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別居婚の実態とは。さまざまな別居のスタイルと、メリットデメリット

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時代の流れで変わっていく別居婚

時代とともに、別居婚のスタイルも変化を遂げています。現代では一昔前に比べて婚姻の形も多種多様となり、別居しているからといってマイナスの意味で噂になることも少なくなってきました。

親が不仲で別居しているケースとは異なり、結婚前に籍を入れたものの、式を挙げるまでは同居しないなど、不仲ではなく事情があり別居しているケースを、別居婚といいます。

特にあげられる別居婚の要因には、女性の社会進出に伴う影響があります。お互いに仕事を持っている場合には、たとえば夫が転勤になったからといって、妻がついていくとは限りません。それぞれ活躍できる場で活躍しつつ、婚姻関係を維持することもできるのです。

別居婚にはメリットもあればデメリットもあります。もしも別居婚を検討しているのなら、それぞれのメリットデメリットを知ったうえで、自分たちはどうするべきかを判断したほうがよいでしょう。

現代の別居婚とは

現代の別居婚とは、婚姻関係にあるカップルがなんらかの理由により、お互いの生活の場を別にしている場合をいいます。それぞれのカップルにあわせて、さまざまな別居婚のスタイルがあるのです。

住居を別にした婚姻の形態

別居婚とは、婚姻関係にある夫婦が、住居を別にして生活している状態をいいます。もちろん、お互いが不仲なために一緒に暮らしたくないと思い、住居を別にすることもあるでしょう。

しかしやむをえない状況で、一緒に暮らしたくても暮らせない場合も現代には数多くあります。例えば、夫の転勤や介護の問題です。その問題が解決すれば、また再び住居を共にする可能性があることが多いかもしれません。

難しいのは、本人たちが別居婚を了承していても、なかなかお互いの実家の理解を得られないことです。かつては別居婚は常識外れとされて、冷たい目で見られることが多くありました。古い世代の人にとっては、離婚を前提としない別居婚は理解ができないことかもしれません。

週末のみ同居という選択

転勤などが理由で別居婚を迫られた場合など、週末のみ同居をするという「週末婚」のスタイルが多く取られます。

夫が遠隔地にいる例をあげましょう。夫は月曜から金曜まで会社で働き、金曜の夜などに新幹線に乗って妻や子供の暮らす家に向かいます。家では家族円満で、その週にあったことを語り合ったり、買い物やレジャーに出かけたりします。そして日曜日の夜などに再び新幹線に乗り、勤務地のある自分の家まで帰っていくのです。

週末婚の場合は、その距離や家賃の負担が問題になってくるかもしれません。お互いの家が近ければよいのですが、そうではないと金銭的な負担が大きいからです。週末の往復代はもちろん家計から出さなければならないですし、家賃負担もお互いの家の分2倍となります。いつかは同居するなどという目星があるとよいかもしれません。

増えてきている別居婚の原因

別居婚は増加の傾向にありますが、なぜ昔よりも別居婚を選択する人が増えてきているのでしょうか。そこには、女性の自立や晩婚化が影響しています。

一昔前は、男は外で働いて稼ぎ、女性は家庭を守るという生活スタイルが一般的でした。そのため男性の勤務地が変わるなら、女性もそれについて一緒に移動していたのです。

しかし現在は働く女性が増え、仕事に生きがいを見出したり高収入を得られるようなポジションについていることも多くなってきました。夫が遠くに引っ越さなければならない事情ができたとしても、簡単に仕事をあきらめきれないのです。

お互いを尊重するために、別居婚を選ぶ。そんなポジティブな選択肢が昨今別居婚が増えている理由の1つになっています。

様々な理由で選ばれる別居婚を選択する様々な理由

別居婚を選択する人たちの生活スタイルは多種多様です。どのような人たちが別居婚を選択しているのか、みていきましょう。

お互いの勤務地が離れている

急な単身赴任が決まってしまった場合など、お互いの勤務地が離れてしまったことにより別居婚を選択する人は多いです。夫婦仲は良いので、お互いに仕事のない休日に出会う、週末婚になりやすいのが特徴です。

