【4】会員制サロンに参加して開眼、業務拡大を決意。見据えているのは確かな未来像:羽織愛さんインタビュー
ビジネスの楽しさに開眼した羽織さんは、2018年にさらなるステップアップを目指し、堀江貴文氏のオンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校」に参加。ここで出会ったメンターの指南のもと、新事業の立ち上げを決意します。夢を実現したいという大きな夢があれば、人はいくつになっても成長できる。羽織さんの言葉には、そんな自信が滲んでいました。
英語教育と同じくらい楽しい! ビジネスの面白さにのめり込む
―赤羽教室をスタートしてからも、ビジネスへの情熱は高まるばかりだったのですか?
「そうですね。パスカルの有名な言葉に『力なき正義は無力であり、正義なき力は暴力である』というものがありますが、私が思う悪い英語教育はその後者。ならば、私は『力ある正義』にならなくては、と思うようになりました」
―羽織さんの「力」とは?
「私が思う力とは、利益。その力を得た上で、2012年に立ち上げた『早期英語教育研究会』のNPO法人化にもトライしたいと考え、2019年に実現しました」
―では、「正義」は何でしょう。
「それは始めたころからずっと変わらず、『日本の英語教育を変えること』。日本を改革する、なんて私の言うようなことじゃないと思っていましたが、若林俊輔先生が亡くなってから何年経っても、先生のような人は現れないし、うちの娘は15歳になってしまったのに日本の英語教育の現場は変わっていない。先生が今生きていらしたら怒ると思うんです。だからこそ、おこがましい、生意気だと思われるかもしれませんが、私がやるしかないと思ったんですよね」
さらなる成長を目指して、「堀江貴文イノベーション大学校」に参加
―「力」を得るために、羽織さんはどんどん活動の範囲を広げていきますよね。
「はい。いろんな場所に足を運びましたが、一番大きかったのは、2018年に堀江貴文さんの主宰する『堀江貴文イノベーション大学校(HIU)』に入ったことです。また、10人限定で堀江さんとカウンターで高級寿司を食べられるというプレミアムイベントにも思い切って参加しました」
―1回の参加費が15万円という、思い切ったイベントですよね。
「はい、友達と参加したのですが、興奮しましたね。さらに、どうやったら堀江さんからアドバイスがもらえるだろう、どうやったら近づけるだろうと考え、2019年10月にシンガポールで『ホリエモン祭』というイベントがあるというので、実行委員長をやらせてもらいつつ、『バイリンガル教育2.0』というタイトルで登壇もしました」
新たな出会いがきっかけで新事業の立ち上げを決意
―ものすごい行動力! そこでは収穫はありましたか?
「はい、その時に参加されていた、あるカリスマ経営者の方にメンターになっていただくことができました。その方のアドバイスで、新しいビジネスを立ち上げることになって。これは3歳から始めて『英語で英語を学べる』子を育てるという新たなバイリンガル教育を行う教室『英語自在 FReeLy』というものです」
―サニーバニーとの差別化をはかりつつ、両方で日本の英語教育改革を目指す、ということでしょうか? 思い切った業務拡大ですね。
「そうなんです。サニーバニーは幅広い層の子どもたちに英語教育を、と考えて展開してきたので、価格破壊をしてきたんですね。それを『安すぎる』『成功したいのであれば顧客を間違えているとしか言えない』と指摘されたんです。そこで、サニーバニーは認定講師の制度を作って『サニーバニーメソッド』を広げてもらい、英語力の平均レベルを上げることを目指すことに。一方で、『英語自在 FReeLy』では月謝を高く設定する代わりに、英会話力を保証するのが特徴。まずは赤坂校から始め、次は成城校をオープン予定です」
娘との二人三脚で、“日本バイリンガル化計画”の実現を目指す
―2011年の東日本大震災でピンチを迎えた時から今年で10年。羽織さんの人生も、サニーバニーの事業も、大きく変わりましたね。娘さんも高校生になりました。
「当初、自分と娘の生活を守るためになんとかしなくちゃ、という気持ちでいっぱいだった頃のことを思い出すと感慨深いですね。ただ、元夫との関係は今の方がうんといいんです。娘は私の一番の理解者。今ではサニーバニーのスタッフとしても活躍してくれています」
―素晴らしいですね。では、今後長期的に見て、羽織さんがやっていきたいことは何ですか?
「それはもう、『日本バイリンガル化計画』です!」
―あ、それって筋肉少女帯の「日本印度化計画」から取ってます?
「そう、筋肉少女帯の大ファンなんです! 実は私、光栄なことに、フロントマンの大槻ケンヂさんにも2年間英語のレッスンを受けていただいたんです。大槻さんはもう50代半ばですが、ものすごく英語力がアップしたんですよ!」
【まとめ】
そう目を輝かせながら話す羽織さん。学生時代から抱き続けた大きな夢を実現するその日まで、彼女は走り続けていくに違いありません。