料理も作れるのです。ぼんやりとした現状しか分からない悩みについて、深刻に悩んでも無駄に時間と精神力を費やすだけになります。

悩む事と考える事の違い

悩む事と考える事は、同じ脳内で起きている現象とは言え、根本的な違いがあるのです。

悩むのはゴールを見失っている状態

ゴールが見えていなければ、どの道をどこまで進めば良いか検討もつきません。悩む事は暗闇の中で手探りしながらもがいている状態です。ゴールを照らす光がなく、前にも後ろにも進めない。ただ不安の中に身を置いている状態なのです。

考えるのはゴールに辿り着く工夫をしている状態

目指すべきゴールが見えていて、そこに辿り着くにはどうすれば良いか工夫をしている状態が考えるということ。ゴールが見えているなら、最短のルートを探すこともできますし、道中のペース配分もできます。着地点がはっきりと見えている状態で、それに向かって努力していく過程が考えるという行動なのです。

目的があるかないかが違う

悩んでいる人にはゴールが見えていないというのは、言いかえれば目的を見失っている状態です。目指すべき目的さえしっかりと見えていれば、その目的達成のために工夫を凝らすことができます。目的が明確に見えていて、達成のために工夫を凝らしている状態が考える事なのです。

答えが出る事を前提としているかが違う

悩む事は答えを前提としているとは限りません。例えば結婚したいのに彼氏ができないと悩む人は、そもそもなぜ結婚したいと思っているのか、答えがないまま周りの空気に流されて悩んでいるだけなのではないでしょうか。

一方で「幸せな人生を送るためには結婚して家庭を築くことが最良の方法である。そのために結婚相手が欲しい」と明確な答えを持っている人なら、それに一番有効な方法を考えることができるでしょう。

このように答えが出ることを前提としているか、明確な答えを持っているかどうかで、悩む事と考える事の区別ができるのです。

悩みを人に相談する際の注意点

一人では解決できない悩みを誰かに相談する際、注意しなければならない点とはどういったことでしょう。

相談相手を吟味して選ぶ

悩みを相談するのは誰でもいいと言う訳にはいきません。悩みの内容にもよりますが、本当にあなたの悩みを真摯に受け止めてくれ、適切なアドバイスをくれる人は誰か、慎重に選ぶべきです。

心から信頼をよせている親友なら、必ず良いアドバイスをくれるかと言えば難しいところです。人間は誰でも嫉妬心を持っています。普段は分かり合える親友でも、相談の内容によっては相手があなたに嫉妬心を抱く可能性もあります。

例えば恋人のいない親友に恋人に関する悩み事を打ち明けても、親身になって聞いてくれるか分かりません。表向きはあなたの心情を分かったふりをしていても、内心は恋人と別れることを願っている可能性も無きにしもあらず。

人は複雑な感情を持ち合わせている生き物です。後悔しないためにも、相談相手は吟味して選びましょう。

客観的な意見を伝えてくれる人が適任

悩みを抱えているときは、精神的に不安定になっている状態です。こういったときは冷静な判断ができないので、相談相手のアドバイスを鵜呑みにしてしまう危険性があります。本当にあなたを思いやってくれる人なら、あなたの意見を尊重したアドバイスをくれるかもしれません。ですがそれが本当に自分にとって正解なのかは難しいところ。

あなた自身が冷静に判断できないのなら、例え否定的でも一般的な目線から意見を伝えてくれる人に相談してみるのも良い方法です。あなたが抱えている問題を客観的に見ることができて、公正な意見を伝えてくれる人であれば、正しい答えを教えてくれるでしょう。

悩む事は一概に悪い事ではない

兎角、ネガティブに思われがちな悩む事は、一概に悪い事とは言えないのです。その理由は次の通りです。

悩んで思考する事で成長できる

すぐに解決策が見つからず、頭の中で色々な思考が堂々巡りしている状態でも、必ずしも悩むことが悪い事とは言えません。なぜなら問題を解決しようと模索する行為そのものが自身の成長に繋がるからです。悩みがあってもすぐに諦めてしまう人は、いずれ行き詰まり上手くいかないことがあると、他人のせいにすることでしか自分自身を守れなくなります。