二人の勤務地が遠距離の場合には、往復しなければならない側に大きな負担がかかったり、新幹線代などの交通費が家計を圧迫することがあります。それらの負担は、お互いの気持ちが疎遠になりやすい原因にもつながっているので、あらかじめいつまで続くことなのかなど話し合っておきましょう。

単身赴任から戻るなど、同居を妨げている原因がなくなれば同居生活に戻ります。そのため別居婚は一時的なものと考えて暮らすことが多いようです。

お互いの生活スタイルの違い

独身生活が長いなど、お互いの生活スタイルが確立してしまっている場合にも、独居婚を選ぶ人たちが増えています。30代以上で、一人の生活を心地よいと感じている人。一人でいることに寂しさを感じない人。そんなタイプの人たちがお互いに結婚すると、別居婚になりやすいかもしれません。

年を重ねると、自分の生活スタイルを他人にあわせることに、ストレスや不安を感じます。「私には、誰かと暮らすことは難しいかもしれない」と自信を喪失していることや、相手に隠しておきたい趣味を持っている場合もこれに当たるでしょう。

このタイプの別居婚は、籍を入れていてもまるで夫婦なのに恋人のような関係が持続します。問題は、子どもができたときなどです。また、生活費がダブルでかかってくるので、結婚というメリットが少ないかもしれません。金銭的に余裕がないと別居婚の維持は難しいかもしれません。

特別な理由はない

特別な理由はなく、価値観の多様化にあわせて別居婚を選択しているカップルもいます。「なぜ一緒に暮らさなくてはいけないの。別々で楽しくやっているのに」というように、共同生活することにこだわりがないのです。

正直なことをいうと、一緒に暮らしても暮らさなくてもかまわないと思っているので、一緒に暮らすことのメリットを感じるならばすぐにでも同居を始めます。別居婚から同棲へのきっかけとなるのは、子どもができたときや、別居にかかっている費用を削減しようとするときが多いでしょう。

お互い結婚が2回目

いわゆるバツイチ同士の結婚の場合、一度目の失敗も含めて別居婚を選ぶ場合があります。同棲していれば、やはりお互いのアラは見えやすくなりますが、別居婚の場合は隠しておきたいことは隠せるからです。あまり片付けが得意でないとか、プライベートを邪魔されるのを好まないとかいろいろな理由があるかもしれません。

またお互い結婚が2回目の場合は、前の結婚でできた子どもをつれている場合があります。子どもの年齢によっては、再婚したからといってすぐにお父さん、お母さんと新しい家族を呼べないこともあるでしょう。

子どもが祝福してくれる、もしくは子どもが成人するまでは生活環境を変えないように、別居婚にしようと考えるカップルも少なくありません。

両親の介護

両親の介護をしなければならない場合、別居婚となることは多いです。年を取ってくると、なかなか住み慣れた町から出たがりません。知り合いや友人から遠く離れた娘夫婦や息子夫婦の元に引っ越すのは、年配の人には大きな負担となります。

また、介護施設への入所を希望していても、空きを待っている期間などは実の子の支えが必要です。そのようなときに、子どもは別居婚の道を選択し、実家に戻り親の面倒をみるのです。両親にとっても、実の子どもなら気を使わなくてもすみます。

夫婦仲が悪くて別居しているわけではないので、両親が施設に入所するなど介護の必要性がなくなれば、再び同居の道を選択します。

別居婚のメリット

不仲とは限らず、幸せな別居婚の形があるのも現代の別居婚の特徴といえるでしょう。別居婚のメリットをみていきたいと思います。

自分のペースが守れる

別居婚のなによりよいところは、自分の生活リズムを守り、自分の時間をつくることができることです。現代ではさまざまなことが便利になっていて、一人で暮らすことに不自由もありません。

