安物買いの銭失いはどうしてなるの?|原因とその解決策を考える
安物買いの銭失いに陥ってるかも
セールや特売などの文字を見ると、心が躍る人は多いですよね。お得な感じがして、「今後、使うものであれば買っておこうか」という気になって、つい手が伸びてしまう人も多いのではないでしょうか。最近では、プチプラでおしゃれなものが増えたので、安いものでも高く見えるものも多く売られています。
しかし、それは本当に値段以上の価値があるものでしょうか。また、本当に必要なものでしょうか。必要でないものを買ってしまったり、そのときの衝動だけで商品を買ってしまったりすると、安物買いの銭失いになります。ここでは、安物買いの銭失いになる原因を考え、解決策を探ってみたので、今後の買い物のときの参考にしてください。
安物買いの銭失いの意味とエピソード
安いからという理由で、衝動的に買い物をしてしまうと、安物買いの銭失いになることがあります。セールや特売などの服や家電品を買うときには、気を付けましょう。
安物買いの銭失いの意味
「安物買いの銭失い」とは、「安いものにはそれなりの品質しかない」ということを表しています。安いものは、安く提供できる理由として、材料に質の低いものを使用していたり、作る工程を簡素化したりすることで、値段を抑えています。
また、安いものは壊れやすいものも多く、修理するのに費用がかかったり、壊れたまま使えなくなったりすることもしばしばあります。そのため安いものは、値段相当の役割しか果たせず、値段に比例した品質のものが多いということを表し、結局は損をしているということを表しています。
安物買いの銭失いエピソード
多くの人が、安物買いの銭失いをしている可能性が高いのが、食品に関するものです。スーパーなどで特売やセール、期間限定などの文字につられて、本来、買いに来たものとは別のものを買ってしまうことは、安物買いの銭失いになりやすいパターンです。
また、洋服の場合には、安価で使いやすそうだという理由で購入すると、生地が悪かったり、縫製が悪かったりして、その年限りしか着れない場合があります。これも安物買いの銭失いです。
そして、大きな金額のものだと、車の購入のときにも初期費用を抑えたいがために、中古車を買う場合があります。この場合、中古車だと修理費がかかったり、燃費が悪かったりするものもあります。新車を買うことで初期費用はかかりますが、その後のガソリン代を抑えられたり、故障もなく長く乗り続けたりすることができます。
プチプラ服は安物買いの銭失い
最近では、ユニクロやしまむらなどのファストファッションがあり、洋服を低価格で購入できます。流行りのものであったり、定番品の色違いであったりして、価格が安いからと余計なものまで買ってしまう人も、多いのではないでしょうか。
しかし、低価格の服は素材が悪く、肌触りや着心地が悪いことが多いです。また、洗濯をすると型崩れをすることがしばしばあります。そのため、買ったはいいけど、結局は数回だけ着て、そのままたんすの奥で眠っている、などということも起こります。これこそ、安物買いの銭失いです。
安い家電には要注意
電化製品も、特売になることが多くあります。家電量販店では、炊飯器や掃除機、洗濯機などさまざまなものが安く売られています。また、家電製品は中古品も多く流通しています。
そして、プライベートブランドの製品などは、ほかのものに比べて低価格で売られていることが多いです。最近では、100均などでもスマホの充電器や充電用のケーブルが売られていて、安く買えます。
しかし、スマホのケーブルは、すぐに接触が悪くなり使えなくなることがあります。また、充電器は充電スピードが遅いなど、機能性がよくないものも多くあります。そして炊飯器では、ご飯の炊き上がりに違いがでることがあります。このように、安いものは安いだけの役割しか果たさないので、安物買いの銭失いになってしまう可能性があります。
安物買いの銭失いをしてしまう原因
安物買いの銭失いになりやすい原因としては、安いからといって必要以上に買ってしまったり、ネットで簡単に購入できたり、買う行為をストレスの発散にしたりしている場合があります。
必要以上に買い過ぎてしまう
現在ではSNSが発達し、手軽に多くの情報を手に入れられるようになりました。価格が高い場合には、購入する前に必要かどうかを考える人であっても、価格が安いとなぜか財布の紐がゆるみ、購入してしまう人も少なくありません。
また、自分には必要のないものでも、流行りのものであると、低価格だから一度チャレンジしてみようと、購入する人も多いでしょう。また、スーパーなどで3つで1,000円などのポップが出ていると、必要なものと一緒に、つい余計なものまで買ってしまうことがあります。このようなことから、安物買いの銭失いになりがちです。
ネットで気軽に買い物ができるようになった
現在では、ネットショッピングで何でも購入できます。洋服や靴、カバンなど、さまざまなものがネット上で売られています。そして、ネット上では実店舗を持たないため、店の家賃や光熱費などがかからないので、人件費も安く抑えられます。そのため、商品の値段も安くできます。
