貯金を始めて未来を変えよう|一人暮らしで今すぐできる節約術とは
少ない手取りでも貯金はできる
貯金をしようと思い立っても、実践するとなるとなかなか難しいものです。今は手取りが少ないからまたそのうちに、と諦めているかもしれません。しかし収入が多くなくても、日々のいろいろなところで節約をしていけば貯金することは可能です。
毎月の収入が支出を超えていればお金は貯まります。ここでは、貯金が苦手な人はなぜ苦手なのか、どうすれば貯金が続けられるのかを説明し、具体的な節約術を挙げていきます。
貯金ができない人の特徴
お金を貯めるという行為はとてもシンプルで、毎月の支出が収入より少ない状態を保っていれば必ずできることです。貯金ができない人の生活には、必ずその理由が潜んでいます。考えられるのは以下の二つです。
お金の支出が把握できていない
貯金をするためには、自分の収入がいくらか、支出がいくらかということをある程度管理する必要があります。しかし貯金ができない人の特徴として、収入はわかっていても普段の生活の中で自分がいくら使っているのかがわからない、という点があります。
すると、本来支出を把握していれば発見できるであろう、生活における無駄な出費も見逃しやすくなります。例えば毎朝コーヒーを買っているなら、家で淹れて持っていくことでその分を節約できますが、その工夫は「毎日缶コーヒーを買う出費」を把握していなければできません。小さなことでも、気が付かない出費でお金が貯まりにくくなるのです。
お金を自由に使いすぎている
貯金ができない人のもう一つの特徴として、
金遣いが荒いことが挙げられます。今月の収入がいくらか、貯金をするためにはいくらまで使っていいかということを考えずに、欲しいものがあれば買ってしまうということです。
金遣いが荒いとは、自分一人の買い物に限ったことではありません。友達と遊ぶ機会が多い人であればその分交際費がかさみます。買い物を楽しんだり美味しいものを食べたり、人と遊ぶことは人生の楽しみでもありますが、自分の財布ときちんと相談し、我慢するべき場面は我慢しましょう。
はじめになぜ貯金をするのかを決める
貯金は短期間でできるものでなく、長期間コツコツ続ける努力が必要なので、モチベーションの維持が成功のカギとなってきます。そのためには、「なぜ貯金をするのか」という目標をきちんと持っておかねばなりません。少しずつ我慢すればこんなことが待っている、と楽しみになるような目標を立てましょう。
ここでは、貯金が成功しやすい目標がどんなものなのかと、その立て方を説明していきます。
貯金をする目的を明確にする
貯金をするには何かしらの目的があるでしょうが、それが自分の中で曖昧なままだと成功しにくいです。例えば、最近金遣いが荒くて残高が心配、というのは目的として漠然としすぎています。いつまでに、何のために、いくら貯めるということが何も決まっていないからです。
しかし、家を買いたい、車を買いたい、旅行に行きたいといった具体的な目的があれば、お金を貯める期間や目標金額が設定しやすいでしょう。こうした目的を立てることには、欲しいものを手に入れたあとの自分が想像しやすい、というメリットもあります。旅行に行くならばどこがよいか、何泊にするか、何を食べたいかなど、考えるほど夢が広がり、貯金が楽しくなってくるはずです。
目的達成の為の金額を決める
目的が立てられたら、目標金額を設定します。そのとき、どれくらいの金額で何ができるかを細かく考えましょう。例えば旅行に行くと決めたら、どこに行くのかを考えます。すぐに達成したいなら国内旅行、長期間でたくさん貯めたいなら海外旅行を計画するとよいでしょう。
ホテルのランクはどれくらいか、どんなレストランにいくかなど、具体的に決めれば決めるほど目標金額は細かく設定できますし、気持ちも高まります。また、いつ行くかを考えるのも重要です。この休みを使って何泊しようと決めれば、いつまでにどれだけ貯めればよいのかは自ずとわかりますし、月々の目標金額も割り出せます。
旅行を例に挙げましたが、家を買うにしても車を買うにしても、具体的にどんなものを買うか、そしていつまでにいくら貯めるかを決めるのは同じです。目標金額を書いた紙を、部屋の目につくところに貼っておくのもよいかもしれません。
貯金をする方法と節約術
ここからは、具体的にどう節約し、どう貯金していくのかを説明します。少しの工夫で生活のさまざまな場面から節約できるので、一つずつ実践し、習慣にしてしまうのがよいでしょう。
貯金をするなら先取り貯金
常に支出を把握し、月々の目標貯金額をしっかりと達成できる人ならばよいですが、そうでなければ先取り貯金をするのがおすすめです。先取り貯金とは、給料が入ったらその月に貯めたい額を貯金してしまうことです。普段使っている口座とは別に口座を作り、そこに振り込んでしまうのがよいでしょう。
お金が余ったら貯金に回そうという考えでいても、結果的に余らずいっこうに貯まらない、というパターンに陥りがちです。しかし先取り貯金をすることで、「今月はこれだけ残しておかなくてはならない」と考える必要がなくなります。手持ちのお金でどうやりくりするだけ考えればよいので、節約もしやすいはずです。
すぐにできる節約術
固定費を削減する
スーパーの安売りを狙うなど、日々の生活で細々とした節約をするのも大切ですが、その前に毎月払っている家賃や通信費などを見直してみましょう。根気よく探せば今住んでいるところよりも安い物件はあるはずですし、携帯会社もお得なプランを次々と出しています。
