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【1】20代はさまよい続け、30歳で一度はやめたエステティシャンを再スタート:財満真里子さんインタビュー

広尾で「マリノ」というエステサロンを運営する財満真里子(ざいままりこ)さん。エステティシャンとして活躍する一方、発酵食のワークショップや講師、記事執筆をする「発酵美容家」、エステティシャン向けに技術を教えるエステ講師、エステサロン向けのWebマーケティングなど、さまざまな顔を持っています。多岐に渡って活躍する財満さんは人生において無駄なことは何もないと言います。そう言い切れる財満さんのお話は、将来に希望を持てるはず!

財満さんが独立するまでは、順風満帆とは言えません。むしろ、大きくまわり道をして独立に至りました。20代はストレスをため込み、心も体もボロボロ、エステティシャンになっても手探りで進む日々が続き、とてもつらかったそう。ところが、30歳でエステティシャンにカムバック、独立まで果たします。

第1回目のインタビューは独立までの道のりを伺いました。

会社のストレスで体重が10kg増加。痩せるために通ったエステが最初の一歩

―栄養系の短大を卒業されていますが、将来、エステティシャンになることを見越しての選択でしょうか?

最初は、エステティシャンになろうとは考えていませんでした。
もともと料理や栄養学に興味があったということ、当時は四年制大学を卒業するよりも短大を出た方が、就職率が高かったという理由で栄養系の短大を選びました。早く社会人になりたいと思っていたための選択なんです。
卒業後は、エステ業界とは異なる業界の企業に就職しました。

―エステティシャンになろうと思ったきっかけを教えてください。

勤務していた企業の雰囲気や人間関係が良いとは言えず、日々ストレスを感じていました。
食べることでしか発散できなくなり、10kgも太ってしまったんですよ。
そこでダイエットをしようと思い、会社の先輩に紹介していただいたエステサロンに通い始めました。
その時に出会ったエステティシャンの方々を見て、こんな人になりたいと思ったのが最初のきっかけです。

そこから、もっと自分の体のことを知りたいと思い、通っていたエステサロンが経営する夜間学校で栄養学や美容学などを学び始めました。
勉強していくうちに、どんどん夢中になっていったんです。エステティシャンとして働きたくなり、転職を決めました。

―エステティシャンの方たちはどのような方だったのでしょうか?

私の体の状態、ストレス状態などをちゃんと見極めた上で施術してくれたり、食事の指導をしてくれたり、お医者さんのようだと感じました.
当時はストレスで精神状態があまり良くなかったというのもありますが、「どうしてこの人達こんなに優しんだろう、私のことに一生懸命になってくれるんだろう」と感動しましたね。彼女たちを見て、こんな女性になりたいと思ったんです。

エステティシャンになったのに体を壊して退職、OLに逆戻り

―エステティシャンに転職したのはいつ頃でしょうか?

手掛けていた大きなプロジェクトがあり、それを終えたら転職しようと決めていました。
20代前半のときです。通っていたエステに就職しました。
エステティシャンになり、お客様と話したり施術したりするのはとても楽しかったんですが、とても苦しい時代でした。
わからないことが多すぎて、いつも手探りでした。それに、とにかく忙しい現場で、終電で帰宅するか終電を逃してタクシーで帰るような生活です。食生活も乱れてしまいました。
5年ほど勤務しましたが、体を壊して退職してしまいました。でも、サロンの人間関係はとても良かったので、このときの先輩方とはいまでも交流があります。

―エステを退職した後は、どんなお仕事をされていましたか?

派遣社員としていろいろな会社でお仕事をしました。
案件をまるまる担当させていただくことが多く、やりがいがありました。
例えば、広告代理店会社で勤務していたときは、販促商品のカタログ作成を任されて商品の撮影に同行したり、Twitterを使った販促を企業にプレゼンしたりしていました。
実は、今手掛けているSEO対策やSNSを利用したマーケティングのお仕事は、派遣社員時代の経験を活かせています。

―どのような理由でOLからエステティシャンに復帰しましたか?

30歳のときに、リーマンショックで不安定な世の中を見て、将来を考えるようになりました。
今後のキャリアプラン、結婚や子どものこと……。
OLの仕事は、とても楽しかったんですが、このまま不安定な派遣の仕事を続けても同じような仕事の繰り返しだろうと思ったんです。
つらいこともありましたが、結局エステの世界が好きだし、楽しかったので、エステの世界に戻ろう!と復帰することにしました。

エステティシャン復帰数年後、お客様の希望にこたえるべく独立

―復帰後はどのようなサロンでお仕事をしましたか?

復帰して、フィットネスクラブ内にあるサロンで店長として勤務しました。スタッフ育成がメインでしたね。
自発的に解剖生理学の講座を開くということもしました。
ちょうどスタッフが育ってきた頃に知人の誘いがあり、個人経営のサロンで勤務することになりました。新しい技術を学べることと、人手が足りないとのことだったので人助けをしたいと思ったことから、このサロンに移りました。

―そこから独立したのはなぜでしょうか?

サロンに移動して数年後、オーナーさんがお店をたたむことしたんです。「えっ!」て驚きましたね。
お客様も良い方たちで、とても楽しく働いていたので……。
お客様にお店がなくなることを伝えたら、お店がなくなっても施術を受けたいとおっしゃってくださったお客様が何人かいたんですね。
中には、出資を申し出てくださった方もいました。お客様の要望があるなら、自分でやろうと思い、独立に踏み切りました。さすがに出資のお話はお断りしましたが。

―サロンを開くのに店舗や施術に使用する機械が必要で多額の資金が必要だったと思います。開業するのにどのように調達しましたか?

知り合いのサロンの一部屋を間借りさせていただいています。独立するとき、ちょうどそのサロンで一部屋空きが出たんです。
施術で使う機械もシェアして使っていますし、掃除や洗濯もお互いにやっていて、協力しあって運営しています。
結婚して子供ができても仕事は続けたい、だけど、お店をかまえてしまうと負担が大きいので、私にはちょうどいい環境です。

【まとめ】一見不利、でも大切な経験

一度エステ業界から退いた財満さんの経歴は不利に見えるかもしれません。
しかし、財満さんがエステティシャンをしながら、他の仕事もこなすパラレルワーカーとして活躍できているのは、派遣社員時代の経験があったから。
今している仕事は人生に何の意味もないと感じていても、将来的にはとても大切な経験になるかもしれませんね。

次回は、財満さんにとって「仕事とは何か」について伺います。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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