トマトジュースダイエットの秘密を探る|ダイエットによい理由とは
トマトジュースダイエットって効果あるの?
雑誌などで取り上げられ話題となっているトマトジュースダイエット。トマトジュースを飲むだけで本当にダイエットできるのか、と半信半疑の方もいらっしゃるのではないでしょうか。トマトジュースダイエットの方法は簡単ですが、ちょっとしたルールもあります。
トマトジュースがダイエットに向く理由やトマトジュースに含まれる栄養素の理解を深めましょう。そしてトマトジュースを用いたダイエット方法やダイエットの効果を知り、簡単で美味しく健康的でスリムな体を手に入れませんか。
トマトジュースのダイエット効果
トマトジュースには、ダイエットのサポートをしてくれるさまざまな栄養素が含まれています。トマトジュースに含まれる栄養素と効能を理解することが、トマトジュースダイエットの成功のカギとも言えるでしょう。
基礎代謝が上がる
トマトはリコピンを豊富に含んでいます。リコピンとはカロテノイドの一種でトマトの赤色を作っている栄養素です。リコピンは体内の活性酸素を除去する働きを持ち、抗酸化作用に優れた物質です。活性酸素は体を老化させ生活習慣病の要因のひとつとなります。リコピンの働きにより活性酸素の発生が抑制されると、血液中のコレステロールの酸化が抑制され、血流がよくなります。
体内の血流がよくなると、それに比例して細胞の働きが活発になり内臓が刺激され代謝がアップします。つまり、リコピンを継続的に摂取することで、エネルギーが消費されやすく脂肪が燃えやすい痩せ体質へと繋がります。
脂肪の吸収を防いでくれる
痩せ体質とは、脂肪が燃えやすいことともうひとつ、脂肪を溜め込まないことです。トマトには脂肪を燃えやすくするリコピンのほか、ペクチンや13-oxo-ODAが含まれています。ペクチンは水溶性の食物繊維で体内の中性脂肪を包み込んで体外に排出してくれます。
また13-oxo-ODAは、不飽和脂肪酸の一つで、体内の中性脂肪を減少させる働きがあるとの研究結果が出ています。つまりトマトやトマトジュースを摂取することで体内に中性脂肪を溜め込まず痩せやすい体になります。
便通が良くなる
トマトに含まれている水溶性食物繊維であるペクチンは、便秘の改善にも効果があると言われています。ペクチンを摂取すると、胃腸で水分を吸いジェル状にふくらみます。ふくらんだペクチンが腸を刺激し腸の働きを活発にすることで、便の排出をスムーズにしてくれるのです。
また、トマトにはカリウムも多く含まれています。カリウムは体内の不要な塩分や水分を体外に排出する役割を持っている栄養素。むくみを改善してダイエットのサポートをしてくれます。
美容に良い
活性酸素は、私たち人間が空気を吸うと体内で自然と生まれる物質で、体内の細菌を殺すなどの役割があります。ただし活性酸素が増えすぎると生活習慣病の要因となるばかりか、たるみやシワなどの肌の老化をもたらします。さらに、活性酸素には肌のシミやくすみの原因であるメラニン色素を増加させる働きもあります。トマトに含まれるリコピンで活性酸素を抑止すれば、美肌にも繋がります。
血液がサラサラになる
トマトに含まれるリコピンに血流をアップさせ血液をサラサラにしてくれる働きがあるというのは前述のとおりです。さらに、トマトにはポリフェノールの一種であるケルセチンが含まれています。ケルセチンは赤血球の働きを活発にする働きを持っているので、血液の流れをよくしてくれます。トマトは、ダイエットのサポートのみならず、病気の予防につながる野菜です。
元気が出る
トマトには、リコピンやペクチンのほか、クエン酸も含まれています。クエン酸は疲労回復に役立つ栄養素。クエン酸を摂取すると、体内では脂肪や乳酸を分解し生きるために必要なエネルギーが作り出されます。
トマトジュースダイエットのポイント
トマトジュースダイエットの方法は、トマトジュースを飲むというとても簡単なもの。ただしいくつかのルールがあります。間違った方法ではダイエット効果があまり出ないばかりではなく、逆効果になってしまうことも。正しい方法で、効率的にダイエットに励みましょう。
決まった量を飲む
トマトジュースは、一日200mlを目安に摂取するとよいでしょう。ダイエットや美容のためによいとされるリコピンの一日摂取量はだいたい15mgなので、トマトジュースなら200ml飲めば十分です。反対にいくらよいからと言って一日に多量のトマトジュースを飲んでも、効果がアップするわけではありません。トマトジュースダイエットは継続することが大切。