暗闇の中で手探り状態でもがき悩んでいても、冷静に問題に向き合う時期が訪れる可能性もあります。それまで諦めずに思考を巡らせることも、人間として成長するためには必要なことでしょう。

現状を変えたいという前向きさでもある

真剣に悩みを抱えているときは苦しいものです。いつも頭の中がモヤモヤして、精神的な余裕もなくイライラ状態になることもあるでしょう。ですがなぜ悩みが起こるのか考えてみてください。想定外の問題が発生したときに冷静な判断ができずに悩むこともあります。

他にもある日突然、それまで気にも留めていなかったことが、何かをきっかけに悩みに変化することもあります。このどちらにも共通して言えることは、現状をよい方向に変えたいという意思があるからこそ悩むということ。その悩みをポジティブに捉えることができれば、悩みは前向きな思考となり考え事に変化するでしょう。

可能性を広げるきっかけになり得る

人は悩みを抱えることで苦しみ、ストレスを溜め込みます。ですがある程度時間が経つことで、違う観点から問題に向き合うことができるときもあります。脳の思考回路が変われば解決策が見えてくることもあるでしょう。そういった自分の可能性を広げるきっかけになるのは悩むことです。

悩むことがネガティブな行為と考え、悩むことを辞めてしまったら、人間として成長することや新たな可能性を広げることはできません。一つの角度からだけでなく、広い視野で様々な視点から悩みを分析していけば、ポジティブな思考を身につけることができるのです。

悩んでいる時ほど健康的な生活を

悩みを抱えているときは非常にストレスが溜まっている状態です。人間の体は過剰なストレスにさらされることで、様々な不調が起こってきます。ストレスが要因となる代表的な不調には次のようなものが挙げられます。

自律神経の乱れ

過度なストレスが続くことで、体内の環境を整える役目を担っている自律神経のバランスが乱れます。自律神経は、筋肉を硬直させて体を戦闘状態にする交感神経と、体や脳をリラックス状態にする副交感神経からなっています。日中は交感神経が活発に働くために、仕事に集中したりアクティブに動くことができますが、夜は副交感神経が優位になることで眠ることができるのです。

ストレスが溜まっている状態では、交感神経が常に優位になり、不眠や頭痛・めまいなどの症状がおこってきます。

胃腸の不調

胃や腸といった消化器官はストレスにとても弱く、過敏に反応することがあります。ストレスが要因で起こる消化器系の病気には次のようなものが挙げられます。

  • 神経性胃腸炎
  • 急性胃炎
  • 慢性胃炎
  • 胃潰瘍
  • 過敏性腸症候群

うつ病

過度なストレスを受け続けることで、脳内の神経伝達物質の働きが停滞し、やる気や集中力などを高める「セロトニン」や「ノルアドレナリン」などが十分に機能しなくなります。それによって気分が落ち込むうつ病を発症してしまいます。

このような、体調不良を引き起こさないためにも、悩み事を抱えているときには食生活は勿論のこと、十分な睡眠をとるよう心掛けましょう。人間の体は眠っている間に傷ついた細胞の修復や、ホルモンの分泌が活発におこなわれています。ストレスによって抵抗力の弱っている体を守るためにも、質の良い十分な睡眠をとることが大切です。質の良い睡眠をとるために有効な方法には次のようなものがあります。

  • ストレッチで緊張している筋肉をほぐす
  • 38度~40度くらいのぬるま湯に浸かり副交感神経を優位に導く
  • 寝る前はコーヒーなどカフェイン入りのものは避ける
  • 寝具やアロマなどで眠りやすい環境に整える

悩みを考える事に変換して上手く乗り越えよう

悩みにも幾つか種類があり、必要な悩みと悩むに値しない不必要な悩みがあります。それを見極める力をつけることで、過度なストレスを避けることができます。

悩む事は一見、悪い事のように思えますが、現状をより良い方向へ変えていくために必要なことでもあるのです。ただの堂々巡りだけでストレスを溜め込むのではなく、広い視野で問題を分析して、前向きに考える事に変換していけるようになれば、その全てが人生の糧になるでしょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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