仕事の相談はだれにする?相談できずに悩む人へのアドバイス
気軽に仕事の相談をしたい人へさまざまな窓口をご紹介
悩みを相談したいけど、誰に相談したらいいかわからない、という悩みはありませんか。また身近な人に相談するのも気が引ける…そのような人には公的機関が運営する窓口もあるという事を覚えておくと良いかもしれません。気軽に相談できるさまざまな窓口を記載していますので、ぜひ確認してみてください。
仕事が辛いと思ったら
日々半日以上を費やすことも多い「仕事」。その仕事をしていく中では、全く悩みがない人の方が少ないかもしれません。もし仕事をしていく上で、「辛い」や「辞めたい」など、精神的に疲弊してきたときには、ここの相談の連絡先や、アドバイス内容を頭の片隅にでも覚えておくときっと役に立つはずです。
自分に合った相談先がみつかる「こころの耳」
今までに「こころの耳」というものを聞いたことがあるでしょうか。まずは「こころの耳」がどのようなものかをここでみていきましょう。
厚生労働省の委託する相談窓口「こころの耳」
「こころの耳」とは、厚生労働省が運営を委託している仕事の相談窓口ことです。インターネットサイトで、サイト内では約5分ほどでストレスのセルフチェックや、疲労蓄積度もセルフチェックができるようになっています。
【参考:http://kokoro.mhlw.go.jp/worker/】
フリーダイヤルの「こころの耳電話相談」
「こころの耳」では、サイトでのサービス以外にも、直接電話で話ができる「こころの耳電話相談」というサービスもあります。
「身近な人には相談しにくいけど、誰かに直接話を聞いて欲しい」という方はこういった電話のサービスも活用してみてください。自分の中でモヤモヤしていたことが話をすることで整理され、解決できるきっかけになることもあります。
【参考:http://kokoro.mhlw.go.jp/tel-soudan/】
電話が苦手な方や時間のない方に「こころの耳メール相談」
もし直接話をする勇気が出ないという方には「こころの耳メール相談」という、メールでのやり取りで相談できるサービスもあります。基本的には1週間以内に返信をくれるようなシステムになっています。ただ、内容によって少し時間を要する場合もあるようです。
相談してくる方にきちんと応えるという姿勢ゆえに、メールだと少しだけ時間がかかることも心に留めておくと良いでしょう。
【参考:http://kokoro.mhlw.go.jp/mail-soudan/】
労働条件を相談できるホットライン
厚生労働省では、労働するにあたっての「違法な時間外労働」「賃金の未払い」「労働による健康障害」などの相談を専門の相談員が受け付けるという窓口を設けています。現在、職場の環境が原因でさまざまな悩みを抱えている方が多い中、「自分が原因ではないか」と思っていても第三者からみるとそうではない場合もあります。
自分で判断するだけではなく、専門の方に相談した上で客観的に自分の状況を把握するのも大切なことです。基本的には平日の夜間と土日に無料でつながる電話相談があるので、気になる事があれば気軽に相談してみましょう。
【参考:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000088143.html】
労災保険に関する相談
労災という言葉は聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。それでは実際にどういった場合「労災」として認定されるのでしょう。
・仕事中の怪我はどこまで補償されるのか
・うつ病などが労災認定されるのはどういう場合なのか
上記のように、実際に自分に起こった内容で「これは適応されるのか」という疑問に答えてくれる窓口もあります。基本的には平日の昼間の時間に受け付けているので気になる事があれば確認してみましょう。
【参考:http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/dl/dial.pdf】
職場の悩みやトラブルを社労士に相談
社労士という職業をご存知でしょうか?社労士というのは、会社における「人材」に関する専門家で、採用から退職までに起こる問題やトラブルなどの解決を専門とする国家資格者です。そんな社労士の方に相談できる窓口もあります。
無料で電話の相談も可能ですし、就職の面接から斡旋まで広範囲に行うことができるので、職場で悩みを抱えている方には強い味方になります。
【参考:https://www.shakaihokenroumushi.jp/consult/adr/tabid/581/Default.aspx】
悩みごとの専門相談窓口
職場の悩みは仕事に関することだけではありません。「セクハラ・パワハラ」「うつ病等の精神疾患」等について相談できる窓口の紹介も行っています。「こころの耳」サイトの中でそれぞれの悩みごとの専門窓口を紹介していますので、そちらも参考にしてください。
【参考:http://kokoro.mhlw.go.jp/agency/】
その他のさまざまな相談窓口
その他にも、たくさんの相談窓口がありますので、それぞれを掲載してみましたので、確認してみましょう。