一日200mlのトマトジュースの摂取を長く続け、日課のようにするとよいでしょう。当たり前にトマトジュースを飲むようになり、いつの間にか痩せていた、という声も聞かれます。
生のトマトよりもトマトジュースの方が効果的
トマトジュースに含まれるリコピンは、生のトマトの3倍以上なのだとか。その理由は2つあります。トマトに含まれるリコピンは、加熱すると体内での吸収率が格段にアップします。またトマトジュースを加工する際に使われるトマトは、一般的により濃い赤色のものが選ばれます。
リコピンはトマトの赤色を形成している物質。トマトジュースなら赤いトマトを効率的に摂取できるというわけです。せっかくダイエットするなら、より簡単でより効果的なトマトジュースを利用しましょう。
効果的なのは夜に飲む
私たちの体は、夜寝ているあいだに体内の成長ホルモンの働きが活発になります。成長ホルモンとは、細胞のスムーズな活動を支える物質。人間の成長や細胞分裂、代謝や疲労回復などに必要不可欠で、ダイエットにも切っても切り離せない存在です。
成長ホルモンは、夜10時ごろから翌2時ごろを目安に多く分泌されると言われています。また、成長ホルモンは、ノンレム睡眠のときに分泌されます。私たちの睡眠は、ノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)を90分くらいの間隔で繰り返しています。成長ホルモンは、深い眠りであるノンレム睡眠のときに分泌されやすいので、部屋を暗くする、リラックスしてぐっすり眠るなどすることが大切です。
また、睡眠時間を7時間とっている人は成長ホルモンの分泌が活発なため肥満になりにくいという研究結果も得られています。成長ホルモンの分泌にリコピンがプラスされると、相乗効果がもたらされ、より代謝があがり痩せやすい体になります。トマトジュースを夜寝る2時間くらい前に飲み、成長ホルモンの分泌が盛んになるよう質のよい眠りを目指しましょう。
ホットトマトジュースにオリーブオイルで吸収率アップ
トマトは生のまま食べるより加熱することでリコピンの吸収率がアップします。またリコピンはオイルと一緒に摂取するとさらに吸収率があがります。植物油のなかでもオリーブオイルはトマトとの相性が抜群。トマトジュースとオリーブオイルを一緒に摂取すると、トマトジュース単体で摂取するより4.5倍の吸収率になるそうです。
鍋などでほんのりと温めたトマトジュースに数滴のオリーブオイルを垂らせば、ダイエットに最適なホットトマトジュースの完成です。なお、使用するオリーブオイルは品質のよいものを選びましょう。
食前に飲むと満腹感が得られる
トマトジュースは、食前に飲むことでお腹が膨らみ満足感が得られます。トマトにはさまざまなダイエットによい栄養素が含まれているのですが、そのうえトマトジュースの満足感で食事でのカロリーを減らせれば、ダイエットに一石二鳥です。
トマトジュースダイエットの注意点
簡単で取り入れやすいトマトジュースダイエットですが、いくつか注意点があります。いくらよい方法でもやり方を間違えたら元も子もありません。注意点を守り、トマトジュースダイエットを成功に導きましょう。
効果を実感できるまでに時間がかかる
トマトジュースダイエットは、リコピンやカリウムなどの作用により体重を減らすダイエットです。体内環境を変えて痩せ体質になるにはある程度の時間がかかります。だいたい3~6カ月トマトジュースを飲み続けているうちに痩せやすい体へと変わっていくので、すぐに効果が出ないからといって途中であきらめないよう頑張りましょう。
無塩のトマトジュースを選ぶ
市販されているトマトジュースは、無縁タイプと加塩タイプ、味つきタイプに分けられます。加塩タイプや味つきタイプのトマトジュースは飲みやすい反面、余計な塩分や添加物が含まれているのでダイエットに向きません。塩分を過剰に摂るとむくみの原因ともなりダイエットには逆効果となってしまうことも。ダイエット目的でトマトジュースを選ぶ際には、無塩タイプのトマトジュースを選びましょう。
トマトジュースだけのダイエットはしない
トマトジュースにはさまざまな栄養素が含まれています。ただしトマトジュースだけを飲んでいては必要栄養素をまかなうことはできません。トマトジュースを摂取しながらバランスのよい食事をすることが、健康的にリバウンドせずダイエット成功する秘訣です。また、プチ断食やファスティングダイエットにはトマトジュースはあまり向きません。
プチ断食やファスティングダイエットとは、一日の食事を水分に置き換える短期決戦型の健康法ですが、用いられる水分は酵素ドリンクなど専用に栄養のバランスが考えられたものです。トマトジュースにはファスティングダイエットできるほどの栄養はないので、長期間のトマトジュースだけのダイエットは避けて、バランスのよい食生活を心掛けましょう。
