婚約指輪の相場はいくら?年代別や年収別での選び方を調査
ジュエリーは給料約3カ月分なのか
婚約指輪の相場は給料約3カ月分という話を聞いたことがある方も多いと思います。購入するときに、この価格を参考にするかどうか迷ってしまう男性もいるかも知れません。
本当に、相場は給料約3カ月分なのでしょうか?実は、この数字は統計的なデータではなく、1970年代に作られたダイヤモンド販促キャンペーンの広告がもとになっているのだそうです。その当時、芸能人が「給料3カ月分でした」などと婚約会見で公表したことで広まったともいわれています。
現在では、実際にどのくらいの金額で購入されているのでしょうか。年代別や年収別による相場の違いを調査してみました。
婚約指輪の相場はいくらぐらい?
かつては「給料3カ月分」とも言われていましたが、実際のところ現在の婚約指輪の相場はいくらくらいなのでしょうか?
平均価格は35万円前後
最近では、給料1カ月~1.5カ月分が平均といわれています。株式会社みんなのウェディングが2016年に行った調査によると、平均価格は「34.7万円」という結果になっています。ゼクシィ結婚トレンド調査2017では全国平均35.9万円、ほかの調査結果を見ても、35万円前後が平均値になっています。国税庁の発表している2016年の日本人の平均年収が約421万円ですので、1カ月分かボーナスをのぞく給料だと1.5カ月分が平均ということです。
価格帯ごとの割合
10万円未満から、100万円以上まで、購入金額は人によってさまざまで、幅が広いようです。価格帯ごとの割合を見ていくと、20~30万円未満が最も多いという結果が見られました。
次に多いのが30~40万円未満、次に40~50万円未満、10~20万円未満、50~60万円未満と続きます。金額がわからない(プレゼントされたため)と回答している分をのぞく、全体では約60%が40万円未満となっていました。
地域によっても相場に違いが
地域によっても相場に差があるともいわれています。首都圏がもっとも高く、続いて東海地方、中国地方…中部地方が最も安く、地域によって10万円ほどの差があるというデータもありました。地域によって所得や習慣の違いがあることや、首都圏では結婚する年齢が高いことが要因と考えられます。
年代別でみる婚約指輪の相場
最近では、結婚する年齢も人それぞれです。年代によって考え方や好みも違いますし、経済面でも差があることが多いので、各年代ごとに相場がどうなっているのか見ていきましょう。
20代前半は20万円前後
20代前半(20~24歳)では、調査によって違いはありますが、20万円未満の割合が一番多いようです。10万円未満で購入する人が最も多いのもこの年代の特徴。価格よりもデザインにこだわりたいというのも特徴のようです。
まだ年収も少ないので、10~20万円でも十分な気もしますが、21~30万円、31~40万円の割合も約5組に1組もいるようです。全体の平均てきな価格で選ぶ人も多いと言えそうです。
20代後半は30万円前後
20代後半(25~29歳)でも、20代前半と同じく20万円未満の割合が一番多いようです。だいたい年収の8%が相場ともいわれていて、20代後半の平均年収約367万円なので年収に対する相場は29万円ほど。30万円前後で購入する人も多いようです。
最近では地味婚ブームもあってか、指輪にそこまでお金をかけないという若い人たちも増えているといわれています。婚約指輪を購入しない人も3割いる一方で、購入する人はある程度のお金をかけているようです。
30代前半は35万円前後
30代前半(30~34歳)の平均年収が約431万円。日本全体の平均年収とほぼ同じで、相場といわれる年収の8%が約34万円になるので、全体の平均相場とほぼ同じ35万円前後がこの年代の相場となっています。
50万円以上するものを選ぶ人や10万円以下の人もいて、費用を抑える派とかける派にわかれているもの特徴のようです。ある程度大人な年代なので、安すぎると品質的に不安であったり、今後のこともあるので出費も控えたい、ということで年齢的にも相応な金額を選ぶ人が多いと考えられます。
