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【1】ナレーターと会社員の二足の草鞋。独立のきっかけは自分のサイト:森田美佐子さんインタビュー

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司会者・アナウンサーのイベントなどへの派遣、司会者養成スクールを運営する株式会社エムコネクトの代表取締役を務める森田さん。ご自身も司会者・映像ナレーターとして活躍されています。10代からキャリアをスタートしましたが、「声の仕事だけで生きて行こう!」と決めていたわけではないそうです。1回目のインタビューでは、会社員として働きながら、副業としてアナウンサーなどの仕事もしていた森田さんが、なぜ起業したのかを伺いました。

高校生でキャリアスタート! 最初の仕事はラジオCMのナレーション

―アナウンサーなど声を使ったお仕事をしたいと思ったきっかけを教えてください。

高校生のときにラジオ番組CMのナレーションを経験したことが、この道に入ったきっかけです。友人のお姉さんがラジオ番組の制作会社の方で、女子高生のナレーションを探していたんです。そのとき、私が演劇部に入っていたこともあり、声をかけていただきました。
このお仕事がきっかけで、将来的にアナウンサーや司会など、喋る仕事をしようと決めました。

―高校卒業後はどのように活動していましたか?

大学と同時に放送関係の専門学校に進学しました。いわゆるダブルスクールです。アルバイトのような形ですが、ローカル局のリポーターもさせていただきました。

営業の仕事にナレーター業、大忙しの社会人生活

―大学・専門学校卒業後、どのようなお仕事をしていましたか?

人材会社で求人広告の営業をしていました。企業へ出向き、「人材募集の広告を出しませんか?」と営業をかけるんです。飛び込み営業もしましたし、営業の電話も1日に100本ぐらいかけました。
当時は、そんな営業スタイルが一般的だったんです。

―そのときは声のお仕事はしていなかったのでしょうか?

平行して結婚式の司会などの声のお仕事もしていましたよ。事務所にも所属していました。このときは営業と声の仕事の二足の草鞋でとても忙しかったです! その当時はまだ世に出回っていなかったToDoリストを作って、なんとかこなしていました。やるべきことを書きだして整理していたんです。

―当時から声の仕事で独立しようと考えていましたか?

声の仕事だけで稼ごうとは思っていませんでしたし、実際稼げないんです。でも、将来的に映像ナレーターや司会の稼ぎだけで生きていけたらいいなと、なんとなくは考えていました。それでも、バリバリ活躍しようとは思っていませんでしたし、結婚して家庭に入って、仕事もパート程度、そんなふうに将来を想像していました。
声の仕事だけで独立できたのは26歳くらい。所属していた事務所を抜け、個人事務所を立ち上げました。

私にもできるかも? 司会者サイトを作ってみたら仕事が殺到

―どのように独立したか、お話していただけますか?

独立のきっかけは、ある人がウェブサイトで「司会を承ります」と仕事を募っていたのを見たことです。ダイヤルアップの時代でインターネットが今ほど普及していない時代でした。
そのサイトが、あんまり良い出来栄えだと思えなかったんです…。正直にお話すると、この程度で仕事の依頼が来るなら、私もやってみようかなと思って、自分でもサイトを作ってみました。
そうしたら、びっくりするほど仕事の依頼が来るようになりました。ありがたいことに、自分一人では仕事を受けきれなくなり、仲間を募って一緒に仕事をするようになったんです。独立したくて独立したのではなく、仕事が殺到したために独立しました。

―仕事が殺到した理由は何だと思いますか?

当時、自分のサイトを持っている司会者がめずらしかったんですよ。ほとんどいなかった。それから、自分の写真や声のサンプルをサイトに載せていたことも大きかったと思います。自分のサイトを持っていても、サンプルなどをサイトにアップしている人はいなかったんです。
それから、ホテルや結婚式場に営業も行って仕事を自分でも取ってきました。自分から営業しないと、仕事はありませんから。アナウンサーやナレーターなどの仕事をする側って、仕事が天から降ってくると無意識に考えている人が多いんです。

≪まとめ≫起業・独立するなら、自分の道を自力で切り開く心構えを持とう

自分でウェブサイトを作り、一緒に仕事をしてくれる人たちが集まったときにまず思ったのが、自分で自分のことを何とかしようする人が少ないということだそう。森田さんのサイトにプロフィールを掲載してもらい、仕事を受ける。最初は誰かの力に頼っても良いと思いますが、起業・独立を目指すなら、自分で仕事を受けられるよう営業するなど、自分で何とかするという覚悟が必要でしょう。まずは、できるところから自力でやってみる。そんな小さな一歩からでも始めてみませんか?

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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