冷えたまま飲まない
トマトジュースに限らず、冷たい飲み物は体を冷やして代謝をダウンさせます。トマトジュースは冷蔵庫で冷やしたものをすぐに飲まずに、常温もしくは温めて飲むようにしましょう。
ダイエットにおすすめのトマトジュース
さまざまな種類のものが販売されているトマトジュース。トマトジュースダイエットをはじめてみたいけれど、どれを選べばよいか迷ってしまうかも知れません。数あるトマトジュースのなかでも、塩分が少なめで飲みやすい商品をピックアップしました。
デルモンテの食塩無添加トマトジュース
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B00Z9OVLVO” title=”デルモンテ 食塩無添加 トマトジュース900g機能性表示食品”]
食塩無添加のトマトジュースです。世界中から厳選された完熟トマトをぎゅっと詰めこんだジュース。まるでトマトをそのまま食べているかのような濃厚でどろっとしたのどごしが人気です。900mlのペットボトル一本に14個分のトマトが使用されています。
カゴメのあまいトマト
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B00SWRJRBQ” title=”カゴメ あまいトマト 200ml×24本”]
200mlパックに完熟トマトが6個分使われています。カゴメ独自の加工技術により完成した糖度10の甘いトマトジュースです。酸味を抑えられさらりとしているので、トマトジュースが苦手なかたも飲みやすいです。トマトジュースってこんなに甘いのか、という驚きの声続出で、美容や健康を考えている女性に人気があります。
伊藤園の理想のトマト
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B01LWER952″ title=”伊藤園 理想のトマト 200ml紙パック×24本入×(2ケース)”]
世界中から選りすぐりの完熟トマトを加工したジュースです。砂糖や食塩ははいっておらずトマトの自然な甘みを感じられます。伊藤園が理想のおいしさを追求したトマトジュースで、どろりとしているのに飲みやすいと好評を得ています。200mlパックにリコピンが30mg含まれています。
トマトジュースにひと工夫でおいしいレシピ
トマトジュースダイエットは継続が大切です。長いダイエット期間、ときにはトマトジュースに飽きてしまうこともあるでしょう。ひと工夫を加えて美味しくトマトジュースを摂取しましょう。
トマトジュースに寒天を加える
寒天は食物繊維が豊富でダイエットに最適な食材です。寒天を摂取すると食物繊維の働きで腸内環境が整えられるのでデトックス作用が期待できるほか、悪玉コレステロールを減らしてくれます。つるりとしたのどごして食べやすいトマトジュース寒天のレシピをご紹介いたします。お好みで生のトマトのみじん切りを加えても美味しいです。
材料
- 棒寒天:1本(8g)
- トマトジュース:300cc
- 水:300cc
作り方
- 1.棒寒天を手で小さくちぎり、水洗いしたあと20分くらい水に浸しておきます。
- 2.鍋に水と棒寒天を入れ煮立たせ、棒寒天を溶かします。
- 3.トマトジュースを加えて、ヘラなどで軽く混ぜます。
- 4.型に液体を流し入れしばらく置き固まったら完成です。
トマトジュースを炭酸で割る
炭酸は、体内の血行を促進して冷え性の改善に役立つほか、胃腸を刺激して便秘予防にも効果的です。また炭酸を飲むと満腹感が得られ食べ過ぎ予防にもなります。トマトジュースと炭酸を組み合わせればダイエットに最強の飲み物に。割合はお好みで構いません。ただし炭酸水はなるべく無糖のものを選びましょう。
トマトジュースダイエットで無理なく健康的に痩せよう
トマトに含まれるリコピンやカリウムなどの栄養素はダイエットにとても効果的。ただし、リコピンやカリウムなどで痩せやすい体を手に入れるためには、少なくとも数カ月間、トマトの摂取を続けることが重要です。季節によってはトマトが出回っていないこともありますし、外出先でトマトを食べられないといったケースもあり、生のトマトを毎日食べ続けるのは少しハードルが高いもの。
そこでおすすめなのがトマトジュースを利用することです。トマトジュースなら生のトマトよりも手軽に生活に組み込みやすく続けやすいのではないでしょうか。方法は簡単です。夜にトマトジュースを1杯飲む習慣をつけて、無理をせずに痩せやすい体質を手に入れて健康的に痩せましょう。