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【1】京都大学に合格するも、思わぬ挫折を味わった大学時代:道場月音さんインタビュー

インタビュー


元上司と共に、オタク業界に向けたビジネスを展開する株式会社Hamaru Strategyを2020年1月に立ち上げた道場月音(みちば・つきね)さん。3歳でバイオリンを始めた道場さんは、音楽家への道も視野に入れつつ進学校で学び、京大に合格。ところが、華やかな女子校とは打って変わった男性社会で、思わぬ挫折を味わったそうです。

音楽と勉強の両方を頑張り、有名私立中学へ入学

―株式会社Hamaru Strategyは趣味を実益にした会社だと聞いていますが。

「そうですね。私はがっつりアニメオタクで、声優さんのライブにもよく行っていますし、そういうプロジェクトにも関わったりしています。でも、私は自分の好きな“推し”を自分のプロジェクトに出すようなことはあまりせず、ある程度俯瞰で見ているところがあるから、ビジネスとして成り立つのかなとも思っています。そこのバランスを大事にするよう、心がけています。」

―小さいころはどういうお子さんでしたか?

「小さい頃の方が今よりも頭の回転が速かった気がしますが、めちゃくちゃ頑固ゆえに、考えすぎて身動きが取れなくなるタイプの子でした。母がピアノの先生で、音楽に触れる機会が多く、私は3歳からバイオリンを始め、通算で10年ぐらい習いました。将来音楽の道に進むことも考えたのですが、勉強も音楽も両方頑張りすぎたら、成績がどんどん上がっていき、結局は難関と言われていた中高一貫校の女子校に進学しました。」

―もともと勉強も好きだったのですか?

「勉強は嫌いでしたが、当時の私は今とは違ってすごく真面目で、ピアノとバイオリンを同時進行でやりながら、勉強にも手を抜くことがなかったです。音楽でたくさん課題を出されても、『ここまではやってきてね』と言われたら、ストレッチゴールまで絶対にやり抜くんです。勉強が好きだったわけではなく、周りの子と違って、単に遊ばず、すべてをちゃんとこなしていただけです。」

大好きなアニメに感化されて入部したアメフト部で味わった挫折

―京都大学に進学した時、何か目標はありましたか??

「実は京大に入ったのは、アメフト部に携わりたかったからです。私は『アイシールド21』という漫画が大好きで、いつかアメフトに携わりたいなと思っていたら、京大にアメフト部があると知って。そこを目指して、無事合格しました。でも、私は中高と女子校で、これまでの華やかな女子の世界から、いきなり男性が大勢いるような世界に入ったので、何もかも上手くいかなくなりました。結局2年生の終わりに、部活もやめてしまったんです。」

―その後、どうされたのですか?

「大学時代はいろいろと挫折を味わいました。中高と偏差値が高い学校で、頭がいい子が集まると、いじめとかレベルの低いことはやらないんだなと思っていたのですが、京大に入学したばかりの頃は、周りの女の子がたまたま意地悪な子ばかりでした。さらに部活の方でもコミュニケーションが上手くいかなくて、身動きが取れなくなり、体調を崩しました。」

―その挫折を経たあとは、どんな学生生活を送りましたか?

「3年生からは、何かをやらなきゃという思いで、サマーインターンの選考試験を受けまくりました。もともと自分の性格は、ベンチャー向きだと思っていたので、就職先はベンチャー企業に絞って、就活に励んでいきました。」

―ご自身のどういう点がベンチャー向きだと思ったのですか?

「無駄なことをしたくないという気持ちが強く、上の人から言われたことに、ちゃんと従えないんじゃないかと思いました。大学1年生の時に受けた授業で『今、流行っている会社に就職するのは、バカだ。落ちていくしかないから』と言われた先生がいましたが、私もそのとおりだなと思いました。だから、当時、好調だった大企業よりも、自分に実力をつけ、スピーディにキャリアを積めるベンチャー企業のほうがいいなと思ったんです。」

≪まとめ≫常に自分自身を俯瞰で見て将来を考えること

非常にクレバーなだけではなく、生真面目な努力家だった道場さん。幼少期から何事にも全力を尽くしていくなかで、好きなものを追求するという姿勢は一貫していたようです。ところが京大進学という周囲が羨むような人生を歩んでから、まさかの挫折を味わいました。ただ、そんななかでも、冷静に自分自身と向き合い、その後に目指す道を見極めていったようです。そんな道場さんは、学生時代に携わった福祉活動と、ベンチャー企業に就職したことで、いろいろなものを吸収していきます。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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