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【2】福祉活動も経験後、ベンチャー企業を経て起業に至った理由とは?:道場月音さんインタビュー

インタビュー

高校時代や京大在学中に、いろいろな社会福祉活動にも参加していくなかで、将来の進路を模索していったという道場さん。その後、ベンチャー起業に入社し、スタートアップの面白さを感じるなかで、元上司と意気投合して独立・起業。その時も、ビジネスパートナー選びやビジョンにおいても、道場さんは常に冷静な判断をしていました。

社会福祉活動を通して決めた将来像、その後、ベンチャー企業へ

―起業に至るまでには、どんな紆余曲折があったのでしょうか? 最初からエンタメ系のベンチャー企業を目指したのですか?

「私はもともと子どもに関することに興味があり、例えば虐待をなくすような取り組みや、女性のキャリアにまつわる事業を将来的にやりたいと思っていました。」

―そう思ったきっかけは、どんなことでしたか?

「高校生の時、学校の行事で、児童養護施設の子どもたちを100人呼んで一緒に遊ぶというものがありました。そのリーダーをやったことで、児童養護施設や、母子支援施設などを訪問する機会を得たんです。小学生の時、同級生にネグレクトされている子が複数いたことも思い出し、何とかしたいと考えるようになりました。それもあって就活後は学生団体みたいなものを有志でつくり、イベントも勢力的にやっていました。でも、いろんな人に出会うなかで、私は福祉的活動や事業と、自分の人生をちゃんと分けて考えられないというか、入りこみすぎて、自分も一緒にダメになるタイプだなと思ったんです。それで、エンタメ系寄りの企業に行こうと思い、ウェブとソーシャルゲームを作っているベンチャー起業の内定をもらいました。ところが、ずっと体調を崩していたこともあり、留年してしまったんです。」

―留年している間は、どんなふうに過ごしていたのですか?

「実は、留年期間もほぼフルタイムで、新卒で入る予定のベンチャーの事業会社でインターンとして働いていました。その後、そこに入社しましたが、1年足らずで辞めて、別のベンチャー企業に転職し、そこで当時の上司で今のCEO(清水和幸)と出会い、起業することになった次第です。」

就職したベンチャー起業で出会ったビジネスパートナー

―起業しようと決意したきっかけはどんなことでしたか?

「私はこれがしたい! と思って起業したわけではなく、けっこう成り行きでした。やはり、CEOの清水とすごくマッチできたことが大きかったかと。清水は10歳も年上だし、私はド文系で向こうはド理系と、全然タイプが違いますが、清水はおもちゃ会社に11年間いて、エンタメ系のことをいろいろとやってきた人で、私が歩みたいキャリアを一緒に見据えてくれるなと思いました。逆に清水が苦手としている分野が、私はすごく得意だったりして、そこの凸凹が合致したんです。」

―職場でその手応えを感じて起業をされたわけですね。

「はい。前の会社にいた時に、大企業と新規事業を共創するオープンイノベーションで、大きな成果を上げることができました。それでもっと広い範囲で自由にやりたいという話になり、2人で独立しようと決意し、円満退社となりました。」

起業に踏み込む勇気や、ビジネスパートナーとの相性の大切さ

―起業するという選択に迷いや不安はなかったですか?

「それは全然なかったです。もともと私は、ベンチャーやスタートアップ界隈の仕事をしてきたので、正直リスクは変わらないです。どっちにしても上手くいかなければつぶれる可能性はあるし、それならむしろ起業をして箔をつけたほうが、もしダメだったとしても次の転職が上手くいく可能性すらあると考えました。」

―やはりビジネスパートナーの存在も大きかったでしょうか?

「そうですね。ビジネスパートナーとの相性も大事かなと。私はわりと感情の起伏が激しくて、よくも悪くも自分の主張をしっかりと伝えるので、そこでその人と合う合わないがすぐにわかるんですが、清水とは早期にマッチできた感じです。最初はすごく難解な人だと思ったのですが、ちゃんと腹を割って話してみたら、お互いに『面白いね』と言えるような関係になれました。」

≪まとめ≫過去の経験で学んだことが今につながっている

自分が興味を持ったこと、やりたいことに対して自発的に取り組んできた道場さん。実際に経験して感じたことで、いろんな発見があったようです。そこから自分にやれること、向いていることをきちんと考えて、次のステップへとコマを進めていきます。そんななかで、良きビジネスパートナーとの出会いにより、さらに上のステージを目指していけたようです。

次回は、会社員時代に抱えていた葛藤や苦悩を振り返りつつ、大切にしているというプライベートタイムの過ごし方について話を伺います。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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