「ファンデーションが浮くのはなぜ」その理由と肌のタイプ別の対処法
浮いてしまうファンデーションをどうにかしたい
女性としても社会人としてもどうにかしたい化粧崩れ。季節によるダメージや時間の経過でファンデーションが浮いてくるのは仕方ない、と思っていませんか。「ファンデーションの浮き」は多くの人が悩まされている問題ですが、原因は人それぞれ。
自分のファンデーションが浮いてしまうのは何故なのか。原因を知ることで対処方法もわかってきます。
ファンデーションが浮くとはどういう状態か
そもそもファンデーションは肌に「乗せる」ものです。キメが細かく、きれいな肌であればより密着します。しかし、時間の経過とともにファンデーションと肌の間に汗や皮脂が出てくることで、内側から崩れてしまいます。では、皮脂や水分が少なければよいのかというと、そうではありません。乾燥しすぎていても、ファンデーションがうまく肌に密着せず、均一に仕上がらないのです。
これらがファンデーションが「浮く」という状態です。
ファンデーションが浮く原因は三つ
ファンデーションが浮くのは【皮脂】【汗】【乾燥】の三つが大きな原因だといわれています。では、その三大原因が起きないような生活をすればよいのか、という事になりますが、日常生活での環境、特に複数の人と共有するような職場や公共の場所では、自分に都合よく動いたり、空調などを調節をしたりすることはできません。
ですから外的要因ではなく、内的要因に注目して対策を考えましょう。そのためには自分の肌質を確認する必要があります。
自分の肌についてよく把握することが大切
ファンデーションの浮きといっても、元を辿れば異なる原因から発生しているもの。特に気を付けて見極めたいのは、ファンデーションの浮きの原因が【皮脂】の方です。皮脂が原因の場合は、元々が脂性の肌質であるケースもあれば、実は肌の乾燥を防ぐために余分な皮脂が分泌されているケースもあるのです。後者の場合は【乾燥】が大元の原因で、前者のケースとは対処方法も変わってきます。
自分の肌の状態を知ってから、対処方法を考えることが重要です。
自分の肌の状態を知る方法
どなたでも簡単にできる、自分の肌質を知る方法をお教えします。洗顔後の肌を、化粧水や乳液などを何もつけずにそのまま放置してください。一時間経ったら、肌の様子を見てみましょう。これで大まかなタイプがわかります。お休みの日や寝る前などにぜひ一度チェックしてみてください。
肌は4つのタイプに分類される
さて、一時間経った肌はどのような状態でしょうか。この方法で肌は以下の4つのタイプに分けられます。
普通肌
特に問題がない場合。
乾燥肌
皮膚がつっぱる感じがしたり、粉をふいたりしている。
脂性肌
テカテカして油っぽくなっている。
混合肌
Tゾーンは油っぽいけれど、Uゾーンは乾燥しているというように、場所によって症状が違う場合。
乾燥肌のファンデーションの浮きを防ぐ方法
まずは乾燥肌。乾燥といえば冬のイメージですが、夏場でも冷房などによって乾燥に悩んでいる方も多いようです。
肌を改善する
乾燥肌の場合は、特に熱や摩擦などの刺激を極力減らすことをおすすめします。まずは、洗顔時に熱いお湯を使わないこと。体温より高い温度のお湯は、肌の潤いを保つための皮脂や保湿成分まで洗い流してしまうため、乾燥肌の原因になります。洗顔するときはぬるま湯を使いましょう。
また、洗顔し過ぎることで肌に必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥肌になっているケースもあります。朝のメイク前の洗顔は、洗顔料を使わずにぬるま湯で汚れを落とす程度でも良いかもしれません。
洗顔後にタオルを使う時は、ゴシゴシ拭かずに優しくタオルを肌に当てて水分を吸い取るようにしましょう。そして洗顔後は化粧水でうるおいを補給し、美容液や保湿クリームなどでしっかりと保湿することが大切です。潤いを保てる肌に改善していきましょう。
産毛を剃る
顔の産毛を剃ることで顔色も明るくなり、ファンデーションが密着しやすくなります。産毛の生えている毛穴にはファンデーションがたまりやすく、ムラになりがち。産毛を剃ると、邪魔な毛がなくなるだけでなく、古い角質が除去され水分や油分がうまくいきわたるようになり、肌質が改善するといわれています。
顔の産毛は理容室やエステ、シェービングサロンなどでプロに剃ってもらうこともできますし、自分で剃ることも可能です。ただし、カミソリを当てることは肌への負担にもなります。自分で剃る場合はきちんと手順を確認して行いましょう。また、あまり頻繁に剃らないようにも気を付けましょう。
メイク後に保湿する
「乾燥して粉浮きしてしまう」という場合は、メイクをしたすぐ後にその上から保湿をする、という方法もあります。また、あらかじめ粉浮きしやすい部分に化粧水をスプレーするという方法も。化粧水の代わりに保湿力の高い美容液などを使うこともおすすめします。
粉浮きしてしまった場合も、化粧直しをする際は同じようにきちんと保湿するように心掛けましょう。
脂性肌のファンデーションの浮きを防ぐ方法
次に脂性肌の場合です。こちらもやはり最初に気を付けなくてはいけないのは洗顔です。
洗顔の仕方を見直す
脂性肌の方は、気になる油分を落とそうとして、洗顔料などを使って必要以上にしっかり洗ってしまっている場合があります。もともとある程度の皮脂は肌にとって必要なものなので、それを失ってしまうとかえって過剰に皮脂を分泌してしまう、という悪循環に陥ってしまいます。