30代後半は40万円前後
30代後半(35~39歳)は平均年収約498万円、年収の8%がといわれる婚約指輪の相場が約40万円と、かける費用もグレードアップしてきます。
割合としては20代と同様に10~20万円未満の割合も多いですが、20~30万円未満、30~40万円未満の価格帯がメインとなっているようです。
40代前半は45万円前後
40代前半(40~44歳)では平均年収約561万円、年収の8%がといわれる相場が約45万円と平均を上回っています。割合としては40代に入っても、10~20万円未満の価格帯は多いようですが、30万円以上が半数以上の多数派になっています。
40代後半は50万円前後
40代後半(45~49歳)では全年代でもピークに近い平均年収約614万円で相場が50万円といわれています。60万円以上という人も多くいるようで、経済的にも余裕がでて高額商品を検討できるということがうかがえます。
年収別でみる婚約指輪の相場
年収によっても、相場は変わってくるようです。結婚生活はこれからなので、無理をしない範囲の金額というのところでも、参考にしてみてください。
200万円未満は10万円以下
年収が200万円未満の人では、30万円未満の割合が8割を超えています。さらに、10万円以下の割合が他の年収区分と比べて圧倒的に多くなっています。この年収区分では20代ぐらいの若いカップルが多いことから、金額よりはデザインにこだわったり、結婚式や生活費などほかの費用にかける意識が高いことも要因のようです。
ただ、10~20万円の価格帯の割合は3割弱と、年収600万円未満までとさほど変わらないというデータも。費用を抑えたいという人も多い反面、平均的な価格を選ぶ人も多く、「最後のぜいたく」という考え方もあるようで、高価なものを購入する人もいるようです。
200万~400万円は10~20万円
年収200万~400万円未満になると、20~30万円で購入する割合も増えてきます。200万円未満に比べて10%以上も増えているようです。最も多い価格帯は10~20万円で、ほかの年収区分の中で一番割合が多くなっています。
400万円近くだと、平均年収とほぼ同じなので、全体の平均価格に近づいて来ているということがうかがえます。また、年収300万円未満では、「予算の都合」という人も多いようです。
400~600万円は10~20万円か30~40万円
400~600万円になると、高額な価格帯のボリュームが増えてきます。30万円以上が約半数と、上記の2つの年収区分に比べて2倍以上に増えています。いっぽう、一番多い価格帯は10~20万円とほかの年収帯と同じでした。10~20万円の価格帯の割合は、ここまでの年収ではあまり変わらないようですが、購入金額の平均は収入が上がるにつれて高くなっています。
10~20万円に続いて、30~40万円の割合が多いというのも特徴で、費用を抑える派と、ある程度かける派に二分されているようでした。
600万円以上は60万円以上
年収600万円以上では、最も多いのが60万円以上。ほかの年収区分のボリュームゾーンである10~20万円は10%ほどですし、全体的に大きな差があるようです。さらに、40万円以上が半数以上と多数派になっているのも600万円以上だけのようです。ただ、全体の平均価格である35万円前後の割合も60万円以上の次に多いようでした。
選んだ理由は、オーダーメイドでの製作や、女性の要望など、金額以外の要素が多くあるようです。一生に一度ものですし、記念になるという意味合いも強い指輪ですので、経済的に余裕のある人は高額でも購入する傾向にあるようです。
【参照サイト:マイナビウエディングジュエリー】
婚約指輪と結婚指輪の違い
婚約指輪と結婚指輪、聞いたことはあるけれど何が違うの?と疑問に思う人もいるかも知れません。それぞれ違う意味合いを持っている二種類の指輪について見てみましょう。
婚約指輪は二人の結婚への覚悟
婚約指輪は、男性から女性へ婚約の記念に贈るものです。男性から初めて贈られる「永遠の愛の証」ともいわれます。「永遠の愛」という宝石言葉を持つダイヤモンドをあしらったものが定番ですが、最近ではほかの宝石を使ったものも人気のようです。
