ただしイケメンに限るが使用される意味や行為から見た心理とは

女子はただしイケメンに限る人が好きなのか　

女子の場合「人間は中身で勝負」とはいえ、本音は「イケメンであれば尚更よし」という考えが少なくありません。イケメンならついつい許してしまうことや、ついつい面倒を観てあげてしまうことも多いでしょう。女子が好きなイケメンに限るという意味は、ただ単にカッコいい男子が好きという単純な意味が大半です。

「イケメンに限る」の言葉の意味合いとして考えてみると、大半の女子が好きな「イケメン」を示す言葉の意味と、男子から見たイケメンという象徴に対する価値をさす意味の違いがみえてくるようです。

ただしイケメンに限るとはなんなのか

女子の間で意味する「イケメン」と、ネットなどでつぶやかれる「ただしイケメンに限る」は、そのイケメンという文字に隠される意味の違いがあります。ここでは、ネット上で言われる「ただしイケメンに限る」の意味を探ってみましょう。

自虐的に盛り上げるための言葉

2ちゃんねるなどの掲示板では、女子にモテる男子像に対して、女子からあまり相手にされない男子が「ただし俺たちは違う」「俺たちはその中に入っていない」「モテるかも…などの期待をするな」という、自虐的意味を込めて、但し書きや注釈に用いることが多く「ツッコミ」的な意味であらわす場合があります。

顔がよいと大体のことは許されるという意味

イケメンである男子に対して許される言動や言葉を、イケメン以外の男子では気持ち悪いと思われてしまうことがあります。例えばイケメンの高学歴なら「エリート」と現されるのに対して、イケメン以外では「ガリ勉」と現されたり、低身長でもイケメンなら「可愛い」と感じられるのに対して、イケメン以外で低身長なら「キモイ」と現されてしまうことがあります。

「ただしイケメンに限る」には、イケメンなら何でも許されてしまうという表現として、使用されることがほとんどです。実際はイケメンだろうと、不愉快な行動や言動には悪い印象を受けることになります。こういったことから考えてみると「ただしイケメンに限る」は一つの表現方法として使用されています。

元ネタはネットで男たちが流行らせた言葉

「ただしイケメンに限る」は2ちゃんねるなどで、女子に対して優しくされたいと思う男子の思いとは裏腹に、現実は全ての男子が優しくされるわけでなく、イケメンでないと優しくされないという男子の「ひがみ」ともいえる、対抗策として流行らせられた言葉になります。

容姿に自信がなく、女子たちから相手にされない男子の気弱な心が「ただしイケメンに限る」という言葉を流行らせました。女子はイケメンが好きなのはわかっているけれど、こんな自分たちも相手にしてほしい、内面を見て判断してほしいという男子の思いが、込められている言葉とも解釈できます。

ただしイケメンに限ると思われる行為

言葉で使われる「ただしイケメンに限る」は、少し理解していただけたでしょうか？では、ただしイケメンに限る行為や行動も探りながら、イケメン以外の男子が起こす行為や行動と比較してみてみましょう。

上から目線のオレ様発言

上から目線で話してきたり、サディスティックな発言や女子を自分の所有化した言動などのオレ様発言は、イケメン男子からなら毎日されるのは少しきつく感じても、ふとしたきっかけで使われると、女子はキュンキュンしてしまうことがあります。

これとは逆に、イケメンでない男子から同じような行為や言動をされたら「モラハラ」といわれてしまう場合もあり、この差がいわゆる「ただしイケメンに限る」なのでしょう。

バラの花束のプレゼント

バラの花束のプレゼントは、女子なら誰でもうれしいものですが、バラの花束を持って絵になるのはイケメンだけといわれています。イケメン男子がバラの花束を持って女子を待っている姿は、絵になるしプレゼントされる女子がうらやましいと思う女子が多いのが本音です。

イケメン以外の男子の場合、待ち合わせ場所に花束を持って待っていられたら、女子の多くは「引き気味」で待ち合わせ場所に向かうことになります。バラの花束が似合わないと感じている男子の場合は、紙袋などで花束を隠すことで人目を引かずにすむでしょう。