むしろ若者の中には「一人暮らしなら、自分のことだけやっていればいいから楽。結婚したら、パートナーの料理や洗濯の面倒までみなくちゃいけないから、自分の時間がなくなりそう」という人も多いのです。

そのような考えの人たちは、独身時代のよいところをキープしたまま結婚しようと、別居婚を選択するのです。このタイプの独居婚を選択する人たちは、独身時代を満喫していて1人で生きることを楽しんでいる独身貴族が多いでしょう。自分の生活スタイルを維持するためなら、生活費がダブルになってもかまわないと考える、金銭的余裕がある人たちです。

夫婦の生活は、まるで恋人同士のようです。週末に会ってデートをしたり、外食を楽しんだりして会話に華を咲かせます。

マンネリ化を防ぐことができる

通常の一緒に暮らす結婚生活だと、毎日があまり代わり映えせず、マンネリ化することがあります。しかし別居婚では、パートナーと会うことはまるでデートの約束を取り付けた恋人同士のようです。お互いの家を訪れたり、外食したりすると恋人気分を味わうことができ、新鮮です。

別居婚の場合は、遠くにいるからこそ相手を大事に思う気持ちを育むことができます。そのためバレンタインデーや、誕生日、結婚記念日などの特別な日を大切にする習慣がつきます。

通常の一緒に暮らす生活では、しだいにそれらのイベントは小さな行事になっていくものです。しかし別居婚の場合は、手作りのケーキやバレンタインチョコなどを用意するなど、イベントが継続しやすいのが特徴といえるかもしれません。

お互いの仕事を尊重

近年では、女性も管理職になったりと職場で重要なポジションにつくことが多くなってきました。または医者や看護師のように、昼夜問わず仕事がある場合もあります。そのように経済的にも、社会的にも自立している女性を妻に迎えた場合、家庭のことをすべて女性に任せるわけにはいかなくなります。

別居婚をすることにより、お互いの仕事を尊重できるというメリットが。男性も女性も、自分のことは自分で行い仕事を持つ。それを基本的な考えとして、婚姻関係を結ぶのです。

仕事を原因とした別居婚の場合、夫の海外出張のような数カ月で終わるものから、数年の長期にわたるものまでさまざまです。単身赴任から夫が戻ってきたり、子どもができて妻が仕事を辞めて家事に専念することを選択することにより、同居生活に踏み切ることがあります。

同居によるストレス回避

同居をしていると、どうしてもお互いのアラがみえてきます。昔の人は、「夫婦は半分目をつぶってお互いをみるのがちょうどよい」などといいました。

たとえば夫の帰りが遅いことに対して、妻の掃除や料理が下手なことについて、子どもに無関心なことについてなどさまざまな理由で喧嘩が絶えない家庭も多いです。そして喧嘩をしてギスギスした雰囲気が高まると、そのまま離婚の危機につながってしまいます。

喧嘩などのストレスを回避するための1つの方法が、別居婚です。あえて離れて暮らし、お互いをどう思っているのか自分たちの気持ちを冷静に再確認することができます。

離れている分思いやれる

毎日一緒に暮らしていると、お互いを思いやる気持ちを忘れていってしまうことがあります。ついついきついことをいってしまったり、やさしくなれなかったりと、相手の気持ちに鈍感になってしまいます。

しかし別居婚の場合は、違います。それこそお互いの気持ちを大切にしないと、2人の関係を維持していくのが難しいのです。どちらか一方でも気持ちが離れてしまったら、なかなかもとの関係に戻れません。だからこそ、頻繁にメールや電話をして相手を思いやる言葉を伝えたりするようになるのです。

離れている分、相手を思いやれる。それは恋人の頃のドキドキ感や新鮮さを、長く感じていられることでもあります。

実家への対応がスムーズ

パートナーに気兼ねする必要がなく、行きたいときに実家に自由に行けることもメリットの1つです。家では自分の面倒をみるだけでよいので、自分が出かけている間のパートナーの料理や洗濯、掃除のことまで心配する必要がありません。