各自治体に設置「総合労働相談コーナー」
お住まいの自治体にある労働局・労働基準監督署に設置されている「総合労働相談コーナー」という窓口を活用することもできます。働いている方(労働者)からの相談ももちろんですが、雇っている方(事業主)からの相談も受け付けています。予約なども不要で、無料で相談が可能という事もあり、利用している人も多いようです。
【参考:http://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html】
メールで気軽に「全国職業相談センター」
一般の仕事よりも専門的な業界にいる方は、どこに相談したらいいかと悩んでしまう方もいるかもしれません。「全国職業相談センター」は、そんな専門業界にいる方への相談に応じることもできると共に、などさまざまなケースに対応してくれる窓口です。
「この内容はなかなか相談しにくい」と感じていることがあれば、一度「全国職業相談センター」に相談してみるのもいいかもしれません。
【参考:http://jobsoudan.com/aboutus.html】
転職や就職に特化した相談窓口「おしごとアドバイザー」
正社員で就職したけれども、職場の環境や他の理由で、もう転職しようか考えている…そのような人の相談に特化した「おしごとアドバイザー」という窓口があります。厚生労働省が運営している窓口で、24時間メールの受付をしています。素朴な疑問も周りの人には今更聞きずらいという内容も、気軽にメールができます。
【参考:http://oshigoto.mhlw.go.jp/soudan/】
掲示板で気軽に相談
匿名で気軽に相談できる場所として「掲示板」で相談するというのもひとつの方法です。掲示板で相談するメリットとして、同じ様な境遇の方の話をたくさん聞くことができるということがあります。このような悩みを持っているのは自分だけではない、と理解することで気持ちが楽になることもあります。
また似たような境遇だからこその解決方法などが見つかることもあります。ただ専門性に欠ける回答になることも多いので、そこは鵜呑みにせずある程度の参考にしてみて下さい。
【参考:https://onayamifree.com/listp/8/】
【参考:http://kokotomo.com/bbs/work/】
上司への相談を悩んでいる方へ
仕事の悩みは職場の上司に相談したいと思っている人もいると思います。勇気がいる事ですが勇気を出してみましょう。
職場の悩みは上司に相談したほうが良い
自分が悩みを抱えていることを、もしかしたら上司もそんな様子に気付いているかもしれません。ただ、デリケートな内容だったりした場合あまり上司から話を聞くというのはしにくいものです。上司もきっと、あなたの悩んでいることについて解決したいと望んでいるはずです。その解決のきっかけを作るのは、やはりあなたから話をすることが大切です。
また直近の上司に相談しにくいときは、その上の上司に相談するのもひとつの方法です。自分が思っているよりも、真摯に受け止めてくれるはずです。少し勇気がいると思いますが、話ができたときは少し気持ちが楽になることと思います。
上司に相談する場合はタイミングを見計らい直接話す
それでは相談しようと思ったとき、どのようなタイミングで話を切り出すのが良いでしょうか。「忙しそうだから言いにくい」「こんな相談をするのは迷惑ではないか」など、話をする前には色々考えてしまうものです。ただ、そこが進まなければ仕事に支障が出てしまいますね。
もし今すぐのタイミングが難しい場合でも「それでは○○した後でもよろしいでしょうか?」などというように、きちんと時間を作ろうとしてくれるはずです。上司に気を使って、電話やメールで相談しようと思う人もいるかもしれません。しかし、そういったツールを使うと自分が思っているように意図がうまく伝わらず、解決に繋がらない場合も多いものです。
上司は後輩・部下に仕事の相談をされて迷惑と思う人は少ないものです。思い切って直接声をかけてみてください。ただし、明らかに会議・ミーティング中だったり、電話をしていたりする場合は避けた方が良いでしょう。上司に相談する場合はビジネスマナーを守って話をすることもポイントです。
上司に相談できないときは、上司の上司か第三者の相談機関へ
ただ、どうしても上司に相談できない環境の方もいるでしょう。その上司について悩んでいたり、どうしても言いにくい内容だった場合は、上記に書いたような第三者の相談窓口などに相談してみてください。そこで客観的に判断してもらい解決できる方法を一緒に考えていく中で「上司に相談したほうが良い」という事になった場合は、改めてどう伝えたら良いかを考えましょう。
限界が来る前に自分に合った方法で
仕事をあまりにも頑張りすぎると、徐々に体や心に支障をきたしてしまいます。自分が無理をしているかどうかは、自分自身では気づきにくい部分もあります。しかし体や心に何か違和感を感じたり、気持ちが重たいと感じるのであれば、壊れてしまう前に対策をするのは大切なことなのです。
健やかに仕事をする環境を整えるには、自分の行動が大きく影響してきます。自分らしくいられる職場を手に入れてイキイキと仕事をしましょう。