さりげないボディタッチ

イケメンから頭ポンポンや腰や肩に腕を回すなどのさりげないボディタッチは、女子も意識してキュンとなりますが、イケメンでない男子からのさりげないボディタッチは「触られた」感が強く、女子側に被害者意識が芽生える場合や、行為を持たない相手の場合何も感じないことが多いといえます。

イケメンなら、突然頭ポンポンされてもされるがままでいる女子も、イケメン以外の男子から頭ポンポンされそうになったら、誰でも頭をポンポンされない様に反らしたり逃げる行動に移るはずです。

無精ひげを生やす

昔は無精ひげを生やしているのは、漁師さんや職人さんなどに限られるイメージでしたが、現代は一般的なサラリーマンでも無精ひげを生やしていれば、カッコいい的な傾向が強くなっています。

ただし、誰でも無精ひげを生やしていればカッコいいのでなく、イケメンが無精ひげを生やしていればセクシーであったり魅力的に思えても、イケメン以外の男子の場合は「不潔」と感じられてしまうこともあります。同じ無精ひげでも、イケメンとイケメン以外でのとらわれ方の違いが「ただしイケメンに限る」なのです。

漫画やドラマでおなじみの壁ドン

漫画やドラマの世界でよく見られる「壁ドン」ですが、現実世界では滅多に無い行為でしょう。もしあったとしても、イケメンなら顔を近づけられてもキュンとして、身体がその場に固まってしまいそうになる女子からしたら、憧れの行動といえる行為です。

しかし、イケメンなら壁ドンされて顔を近づけられても嬉しいと感じることも、イケメン以外の男子から壁ドンされて、顔を近づけられたら大半の女子の場合は、逃げる行為に移ることが多く「恐怖」を感じる場合がほとんどになります。

ファーストフード店でスマイルを頼む

ファーストフードの注文カウンターで、イケメンが「スマイル」を注文した場合のスタッフの反応は、大概の場合「素」の女子が現れて、顔を赤らめてニコニコ恥ずかしそうにするのに対して、イケメン以外の場合は仕事の受け答えとして「そういうのはちょっと…」や多くが「無視」という返答になります。

スマイルを注文する人は、居ないことはわかっているのにイケメンが注文した場合の反応と、イケメン以外男子の注文したスタッフの反応の違いから「ただしイケメンに限る」なのでしょう。

趣味がアニメ

イケメン以外の男子が「趣味はアニメ」と答えた場合、多くの女子が「オタク？」とマイナスイメージに考えるのに対して、イケメンがアニメが趣味だった場合「萌える」要素の一部となり、アニメの趣味がその人物に対してプラスイメージに反応します。

イケメンとイケメン以外の男子では、全く逆にとらわれる場合があり、イケメン以外の男子からすると同じ人間なのに納得いかない思いが「ただしイケメンに限る」で表しているといえます。

ただしイケメンに限るがモチーフのアニメ

イケメン以外の男子や、イケメンとは程遠い位置にある女子の「ただしイケメンに限る」の気持ちを現しているアニメも人気となっています。その、イケメン以外の男子が思うイケメンに対する憧れの表現に「かわいい」と感じたり共感する部分が多く女子からも男子からも人気となりました。

政宗くんのリベンジ

幼少期に太っていたことで「豚足」と笑われ、振られた女子に復讐したい一心で8年間ダイエットに励み、イケメンになってリベンジする主人公である、政宗くんのアニメは「ただしイケメンに限る」に対する、イケメンの立場とイケメン以外の立場の2つを味わった主人公が、リベンジしていく人気のアニメです。

好きっていいなよ

学校一のモテ男子に、主人公の今まで目立たずモテない女子が気に入られて、友達関係から恋愛関係に距離を縮めていくリアル初恋ラブストーリーは、イケメンの男子とは縁がなく遠くで見ていた主人公が、イケメン男子の魅力に引かれていく、淡い恋を描いた胸キュンアニメです。

顔だけで人を判断しすぎないようにしよう

イケメンだから許される、という世間の考えから「ただしイケメンに限る」という言葉が生まれてくる要因なのでしょう。しかし、現実はイケメンでもイケメン以外の男子でも関係なく、悪いことは悪いのです。言葉で楽しむだけの「ただしイケメンに限る」でしょう。

アニメやSNSでは「イケメンに限る」という言葉で楽しむことはできても、リアルでは顔だけで人を判断しないことが肝心です。人間として中身で判断することもポイントです。