固定費はもともとが高額なものなので、うまく見直せば毎月数万円の節約が可能になります。食費を抑えたり欲しいものを我慢したりでその額を節約するにはかなりのストレスがかかりますが、固定費は意識されることが少ないので精神的にも楽なはずです。まずは生活費の中で何がどれだけを占めているかを書き出してみて、一番高額な部分から目を向けていくのが効率的でしょう。
光熱費を見直す
光熱費の節約と聞くと、電気をこまめに消す、エアコンや水道を使いすぎないなどが思い浮かびやすいです。しかし、暑い夏や寒い冬に電気代を節約しようとするのはかなりのストレスですし、水はどうしても日常的に使うものなのでなるべく使わないというのは非現実的です。
それよりまず、自分が契約しているプランが適切なのかを見直してみましょう。もしかすると今より安く契約し直し、月々の光熱費を大幅に抑えることができるかもしれません。
クレジットカードを上手に使う
生活費を抑えるポイントは、クレジットカードにも隠れています。今はさまざまな会社のカードがあり、年会費無料だったりキャッシュバックキャンペーンを行っていたりするので、自分が使っているカードを一度見直してみましょう。
よりお得なカードをみつけるポイントは、まず年会費が無料であること、そしてポイントがより貯まりやすいことです。還元率をそれぞれ書き出してみると比較しやすくなります。その際、それぞれのカードの特典もチェックしておきましょう。
コンビニはなるべく使わない
コンビニは便利な上、次々に新作が発売されるので毎日でも利用してしまいがちです。レストランで食事するより安く済むことが多いため気づきにくいですが、やはりコンビニはスーパーで買うよりも割高になります。
一日一日では小さな差のように感じても、月単位で考えると大きな出費になるはずです。昼食のためにきちんとした弁当を作ることが難しくても、米を炊いておにぎりを作るくらいなら簡単に始められます。なるべくスーパーで買った食材で自炊をし、コンビニに入らない習慣をつけましょう。
飲み物を自動販売機でなるべく買わない
自動販売機をよく使う人も、その習慣を見直すとかなりの出費に気づくはずです。道路沿いや駅のホームなどどこにでも設置されているので、喉が渇いたときにすぐ利用してしまいがちですが、スーパーやコンビニの方が安く買えます。
毎日飲むものなので、スーパーでまとめ買いをしておいて一本ずつ持っていくのが得策です。家でお茶を沸かしたりコーヒーを淹れたりして、魔法瓶に入れて持っていくのもよいでしょう。基本的に飲み物は家から持参し、忘れてしまったときだけコンビニで買うようにするのが経済的です。
外食の数を減らす
あまり自炊をしない人は外食の機会が多いでしょうが、自分で作るのと外で食べるのとではかかる費用がかなり違います。一度大まかな差額を計算してみると、自炊に切り替えることでどれだけ生活費が浮くのかわかり、勿体ないと感じられるはずです。料理を作る時間がない人でも、30分以内で作れる簡単なレシピなどは調べればたくさんみつかります。
そうはいっても、やはり完全に外食をやめるのはハードルが高いです。忙しい中、料理をする時間と労力を使うのはなかなかモチベーションが続きません。そこで、普段は自分の作ったものを食べ、何日か自炊を続けられたら好きなレストランで食事する、と自分でルールを作るのがおすすめです。
このように決めてしまえば、あと何日頑張れば好きなものが食べられる、とその日を励みにできますし、回数を減らすことで外食に特別感が生まれます。誰かと食事に行く機会が多いのなら、その食事以外は自炊をすると決めるとよいでしょう。楽しむときは楽しむ、節約するときは節約する、とメリハリをつけることが大切です。
貯金を継続するためのコツ
ここまでさまざまな節約術を挙げましたが、初めは頑張れても継続することは難しいです。せっかく立てた目標も、モチベーションがなくなってしまえば達成できません。ここからは、貯金を継続するためのコツを説明します。
継続するポイントは通帳記入
口座で貯金管理をする場合は、必ず通帳記入をしましょう。カードだけで下ろすのは便利ですが、いくら引き出していくら貯まっているのかを見返すことができません。こまめに通帳記入をしておけば、日々の節約が貯金につながっていることが目でみてわかるようになるので、だんだん貯金が楽しくなってくるはずです。
余ったお金は自由に使う
その月に貯めたい額は先に貯金しておく「先取り貯金」を勧めましたが、それを行った上で節約がうまくできれば、生活費が余る月があるかもしれません。そのお金は頑張った証なので、自分へのご褒美として好きなことに使うのがよいです。
もちろん貯金に回してもよいですが、あまりストイックに生活していると貯金を継続しにくくなります。長い目でみれば、定期的に息抜きをすることも大切です。欲しい服やコスメを買ったり、美味しいものを食べたりして、翌月のやる気に繋げましょう。
できることから始めれば未来が変わる
塵も積もれば山となるという言葉がある通り、毎日の節約は些細なことでも、続けていけば数万円、数十万円と貯まっていきます。まずは自分にできそうな場面から、節約の習慣を取り入れてみましょう。少しずつお金が貯まっていくうちに、通帳を見るのが楽しみになってくるはずです。