また実家との仲がよければ「今日、ご飯食べに行ってもいい?」のように実家の食事に混ざってしまうこともできるでしょう。そのようにして、自分自身の家事を楽にすることができます。

問題は実家が別居婚に理解があるかどうかです。理解を示してくれない親の場合は、帰省するたびに苦言を聞くことになるかもしれないので注意が必要です。

お金が自由になる

別居婚の場合、財布も別々のことがあります。その場合、家賃や生活費はお互いの稼ぎから出す、というのを前提に別居婚をしていることが多いです。自分の稼いだ分をなにに使おうと自由なので、趣味のことに堂々とお金を使うことができるのがメリットです。

食べ物、習い事、イベントへの参加や、交際費など自分の使いたい金額を、使いたいだけ使えるというのは私生活を大変豊かにしてくれることでしょう。ただし、夫婦どちらも自制心がきき、それぞれが将来のことを考えて貯金できるタイプであることが前提になるかもしれません。

良いことだけではない別居婚

別居婚はメリットだけではありません。共に暮らしていないからこそ起こる、問題点や心配事をみていきましょう。

ちょっとした風邪も身に染みる

1人で生活していて困るのは、急病になったときです。近くに頼れるパートナーがいないため、看病してもらえません。どんなに熱が出ても、辛くても、自分で料理などの家事もこなさなければいけないので、ちょっとした風邪も身に染みます。

また遠距離の別居婚で、どちらかが重篤な病気になったときに、看病をどうすればいいかという問題も出てきます。療養が長期にわたる場合、1人で頑張るのか。それともパートナーに仕事などを休職してもらったりしてサポートしてもらうのか悩むところです。

別居婚はお金や自由が手に入る代わりに、同居して生活するときに得られるメリットを得られません。どのようなデメリットがあるのか、事前に想定しておくとよいでしょう。

一人でやらなければいけない

別居婚は、ある程度お金や時間が手に入り、プライベートを充実させることができるかわりに、なんでも1人でやらなければなりません。家事や育児、役所などの手続きまですべて自分のことは自分でやる必要があります。

男性には男性の、女性には女性の得意な分野があります。通常の結婚生活の場合、料理や洗濯は女性がやり、模様替えのときに大きな棚の位置を移動するとか、電球を取り替えるといった力仕事などは男性が分担することが多いです。しかし1人暮らしならば、パートナーのサポートは望めません。

たしかに料理を作る量や、洗濯物の回数は減るかもしれません。しかし困ったときに助けてくれる人が近くにいないことは心細いことです。特に育児に関しては、子どもが小さな頃はパートナーのサポートをほしくなることが多いでしょう。

お金の問題

最も別居婚の大きなデメリットといえるものの1つが、お金の問題です。なぜ昔から結婚生活は2人で行うのでしょうか。それはお互いをサポートできるだけでなく、費用を安く済ませることができるからです。

別居をしていれば、家賃も2カ所に払う必要があるほか、生活費が2倍になります。また、1人だけだとついつい作るのが面倒くさくなって外食も増えるので、食費があがることも多いです。

それだけではなく、遠距離での週末婚の場合は、新幹線の往復台などの交通費の問題も出てきます。一回の往復で15,000円かかるとして、1カ月に3回往復すればそれだけで45,000円。1年で考えれば540,000円にもなります。それが10年という長期間にわたれば軽く500万円を超えることでしょう。

そのような費用の計算をした上で、別居婚を選択するか通常通りの結婚をするかをあらかじめ選んだほうがよいかもしれません。もしくは別居婚の期間を決めておくのもよいです。

心配事が増える

パートナーが日々どのように過ごしているのかわからないため、浮気や体調不良などの心配事が増えます。心配のあまりメールを1日に何通も送ったり、電話をすることにより相手に負担がかかるかもしれません。またそれで返信が遅かったり、連絡が途絶えたりするとさらに心配になる悪循環です。