婚約指輪といえば、プロポーズの際にサプライズで渡すというイメージがある人も多いと思います。最近ではプロポーズの後に二人で選びに行く場合も多く、女性が選んで決定するカップルも3割ほどいるとの調査結果もありました。たくさんのブランドやデザインがある婚約指輪。彼女の好みにあったものにしたいという男性も多く、女性の側からリクエストすることも一般的になってきています。
結婚指輪は二人が結婚をした証
結婚指輪は、結婚の記念に二人でつけるペアの指輪です。結婚式のときに交換するのも結婚指輪です。「愛を誓った相手がいることを周りに知らせる」という意味合いもあり、自分は結婚しているというアピールの役割もあるといわれています。
多くの人が、結婚後は日常的につけたままにするため、シンプルなデザインが一般的です。プラチナやゴールドなどの素材が多く、1つ10~15万円が相場といわれています。最近では、婚約指輪と同じブランドでそろえて、重ね付けできるデザインのものも増えています。せっかくもらった婚約指輪をもっとつけたい、という人も多くなっています。
人気のあるブランドでみる価格
ここでは、婚約指輪で特に人気のあるブランドを価格面から見ていきます。ブランドを選ぶ際や、予算を決める参考などにしてみてください。
30万円前後から購入できる「EXELCO DIAMOND」
ベルギー王侯貴族や世界中のセレブも愛用しているEXELCO DIAMOND(エクセルコダイヤモンド)。ダイヤモンドブランドNo.1ですが、意外にリーズナブルで、30万円以下のものもたくさんあり、35万円前後の婚約指輪が人気のようです。
25万円前後から購入できる「ティファニー」
王道のブランドで人気も高いティファニー。世界5大ジュエラーとよばれ、憧れる女性も多く、品質の高さとダイヤモンドの輝きを引き出す美しいデザインが特長です。200万円ほどするものもありますが、25万円前後から購入することも可能です。
20万円前後から購入できる「GINZA DIAMOND SHIRAISHI」
GINZA DIAMOND SHIRAISHIは、日本で最大級のブライダルジュエリー専門店です。独自のオーダーシステムで、世界にひとつだけの指輪を選ぶことができます。20万円前後から購入できる手頃さも人気です。
50万円前後から購入できる「Cartier」
女性の憧れのブランドでもあるCartier(カルティエ)。世界5大ジュエラーのひとつで、「王の宝石商、宝石商の王」とも称えられた王室御用達の有名ブランドです。婚約指輪は50万円前後から購入が可能で、独自の美しいデザインが魅力です。
250万円以上の「HARRY WINSTON」
キングオブダイヤモンドとも呼ばれるブランドのHARRY WINSTON(ハリー・ウィンストン)。創業以来、ダイヤモンドに徹底的にこだわり、その輝きとデザインから世界中の女性たちの憧れに。かなり高級で、250万円以上が相場ですが、とても人気の高いブランドです。
40万円前後から購入できる「BVLGARI」
BVLGARI(ブルガリ)の指輪は、すべてのリングが職人による一点もの。ひとつとして同じ作り方をしたものはありません。イタリアが誇るグラマラスで洗練された、個性的で高品質な婚約指輪は40万円前後から購入が可能です。
10万円から購入できる「SUEHIRO」
東京都官公庁指定の東日本橋に本店を持つジュエリー専門店SUEHIRO。信頼度が高く、ランキングでも上位です。8万点の豊富な品ぞろえで、10万円から購入も可能です。
婚約指輪のデザインの種類
婚約指輪のデザインは、大まかに分けると4タイプあります。それぞれの特徴をご紹介します。
オーソドックスな「ソリティア」
約半数が選ぶほど人気も高い、飽きのこないシンプルなデザインです。宝石を1つだけセットしたリングで、フランス語のソリテール(単独)が語源。アームのデザインが豊富なのも特徴です。
同じカットの石が敷き詰められている「エタニティ」