脂性肌の場合、メイク前の洗顔の際は肌の様子をみて、洗顔料を使うのであればしっかりと泡立て、ぬるま湯を用いて優しく余分な皮脂だけ洗い流すように心がけましょう。
脂性肌の人はパウダーファンデーションを使う
洗顔方法を見直すだけで脂性肌が改善されることもありますが、それでもやはりテカりやベタつきが気になるという場合は、パウダータイプのファンデーションを使うとよいでしょう。パウダーファンデーションは余分な皮脂を吸着する事で、皮脂によるファンデーションの浮きを防いでくれるほか、厚塗りにならずに済むため化粧崩れもしにくく仕上がります。また、成分に油分を含まないミネラルファンデーションもおすすめです。
化粧下地は皮脂吸収タイプやオイルフリーを選ぶ
皮脂の分泌が多い脂性肌の場合は、化粧下地に皮脂吸収タイプやオイルフリータイプを用いる事で皮脂浮きやファンデーションの持ちを改善できるでしょう。皮脂吸収タイプは分泌される皮脂を吸収してくれます。オイルフリータイプは油分が含まれていないので、脂性肌にもサラッとなじみます。
食生活を見直す
脂性肌の原因は、食生活の影響も考えられます。過剰な皮脂を減らすためにも、動物性脂肪の多いメニューや、脂質や糖質を多く含む菓子類、アルコールなども摂取しすぎないように心がけましょう。
混合肌のファンデーションの浮きを防ぐ方法
混合肌の場合は、ひと手間かけて場所によってファンデーションを使い分けるのが良いでしょう。乾燥が気になる部分にはリキッドファンデーションを、皮脂が多く分泌される部分にはパウダーファンデーションを使用することがおすすめです。
パウダーファンデーションは、皮脂を吸着してくれます。リキッドファンデーションには保湿成分が含まれているものがありますので、乾燥肌に向いているのです。乾燥が酷い場合はより保湿効果・美容効果の高いものを選ぶとよいでしょう。
ファンデーションの毛穴浮き対策
ファンデーションを塗っても塗っても目立ってしまう毛穴。何とか隠そうとするうちにファンデーションが厚塗りになりがち。洗顔やスキンケアで毛穴の状態を改善していく事ももちろん大切ですが、ここではファンデーションでの対策を紹介します。
毛穴浮きとはファンデーションを塗ったのに毛穴が目立つこと
毛穴から出る皮脂とファンデーションが混ざり合って毛穴が目立ってしまうことを【毛穴浮き】といいます。目立つ毛穴浮きには、どのような対策をすればよいのでしょうか。
毛穴の種類でファンデーションを選ぶ
毛穴のタイプによってファンデーションを選んだり、使い分けをするのも一つの方法です。毛穴の凹凸が目立ちやすい場合は液状ファンデーションやクリーム、スティックファンデーションを使ってみてください。肌に密着しやすいため、なめらかな仕上がりになります。ただ、密着しやすいだけに厚塗りになりやすいので気を付けましょう。
角栓詰まりの毛穴を目立たなくさせたい場合は、薄付きタイプのパウダーファンデーションがおすすめ。毛穴の黒ずみが酷い場合はリキッドファンデーションを使って、カバーするのが良いでしょう。
ファンデーションをしっかり密着させる
毛穴をうまく隠し、ファンデーションが崩れないよう長持ちさせるためには、塗り方にもポイントがあります。液状ファンデーションの場合は「少量を素早く伸ばし、叩き込むようになじませる」ようにしましょう。厚塗りだと崩れやすくなってしまいます。また、横方向に塗ってしまうと毛穴が目立ちやすくなるので避けましょう。
パウダーファンデーションの場合は、場所によって伸ばす方向に気を付けながら、スポンジで均一に塗っていきます。ブラシを用いて円を描くように伸ばしていくのもよいでしょう。
場所別ファンデーションの浮き対策
混合肌の方はもちろん、そうでない方でも顔の場所によって皮脂が出やすいところ、乾燥しやすいところはあるものです。自分自身で把握して、それぞれに合ったケアを心がけましょう。
鼻の周りは保湿と毛穴を引き締めることが大切
乾燥によって、肌のキメがそろわなくなると、毛穴が開きファンデーションが浮きやすい状態になります。ですので、毛穴を引き締めて保湿することが重要になります。
1.冷タオルを使って血行を良くして新陳代謝をよくする。
2.拭き取り化粧水を使い、毛穴の中にある汚れや残ったファンデーションを落とし、化粧品の保湿成分を浸透しやすくする。
3.化粧崩れを防ぐために油分の多い乳液は使わない。場所によっては「乳液を使わず、美容液に留める」など、自分の肌質に合わせて調整することも必要です。
目の下は専用下地を塗りファンデーションは薄く塗る
目元は動きが多いためファンデーションが浮きやすくなります。特に目の下は皮膚が薄いので、たるみやシワも気になるところです。そんなデリケートな目元には、専用の下地を使うようにしましょう。しかし専用といっても、多く使いすぎるとファンデーションがヨレたりムラになってしまいます。少量を叩くようになじませ、ファンデーションも薄く塗るようにしましょう。シワが気になる部分は、下地をシワに対して垂直の方向に塗ると、ファンデーションを乗せたときに目立たなくなります。
ファンデーションが浮かないように肌質にあった方法を見つけよう
これまで、仕方がないと諦めていたファンデーションの浮きも、自分の肌のタイプを知って対策をすれば防ぐことができます。
素敵な潤い肌を手に入れるために、まずは自分の肌質チェックから始めてみましょう。