ある程度は相手のことを信頼してみましょう。そしてもしも心配なら、もやもやする気持ちがストレスになる前に、率直にその気持ちを相手にぶつけてみてください。すれ違っていたお互いの気持ちを、再度確認し合うことができるかもしれません。

夫婦関係を作りにくい

夫婦関係は、恋人関係とはまたことなるものです。胸のドキドキする高鳴りや、相手と会うことに新鮮さをみいだせるのは恋人関係です。そしてそれらの感情は、結婚して一緒に住むことにより徐々に薄れていってしまうでしょう。

しかし一緒にいる時間が長いことにより、相手との信頼関係が築かれます。人生山あり谷ありで、楽しいこともあれば辛いこともありますが、それを2人で乗り越えていこうという覚悟もできます。相手のよいところだけではなく、ダメなことも知った上で愛せること。そしてお互いのダメなところを補い合うこと。そのようにして人生を共に歩んでいくのが夫婦関係です。

別居婚では、恋人関係のような絆を維持していくことができますが、そこから夫婦関係を作っていくのがなかなか難しいかもしれません。

寂しい時もある

別居婚は気が楽な面もあります。しかしふとした瞬間に、隣に最愛の人がいないことに寂しさを感じることもあるでしょう。どんなに気が強い人でも、悲しいときや辛いことがあったときには好きな人の支えが欲しいものです。

一緒に住んでいるのならば、パートナーはあなたの表情の変化に気がついてやさしく接してくれるかもしれません。またあなたから甘えていくこともできます。しかし、別居していればそのようなわけにはいきません。寂しいときでも、1人でジッと耐えなければならないのです。

子供がいる場合の別居婚

夫婦2人だけの別居婚と、子どもがいる場合の別居婚ではまた状況が大きく異なります。どのような問題点が起きやすいのかみていきます。

育児は基本一人

別居婚の場合、基本的に育児を行うのは1人です。子どもがいるのに別居する場合には、さまざまな理由があるでしょう。バツイチのために子どものことを考えての別居、夫の単身赴任など。どちらにしろ、子どもと一緒に暮らす側の親には、大きな負担がかかります。

子どもも中学生以上になれば、親の手をだいぶ離れています。しかし赤ちゃんや幼児など手がかかる年齢では、家事に育児に仕事にとすべてを1人で行うのは難しいのが現実です。

たとえば保育園に預けて仕事に出ていても、子どもが病気のときには仕事先にすぐに子どもを引き取りに来るように連絡が入ることもあるでしょう。迎えに行ったり、病院に行ったり、看病したりなどすべてを1人でこなし、精神的なサポートをしてくれる相手もいません。それは予想以上に大変なことです。

他の家庭と比べてしまう

子どもも自分の家の状況が、友達の家とは違うとわかるようになると、さまざまなことを我慢するようになります。親へ負担をかけまいとするその姿がつらいと、多くの別居婚の親はいいます。

たとえば家族団欒の時間。家族全員でご飯を食べたり、食後にくつろぎながらみんなでテレビをみたり。そんな日常の時間を、別居婚家庭では多く取れません。また休日の過ごし方も変わってきます。子どもは他の家庭と比べてしまい、人知れず悩んでいるかもしれません。そんな気持ちを、親は支えていく必要があります。

慣れれば楽になる場合も

別居婚も、慣れれば楽になる場合もあります。子どもが成長してくれば、親の代わりに夕ご飯を作って待っていてくれるかもしれません。

または自分自身がより家事を上手にこなせるようになり、料理の手間をかけず時間を有効活用できるように、休日にまとめて冷凍ストックを作っておき、毎日それをアレンジしながら食べるというような工夫もできるようになるでしょう。ようは慣れの問題です。

親だけではなく、子どもも成長と共に自分の家庭環境に慣れていくことでしょう。いろいろな家庭の形がある。そう伝えていくことは、子どもをもつ別居婚家庭にとって非常に大切なことです。

