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【1】何をしたいか自問自答の日々。きっかけは夢を見たこと:立山菜穂子さんインタビュー

インタビュー

20年間に渡り、会社員としてITやマーケティングを担当していた立山さん。現在は、料金やサービス内容だけでなく、プロフィールをもとに、自身のペットに合うペットシッターを予約できるサイト「narural sitter(ナチュラルシッター)」を運営しています。動物が大好きな立山さんは、以前からこの仕事をしようと考えていたのではありません。むしろ、何がやりたいのかさえわからなかったのだとか。1回目のインタビューは、そんな立山さんが、どのように起業したのか伺いました。

手ごたえを感じない。やり切ったと感じたサラリーマン生活

―起業した理由を教えてください。

「大学を卒業してから20年間ずっとサラリーマンで、あるとき仕事をやりきったと感じたためです。何度か転職をして会社とはどういうものか、わかってきて新鮮さを感じなくなってきたんですね。同じことのくりかえしで手応えがなくなってきたんです。

「私はもっと昇格して役員になっていくタイプでもない。でも、このままサラリーマンを続けていくと、私よりも年下の人が上司になってしまう。元部下が上司になるのはちょっといやだな、とも思っていました。何より子どもや犬と一緒にいられる時間も増やしたい。

それで、自分が本当にやりたいことは何なのか、半年間ほど毎日考えていました。私の経験が活かせてかつ私が好きなことを掛け合わせて仕事がしたい、自分のペースで仕事時間を配分したい、それを叶えられる仕事はなんだろう?とひたすら考えていました。」

やりたいことはなんだろう?起業のきっかけは「夢のお告げ」

―起業に至ったのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

「ある日、ペットシッターサイトを運営している夢を見たことがきっかけです。起きて「ああ、そうか!」と納得しましたね。私、動物が大好きで、子どものころに動物を幸せにする仕事をしたいと考えていたし、マネジメントなどの自分の経験も活かせると思ったんです。
過去にペットシッターさんに助けられたことも思い出しました。
数年前に出産したとき、犬を2匹飼っていました。子どもの世話が忙しくて愛犬たちのお世話ができなかったときに、ペットシッターをお願いしたんです。愛犬たちのお世話が十分にできなくて残念に思っていたので、とても助けられたんです。」

起業するしかない!そんな状況に追い込まれてサービススタート

―会社を興すまでの経緯を教えてください。

「『起業しよう!』と意気込んでいたわけではないんです。ペットシッターサイトをやってみたらおもしろそうだなと思い、プランを考えていったら起業するしかない…という状況に追い詰められたというのが近いです。当時勤務していた会社が副業禁止だったというのもあります。
サラリーマンから抜け出すのに勇気がいりましたが、怖いとは感じなかったのも良かったですね。
最悪、失敗したらまたサラリーマンに戻ればいいと思っていました。」

「ペットシッターサイトのアイディアが浮かんだのが2018年の夏。そこで、プランを考えたり仲間を集めたりと準備をしながら2019年の3月に退職しました。会社設立は2020年3月でサービススタートは9月です。」

―実際に起業してどう感じていますか?

「新型コロナウイルスが流行している最中にサービスを開始したのでなかなか厳しい状況ですけれど、自分で決めたことを自分でやっているというのは、とても楽しいですね。ほかに、コンサルティングのお仕事もやっています。」

【まとめ】働き方に疑問を持ったら真剣に考えてみよう

起業のアイディアを夢で見たというのは、人によっては現実離れしていると感じるかもしれません。しかし、夢は自分の深層心理を反映していると言われています。立山さんは、ただの夢だと侮らずに直感に従って行動に移したことで、ご自身の理想的な働き方が実現しました。今の自分の働き方に疑問があったら、自分はどのような働き方をしたいのか、何をしたいのか、自分自身にじっくり向き合うと思わぬ形で答えを見つけられるかもしれません。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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