また、ネットだと家でどんな時間にでも、欲しいものを買うことができます。空いた時間にスマホを見ながら、つい余計なものを買ってしまう人も多いと思われます。このような、低価格のものを簡単に購入できる環境が、より安物買いに拍車をかけることになります。
セールやアウトレットという言葉に弱い
ワゴンに書かれたセールの文字や、50%OFFなどの文字を見ると、つい手に取って見てしまう人も多いのではないでしょうか。安く買えるのなら買っておこう。とくに今は必要でないけれど、安いときに購入していつか使おう。そう考えて購入する人も、安物買いの銭失いになりやすい人が多いです。
しかし、セールの商品やアウトレットの商品は、そのために専用商品として作られていることが多々あります。それらは、質もそれ相応のものになります。また、セール商品として売るために、最初の設定金額が高めに設定されている場合もあります。このようなものだと、質のよいものを安く買えているわけではないので、結局は損をしている場合があり、安物買いの銭失いになります。
買い物がストレス発散になっている
日常生活で、ため込んだストレスを発散するために、買い物に出掛ける人もいます。そして、安いものなら罪悪感なく手軽に購入できるため、必要でないものを買ってしまい、安物買いの銭失いになります。
また、心の中に不満や寂しさを抱えている人も、買い物をすることで、それらを消化していることがあります。このように、心理的な面から買い物をする人も少なくありません。
買い物をする原因に、心理的な要因がある場合には、自分では購買意欲を抑えられないことがあります。そのためどんどんエスカレートして、買い物依存症になる人もいます。これらの人たちは、買う行動自体に意味があって、購入したものに興味がない場合もあり、安物買いの銭失いになっている可能性があります。
安物買いの銭失いをやめる方法
安物買いの銭失いをやめるためには、買い物前にリストアップしてから買い物に出掛けるようにしたり、予算を決めたりすることで防げます。また、買い物に出掛ける前にストレスを発散することや、買いたいものを見つけたときに、考える時間を持つことも防ぐことにつながります。
欲しいものをリストアップする
安物買いの銭失いをやめるためには、衝動的に買い物をすることをなくさなければなりません。そのためには、まずは自分が欲しいものをリストアップしておきましょう。そして、買い物に行ったときには、たとえ安いものがあっても、すぐに買わずに一度立ち止まって、本当に必要なものなのか考えるくせをつけましょう。
リストにないものは買わないと決めることで、衝動買いをすることを抑えられて、安物買いの銭失いになりにくくなります。
予算を決めておく
買い物をすることでストレスを発散している人には、いきなり「絶対に買い物をしない」などの制限をすると、余計にストレスがたまることになります。そのため、あらかじめその月に買い物をしてもよい予算を決めておきましょう。
その中で必要な買い物をするようにすることで、衝動買いを抑えられます。そして、安物買いの銭失いをしなくなります。
買う前に考え直す
衝動買いをしてしまう人の中には、「セール品」や「アウトレット品」などの言葉を見ると、予定にないものを購入してしまうという人も多いでしょう。しかし、セール品でお得感もあり、今後使うかもしれないと思っても、買う前に一度冷静になりましょう。
そして、本当に必要なものか、今後どれくらいその商品を使う機会があるのかを考えてみましょう。冷静になる時間を持つことで、セール品を見つけたときの興奮や購買欲を抑えられます。そうすることで、安物買いの銭失いを防ぐことにつながります。
ストレス解消してから考える
仕事などで疲れて、ストレスがたまると買い物がしたくなる。そんな人はどうしても衝動買いをしがちです。衝動買いをした商品は、結局必要がないもので、安物買いの銭失いになりがちです。そういう場合には、ストレスを発散してから買い物に出掛けることで、衝動買いを抑えられます。
例えば、ヨガやマラソンなどの運動でストレスを発散したり、料理やカメラなどの趣味を見つけて、ストレスを発散したりすることで、買い物をしたいという衝動を抑えることにつなげられます。趣味や運動でストレスを発散できるようになると、買い物をするときにも冷静になれるので、安物買いの銭失いをしにくくなります。
安物買いの銭失いから卒業しよう
おしゃれでプチプラなものが、世の中にはたくさんあります。その価格の安さから、つい手にとってしまいがちですが、安いにはそれなりの理由があります。安くても愛着を持って長く使えるものならば、自分にとってはそれは価値があるものでしょう。
しかし、安価で手に入れたものは、故障したり劣化したりすることが早かったり、また愛着もなく使用頻度が下がったりすることもしばしばあります。また、すぐに故障してしまうと、買い直さなければなりません。結局、何度も買い直しているうちに、高価なものを買ったときよりも高くつく場合もあります。
そのため、ものを買うときには吟味して、どれくらい自分がそれを使うのかを考えてから購入することで、安物買いの銭失いを減らせます。
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