別居婚をする時の注意ポイント

別居婚をすると決めたら、あとは扶養の問題など注意するポイントを知っておきましょう。事前に知ることで、トラブルを避けることができます。

税金等の手続き

別居婚の場合、扶養に入れるかどうか不安になるかもしれません。でも大丈夫です。条件はありますが、扶養に入ることはできます。

扶養に入るときの条件ですが、年間収入が130万円未満で、かつ被保険者からの仕送り額より収入が少ない場合でなくてはなりません。また失業給付をもらっているなど働く意思を感じられない場合も扶養に入れないので注意が必要です。

一人で頑張りすぎない

別居生活は、ただでさえ好きな人と離れていることで精神的に不安定になりやすいものです。また金銭的に余裕がない生活だったり、育児を1人でしなければならないなど肉体的に辛い場合は1人で頑張りすぎず、パートナーに相談したり頼ることも考えてください。

特に育児を伴う別居生活は、子どもを育てている親が倒れたら大変です。「相手に負担をかけたくない。自分が我慢すればうまくいく」という考え方は、そのときはよいかもしれませんが、病気で倒れたり、不仲の原因になったりします。短いスパンで息抜きをしましょう。

別居婚の良い状態を保つ方法

別居婚をよい状態で保つには、どうすればよいのでしょうか。ポイントをみていきましょう。

子供にも説明しておく

子どもに別居婚をしている理由を、しっかりと説明する必要があります。そもそも別居婚は、離婚を前提とするようなものではありません。夫婦仲がよくても、事情などがあり別々に生活していることをいいます。

しかし子どもは親が別居しているとなれば、不仲を疑うこともあるでしょう。きちんと説明をして理解してもらわなくてはなりません。

また子どもの意見も尊重できるところはしたほうがよいです。自分自身も家族の一員であり、意見が尊重されていると実感することは、子どもにとって非常に大切なことです。またバツイチの場合、子どものためを思って別居婚を選択しても、実は子どもは同居のほうがよいと思っている可能性もあります。

お互いに連絡し合う

別居婚を選択しているからこそ、頻繁に電話やメールなどで連絡し合いましょう。テレビ電話などを使い、直接話すことも大切です。

実際の距離が離れているため、せめて心の距離は近づけておかないと、どちらかが浮気をするなどトラブルや心のすれ違いの原因となってしまいます。また週末など会えるときには、交通費の問題はさておき、顔を合わせて夫婦の時間を取ることを優先させる必要があります。

別居婚の期間を決めておく

別居婚をいつまで続けるのか、期間を決めておきましょう。ではどのように期限を決めればよいのでしょうか。

たとえば単身赴任や転職の場合は、仕事上の問題が解決したときです。妊娠中に実家に戻っている場合は、出産したら同居とします。そして親の介護のために実家に戻っている場合も、親の介護施設入所が決まるまでなど、具体的な期限を設定してください。

期限を決めずに別居婚に入ってしまった場合、同居するタイミングがつかめなくなり、ずるずると一人暮らしが長くなってしまう可能性があります。

経済的に協力

夫婦間で収入格差がある場合には、収入の多いほうが仕送りをするなど経済的に協力しましょう。別々に生活してても、夫婦です。将来の貯金をどうするか、連絡費用や、お互いに会うための交通費を家計から出すかなど、金銭的な問題は明白にしておいたほうがよいです。

家計簿アプリなどを使用して家計の流れをお互いにつかめるようにすれば、どのようなことにお金を使用しているのかなど把握できます。

夫婦でしっかり話し合いをして決めよう

別居婚をすることは悪いことではありません。なにかしらの事情があって別々に生活するのは、一時的なものが多いです。その期間、お互いを大切に思う気持ちを再確認することもできます。

重要なのは、大切な決め事は夫婦でしっかりと話し合って決めることです。育児をパートナー任せにしてはいませんか。期限を決めなかったばかりに別居婚が長引いてはいませんか。話し合っていないと別居婚のマイナス面が出やすいものです。心の距離を縮めるよう、意識してパートナーを大切にしましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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