途切れることなく石が並んでいるので「永遠の愛」を表すといわれ、結婚指輪にも人気の高いデザインです。敷き詰められているものが一周か半周かでフルエタニティとハーフエタニティに分かれます。
華やかさもある「メレ」
センターストーンの脇にメラダイヤという0.03カラット以下の小粒のダイヤなどを配置したデザイン。脇にある石で価格も変わるといわれています。宝石の配置は自由なので、オリジナルのデザインを追求できます。
ゴージャスな「パヴェ」
フランス語で「敷石」や「石畳」を意味するパヴェ(Pave)。リングのアーム自体に石が敷き詰められていて、豪華できらびやかな雰囲気を演出できるデザインです。
婚約指輪の素材
素材によっては、劣化のしやすさやデザインのバリエーションが変わってくるので、素材選びも重要なポイントです。金属アレルギーが心配な人は特に慎重に選ぶようにしてください。
定番は「プラチナ」
加工のしやすさと強度の高さ、変質・変色のしにくさなどのバランスのよさから、最もポピュラーな素材として使用されています。柔らかく加工性に優れるのでデザインのバリエーションも豊富です。
2番人気は「ゴールド」
プラチナと同様に、変質・変色もしにくく、加工しやすく劣化しにくいので指輪をはじめとする多くのジュエリーに用いられています。イエロー、ホワイト、ピンクなどカラーが豊富なのも特徴です。
アレルギーの起きにくい「ジルコニウム」や「チタン」
金属アレルギーが起きにくく、丈夫で華やかな発色が特徴です。洗剤や温泉、海水に触れても反応せず、傷がつきにくい素材です。個性的な色合いのデザインにできるので、オリジナリティにこだわりたい人におすすめです。
ダイヤモンドの質の表し方「4C」
ダイヤモンドの品質等を評価する基準である「4C」。カラット、カット、カラー、クラリティの頭文字から4Cと呼ばれています。これらのグレードによりダイヤモンドの価値が決まります。
石の重さを表す「Carat」
Carat(カラット)とは、ダイヤモンドの重さを表す単位で、大きくなるほど価格も高くなります。「Ct」という表記であらわされ、1カラットは0.2グラムです。
輝きを表す「Cut」
ダイヤモンドの研磨の状態と輝きをあらわすのがCut(カット)です。人間の技術に左右されるもので、研磨状態でいくつかのグレードにわかれています。最高品質の3EX(トリプル・エクセレント)のほか、Excellent(エクセレント)、Very Good(ベリー・グッド)、Good(グッド)、Fair(フェアー)、Poor(プアー)の順に評価されます。
色を評価する「Color」
ダイヤモンドの「色」をあらわすColor(カラー)。婚約指輪ではできるだけ無色のものが理想とされていて、無色に近いものほど価値が高く、「D」から「Z」までの23段階で評価されます。無色透明が「D」で、「Z」に近づくほど黄色味が強くなります。
透明度合を表す「Clarity」
Clarity(クラリティ)は透明度を評価するもので、無傷であるほど評価は高くなります。ダイヤモンドは自然物なので、どうしても傷や異物などがありますが、その度合いを評価する基準として用いられます。内部の状態が美しいか、不純物や傷がないか、裂け目や割れ目などを11段階で評価します。いかなる欠点もない、最も美しいものを「FL」、続いて、IF、VVS1、VVS2、…と順番にランクがつけられています。
大切なのは価格よりも二人の気持ち
これまで、年代や年収別に婚約指輪の価格を見てきました。一生に一度のことで、初めてのことですし、他の人がどうしてるのか気になったり、相応の金額である必要性を感じる人もいるかも知れません。
高ければ高いほどよいというものではないですし、安いからといって悪いというものでもありません。これから、長い人生一緒に歩んでいく決意のようなものですから、それぞれのカップルに合った形が一番なのではないでしょうか。
何よりも、二人の気持ちを大切にして、価格などにとらわれず、素敵なスタートとしての婚約指輪を探してみてはいかがでしょうか。
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